こんにちは、cohamizu(@cohamizu1)です。
新NISAで長期投資で選択すべき投信は、山崎元氏の言葉を借りれば、「平均のポートフォリオを持ってじっとしていることが有利な”平均投資有利の原則”が存在する」ため全世界の株式市場をまるごと買うようなインデックスが適切だと考えています。
あるいは他の投資対象(例えばS&P500など)に投資したほうがパフォーマンスは良いのかも知れません。
しかし期待通りのリターンを長期に渡って投資家にもたらすという面では、ACWI(オールカントリーワールドインデックス)に連動した全世界株式インデックスファンドを選択して幅広い地域やビジネスに投資し続けるべきではないかと思います。
これはインデックスファンドを販売する側の証券会社や投資信託運用会社も同じ目線のようで、コストを競った全世界株式インデックスファンドの設定が相次いでいます。
これまでは「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」が全世界株式インデックスファンドの代表例だったのですが、楽天投信投資顧問から対抗馬として2023年10月27日に「楽天オールカントリー株式インデックスファンド」が登場しています。
| 設定日 | 2023年10月27日 |
| 連動対象 | MSCIオールカントリー・ワールドインデックス |
| 投資形態 | ファミリーファンド方式 |
| 信託報酬率 | 0.0561% |
| 信託財産留保額 | なし |
| 為替ヘッジ | なし |
| 販売会社 | 楽天証券 |
信託報酬率が0.0561%と非常に低コストなので、非常に良い投資対象だと判断しています。
販売している会社は、楽天証券ですので楽天市場等で獲得した楽天ポイント(通常ポイント)を使って買付できますし、クレジットカードも使ってこの投信に投入して運用していこうと考えています。
「楽天オールカントリー株式インデックスファンド」が買付できる楽天証券は、ポイントサイトに掲載されている案件が高騰しており、口座開設するならこの機会を逃さないほうが良いでしょう。
楽天オールカントリー株式インデックスファンドとは?
『楽天オールカントリー株式インデックスファンド』は、投資信託の純資産でも3位(2023年11月:現在1兆7千億円)につけている人気ファンド、「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の対抗馬として新規設定された投資信託です。
元々、楽天投信投資顧問では「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」が低コストで世界中の株式市場に投資できる投資信託として設定されていましたが、2018年の登場から次々とライバルが登場してきたことで比較的割高になり人気が低迷していたため新規設定に踏み切ったと考えられます。
この投信の特徴は1本で全世界の株式市場をまるごと買ったのと同じ効果が得られることと、非常に低コストであることです。
インデックスファンドの優位性は「SPIVA」スコアカードで確認できる
『楽天オールカントリー株式インデックスファンド』は、低コストのインデックスファンドです。
同じように全世界の株式市場に対して、ファンドマネージャーがリサーチして厳選投資する投資信託も存在しますが、実は9割型はインデックス投資が優位です。
インデックス投資が優位であるという根拠は、S&P ダウ・ジョーンズ・インデックスが発行している「SPIVA」スコアカードで確認でき、ベンチマーク(インデックス)を下回ったアクティブファンドの比率をデータで提供してくれています。
それによると、S&P500・全世界株式・全世界株式(日本除く)では、インデックスを下回ったファンドの比率は以下のようになっています。
| ファンドカテゴリー | 比較する指数 | 5年(%) | 10年(%) |
| 米国株式 | S&P500 | 82.83 | 78.26 |
| グローバル株式 | S&Pグローバル1200指数 | 86.55 | 92.70 |
| 国際株式(日本除く) | S&Pグローバル(日本除く)指数 | 88.68 | 94.23 |
年数をもっと長くすればさらにパフォーマンスが下回るファンドの比率は増えると思います。
ファンドマネージャーが優れた運用をしていても、必ずインデックスを上回ることができるかは全くわからず、調子の悪い時期があればインデックスとの差は開いていきます。
冒頭に説明した、山崎元氏の「平均のポートフォリオを持ってじっとしていることが有利な”平均投資有利の原則”が存在する」というのはこのことに由来します。
全世界株式(ACWI)への投資効果(過去実績)
全世界株式には、連動を目指しているベンチマークは以下の2つがあります。
- FTSE・グローバルオールキャップインデックス
- MSCI・オールカントリーワールドインデックス
『楽天オールカントリー株式インデックスファンド』は、②MSCI・オールカントリーワールドインデックスへの連動を目指しているインデックスファンドです。
この2つのインデックスの違いは、MSCI・オールカントリーワールドインデックスが、投資対象国の時価総額85%をカバーしているのに対して、FTSE・グローバルオールキャップインデックスは小型株も対象として時価総額98%をカバーしているのでより網羅的である点です。
しかしパフォーマンスの差は、以下の通り誤差の範囲ですのであまり気にしなくてもよいと思います。
このMSCI・オールカントリーワールドインデックスに連動するインデックスファンドに投資した場合、過去30年間の年率リターンの実績では、100万円を投資して複利運用で30年間運用すると1,152万円にまで資産が増加する計算になります。
全世界株式(ACWI)の国別構成比率
ACWI(オールカントリー・ワールドインデックス)は、「全世界の株式市場をまるごと」買うといっても、均一に投資しているのではなく時価総額比率で投資されています。
画像は、『楽天オールカントリー株式インデックスファンド』が設定されてまだ間がないため、運用実績が長い「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の目論見書から引用しています。
改めて見ると、ACWIの投資対象は、アメリカが過半を占めるため、新NISAなどでアメリカの代表的な株価指数「S&P500」を投資対象として選定すれば同様またはそれ以上の効果が得られると考える方も多いですし、当方のように先のことはわからないので全部に一括して投資する方法もあると思います。
『楽天オールカントリー株式インデックスファンド』の仕組みは、日本・先進国・新興国とそれぞれのインデックスファンドへの投資比率を一定に保つことで全世界に投資しているのと同じ効果をもたらすように設計されています。
先行しているライバルファンド「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」も同じ仕組みであり、連動する指数もACWI(オールカントリー・ワールドインデックス)ですので本当に似通った投資信託です。
| 信託報酬/実質コスト | ベンチマーク | 1年リターン | |
| ①楽天オールカントリー株式インデックスファンド | 0.0561% | MSCI・ACWI | 21.21% |
| ②eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | 0.05775% | MSCI・ACWI | 21.35% |
| ③はじめてのNISA | 0.05775% | MSCI・ACWI | 21.34% |
| ④SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド | 0.0638%/0.1238% | FTSE・ALL-World | 20.26% |
| ⑤SBI・全世界株式インデックス・ファンド | 0.1022% | FTSE・ALL-World | 20.60% |
2025年10月30日現在
インデックスファンドは実質コストで評価すべき
投資信託の年間保有コストは、目論見書にある信託報酬だけではなく、運用報告書に記載されている「隠れコスト」を合計し実質コストを求めて評価します。
投資信託の運用報告書には、(a)信託報酬だけでなく(b)売買委託手数料、(c)有価証券取引税、(d)その他費用がかかります。
ですのでこれらの費用をすべて加算した実質コスト(金額)を算出し、より低コストの投資信託を選択すべきです。
引用:eMAXIS Slim 米国株式の運用報告書
上記は、eMAXIS Slim 米国株式の運用報告書を引用したものですが、ここから算出したものが実質コストになります。
この実質コストを率に直す場合は以下の公式となります。
実質コスト(率)
=実質コスト(額)÷基準価額×100
=実質コスト(額)÷(信託報酬額÷信託報酬率)×100
=実質コスト(額)×信託報酬率÷信託報酬額×100
そのため、『楽天オールカントリー株式インデックスファンド』も公表されている信託報酬を過信せずに、運用報告書がアップされたら「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の運用報告書で記載されている実質コストと比較して優劣を確認すべきだと思います。
ただファンドが立ち上がった当初は、諸費用がかかって実質コストは割高になっているケースが多いので、2~3年経過しないとどっちが優れているという優劣はわからないと思います。
楽天オールカントリー株式インデックスファンドへの投資方法
『楽天オールカントリー株式インデックスファンド』への投資方法は、楽天カードによる積立投資なら0.5%~1%、楽天キャッシュによる積立投資なら0.5%~2.7%の楽天ポイントが付与されます。
さらに『楽天オールカントリー株式インデックスファンド』なら各月の平均保有金額に対し、「投信残高ポイントプログラム」の還元率(年率)で翌々月末に楽天ポイントが付与されます。
| カード積立投資還元率 | 楽天証券の「投信残高ポイントプログラム」 | |
| 楽天カード | 0.5% | 年率0.017% |
| 楽天ゴールドカード | 0.75% | |
| 楽天プレミアムカード | 1% | |
| 楽天キャッシュ | 0.5~2.7% |
この水準は、他のネット証券と比べるとかなりの高水準であることがわかります。
| 証券会社名 | 投信積立方法 | 還元率 |
| 楽天証券 | 楽天キャッシュ | 最大2.7% |
| 楽天カード |
| |
| SBI証券 | 三井住友カード |
|
| 三菱UFJ eスマート証券(旧:auカブコム証券) | au PAY カード | 1% |
| マネックス証券 | マネックスカード | 1.1% |
楽天証券では楽天キャッシュ投信積立が最強
楽天キャッシュの場合は、楽天キャッシュ投信積立という他の証券会社にはない制度が設けられており、この楽天キャッシュという電子マネーを使った投信積立購入が可能となっています。
この楽天キャッシュ投信積立というサービスの出現で、楽天証券が他のクレカ投信積立サービスよりも還元率が高い優良なサービスとなっています。
というのも楽天キャッシュは、楽天カードからのチャージでは0.5%の還元率ですが、以下の方法でチャージして、『楽天オールカントリー株式インデックスファンド』へ積立投資した場合、最大2.517%もの還元率で積立投資ができます。
- Ponta Premium Plus(JCB)/2.0%
- +ANA Pay/0.5%
- +楽天Edy⇄楽天キャッシュ(Android)
- +投信残高ポイントプログラム(0.017%)
- =投信積立合計2.517%還元
つまり2.517%の還元率で楽天キャッシュにチャージして投信積立して投資ができるので、冒頭で説明したように他の証券会社のクレカ投信積立を凌ぐ還元率になります。
個人的には楽天オールカントリー株式インデックスファンドへの投資は行っていない
個人的には、『楽天オールカントリー株式インデックスファンド』への投資は行っておらず、主にゴールドに投資しています。
というのも2,000年代からの主要な問題として、国家が債務を増やしていく中で、中央銀行が勝手に通貨を発行しこの債務を買うオペレーションをほとんど当たり前に行うようになったからです。
この行動は、アベノミクスの日本が行ったことで有名で、その後日本円の価値がどうなったかは日本人なら誰もが知っていると思います。
日本に限らず、2008年の金融危機時に盛大に行われた量的緩和で通貨価値の低下が止まらなって、何が起こったかというと株価指数のパフォーマンスをゴールドが大幅に上回るようになったのです。
Which held its value better since 2000, gold or stocks? Here’s how $10K in each performed 📈
This graphic, created in partnership with @bullionvault, shows how a $10K stake in gold and a $10K stake in the S&P 500 grew from January 2000 to October 2025.https://t.co/ZfAx7g8XZL… pic.twitter.com/bdb0Gkd3Wd
— Visual Capitalist (@VisualCap) December 5, 2025
つまり今後も進むであろうインフレによる通貨価値による資産価値の低下を防止するため、銀行預金ではなく基軸通貨であるドルに対しても強いゴールドで資産を貯蔵することで、相対的な価値の低下を防止できるのです。
これは日本だけの問題ではなく、インフレで減価していく紙幣では富の貯蔵方法として適していないことに多くの人は気づいており、資産の価値を保全するため価値が変わらないゴールドまたはシルバーなどの貴金属に交換して資産を保全しようとするニーズは衰えることはないと思います。
かつ近年は、BRICSをはじめとした非西側諸国が外貨準備を多様化するために、多額のドルから一部をゴールドへ切り替えを行っており、これがゴールドの上昇を後押ししています。
これは現実に1970年~1980年代のスタグフレーション時代の世界で発生したことで、このときは金または銀のパフォーマンスが株価指数を圧倒しています。
ただ全ての時期でゴールドが他の資産のパフォーマンスを上回るわけではないので、自身で株式以外の資産にも分散投資するか、多様な資産に人工知能で分散投資しているROBOPRO・ウェルスナビなどを活用しても良いと思います。
こんにちは、cohamizu(@cohamizu1)です。筆者がSBI証券のVポイント投資で投資先に選んでいる投資先の一つが「SBI・iシェアーズ・ゴールドファンド(為替ヘッジなし)」です。実はゴールドは、2,000年からパ[…]
【まとめ】楽天オルカンとは?
これまでは「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」が全世界株式インデックスファンドの代表例だったのですが、楽天投信投資顧問から対抗馬として2023年10月27日に「楽天オールカントリー株式インデックスファンド」が登場しました。
| 設定日 | 2023年10月27日 |
| 連動対象 | MSCIオールカントリー・ワールドインデックス |
| 投資形態 | ファミリーファンド方式 |
| 信託報酬率 | 0.0561% |
| 信託財産留保額 | なし |
| 為替ヘッジ | なし |
| 販売会社 | 楽天証券 |
信託報酬率が0.0561%と非常に低コストなので、非常に良い投資対象だと判断しています。
販売している会社は、楽天証券ですので楽天市場等で獲得した楽天ポイント(通常ポイント)を使って買付できますし、ポイント還元率が最大2.5%もある楽天キャッシュ投信積立を使って投資することもできます。
ただ個人的には、積み立てた金額が23,000円以上になれば売却して「2559:MAXIS全世界株式(オール・カントリー)上場投信」にスイッチして代用FXの評価額として使っていくことで、ETFからの配当金・代用FXによる為替差益を自由になるもう一つの収入源として活用しています。








