原油CFDトレード手法/「勝てない」を「負けない」に変えるコツ・方法

こんにちは、cohamizu(@cohamizu1)です。

X(旧:Twitter)で日々、原油取引について投稿しているので、ご存じの方もいらっしゃると思いますが、基本的にWTI原油取引で生計を立てています。

そのためトレードの基本的な考え方を体系化したり、失敗した経験を注意点として自身のトレード成績の向上に役立てるため、記事にまとめてブログに記録してアップデートすることにしました。

その結果、2024年度のWTI原油CFDトレード戦績は以下のように7割前後の勝率になっています。

総利益pips15,711
総損失pips1,969
純利益pips13,742
損益比率PF8.0
期待損益pips85
トレード総数161
勝トレード114
負トレード47
勝率70.8%

また重要な損益比率(PF/プロフィットファクター)も7~8を記録しているので、読者にとって役立てられるトレード手法なのではないかと思います。

原油(CRUDE OIL)は、商品取引としては抜群にボリュームが大きい市場です。

しかし日本ではFXが普及しており、商品ではGOLD(XAUSUD)を取引することはよく見聞きしても、WTI原油・北海原油などの取引についてはあまり見聞きしません。

ですが原油は実際には、FXよりもトレンドが発生しやすくそれに上手に乗ることができれば利益を出しやすい投資対象です。

この記事では、この原油取引でトレンドに乗っていく実践的なトレード手法について記述して、これから原油取引に取り組もうと考えている方たちの参考になればと考えています。

基本的な分析はTrading Viewで行っていますが、原油トレードは、GMOクリック証券、DMM CFD外為どっとコムCFDネクストなどが低コストで使いやすい証券会社です。

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原油CFDトレードのコツ・方法Ⅰ/原油の季節性

原油価格の季節性
原油価格の季節性/TradingView

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原油価格の過去20年間にわたる騰落率実績を知っておくことで、どの月度は買いから入り、どの月度は売りから入るのか方針が明確になります。

この棒グラフでは、オレンジ色が通常の平均騰落率、白色が2020年のコロナショックなどの異常値を除いた平均騰落率になっています。

概ね12月で大底をつけた原油価格は、ドライブシーズンが意識される春から夏にかけて上昇していき、需要が低下していく秋にかけて下降して、また12月に大底をつけます。

この傾向を把握していれば、デイトレならともかくスイングトレードで不利な方向へのポジションメイクを避けることができるので損失を限定させ、スイングトレードで有利な方向に積極的にポジションメイクをすることで利益を伸ばすことができます。

原油CFDトレードに役立つ原油価格インデックス

原油価格の季節性
原油価格の季節性/TradingView

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年初からの原油価格を100と指数化し、過去20年間の平均騰落率でインデックス化すると、月度で考えるよりもさらに理解が深まります。

2008年リーマンショック、2020年コロナショック、2022年インフレ発生等の異常値を取り除いています。

このように原油価格をインデックス化してもやはり12月は大底を迎える傾向にあります。

12月から翌年6月あたりまで上昇傾向になりやすく、買いから入る方向性が成果をあげやすい時期であることがわかります。

一方で10月から11月にかけては、需要が衰える時期でもあるので価格は低下傾向ですので、「買い」からではなく「売り」から入ったほうが有利となっています。

原油CFDトレードに役立つ直近10年間の原油価格の季節性

WTI過去5年間月度別騰落率

原油価格の過去10年間にわたる平均騰落率を異常値を取り除かずに棒グラフ化すると、やはり12月が大底になりやすい傾向にあります。

さすがにコロナショックがあった3月の異常値を加えると3月は軟調ですが、それでも12月から翌年6月までは上昇傾向にあることが明らかです。

一方で過去20年は10月~11月が下降傾向にあったのに比べて、過去10年間では7月~8月の落ち込みが目立つようになっています。

この傾向からも最近の原油価格は買いからだけでなく、年後半からは売りから入ることも重要になってきています。

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原油価格の季節性と売買方針について

原油CFDトレードに役立つ直近10年間の曜日別騰落率

WTI1月度平均騰落率・勝率

月度ごとの傾向を把握したあと、過去10年間にわたる曜日別平均騰落率・勝率をグラフ化すると、例えば1月なら月曜日が突出して弱く、週末にかけて特に木曜日に強くなりやすい傾向にあることがわかります。

したがって以下のようなフィルターをかけることができます。

  • 月曜日は平均騰落率・勝率も明確な弱さがあるので売りから入る。
  • 火曜日は見送るか、月曜日のショートをドテンする。
  • 水曜日は平均騰落率は低いが勝率は60%後半に達するのでロットを大きくし買いから入る。
  • 木曜日は騰落率は強いが勝率はやや低下するためロットを減らして買いから入る。
  • 金曜日はさらにロットを減らして買いから入る。

このフィルターをかけた上で、チャートでさらにトレードする箇所を絞り、フィルターとチャートと方向性が合致しない箇所のトレードは避けるという方法がとれます。

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原油CFDトレードのコツ・方法Ⅱ/上昇トレンドの値動きをパターン化する

前述した季節性から考えると、WTI原油は12月中旬~6月にかけて買いから入り、7月~12月中旬まで売りから入る戦略が基本となりそうです。

この記事では、この季節性を念頭においてフィルタリングした上で、どのようなタイミングでトレードするかを課題にしていますので精密なトレードポイントを解説していきます。

これまでWTI原油をトレードしてきた経験から、原油価格の値動きのパターンは上昇傾向のあるシーズンだと以下の構成で段階を踏んで上昇していく傾向にあります。

原油トレード手法

過去の重要なトレンドライン・水平線の安値圏から反発するとき、一旦下方ブレイクしたと誤認させて急反転し「スパイクロー」・「ブリッシュリバーサル」などの強気への反転を示すプライスアクションが出現します。
その反転を示すプライスアクションを見つけたら、安値をつけたローソク足の高値を抜けたところで買いから入ります。
しかしその反発が急速であればあるほど、不意をつかれた勢力が多いため、発生した流動性ギャップを埋める動きが発生しやすく一旦、買ったポイントに戻ってくるケースがあります。
この動きはエリオット波動なら第1波から第2修正波と形容される場合もありますが、いわゆる「Wボトム」・「ヘッド&ショルダーズボトム」などのフォーメーションが底値圏で形成され、それを上方ブレイクアウトすることで上昇トレンドが始まります。
その後の上昇は、上昇トレンドとトレンドが一時休止したことを示す「ブルフラッグ」・「下降ウェッジ」・「ペナント」などのフォーメーションのブレイクによる再上昇が第3波・第5波と繰り返されます。
エリオット波動理論では、この波動は5波構成で第1波・3波・5波は推進波、2波・4波は修正波となります。
これらを順番に説明すると以下のような内容となります。
  1. 重要なトレンドライン・水平線の安値でフォールスブレイクアウトを示現し反発開始
  2. 急反発で発生した需要を埋めWボトム、ヘッド&ショルダーズボトムを形成
  3. トレンド継続のブルフラッグ・下降ウェッジ・ペナントのブレイクアウト

これを順に一つ一つ説明していきます。

①原油CFDトレードのコツ・方法Ⅱ/フォールスブレイクアウト

「フォールスブレイクアウト」とは「偽りの突破」という意味です。

例を挙げると以下の画像のように、重要な高値・安値水準をブレイクしたと見せかけて下落トレンドから上昇トレンドに転換する場合が代表例になります。

フォールスブレイクアウト

まず4時間足で重要な高値を結んだレジスタンスライン、重要な安値を結んだサポートライン、重要な高値・安値を結んだ水平線をチャート上に描画します。

そしてチャートが、トレンドライン・水平線を一旦割り込んだものの、達成感・行き過ぎへの警戒感・ブレイクが失敗した恐怖感から急反転がはじまりトレンドが転換し反対方向へのトレンドが開始されることを「フォールスブレイクアウト」と呼びます。

このときのローソク足は、代表的なものでは以下のような特徴があります。

ストップロスは、上昇トレンドへの転換なら「スパイクロー」・「ブリッシュリバーサル」を示現したときの安値水準に設定してください。
スパイクロー引用:Strick
①スパイクロー(Bullish Hammer)
・下落トレンドが確認できる
・下ヒゲが異様に長くローソク足の実体が短い
・安値をつけたローソク足の実体の高値を超えるアウトサイドが出現
ブリッシュリバーサル引用:Strick
②ブリッシュリバーサル(Bullish Engulfing)
・下落トレンドが確認できる
・前日の安値を一時下抜けるが急反転
・前日の高値を終値で上回って引ける

スパイクロー」が単体で出現した場合は、まだ信頼性が低いことに注意が必要です。

確実性を高めるためには、画像のように直後のローソク足でアウトサイド(包み足)が出現してからエントリーするとより確実性が高くなります。

スパイクロー+フォールスブレイクアウト

重要な安値水準・サポートラインを一旦割り込んだと売り方に誤認させ、一転して急反発し安値水準を奪還して引けて、下ヒゲが異様に長く実体の短いローソク足『スパイクロー』が出現すると、トレンド転換を示唆するプライスアクション「フォールスブレイクアウト」が成立します。

WTI日足スパイクロー
WTI日足スパイクロー/TradingView

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売り方の立場からすれば、重要なサポートラインをブレイクしたため「売り」判断を下してショートポジションを構築するはずですが、決して売り方は一枚岩ではなく達成感・行き過ぎへの警戒感から内部で裏切り(利益確定)が発生します。
また行き過ぎた投げ売りを見た買い方による新規の買いが売り方の想像以上に大きかった場合、この形状のローソク足が発生します。
このように急速に相場が引き戻されてブレイクアウトが失敗に終わって引けると、翌日以降売り方の失望感や恐怖で寝返りが相次ぎ、売り方が設定したストップに次々誘爆して買い戻され反対方向への一方的な値動きに発展していきます。
したがってエントリーポイントは、安値をつけたローソク足の高値を翌日以降に上抜いたポイントでそれ以上では、売り方の損失防止のストップロスにより統計的には平均3営業日急上昇します。
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ブリッシュリバーサル+フォールスブレイクアウト

重要な安値水準・サポートラインを一旦割り込んだと売り方に誤認させ、一転して急騰し直前の陰線をすっぽり包み込む大陽線『ブリッシュリバーサル』が出現すると、トレンド転換を示唆するプライスアクション「フォールスブレイクアウト」が成立します。

WTI原油1時間足
WTI原油1時間足/Trading View

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売り方の立場からすれば、重要なサポートラインをブレイクしたため「売り」判断を下してショートポジションを構築するはずですが、決して一枚岩ではなく達成感・行き過ぎへの警戒感から内部で裏切り(利益確定)に走ったりします。

そうしてブレイクが失敗に終わると失望感や恐怖で寝返りが相次ぎ、売り方が設定したストップに次々誘爆して買い戻され反対方向への一方的な値動きに発展していきます。

この「フォールスブレイクアウト」では時間軸も重要です。

WTI原油の主な売買は、本来NYMEX(ニューヨーク商品先物取引所)であるはずなのに、NYタイムまでにジリジリ下がって重要な安値・サポートラインを割り込む動作をしている場合、NY勢が取引を開始した直後に相場がひっくり返ることが頻繁にあります。

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スローリバーサルはアジアタイムの値動きを注視

スローリバーサルは、何かの突発的な出来事で急落・急伸した相場がゆっくりと時間をかけて否定されるプライスアクションです。

非常に多いケースは、先週までの相場を引き継いでパニック的に急落・急伸した場合で重要な安値・サポートラインをブレイクしたものの、ゆっくりと買い戻され全戻しすると今度は逆方向に相場が進んでいきます。

スローリバーサル
GOLD1時間足/Trading View

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著名な例が、2023年12月4日に過去最高高値を更新したGOLDの相場で、アジア時間8:00~9:00で大陽線を形成したものの徐々に下落し始め、すべての上昇幅を消してしまうと反対方向に急落しています。

このように売買の主体となる勢力が不在な時間帯でパニック的な値動きになった場合は、スローリバーサルを疑ってみてください。

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その他の強気への反転を示すプライスアクション

代表的な例として「スパイクロー」・「ブリッシュリバーサル」をあげて説明しましたが、他には以下のように複数のパターンが存在しますので、重要な安値圏で以下のパターンが出現したときは反発してくる可能性を疑ってみましょう。

ブリッシュキャンドルスティックパターン

引用:Pinterest/Bullish Candlestick Pattern

このようにローソク足の組合せで売買判断をする”プライスアクション”は、手法として非常に有用です。

入門編の書籍としては、FXで著名な陳満咲杜(著)氏の『プライスアクションの教科書』がイラストも多く理解しやすいのでオススメです。

②原油CFDトレードのコツ・方法Ⅱ/底打ちのフォーメーション

フォールスブレイクアウトを発見した後、相場は一直線に上昇するかというとそうでもない場合があります。

その理由は、急速な反転だったために、ブレイクアウトと誤認してショートして含み損になってしまった勢力と底抜けしたと誤認して買えなかった勢力が存在するからです。

いわゆる流動性ギャップです。

ブレイクアウトと誤認してショートしたあと急速な反転上昇で含み損を抱える勢力は、拡大していく含み損に判断が誤っていたのではないかと不安になり、もし価格が下がって売ったところまで戻ってくれれば損失を最小限にして買い戻せると考えているでしょう。

ブレイクアウトと誤認してロングできなかった勢力は、上昇していく価格を見てチャンスがあれば買いたいと考えているはずです。

そういった2つの勢力が買いを決心している価格帯が需要ゾーンであり、先ほど説明した強気の反転パターン(Bullish Candlestick Patter)が出現した価格帯を長方形のボックスで囲うと不思議なことに、そのポイントで買われて反発しています。

需要ゾーン
WTI原油需要ゾーン/TradingView

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つまり最初のプライスアクションの出現でいち早く売買を行った勢力とは別に、遅まきながら行動を取りたいと考えた大勢の勢力が買わなければ、その後の大きな値幅の上昇には直結しないということになります。

この一連の値動きは、いわゆる「Wボトム」・「トリプルボトム」・「ヘッド&ショルダーズボトム」、などの市場参加者が認識しやすい形状になることが多くなります。

エリオット波動における上昇波動第3波が最も大きな値幅になるのは、こういった背景で買い遅れた勢力の新規買いと逃げ遅れた勢力の損切りポイントが教科書どおりネックラインに集中しているからと考えられます。

WTI原油Wボトム
WTI原油Wボトム/TradingView

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重要安値水準のトレンドライン・水平線で出現した強気の反転パターンで一旦底打ちが確認された相場は、市場を出し抜いて売買した勢力だけではトレンドが発生しきれない場合があります。

その場合は、このように逃げ遅れた勢力・買い遅れた勢力が買いを決心しているポイントまで戻って、しっかりした買いが入ってから上昇することになります。

その多くは、強気の反転パターンが出現したローソク足を長方形で囲うと明確になりますので、買い遅れた買い方は買い指値をセットしておくことで、ベストなポジションメイクが可能になります。

このチャートパターンは、テクニカル分析で著名な「先物市場のテクニカル分析」のP105~P145で説明されていますので、トレードの実戦に移す前に一読することをオススメします。

先物市場のテクニカル分析

③原油CFDトレードのコツ・方法Ⅱ/トレンド継続型ブルフラッグ・下降ウェッジ・ペナント

フォールスブレイクアウトとその後の底打ちのフォーメーションによってすっかり上昇トレンドに変化した後、さらなる上昇に乗るため市場はトレンドを一時休止させ、再上昇へのエネルギーを蓄積していきます。

代表的なフォーメーションが、上昇トレンド継続パターン「ブルフラッグ」・「下降ウェッジ」・「ペナント」です。

このフォーメーションは、上昇トレンドを保っている相場が調整によって一時休止するチャートパターンで、ブレイクすると価格が急上昇します。

ブルフラッグ

急上昇した部分をポール、その後のトレンドが一時休止した状態を右肩下がりの平行チャネルで構成されたパターンは『ブルフラッグ』と呼ばれる急上昇を示唆するトレンド継続型のフォーメーションです。

上昇フラッグイグジットポイント

エントリーポイントは、右肩下がりの平行チャネルの下値支持線か平行チャネルの上値抵抗線をブレイクしたポイントとなります。

WTIブルフラッグ
WTIブルフラッグ/TradingView

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実例だと2016年4月に出現したパターンが明確です。

最初のポール部分は15.78ドルの値幅で、日足200SMAにぶつかって反落しつつ右肩下がりの平行チャネルを形成しています。

この平行チャネルの最深部35.27にその値幅を加えると、”51.05=35.27+15.78″というターゲットが計算できます。

  • 値幅15.78=高値41.86-安値26.08
  • 平行チャネル最深部=35.27
  • ターゲット51.05=起点35.27+値幅15.78

実際には51.64まで上昇しており、かなり正確なターゲット計算になる点でも実戦でかなり使えるチャートパターンであることがわかります。

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また押し目買いの重要ポイントになりやすい日足62EMAを少し下抜けたところで反発しており、並行チャネルの下値支持線と日足62EMAが重複したポイントは押し目買いポイントとして非常に重要になります。

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下降ウェッジ

下降ウェッジとは、価格が急上昇した後、調整による価格の上下によりレジスタンスライン・サポートラインが形成されて、右肩下がりのウェッジ(クサビ)が形成されるトレンド継続型のフォーメーションです。

WTI下降ウェッジ
WTI下降ウェッジ/TradingView

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実例だと2023年8月に出現したパターンが明確です。

最初のポール部分は17.75ドルの値幅で、右肩下がりのウェッジの最深部77.64にその値幅を加えると、”95.39=77.64+17.75″というターゲットが計算できます。

  • 値幅17.75=高値84.85-安値67.10
  • 下降ウェッジ最深部=77.64
  • ターゲット95.39=起点77.64+値幅17.75

実際には94.99まで上昇しており、かなり正確なターゲット計算になる点でも実戦でかなり使えるチャートパターンであることがわかります。

やや下降ウェッジのサポートラインを割って買い方を失望させてから上昇している点も特徴的です。

このときは、押し目買いの重要ポイントになりやすい日足62EMAで反発しており、下値支持線まで調整せずに上昇していますので、日足62EMAをチャートに表示して押し目買いポイントを特定する方法は商品市場で非常に有効です。

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このように上昇トレンド継続パターン「ブルフラッグ」・「下降ウェッジ」は、下落を期待した売り勢力が失敗を認めて次々損切りをするためレートが伸び続けるため、早期に利益確定するのではなくスイングトレードでターゲットまでポジションをホールドするべきです。

ストップロスは一旦ブレイクしたはずのフラッグにローソク足が戻ってくるポイントとなります。

ペナント

ペナントはトライアングルとやや似ていますが、一般的にトライアングルは数週間~数ヶ月の長期間の膠着状態を形容しているに対してペナントは数日と短いのが違う点です。

通常三角持ち合いで見られる6箇所のリバーサルポイントが4個所程度でブレイクアウトすることもあり、リターンムーブも省略されるケースがほとんどです。

WTIペナント
WTIペナント/TradingView

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実例だと2024年3月に出現したパターンが明確です。

最初のポール部分は6.33ドルの値幅で、ペナントをブレイクしたポイントにその値幅を加えると、”88.28=81.95+6.33″というターゲットが計算できます。

  • 値幅6.33=高値83.09-安値76.76
  • ペナントのブレイクポイント=81.95
  • ターゲット88.28=起点81.95+値幅6.33

実際には87.59まで上昇しており、かなり正確なターゲット計算になる点でも実戦でかなり使えるチャートパターンであることがわかります。

トライアングルと異なり、日足よりも4時間足で認識されているため4時間足62EMAが押し目買いのポイントとして機能しています。

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原油CFDトレードのコツ・方法Ⅲ/下降トレンドの値動きをパターン化する

前述した季節性から考えると、WTI原油は12月中旬~6月にかけて買いから入り、7月~12月中旬まで売りから入る戦略が基本となりそうです。

この記事では、この季節性を念頭においてフィルタリングした上で、どのようなタイミングでトレードするかを課題にしていますので精密なトレードポイントを解説していきます。

これまでWTI原油をトレードしてきた経験から、原油価格の値動きのパターンは下降傾向のあるシーズンだと以下の構成で段階を踏んで下落していく傾向にあります。

原油下降トレンド

過去の重要なトレンドライン・水平線の高値圏から反落するとき、一旦下方ブレイクしたと誤認させて急反転し『スパイクハイ』・『ベアリッシュリバーサル』などの弱気への反転を示すプライスアクションが出現します。
その反転を示すプライスアクションを見つけたら、高値をつけたローソク足の安値を抜けたところで売りから入ります。
しかしその反落が急速であればあるほど、不意をつかれた勢力が多いため、発生した流動性ギャップを埋める動きが発生しやすく一旦、売ったポイントに戻ってくるケースが多々あります。
この動きはエリオット波動なら第1波から第2修正波と形容される場合もありますが、いわゆる「Wトップ」・「ヘッド&ショルダーズ」などのフォーメーションが天井圏で形成され、それを下方ブレイクアウトすることで下降トレンドが始まります。
その後の下落は、下降トレンドとトレンドが一時休止したことを示す「ベアフラッグ」・「上昇ウェッジ」・「ペナント」などのフォーメーションのブレイクによる再下降が第3波・第5波と繰り返されます。
エリオット波動理論では、この波動は5波構成で第1波・3波・5波は推進波、2波・4波は修正波となります。
これらを順番に説明すると以下のような内容となります。
  1. 重要なトレンドライン・水平線の高値でフォールスブレイクアウトを示現し反落開始
  2. 急反落で発生した供給ゾーンを埋めWトップ、ヘッド&ショルダーズを形成
  3. トレンド継続のベアフラッグ(ペナント)・上昇ウェッジ・ブロードニングのブレイクアウト

これを順に一つ一つ説明していきます。

①原油CFDトレードのコツ・方法Ⅲ/フォールスブレイクアウト

「フォールスブレイクアウト」とは「偽りの突破」という意味です。

例を挙げると以下の画像のように、重要な高値水準をブレイクしたと見せかけて上昇トレンドから下降トレンドに転換する場合が代表例になります。

弱気へのフォールスブレイクアウト

まず4時間足で重要な高値を結んだレジスタンスライン、重要な安値を結んだサポートライン、重要な高値・安値を結んだ水平線をチャート上に描画します。

そしてチャートが、トレンドライン・水平線を一旦割り込んだものの、達成感・行き過ぎへの警戒感・ブレイクが失敗した恐怖感から急反落がはじまりトレンドが転換し反対方向へのトレンドが開始される現象を「フォールスブレイクアウト」と呼びます。

このときのローソク足は、代表的なものでは以下のような特徴があります。

  • 上ヒゲが長くローソク足の実体が短い「スパイクハイ」
  • 直前の陽線をすっぽり包み込む大陰線「ベアリッシュリバーサル
ストップロスは、下降トレンドへの転換なら「スパイクハイ」ベアリッシュリバーサルを示現したときの安値水準に設定してください。
スパイクハイ引用:Strick
①スパイクハイ(Shooting Star)
・上昇トレンドが確認できる
・上ヒゲが異様に長く実体が短いローソク足
・高値をつけたローソク足の安値を下抜けるアウトサイドが出現
ベアリッシュリバーサル引用:Strick
②ベアリッシュリバーサル(Bearish Engulfing)
・上昇トレンドが確認できる
・前日の高値を一時上抜けるが急反落
・前日の安値を終値で下回って引ける

ただし「スパイクハイ」単体での出現では、まだ信頼性が低いことに注意が必要です。

確実性を高めるためには、画像のように直後のローソク足でアウトサイド(包み足)が出現してからエントリーするとより確実性が高くなります。

スパイクハイ+フォールスブレイクアウト

重要な高値水準・レジスタンスラインを一旦突破したと買い方に誤認させ、一転して急反落し重要な高値水準を下回って引けて、上ヒゲが異様に長く実体の短いローソク足『スパイクハイ』が出現すると、トレンド転換を示唆するプライスアクション「フォールスブレイクアウト」が成立します。

WTIスパイクハイ
WTIスパイクハイ/TradingView

\利用登録無料の高機能チャート/

買い方の立場からすれば、重要なレジスタンスラインをブレイクしたため「買い」判断を下してロングポジションを構築するはずですが、決して買い方は一枚岩ではなく達成感・行き過ぎへの警戒感から内部で裏切り(利益確定)が発生します。
また行き過ぎた買い戻しを見た売り方による新規の売りが買い方の想像以上に大きかった場合、この形状のローソク足が発生します。
このケースでは、以前のサポートラインがレジサポ転換して、レジスタンスでスパイクハイとなったケースで50.5ドル付近から26ドルまで48%も下落しています。
このように急速に相場が引き戻されてブレイクアウトが失敗に終わって引けると、翌日以降買い方の失望感や恐怖で寝返りが相次ぎ、買い方が設定したストップに次々誘爆して投げ売りされ反対方向への一方的な値動きに発展していきます。
エントリーポイントは、安値をつけたローソク足の安値を翌日以降に下抜いたところでショートポジションを建てます。

ベアリッシュリバーサル+フォールスブレイクアウト

重要な高値水準・サポートラインを一旦ブレイクしたと買い方に誤認させ、一転して急反落し直前の陽線をすっぽり包み込む大陰線『ベアリッシュリバーサル』が出現すると、トレンド転換を示唆するプライスアクション「フォールスブレイクアウト」が成立します。

WTIベアリッシュリバーサル
WTIベアリッシュリバーサル/TradingView

\利用登録無料の高機能チャート/

買い方の立場からすれば、重要なレジスタンスラインをブレイクしたため「買い」判断を下してロングポジションを構築するはずですが、買い方も決して一枚岩ではなく達成感・行き過ぎへの警戒感から内部で裏切り(利益確定)に走ったりします。

このように内部要因から反落しはじめると、売り方も行き過ぎとみて新規で売り崩しを図ってくるため、さらに価格が押し戻されてブレイクが失敗に終わります。

ブレイクが失敗に終わると失望感や恐怖で寝返りが相次ぎ、買い方が設定したストップに次々誘爆して投げ売りされ反対方向への一方的な値動きに発展していきます。

実例では、2024年10月8日が劇的な事例です。

10月1日にイランがイスラエルをミサイル攻撃したことで、中東紛争の激化を懸念したショートカバーによるたった5日間で66ドルから77ドルまで急速に原油相場は上昇していきました。

10月7日に4%近い上昇となった上ヒゲのない大陽線が出現し、翌日取引開始直後から売り方の損切り、買い方の追撃買いで直前の高値をブレイクして急騰しましたが、すでに売り方の買い戻しでもはや「買うものがいない」状態になっていたため急速に値を消して反落し高値から5.7%も急落しています。

当時は1日に2回もショートして大きな利益になっています。

その後、急落で生じた供給ゾーンまで一時買い戻されましたが、そこで待っていた戻り売りを浴びて68ドルまで暴落しています(次の内容でそのときの詳細を説明します)。

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その他の強気への反転を示すプライスアクション

代表的な例として「スパイクハイ」・「ベアリッシュリバーサル」をあげて説明しましたが、他には以下のように複数のパターンが存在しますので、重要な安値圏で以下のパターンが出現したときは反落してくる可能性を疑ってみましょう。

Bearish Candlestick Pattern

引用:Pinterest/Bearish Candlestick Pattern

このようにローソク足の組合せで売買判断をする”プライスアクション”は、手法として非常に有用です。

入門編の書籍としては、FXで著名な陳満咲杜(著)氏の『プライスアクションの教科書』がイラストも多く理解しやすいのでオススメです。

②原油CFDトレードのコツ・方法Ⅲ/天井打ちのフォーメーション

弱気のフォールスブレイクアウトを発見した後、相場は一直線に下落するかというとそうでもない場合があります。

その理由は、急速な反落だったために、ブレイクアウトと誤認してロングして含み損になってしまった勢力と上抜けしたと誤認して新規売りできなかった勢力が存在するからです。

いわゆる流動性ギャップです。

ブレイクアウトと誤認してロングしたあと急速な反落で含み損を抱える勢力は、拡大していく含み損に判断が誤っていたのではないかと不安になり、もし価格が上がって買ったところまで戻ってくれれば損失を最小限にして売れ抜ける事ができると考えているでしょう。

ブレイクアウトと誤認してショートできなかった勢力は、下降していく価格を見てチャンスがあれば戻り売りしたいと考えているはずです。

そういった2つの勢力が売りを決心している価格帯が供給ゾーンであり、先ほど説明した弱気の反転パターン(Bearish Candlestick Patter)が出現した価格帯を長方形のボックスで囲うと不思議なことに、そのポイントで売られて反落しています。

WTI天井打ちパターン
WTI天井打ちパターン/TradingView

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ベアリッシュリバーサルで説明した事例では、急速に反落したがゆえに取り残されてしまった勢力(ロンドン・NY市場で主に売買する勢力)がかなり残存した状態だったということになります。

つまり最初のプライスアクションの出現でいち早く売買を行った勢力とは別に、遅まきながら行動を取りたいと考えた大勢の勢力が売らなければ、その後の大きな値幅の下落には直結しないということになります。

この一連の値動きは、いわゆる「Wトップ」・「トリプルトップ」・「ヘッド&ショルダーズ」、などの市場参加者が認識しやすい形状になることが多くなります。

エリオット波動における上昇波動第3波が最も大きな値幅になるのは、こういった背景で買い遅れた勢力の新規買いと逃げ遅れた勢力の損切りポイントが教科書どおりネックラインに集中しているからと考えられます。

このチャートパターンは、テクニカル分析で著名な「先物市場のテクニカル分析」のP105~P145で説明されていますので、トレードの実戦に移す前に一読することをオススメします。

先物市場のテクニカル分析

③原油CFDトレードのコツ・方法Ⅲ/ベアフラッグ・上昇ウェッジ・ペナントorブロードニング

フォールスブレイクアウトとその後の天井打ちのフォーメーションによってすっかり下降トレンドに変化した後、さらなる下落に乗るため市場はトレンドを一時休止させ、再下降へのエネルギーを蓄積していきます。

代表的なフォーメーションが、下降トレンド継続パターン「ベアフラッグ」・「上昇ウェッジ」・「ペナント・ブロードニングフォーメーション」です。

このフォーメーションは、下降トレンドを保っている相場が調整によって一時休止するチャートパターンで、ブレイクすると価格が急下降します。

ベアフラッグ

急下降した部分をポール、その後のトレンドが一時休止した状態を右肩上がりの平行チャネルで構成されたパターンは「ベアフラッグ」と呼ばれる急下降を示唆するトレンド継続型のフォーメーションです。

ベアフラッグ

エントリーポイントは、右肩上がりの平行チャネルの上値抵抗線か平行チャネルの下値支持線をブレイクしたポイントとなります。

WTIベアフラッグ
WTIベアフラッグ/TradingView

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実例だと2021年11月に出現したパターンが明確です。

最初のポール部分は10.16ドルの値幅で、右肩下がりの平行チャネルを形成していますが、前回の安値を支えたHLがレジスタンスになっており上値が重く、やがて平行チャネルの下値支持線を割り込みます。

この平行チャネルの最頂部79.20にその値幅を引くと、”69.04=79.20-10.16″というターゲットが計算できます。

  • 値幅10.16=高値84.95-安値74.79
  • 平行チャネル最頂部=79.20
  • ターゲット69.04=起点79.20-値幅10.16

他の実例も確認していますが、この例ではターゲットを超えて62.46まで急落するなど、下落時には計測されたターゲットを飛び越えて下落するケースが多々あります。

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上昇ウェッジ

上昇ウェッジとは、価格が急下降した後、トレンドに対して逆向き(右肩上がりの)のウェッジ(クサビ)が形成されるトレンド継続型のフォーメーションです。

WTI下降ウェッジ
WTI下降ウェッジ/TradingView

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この下落トレンドの途中で現れるクサビ型の形状は、原油市場では頻繁に見られます。
2023年10月に出現した上昇ウェッジは、原油価格が94.99ドルから81.56ドルまで13.43ドルも急落した後、イスラエルへのテロで中東紛争が始まったことにより89ドルまで原油価格は押し上げられています。
しかしこの値動きに下値支持線・上値抵抗線を引くと上昇ウェッジになっており、下値支持線を割り込むと74.96ドルまで急落しています。

最初の急落した部分は13.43ドルの値幅で、右肩上がりのウェッジの最頂部89.83にその値幅を引くと、”76.4=89.83-13.43″というターゲットが計算できます。

  • 値幅13.43=高値94.99-安値81.56
  • 下降ウェッジ最頂部=89.83
  • ターゲット76.4=起点89.83-値幅13.43

ところが実際には、目標値76.4を飛び越えて74.96ドルまで下落しています。

上昇時の原油価格はフォーメーションから割り出されるターゲットに忠実ですが、下落時にはベアフラッグと同様に上昇ウェッジでも計測されたターゲットよりも更にオーバーシュートする傾向にあるようです。

したがって下落時に目標値を割り出して逆張り買いを行うのは、非常に難しいと考えられます。

ブロードニングフォーメーション

ブロードニングフォーメーション」は、三角持ち合いの逆で時間の進行とともに拡大していく珍しいチャートパターンです。

4時間足以下の時間軸ならペナントは確認できますが、日足の時間軸だとほとんど確認できないため、三角持ち合いの逆パターンである「ブロードニングフォーメーション」を把握したほうが良いでしょう。

WTIブロードニングフォーメーション
WTIブロードニングフォーメーション

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ペナントと同じく「ブロードニングフォーメーション」は、トレンド継続のチャートパターンでもあり、主要な天井でも出現するパターンです。
通常は持ち合いになると価格変動幅が小さくなるに従って出来高が低下しますが、この「ブロードニングフォーメーション」では全く逆で、価格変動幅も取引量もどんどん拡大していきます。
これは市場が手のつけられない異常心理にある事を示しており、出現した場合はかなり弱気のパターンになります。
この「ブロードニングフォーメーション」で利益をあげるには、拡大する高値・安値にレジスタンスライン・サポートラインを引いて、リバーサルポイントを画像のように6回分カウントします(起点は0波)。
最終5波目でショートポジションを構築し、リバーサルポイントの1波から4波に引いたラインにヒットしたところで利益確定します。
原油市場では、2024年5月からOPEC+会合を前に市場が異常な動きをしはじめ、リバーサルポイント5波目以降短時間で暴落しています。
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分析チャートツールはダントツでTrading Viewが便利(代替は楽天MT4CFD)

WTI原油(または北海ブレント)のチャート分析では、Trading Viewを読者の方におすすめしています。

WTI原油4時間足
WTI原油4時間足

一般的なチャートシステムでは、この記事で掲載しているチャートのようなGMMA(複合型移動平均線)は標準装備されていないため、トレンドがどちらの方向に傾いているか直感ではわかりにくい問題があります。

ですので、まずはGMMA(複合型移動平均線)を導入できるTrading Viewの無料版からはじめてみましょう。

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無料で便利なチャートツールは楽天MT4CFD

Trading Viewは、無料で閲覧できる高機能ツールですが、無料プランで表示できるインジケーターは2つまで、チャートを同時表示できないなど、十分な機能を使うには月額$12.95のエッセンシャル以上のプランにしなければ、機能に制限があるので不便に感じる場合があります。

そこで無料でありながらテクニカル分析を無限に追加できる楽天MT4CFDを使うことでその問題を解決することができます。

MT4で原油のチャートをチェックするには、USOILのシンボルを追加することで可能になります。

Trading Viewに対する利点は、楽天MT4CFD口座を開設していれば無料で機能を使えることとローソク足の動きが非常に速く(MT4ではトレンドに乗ったポジションを維持しやすくなるため平均足を使っています)判断を下しやすいことです。

使い方の一例では、Xで楽天MT4CFDチャートを使った15分足平均足トレードのエントリー方法を具体的な内容で公開しています。

このように短期売買になればなるほど、楽天MT4CFDを利用する優位性が活きてくるでしょう。

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WTI原油CFDトレード手法まとめ

WTI原油・北海原油は、FXよりもトレンドが発生しやすくそれに上手に乗ることができれば、利益を出しやすい取引だと考えています。

反面、値動きが大きいためたった一回の失敗で資金を半減させてしまうほどのリスクもあります。

そのためまず、原油の季節性を把握し、現在が買われやすい時期なのか売られやすい時期なのかを把握する必要があります。

そして12月中旬~翌年6月にわたる上昇局面であれば以下のような上昇トレンド時のパターンに則ってベストなポジションメイクを試みます。

原油トレード手法

画像は上昇トレンド5波構成で上昇していった場合で作成しており、少なくとも買いポイントは以下の3つが存在します。
  1. 重要なトレンドライン・水平線の安値でフォールスブレイクアウトを示現し反発開始
  2. 急反発で発生した需要を埋めWボトム、ヘッド&ショルダーズボトムを形成
  3. トレンド継続のブルフラッグ・下降ウェッジ・ペナントのブレイクアウト

逆に7月~12月中旬にわたる下降局面であれば以下のような下落トレンド時のパターンに則ってベストなポジションメイクを試みます。

原油下降トレンド

画像は下降トレンド5波構成で下落していった場合で作成しており、少なくとも売りポイントは以下の3つが存在します。

  1. 重要なトレンドライン・水平線の高値でフォールスブレイクアウトを示現し反落開始
  2. 急反落で発生した供給ゾーンを埋めWトップ、ヘッド&ショルダーズを形成
  3. トレンド継続のベアフラッグ(ペナント)・上昇ウェッジ・ブロードニングのブレイクアウト

以上のポイントを意識して取引回数を絞って、無駄な取引による損失を回避し、大きな値幅を確保することで資産の拡大を目指してほしいと思います。

WTI原油の分析ツールとしては、多くの投資家が使っているTrading Viewが優れていますが、無料プランでは機能に制限があり、十分な機能を使うには月額$12.95のエッセンシャル以上のプランにしなければ却って使いにくい場合があります。

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