株式投資はアメリカでは1株単位で売買できますが、日本では単元株制度という化石のような制度があり、結構まとまった資金でないと株が買えません。
ところが今回解説する「PayPay証券」は、1,000円以上の金額で24時間365日、株式やETF(上場投資信託)の売買ができる画期的な証券会社です。
PayPayにはPayPayポイント運用という疑似投資サービスがありますが、このサービスをPayPayと「PayPay証券」で提供しています。
PayPayポイント運用では、S&P500に連動したETFへの投資のみですが、「PayPay証券」ならハイテク株を中心にしたNASDAQ100に投資できる「インベスコQQQ」などの米国株ETF、アマゾン・アップル・フェイスブック・マイクロソフト・グーグルなどの個別株にも投資できます(日本株・日本株ETFにも投資できます)。
①1,000円以上1,000円単位で365日24時間、株式・ETFに投資ができる全く新しい証券会社です。
②日本株・日本株ETF・米国株・米国株ETFに少額から定額で投資できます。
③Amazon・Google・Apple・Facebook・Microsoftの株も1,000円から定額で投資できます。
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PayPay証券のメリット
「PayPay証券」は過去の名称は「One Tap Buy」というサービス名でしたが、現在はソフトバンクの傘下の証券会社です。
PayPayポイント運用は、PayPay証券が提供しており「チャレンジコース」に相当する取引は米国株ETFの「Direxion S&P500ブル3倍」、スタンダードコースは「SPDR S&P500 ETF」を取引することで同じような取引ができます。
このPayPay証券のメリットは大きく2つです。
- 金額単位で取引ができる
- 24時間365日取引ができる
- 【New!】PayPay銀行の預金口座から必要額が自動的に引き落とされるので事前入金の必要がない
このメリットについて1つ1つ解説していきます。
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①金額単位で取引ができる
通常証券会社の取引はアメリカの株式なら1株・日本なら100株単位の取引です。
PayPay証券は米国株も取引できますが、例えばアマゾン(AMZN)の株を買い付ける場合、1株3,200ドルなので通常なら日本円で32万円以上も資金が必要になります。
ところがPayPay証券は1,000円以上の金額指定で購入できますので、10万円の資金を投入しているのであれば、5万円をアマゾンに投資し、残り5万円でグーグル(GOOGL)を買うなんてこともできます。
配当もちゃんともらえます。
このメリットは非常に大きくて、PayPay証券の特徴の一つだといえます。
②24時間365日取引ができる
PayPay証券のもう一つのメリットは株式取引は普通市場が開いているときしか取引ができませんが、PayPay証券は24時間365日取引ができます。
ただし注意点は、米国株なら市場が開いている23:30~翌朝6:00(冬時間)・22:30~5:00(夏時間)以外の時間は通常の手数料が0.5%から0.7%へアップするので注意が必要です。
日本の証券会社でも楽天証券やSBI証券で米国株の取引でができますが、NY市場が開いている時間帯の取引ですので、「PayPay証券」はこの点でも個性的です。
また手数料体系は独特で、売りと買いの差のスプレッドで手数料を徴収しています。
株式取引をしたことがある方は、買った株とは別に手数料が徴収されるので、この仕組は面食らうかもしれませんが、FXやCFDをやっている方ならすぐに分かると思います。
③銀行の預金口座から必要額が自動的に引き落とされる「おいたまま買付」実装
楽天証券では楽天銀行とSBI証券では住信SBIネット銀行とですでに実装しているのが、この「おいたまま買付」、いわゆる銀証連携です。
証券口座に残高がなかったり不足していても、銀行の残高から自動的に充当される仕組みなので銀行口座を証券の買付けに自由に利用できます。
この機能は2021年12月20日から導入されていますが、楽天証券・SBI証券のような余った資金が自動的に銀行口座に戻っていく機能はありません。
PayPay証券の致命的なデメリットが買付資金の入金方法の不便さだったので、かなり便利になっています。
対象の銀行・サービスは以下のとおりです。
- PayPay銀行
- みずほ銀行
- 三井住友銀行
- 三菱UFJ銀行
- ゆうちょ銀行
- 南都銀行
- PayPay残高(PayPayマネー)
- d払い残高
- ソフトバンクカードのチャージ残高
PayPay証券のデメリット
- チャートとか投資情報の提供とかは一切なし
- 指値・逆指値注文などの注文形態がない
- 即時入金サービスがない
- 出金は有料
①チャートとか投資情報の提供とかは一切なし
チャートがない状態では、どうやってタイミングを図って買うことができるのか?
そんなツッコミを入れたくなります。
また企業について業績とか、どのような会社なのかも一切情報がありません。
ここらあたりになると、楽天証券・SBI証券・マネックス証券は十分な情報が揃っています。
②指値・逆指値注文なので注文形態がない
PayPay証券のデメリットで大きいのは、指値や損失を防止してくれる逆指値などの機能がないことです。
特に逆指値は、ここまで下落したら「売り(損切り)」という損失を限定させる注文をしてくれますので、本来はなくてはならないものです。
ですがPayPay証券はこういった機能がなくて、「買い」だけです。もちろん空売りもできません。
むしろ米国株・米国株ETFならGMOクリック証券【CFD】のほうが米国株・米国ETFをFXのように指値・逆指値・複合注文まで使えて手数料はスプレッドで0.15~0.3%程度なので、PayPay証券の0.5%よりも安く、楽天証券・SBI証券・マネックス証券の0.45%よりも安いので、1株単位の取引にはなりますがGMOクリック証券【CFD】のほうがよいのではないかと思います。
これも金額指定で24時間365日で取引ができるメリットの裏返しです。
③即時入金サービスがない
楽天証券・SBI証券・マネックス証券などのネット証券を利用していると即時入金サービスが非常に充実していることに気づくと思います。
即時入金サービスは提携している銀行口座からリアルタイムで証券口座残高に入金できる機能で、便利なのに無料です。
特に楽天証券なら楽天銀行とマネーブリッジで連携していればあたかも楽天銀行口座の預金が楽天証券の口座残高であるかのように自由に株式や投資信託の購入資金として利用でき、利用しなかった資金は自動的に銀行口座に戻っていきます。
これはSBI証券でも住信SBIネット銀行口座預金を同じように利用することができます。
ところがPayPay証券の場合はまだ整備ができていなくて、専用の振込口座に振り込むという前近代的な仕様になっています。
これについてはPayPay銀行からでも良いので改善していってほしいですね。
④出金は有料
ネット証券を利用していて出金は普通無料なので気にもとめていませんでしたが、PayPay証券の場合は有料です。
みずほ銀行宛なら3万円未満で110円・3万円以上で220円という仕様でそれ以外の銀行だと3万円未満で275円・3万円以上で385円という手数料体系です。
みずほ銀行だとシステムトラブルの常連なのでうっかり口座残高を0にされそうな際どさです。
ところが変わった仕様がありまして、ソフトバンクカード・ドコモ口座への出金なら無料らしいです。
ドコモ口座ならd払いに使えますが、PayPay残高じゃなくてソフトバンクカードでなんでドコモ口座なのかよくわかりません。
こちらもPayPay銀行からでも良いので改善していってほしいです。
米国株・米国株ETFならGMOクリック証券CFDもおすすめ
正直書くとPayPay証券は取引は非常に始めやすいのですが手数料0.5%はやはり重くて、儲かるかといえばそう簡単ではないと思います。
そのためもっとコストが安く取引できるGMOクリック証券【CFD】も解説しておこうと思います。
CFD取引は株・商品取引をFXのように証拠金取引でレバレッジを効かせることができます。
GMOクリック証券【CFD】は手数料ではもっともコストの安いCFD取引ができて、S&P500などの株価指数だけでなくて米国株・米国株ETFも取引できます。
実際の手数料を考えるとGMOクリック証券【CFD】は、PayPay証券の0.5%の手数料に対し0.15~0.3%相当のスプレッドですので手数料としては割安です。
一方でオーバーナイト金利といって、年率2~3%の金利負担があります。
計算式は以下のとおりです。
- 保有残高×基準金利±3%÷360日
ですので100万円くらいのポジションを持っている場合では、83円ほどが金利負担として乗っかってくることになります。
ですがこれは長期で保有している場合では、配当相当の権利調整額があるのであまり関係なくなってきますし、短期中期の場合は値上がり益を狙ったトレードが主になると思いますので、金利はあまり気にならないのではないかと思います。
ちなみにGMOクリック証券【CFD】では、S&P500などの株価指数の取引ではオーバーナイト金利は発生しませんので、主に株価指数をGMOクリック証券【CFD】で取引するのであれば、発生するのはスプレッドと期先との価格差を調整する金利相当額(期先との価格差を埋めるので得も損もしていません)だけです。
またPayPay証券は「買い」だけですが、CFD取引なら「売り(空売り)」からも入れますので、その点でも自由度は高いです。
ですのでPayPay証券は金額指定の売買ができる便利さがあるものの、慣れていけば手数料がより安いGMOクリック証券【CFD】を検討しても良いのではないかと思います。
米国株式市場の代表的な株価指数といえば『S&P500』。 10年以上もの長きに渡って右肩上がりの上昇をしてきたため、日本の非課税枠積立投資の「つみたてNISA」・「iDeCo」では『S&P500』に連動した投資信託が選[…]
【まとめ】PayPay証券は儲かるのか?メリット・デメリット
PayPay証券は、これまで複雑だった投資のハードを大幅に引き下げるために1,000円以上の金額指定で24時間365日取引ができるという画期的な証券会社です。
そのため機能を必要なものだけに絞り込んでいるため、入金・出金の機能が貧弱だったのですが、買い付け時に銀行口座から自動的に資金が充当される「おいたまま買付」ができるようになりましたので、一歩前進といったところです。
ただ内容的には少額投資にフォーカスした使用になっていますので、PayPayポイント運用で株取引に慣れてきて、PayPay証券で実際に株価指数だけでなく他の米国株の取引に慣れてきたら、より自由度の高いGMOクリック証券【CFD】を利用してみてほしいと思います。
①FXと同じ仕組みで世界中の株価指数・商品・株式・ETFを買いからも売りからも売買可能
②国内CFD取引シェアNo.1!証券CFD62%、商品CFD70%
③株価指数の取引なら、最も低コストでオーバーナイト金利がないので長期保有で最も低コスト
④原油・金・銀などのコモディティも低コストで23時間売買可能
⑤米国株も厳選された69銘柄にも低コストで投資できます。