こんにちは、cohamizu(@cohamizu1)です。
新NISAがスタートすることもあって、「楽天オルカン」など全世界株式を対象にする投資信託が数多く設定され、信託報酬も楽天オルカンが0.0561%、eMAXIS Slime 全世界株式も0.05775%にまで引き下げられ非常に低コストになりました。
もちろん、S&P500に連動するインデックファンドを購入する方もいますが、先のことがわからない状態で一つの国に投資するリスクは避け、さまざまな国やビジネスにもれなく投資された全世界株式を選択したほうが狙い通りのリターンを得られる可能性が高いと思います。
で、タイトルの「いつ買うべき?」ですが、NISAの枠をできるだけ早く埋めるため、年初一括投資をされている方もいて「いろいろ考えるな~」と感心しているところです。
では今回は、新NISA元年の今年、全世界株式を投信なりETFなりで購入するタイミングはいつが良いのか?という問題について役立ちそうな情報をお伝えしたいと思います。
ちなみに当方は、2559:MAXIS全世界株式というETFでインデックス投資をしていますが、これを新たに設定された「楽天オルカン」に置き換えても良いです。
「楽天オルカン」は、楽天証券で後ほど記事内で説明している楽天キャッシュ積立投資をすることで、投資時点で2.7%もの還元率で積立投資ができます。
2024年は、いつ全世界株式インデックスを買うべき?
結論、2024年に全世界株式インデックスで集中投資をするなら、3月中旬、11月4日がもっとも投資に適した日程になります。
その理由を説明していく前に、全世界株式インデックスは文字通り「全世界の株式市場をこれ1本でまるごと買える」という優れた投資商品ですが、どの市場動向に一番影響を受けるのかを考える必要があります。
全世界株式の過半を占める米国株式市場は今年はどうなる?
全世界株式インデックスへの影響力としては、以下のように米国株式市場が62.3%も占めており非常に影響を受けます。
この米国株式市場は、毎年のことですが立会5営業日でその年の動向が影響されるというアノマリーがあります。
思い出されるのが2021年で立会5営業日でマイナスに転落した米国株式市場は、そこから9月末まで軟調な推移でインデックス投資に限らず多くの投資家にとって運用面で非常に苦労した年だったと思います。
今年の立会5営業日は最終日に急速に上昇したものの結局は若干のマイナスで終わっています。
ということは年間を通して冴えないパフォーマンスに終わる可能性が高く、それは今年おこなわれる大統領選挙が現職の敗北に終わるシナリオを暗示していると考えられます。
例を挙げると2016年トランプ大統領が勝利した年のS&P500のチャートでは、年初の下落から3月から鋭角に反発し8月まで強気で推移しています。
しかし9月に入ると次第に劣勢になり、選挙前に大きく底を打っています。
2016年や2020年もそうだったように選挙日前日まで株式市場が下落し続ける厳しい展開になることは容易に想定できます。
大統領選挙の年は2月~3月、9月~10月が鬼門
大統領選挙の年はどのような傾向にあるのか過去50年間のデータで見てみましょう。
データは過去50年間の大統領選挙の年の各月度毎に平均騰落率を計算しています。
そうすると、2月~3月、9月~10月の各期間が軟調であることがはっきりわかります。
特に10月はかなり厳しいリターンになっていますが、11月5日の投票日以降は株式が徐々に買われだして、11月を通して好調な推移になることが多いです。
そのためその前日である11月4日が一番どん底になっていることが多く、株式を買うなら11月4日(月)が最良の日になりやすいです。
次いで2月~3月もマイナス傾向ですが、大統領選挙の年は2月初旬から3月中旬まで一本調子で下げていくパターンが多く、底を打つと8月まで堅調な推移になりやすいです。
したがって3月中旬、11月4日が投資のタイミングとしては効率的な日程になってくると思います。
3月中旬はFOMCで利下げが行われる可能性
12月のFOMC会合の後の記者会見で、パウエル議長は利下げについて議論していることに触れました。
これに対して市場は、敏感に反応し早々と3月のFOMCで利下げを織り込んで、このまま金融引き締めが緩和していくという雰囲気で2023年は終わっています。
市場は早々に織り込んだ3月利下げ確率を打ち消した
しかし年が明けてから、その観測を打ち消すように要人の発言は金融引き締め路線で、金利が下げ止まりドル円が底を打って急ピッチで上昇していきました。
結果、2024年2月2日の雇用統計後のFed Watchでは、3月の利下げ観測が38%にまで後退してしまっています。
基本的には、利下げ観測が遠のいたことはイケイケだった株式市場にとってマイナスです。
したがってこのFed Watchで計測されている3月の利下げ確率が下げ止まるまでは、一度は下落した金利上昇が続くと考えられます。
米商用不動産問題が導火線に火をつけるかも?
市場予測では、早めに織り込んでしまった3月の利下げは遠のいて5月になりそうな気配になっています。
しかし、ここにきて米国商用不動産のノンリコースローンで銀行勢が巨額の損失を出し始めており予断を許さない状況になりつつあります。
キッカケは、邦銀の「あおぞら銀行」が引当金積み増しで爆損した事件で株価は、問題勃発前から34%も急落しています。
これは、当該銀行だけの特記事項ではなくドイツ銀行・ニューヨーク・コミュニティ・バンコープなど有名どころから中小銀行まで幅広く対象となっており、今後同様の事例が続発する可能性が高いです。
この原因は、リモートワークの普及もありますが金利上昇による景況感の悪化が原因で、オフィス需要が冷え切っていることを示しています。
米国商用不動産の悪化具合の進展次第では、FEDの金融引き締め緩和の契機になりやすく、飛び火すると利下げを催促する事案となります。
そしてこれまでの歴代FRB議長の中で、パウエル議長は危機時での対応が非常に迅速で追随を許しません。
ですので米国商用不動産の状況次第では、急転直下で3月利下げ(50bpsの利下げもありえます)になる可能性もありえます。
市場が壊れる前に中央銀行が対応すれば、ハイテク銘柄を中心に株価は急騰すると思います。
全世界株式への投資は、手数料無料・還元率最強の楽天証券で!
「MAXIS全世界株式(楽天オルカン)はいつ買うべきか?」という疑問はある程度、目安はついたでしょうか?
次はどの証券会社で買うかという問題になります。
2559:MAXIS全世界株式ならETFなので、国内株式・ETFの手数料が無料になっている楽天証券・SBI証券が良いと思います。
ただ楽天オルカンは、楽天証券でしか販売していないので、楽天証券で全世界株式インデックス投信を購入する方法を説明したいと思います。
楽天オルカンは楽天証券で購入できる全世界株式インデックスファンド
楽天オルカンは、投資信託の純資産でも3位(2023年11月:現在1兆7千億円)につけている人気ファンド、「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の対抗馬として新規設定された投資信託です。
この投信の特徴は1本で全世界の株式市場をまるごと買ったのと同じ効果が得られることと、そして信託報酬が0.0561%とズバ抜けて非常に低コストであることです。
設定日 | 2023年10月27日 |
連動対象 | MSCIオールカントリー・ワールドインデックス |
投資形態 | ファミリーファンド方式 |
信託報酬率 | 0.0561% |
信託財産留保額 | なし |
為替ヘッジ | なし |
販売会社 | 楽天証券 |
連動する指数は、ACWI(オールカントリー・ワールドインデックス)であり、投資している国・地域の配分は、運用実績が長い「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の目論見書から引用すると以下のようになっています。
この楽天オルカンの仕組みは、日本・先進国・新興国とそれぞれのインデックスファンドへの投資比率を一定に保つことで全世界に投資しているのと同じ効果をもたらすように設計されています。
先行しているライバルファンド「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」も同じ仕組みであり、連動する指数もACWI(オールカントリー・ワールドインデックス)ですので本当に似通った投資信託となっています。
信託報酬/実質コスト | ベンチマーク | 1年リターン | |
①楽天オールカントリー株式インデックスファンド | 0.0561% | MSCI・ACWI | - |
②eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | 0.05775%/- | MSCI・ACWI | 35.21% |
③はじめてのNISA | 0.05775%/- | MSCI・ACWI | - |
④SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド | 0.0638%/0.163% | FTSE・ALL-World | 33.46% |
⑤SBI・全世界株式インデックス・ファンド | 0.1022% | FTSE・ALL-World | 33.25% |
2024年3月26日現在
楽天オルカンの販売は、楽天証券で行っており残高に対して0.017%のポイント還元も設定されています。
こんにちは、cohamizu(@cohamizu1)です。新NISAで長期投資で選択すべき投信は、山崎元氏の言葉を借りれば、「平均のポートフォリオを持ってじっとしていることが有利な"平均投資有利の原則"が存在する」ため全世界の株式市[…]
楽天証券は国内株式・ETFの売買手数料無料
ネット証券を選ぶなら、やっぱり国内株式取引で手数料が安いことが口座開設する一番の理由でしょう。
国内株式・ETFの取引では、ついに10月から楽天証券やSBI証券が手数料無料化しましたのでいずれを選んでも安いコストで株式取引がスタートできます。
よって2559:MAXIS全世界株式を使ってインデックス投資する場合、以下の表のように楽天証券・SBI証券が選択肢になりますが、auカブコム証券でも100万円までの約定代金までなら無料になります。
ネット証券手数料比較/単位:円(税込)
楽天証券 | SBI証券 | auカブコム証券 | |
売買手数料/10万円まで | 0円 | 0円 | 0円 |
売買手数料/50万円まで | 0円 | 0円 | 0円 |
売買手数料/100万円まで | 0円 | 0円 | 0円 |
売買手数料/200万円 | 0円 | 0円 | 2,200円 |
売買手数料/300万円 | 0円 | 0円 | 3,300円 |
以降100万円ごと | 0円 | 0円 | +1,100円 |
またこの手数料体系は、単元未満株にも適用されますので100株未満の株式の購入でも楽天証券は、非常に割安な証券会社だといえます。
こんにちは、cohamizu(@cohamizu1)です。当方は、インデックス投資を「2559:MAXIS全世界株式(オール・カントリー)上場投信」で行なっていて、楽天オルカンの積立投資分も一定の金額に達したら一旦売却してこのETF[…]
楽天キャッシュ投信積立は積立投資で最強の還元率
実は、この楽天キャッシュ投信積立というサービスの出現で、楽天証券が他の証券会社も始めているクレカ投信積立よりも還元率が高い証券会社として認識されています。
しかし画像の方法では、楽天カードからのチャージで0.5%のポイント還元と正直少なめですね。
でも楽天キャッシュは、以下の方法でチャージして『楽天オルカン』を積立投資すれば最大2.717%もの還元率で積立投資ができます。
- 三井住友カードゴールドNL(最大2%)
- +Kyash(0.2%)
- +ANA Pay(0.5%)
- +楽天Edy⇄楽天キャッシュ(Android)
- +投信残高ポイントプログラム(0.017%)
- =投信積立合計2.717%還元
つまり2.717%の還元率で楽天キャッシュにチャージして投信積立して投資ができるので、他の証券会社のクレカ投信積立を凌ぐ還元率になるのです。
証券会社名 | 投信積立方法 | 還元率 |
楽天証券 | 楽天キャッシュ | 最大2.7% |
楽天カード |
| |
SBI証券 | 三井住友カード |
|
auカブコム証券 | au PAY カード | 1% |
マネックス証券 | マネックスカード | 1.1% |
NISA(非課税口座)恒久化が話題になっていますが、一方で平均年収は低下する一方で社会保障費などの負担は増加しています。現実のデータでは1997年と2020年を比較してみると実質手取りは▲84万円もダウンしていて、さらに最近のインフ[…]
【まとめ】MAXIS全世界株式(楽天オルカン)はいつ買うべき?
新NISA元年の今年、全世界株式インデックスを投信なりETFなりで購入するタイミングはいつが良いのか?という問題について解説しました。
今年は大統領選挙の年ということもあって、例年通りなら2月~3月・9月~10月が運用が不調で投資するタイミングは、3月中旬もしくは11月4日になると思います。
投資対象は、楽天オルカンが保有コストである信託報酬が0.0561%と最安、楽天キャッシュ投信積立なら最大2.7%の還元率で購入できます。
さらに購入できる楽天証券での保有は、各月の平均保有金額に対し「投信残高ポイントプログラム」の還元率(年率)で翌々月末に楽天ポイントが付与されるため全世界株式インデックスファンドの保有は楽天証券が一番メリットがあります。
積立投資還元率 | 楽天証券の「投信残高ポイントプログラム」 | |
楽天カード | 0.5% | 年率0.017% |
楽天ゴールドカード | 0.75% | |
楽天プレミアムカード | 1% | |
楽天キャッシュ | 0.5~2.7% |
楽天証券の口座開設がまだなら、ポイントサイトを経由することでまとまったポイントが獲得できるので、投資のスタートダッシュとして最良の口座開設方法でしょう。