クレジットカードで投資信託を購入できるサービスは現在、楽天カード・エポスカードで行われていますが、新たに2021年6月30日に三井住友カードとSBI証券
が業務提携し「投信積立サービス」と「Vポイントサービス」を開始します。
「投信積立サービス」は、三井住友カードで月5万円までSBI証券で投資信託を積立購入できるサービスで、Vポイント還元率は0.5%となります。
「Vポイントサービス」は、三井住友カード経由でSBI証券の口座を開設すると国内株式現物取引手数料や投資信託の保有残高に応じて、Vポイントが付与されます。
より利便性の高いサービスが新たに出現することになりますが、それに先立って2021年2月8日~4月30日の期間、SBI証券の口座をサイト内から三井住友カードに新規入会&利用すると、通常の新規入会&利用で11,000円相当還元が3,000円相当アップの14,000円相当の還元となる「SBI証券のお客さま向け」キャンペーンが開催されます。
三井住友カードとSBI証券の個人向け資産運用サービスの概要
SBI証券といえばすでに、Tポイントを利用して投資信託を購入することができますし、SBIネオモバイル証券では、Tポイントを利用して個別株に1株単位でも投資することが可能になっています。
では、今回の三井住友カードとSBI証券の連携は、Tポイントの場合と何が違うのでしょうか。
三井住友カードで投資信託が購入できる「投信積立サービス」
SBI証券の投信積立サービスを月間5万円を上限として、三井住友カードが発行しているクレジットカードで購入でき、0.5%分のVポイントが付与されます。
対象 | SBI証券の口座保有者 |
対象商品 | SBI証券で積立購入が可能な投資信託 |
預かり区分 | 特定・一般・NISA・つみたてNISA |
買付タイミング | 毎月1日 |
買付上限 | 毎月5万円まで |
ポイント還元率 | 0.5% |
三井住友カードといえば「マイ・ペイすリボ」によって、基本還元率を0.5%から1%にポイントアップさせる方法があり、三井住友カードの基本的な使い方です。
この「マイ・ペイすリボ」が投信積立で適用になるか否かは不明です。
投信積立ができるクレジットカードでは、楽天カードでは現在1%の還元率を設定していますが、仮に「マイ・ペイすリボ」になると券種によっては、還元率が1.5%になるため楽天カード
による投信積立の還元率を上回る可能性があります。
資産運用でポイントがたまる「Vポイントサービス」について
SBI証券の国内株式現物取引手数料や、投資信託の保有残高に応じてVポイントが付与される「Vポイントサービス」ですが、金融商品仲介サービスにより三井住友カード経由でSBI証券
の口座を開設した方が対象になります。
じゃあ、従来からSBI証券の口座を保有している人はどうなるかというと、付与されるのはTポイントとなります。
Vポイントが優遇されるのは国内株式現物取引手数料(スタンダードプランなど)
大きく異なる点は、「Vポイントサービス」では、国内株式現物取引手数料に対するポイント付与で、スタンダードプラン・PTS取引の月間合計手数料の3%相当が付与されるのに対して、「Tポイントサービス」は1.1%ですので「Vポイントサービス」のほうが優遇されます。
Vポイントは投資信託の保有残高に応じても付与される(投信マイレージ)
「Vポイントサービス」では、投資信託の積立購入でVポイントがたまり、保有している投資信託の残高でもVポイントがたまります。
これは「投信マイレージ」といって、月間平均保有額の年率0.1%相当のポイント(保有額1,000万円未満)もしくは年率0.2%相当のポイント(保有額1,000万円以上)が付与される制度があり、これについてはVポイント・Tポイントいずれも一緒の付与率です。
SBI証券で最も購入されている投資信託は、SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンドというS&P500を投資対象としたインデックスファンドですが、この投資信託の信託報酬は0.0938%です。
この投信マイレージの付与率だとSBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンドを保有していれば投資信託の信託報酬よりもポイントを貰えることになりますが、このファンドの場合は、月間平均保有額の年率0.02%相当ポイント付与となっており、信託報酬の安い投資信託については個別の設定になっています。
Vポイントを投信購入に利用できる【三井住友カード経由で口座開設した場合】
SBI証券の投資信託の買付にVポイントが使えるいわゆるポイント投資のサービスに関しては、「Vポイントサービス」の一貫ですので、金融商品仲介サービスにより三井住友カード経由でSBI証券
の口座を開設した方が対象になります。
すでにSBI証券の口座を開設している方は、ポイント投資のサービスではTポイントが従来どおり利用できます。
ポイント投資をするメリット
ポイント投資を行うメリットは、現金の手出しが減る点と、ポイントは他のポイントと交換するルートがあり、複数のポイント交換ルートを経由していくと減るどころがむしろ増やすことができます。
そうやって増やしながら投資に投入したほうが、現金のまま直接投資を行うよりも儲かるからなのです。
>>Tポイントを増幅するポイント交換ルートとTポイントの使い道
三井住友カードアプリ上のSBI証券総合口座情報の表示が可能に【三井住友カード経由で口座開設した場合】
今回の三井住友カードとSBI証券の業務提携では、投信の積立購入がクレジットカードでできるようになるだけではなくて、三井住友カードのアプリ「Vpass」上でSBI証券
総合口座の情報の表示が可能になるようです。
現在、三井住友カードのアプリ「Vpass」上では、「三井住友銀行」・「三井住友カードプリペイド」・「その他金融機関(Moneytree)」などが連携できるようになっています。
今回発表されているSBI証券総合口座の情報の表示は、この機能を活用したものだと思われます。
SBI証券について
個人向け資産運用のサービスを提供する側のSBI証券とは、ネット証券最大手の証券会社です。
預かり資産はともかく、口座数では野村證券を抜いて日本最大の口座数を保有しています。
株式、投資信託、iDeCo(確定拠出年金)、NISA、FX、CFD(くりっく株)、米国株式、債券、先物、ロボアドなど提供しているサービスは多種に渡ります。
今回の三井住友カードで積立購入ができる投資信託については、2,600本以上の品揃えで圧倒的です。
SBI証券 | 楽天証券 | auカブコム証券 | |
---|---|---|---|
売買手数料/10万円 | 0円 | 0円 | 99円 |
売買手数料/20万円 | 0円 | 0円 | 198円 |
売買手数料/50万円 | 0円 | 0円 | 275円 |
売買手数料/100万円 | 0円 | 0円 | 1,089円 |
売買手数料/200万円 | 1,278円 | 2,200円 | 2,0971円 |
投資信託本数 | 2,665 | 2,700 | 1,263 |
外国株式 | ○ | ○ | ✕ |
積立でオススメの投資信託
本数が2,600本以上もあると何を購入したら良いのか迷うところですが、投資対象の市場を絞り込みすぎるのは、その市場のパフォーマンスが低調になる可能性があるためできるだけ分散させるのが手堅くリターンを享受できる方法だと思います。
そのため投資対象としては、全世界株式・全米株式が良いと思います。
全米株式はアメリカだけに投資対象が集中していますが、現実的に世界の株価時価総額の過半をアメリカが占めます。
またAmazon・Apple・Google・Microsoft・Facebookといった時価総額で上位に並ぶ会社もまたアメリカですので、全米株式=先進国といっても過言ではなく、非効率な地域を除く分、現実的に全米株式だけのほうがこれまで10年もの長きに渡ってパフォーマンスが良かったのも事実です。
また全米株式を象徴する株価指数はダウではなく、より広い銘柄に分散されているS&P500です。
ダウに選択されている銘柄は、30銘柄により優られてはいますが、例えば現在はAmazon・Google・Facebookは組み入れられていませんので、アメリカの株式市場を代表するとは言い難いと思います。
そのため投資を行うならばS&P500を投資対象とする投資信託のほうが、広範な範囲をカバーしています。
SBI証券の積立件数上位もやはりこの考えと酷似しているようで、上位3位は以下のように全米株式が2つも入っています。
SBI証券の積立件数上位になっている投資信託はいずれも非常に低コストな投資信託です。
順位 | ファンド名 | 信託報酬 |
1位 | SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド | 0.0938% |
2位 | 三菱UFJ-eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー) | 0.1144% |
3位 | 三菱UFJ-eMAXIS Slim米国株式(S&P500) | 0.0968% |
いずれも保有にかかるコストである信託報酬が低コストであるため、長期保有に適切な投資信託だと思います。
それ以外では、SBIの名称を冠している「SBI全世界株式インデックスファンド」(信託報酬0.11%)です。
日本で販売されている投資信託としては最も安いコストで運用がなされています。
三井住友カードについて【SBI証券口座経由の申込みがオトク】
三井住友カードは、Visaタッチ・iDなどの非接触決済や、リアルタイムの利用通知サービス、ワンタイムパスワードなど先進的な取り組みに非常に積極的です。
三井住友カードはカード券面からカードナンバー・有効期限・セキュリティーコードの表記をなくした「ナンバーレスカード(NL)」という斬新なカードを新たにリリースしています。
このカードも含めて新規入会キャンペーンが行われており、新規入会と利用で利用額の20%に相当する10,000円相当のVポイントとスマートフォンアプリ「Vポイント」で使える1,000円分のギフトコードがプレゼントされます。
しかし冒頭に記述したように、2021年2月8日~4月30日の期間、SBI証券の口座をサイト内から三井住友カードに新規入会&利用すると、通常の新規入会&利用で11,000円相当還元が3,000円相当アップの14,000円相当の還元となる「SBI証券のお客さま向け」キャンペーンが開催されています。
このポイントアップできる口座開設方法について解説します。
三井住友カード新規入会「SBI証券のお客さま向け」キャンペーン
このキャンペーンの手順は以下のように行います。
- SBI証券口座を開設(すでに開設している方も含みます)
- SBI証券口座にログイン後の【三井住友カードキャンペーンバナー】にアクセス
- 三井住友カード(ナンバーレスカード:NL)に新規入会
特典1の「カード利用金額の20%にあたる13,000円相当のVポイント」は、カード入会月+2ヶ月後末までの対象期間でカードの利用額を集計して利用した金額の20%にあたるVポイントが利用月の翌月末頃にプレゼントされます。
三井住友カード新規入会「SBI証券のお客さま向け」キャンペーン概要について
期間 | 2021年2月8日~4月30日 |
キャンペーン参加条件 | 期間中にSBI証券のログイン後ページ内にある 【三井住友カードキャンペーンバナー】から、三井住友カード(NL)に新規入会 |
特典1 | カード利用金額の20%をVポイント還元(還元上限は13,000円相当分まで) 公式サイトより+3,000ポイントアップ |
特典2 | 1,000円分のVポイントギフトコード (「Vポイント」アプリ内でチャージして利用できる残高です。) |
特典1の「カード利用金額の20%にあたる13,000円相当のVポイント」は、カード入会月+2ヶ月後末までの対象期間でカードの利用額を集計して利用した金額の20%にあたるVポイントが利用月の翌月末頃にプレゼントされます。
特典2の「1,000円分のVポイントギフトコード」は、2021年2月1日から始まった、Vポイントを残高に充当できる「Vポイント」アプリ(スマホ決済できるバーチャルプリペイドカードのようなもの)にチャージできる1,000円分の残高です。
Vポイントアプリではキャンペーンが同時に行われていますので、併用して活用していただくと良いと思います。
①「Vポイント」アプリでは、キャンペーンが行われており、3月31日まで、クレジットカード・銀行口座からの「Vポイント」アプリへのチャージで、20%相当の残高が「Vポイント」アプリが付与されます(上限2,000ポイント)。
>>アプリダウンロード&チャージで最大2,000円相当プレゼント
②「Vポイント」アプリもしくはVpassから、Vポイントをアプリの残高にチャージすると、チャージしたポイント数に対して20%増量するキャンペーンですが、上限がとくに定められておらず、なかなかすごい錬金術になっています。
>>【上限なし】VポイントアプリへのVポイントチャージで20%増量!
まとめ
今回の三井住友カードとSBI証券の業務提携では、その直後にもSBIネオモバイル証券と三井住友銀行が提携し、若年層に向けて各金融サービスを提供する内容が発表されています。
SBI証券が楽天証券に比べ弱かったのは、クレジットカードによる投資信託の積立サービスでしたので、業界トップクラスの三井住友カードとの連携は非常にメリットがあると思います。
楽天証券の投資信託積立サービスは上限が5万円ですので、さらに積立を行いたい場合は、三井住友カードと連携したSBI証券が0.5%のポイント付与ですので1%のポイント還元を実現している楽天証券の次にメリットがあります。
証券会社としてのSBI証券は、ネット証券ではNo.1の証券会社ですので、国内株式の取引でも今回取り上げた投信積立でも、トップクラスの環境です。
口座開設にあたっては、手数料は無料で口座維持管理等の維持費もかかりません。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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