auカブコムFXは、保有する株式・ETF・一般型投信の評価額の70%分を代用有価証券としてFXの証拠金として活用できます。
しかも値動きが素直でスイングトレード・トラップトレードに非常に向いているとされているAUDNZDのペアがトレードできるため、全世界株式をETFで購入し全世界株式の時価総額の増加の恩恵とFXによる為替差益の獲得の両方を目指した記事を書きたいと考えていました。
ところが評価額を証拠金に振り替える株式・ETFなどは、短期的なものではなく長期的に保有すべき銘柄する必要があります。
しかし折しも長期間続いてきた金融緩和の時代が終わりアメリカの中央銀行にあたるFED(連邦準備制度)が急ピッチで利上げを開始するに及んで2022年では、アメリカ株式市場を代表するS&P500・NASDAQ100などの株価指数は軟調な展開が続きました。
株価指数がFEDによる利上げによって下落することがわかっており、どれくらい下落するのか不明な状態で全世界株式を対象としたETFへの投資を開始するのは無謀すぎることは明らかです。
そのためFEDの金利の引き上げペースに変化が生じるまでじっくり待っていたのですが、その時はやってきたと考えます。
FEDが急ピッチの利上げを行ってきたのは、高進してきたインフレを抑制するためです。
このインフレ指標の伸びが目に見えて低下し、金利も天井を打っている以上、経済をクラッシュさせることを望まないFEDは、必ず出口戦略を模索し金融引き締めの手を緩めてきます。
したがって大方の予想を覆してタカ派路線だった12/14のFOMC以後、反落した現在のマーケットは非常に割安で魅力的だと考えます。
また米国の金利上昇に非常に脆い、新興国市場は2022年には散々だっただけに2023年以降は非常に有望です。
したがって、新興国市場を投資対象に含む全世界の株式市場をまるごと購入する2559:MAXIS全世界株式(オール・カントリー)上場投信を投資対象として、その評価額を代用有価証券FXとして活用する代用FXを2022年12月からスタートするのがタイミングとして妥当と判断しました。
①auカブコム証券で保有する株式・ETF・投資信託の評価額の70%をauカブコムFXの証拠金として活用できます。
②代用FXでも19通貨ペア1,000通貨単位の少額からの取引が可能
③スイング・トラップトレードに最適なAUDNZDが取引可能
④国内株式手数料は約定代金100万円まで手数料無料・米国株式も業界業界最安クラス
FEDは2023年春利上げ停止へ全世界株式への投資は今
アメリカの中央銀行にあたるFED(連邦準備制度)は、昨年から高進するインフレを抑制するため0.75%もの急ピッチの利上げペースでFFレートを引き上げてきました。
この利上げはここのところかなり成果をあげはじめ、12月13日に発表された11月米消費者物価指数(CPI)は、前年同月比7.1%と前回の7.7%から低下、予想値の7.3%も下回りました。
これによりFED Watchで織り込まれている政策金利の利上げ確率は、3月のFOMCで利上げが4.75%に到達すると停止になることを予測しています。
つまりFEDによる金融引き締めに出口が見え始めているのです。
イールドカーブも金利は4.75で天井を迎えることを示唆している
米国債利回りを各償還年数で繋いだイールドカーブを見ても、政策金利の見通しを示す米2年国債利回りは4.728%を頂点としてその後低下し続けています。
3Dイールドカーブを更新しました。
— cohamizu (@cohamizu1) December 24, 2022
一番手前の米2年国債利回りは、4.728%を頂点として低下しており3月のFOMCでもって利上げが停止することを示唆しています。 pic.twitter.com/Eo8It0vRi6
ところが12/14のFOMCでは、早期の利下げを否定したためターミナルレートは5%台にまで上昇しています。
しかしイールドカーブとのギャップがあり、FOMCではあからさまなタカ派発言で市場を牽制したものであることがわかります。
政策金利はそこまで引き上げられることはなく、2月・3月のFOMCで0.25%の小幅な引き上げにとどまり、3月のFOMCをもって利上げは停止します。
FOMCで期待を裏切られた市場は反落し割安に
12/14のFOMCで金融引き締めがようやく緩み、その先の出口戦略に期待した市場は期待を裏切られ株価指数は反落しました。
S&P500では、CPIで一時的につけた高値から直近の安値まで9.9%もの下落を喫しています。
しかし前述の通り債券=金利は冷静に出口戦略を示唆しており、近くこの反落した値動きは是正されます。
驚いて下落した株価指数は、2月~3月のFOMCを睨んでその下落分を埋めていくでしょう。
そのため『2559MAXIS全世界株式(オール・カントリー)上場投信』に投資するタイミングとしては今が最適だと思います。
為替は日銀の事実上の利上げにより円高へ
一方で、為替相場ではFEDの金融引き締め政策の出口戦略が見え始めたことで、これまでの一方的な円安が是正され円高に振れています。
日本の投資家にとって課題は、この円高でありヘッジのないETF・投信ではせっかくのキャピタルゲインも為替差損により縮小、悪ければ逆に損失を被ってしまいます。
そのため11月の時点では、予測されるドルインデックスの下落に対して、ファンダメンタルの強いスイスフランとのペア「USDCHF」ショートでドルインデックスの下落による為替差損をリカバリーすることを提言してきました。
しかし12/20状況が変わりました。
日銀のYCC(イールドカーブ・コントロール)修正です。
日銀のYCC修正により事実上の利上げへ
これまで日銀は長期金利を0.25%に固定させることで金利の上昇を意図的に抑えてきました。
高進するインフレで世界各国の中銀が相次いで利上げに踏み切る中で、日銀だけが金融緩和を続ける異様な状況となり一方的な円安を招いてきたのです。
しかしこの持続不可能なYCCを放棄したことで、これまで円は利上げをしない駄目な通貨であるというレッテルが引き剥がされています。
これによりUSDJPY(ドル円)は前日比-2.8%も下落しています。
代用有価証券FXはドル円ショートを選択
つまり、『2559MAXIS全世界株式(オール・カントリー)上場投信』への投資を行う一方で、日銀が持続不可能なYCCを放棄したことで来るべき円高に備え代用FXは、文字通り為替ヘッジ目的でUSDJPY(ドル円)をショートする必要があるという結論にいたりました。
奇しくもETFを買うタイミングとしても、FXでドル円ショートをするタイミングとしても同時発生しています。
これで当面の方向性は決まったと思います。
なぜ代用有価証券FXを活用するのか
代用有価証券FXとは、保有する株式やETFを担保にFX取引を行うことです。
通常FX取引を行いたい場合は、FX口座に資金を入金してその現金を担保に取引を行います。
しかし代用有価証券FXは、今回のような長期投資目的でETFを購入する場合、その投資資金を生かしてFX取引を行うことで保有するETFに対する為替ヘッジや積極的な為替差益を狙うことができます。
つまり口座別に資金を用意する必要がないので資金効率が非常に良いのです。
どの証券会社の代用FXを活用すべきか?
ネット証券では、この代用有価証券FXができるのは4社のみです。
なぜこの中でauカブコム証券を選択したのかというと以下の3つの理由があるからです。
- 国内株式・ETFの手数料が一日定額100万円までなら無料
- 代用FXでは、1,000通貨単位の少額投資に全通貨ペアが対応
- スイングトレード・トラップトレードに向いているAUDNZDのペアも1,000通貨単位から取引可能
では他の証券会社ではどうなのかというと表にまとめると以下のようになっており、一長一短ですが上記のメリットを考えるとauカブコム証券が一番使いやすいと判断しました。
auカブコム証券 | SBI FXα | DMM FX |
マネーパートナーズ |
|
通貨ペア数(1万通貨) | 19 | 28 | 21 | 28 |
通貨ペア数(1,000通貨) |
19 | 6 | 0 | 0 |
含み損にも現金0でOK | ○ | ✕ | ○ | ○ |
決済損失にも現金0でOK | ✕ | ✕ | ○ | ○ |
投信も利用可 | ○ | ✕ | ✕ | ✕ |
USDJPYスプレッド | 広告表示適応対象外 | 広告表示適応対象外 | 0.2pips | 0.3pips |
AUDNZDスプレッド | 2.8pips | - | - | 1.6pips |
かつauカブコム証券では投資信託をこの代用有価証券として振り替えることが可能です。
そのため全世界株式ETFではなく、もっとリスクを低減させるためにバランスファンドを選択するという方法も可能になります。
ただし投資信託は「一般型」のみ代用有価証券に差し入れ可能で、「累投型(金額購入タイプ)」はできない点は注意が必要です。
AUDNZDはスイングトレード・レンジを利用したトラップトレードに向いている通貨ペア
代用FXをしたところで、FX取引がやりやすくなるわけでは決してなく、負ければ資金が減っていくのは避けることはできません。
そこでトレードしやすく着実に利益を積み重ねられる通貨ペアがあるかないかが重要になってきます。
豪ドルとNZドルのペアである、「AUDNZD」は画像の通りトレンドラインなどの基礎的な分析に忠実に動くためスイングトレードにも非常に向いています。
また1.14894~0.99945という15%程度の一定のレンジで10年に渡って推移しているため、レンジ上限・下限に逆張りのポジションを仕掛けるトラップトレードも成功しやすく最高の通貨ペアと評判が高いです。
auカブコム証券では、1,000通貨単位から「AUDNZD(豪ドルNZドル)」を取引できる数少ない証券会社です。
今回は、豪ドルNZドルでまだトレンドが転換しておらず、新規でポジションを建てる好機にないことから、ドル円ショートから入っていますが豪ドルNZドルでトレンドが変わり次第、豪ドルNZドルでもポジションを構築していきたいと思います。
【まとめ】代用有価証券FXで全世界株式ETFの買い、ドル円ショート開始
2022年12月、『2559MAXIS全世界株式(オール・カントリー)上場投信』に長期投資目的で投資し、その資金を代用有価証券FXの証拠金に活用してドル円をショートしています。
これから到来が予期される円高に対するETFの為替差損を防ぐ目的もありこの組み合わせにしていますが、主目的であった豪ドルNZドルでも売買サインが点灯次第、ポジションをとって為替差益を積極的に狙っていきたいと考えています。
取引に採用しているauカブコム証券は、株式・ETFだけじゃなく投資信託も代用有価証券としてFXの証拠金として差し入れることが可能な証券会社です。
1,000通貨単位からスイングトレード・トラップトレードに取り組みやすい豪ドルNZドルの取引が可能な点も大きなメリットですね。
①auカブコム証券で保有する株式・ETF・投資信託の評価額の70%をauカブコムFXの証拠金として活用できます。
②代用FXでも19通貨ペア1,000通貨単位の少額からの取引が可能
③スイング・トラップトレードに最適なAUDNZDが取引可能
④国内株式手数料は約定代金100万円まで手数料無料・米国株式も業界業界最安クラス
auカブコム証券の口座開設を、ポイントサイト経由でもっとも高いポイント還元で口座開設する方法を解説します。 auカブコム証券は、ネット証券ではSBI証券や楽天証券・マネックス証券・松井証券についで5番手(口座数シェア7.8%)です。 […]