アメリカの代表的な株価指数「S&P500」とは?投資するには?

アメリカの代表的な株価指数といえば、多くは「ダウ平均株価」と答えると思います。

しかしダウ平均株価は別名「ニューヨークダウ」とも呼ばれており、30銘柄で構成された株価の平均値で、銘柄数としては非常に少なく、時価総額が大きくてもAmazon・Alphabet(Google)などが組み入れられていません。

一方でS&P500(エスアンドピーファイブハンドレット)はアメリカの企業の中でも流動性のある大型株の時価総額を指数化したしたもので、アメリカの株式市場の時価総額80%をカバーする代表的な株価指数です。

そのためアメリカの株式市場に投資したい場合は、30種で構成されているダウ平均株価よりもS&P500の方が適していると思います。

しかも投資信託・ETFでも少額で投資・ポイントを利用した投資が可能となっており、ポイント投資をする方にとっては、投資対象としてS&P500はどんなものなのか知っておいたほうが良いと思います。

S&P500への投資なら投資信託・ETFでも多くの低コストな投資商品が販売されていますが、低コストで投資できるGMOクリック証券CFDがオススメです。

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S&P500とは?全世界の62%を占める代表的な株価指数

S&P500(エスアンドピーファイブハンドレット)とは、S&P500ダウ・ジョーンズ・インデックスによって算出されているニューヨーク証券取引所・NASDAQ(ナスダック)に上場している銘柄のうち、流動性のある大型株500銘柄で構成された株価指数です。

組入銘柄の時価総額の合計を基準時点の時価総額の合計で割った時価総額加重平均し指数化していますので時価総額の大きい銘柄の値動きに影響を受けやすいです。

S&P500は全世界株式の62%・全米株式の80%を占める株価指数

アメリカの株価時価総額は全世界の62.0%(2022年9月末)に達しており、そのうちS&P500はアメリカの株価時価総額の80.2%をカバーしています。

引用:eMAXIS Slim 全世界株式 目論見書

そのためS&P500に連動するインデックスファンドを購入すれば、世界の株式市場に投資したのとほぼ同等の結果になりやすく、日々の値動きもアメリカの代表的な株価指数だけにわかりやすいのが特徴です。

しかも上位の組入銘柄は、アップル(AAPL)・マイクロソフト(MSFT)・アマゾン・ドット・コム(AMZN)・アルファベット「Google」(GOOG)・エヌビディア(NVDA)は世界をリードする革新的な企業ばかりです。

こういった錚々たる企業をまるごと買えるのが、S&P500に連動するインデックスファンドの魅力だといえます。

S&P500の組入銘柄を時価総額で全世界株式と比較

ではどれくらい全世界株式で構成比が大きいのかを組み入れ銘柄トップ10でS&P500と全世界株式とで比較してみましょう。

順位 S&P500 全世界株式
1位 アップル(AAPL) アップル(AAPL)
2位 マイクロソフト(MSFT) マイクロソフト(MSFT)
3位 アルファベット「Google」(GOOG) サウジアラムコ
4位 アマゾン・ドット・コム(AMZN) アルファベット「Google」(GOOG)
5位 エヌビディア(NVDA) アマゾン・ドット・コム(AMZN)
6位 バークシャー・ハサウェイ(BRK) エヌビディア(NVDA)
7位 テスラ(TSLA) バークシャー・ハサウェイ(BRK)
8位 メタプラットフォームズ(META) テスラ(TSLA)
9位 エクソンモービル(XOM) メタプラットフォームズ(META)
10位 ユナイテッドヘルス・グループ(UNH) テンセント・ホールディングス

サウジアラムコは世界最大の石油会社ですが、これを除くと上位の9位の顔ぶれは全世界株式とS&P500とではほとんど変わらないことがわかります。

そのため圧倒的に強いビジネスモデルを構築している企業の成長や次々と革新的な企業が出現してくるアメリカ経済の成長を期待して米国株式市場をまるごと買うため『SBI・V・S&P500インデックス・ファンド』を購入する戦略は合理性が高いといえます。

S&P500への投資パフォーマンスを全世界株式と比較

S&P500への投資が過去どれくらいのパフォーマンスを上げたのか比較してみると、特に直近の10年間ではS&P500のパフォーマンスは全世界株式と比較して高かったことがわかります。

インデックス 1年年率リターン(%) 10年年率リターン(%) 20年年率リターン(%)
FTSE全世界株式 19.4 12.1 9.6
MSCI全世界株式 19.2 12.1 9.5
S&P500 16.3 15.9 11.0
NASDAQ100 33.6 20.3 13.9
TOPIX 19.8 9.0 6.0

2023年10月末数値

そのためネット証券の投資信託の販売状況を見ると、全世界に網羅的に投資する投資信託よりもS&P500に投資する投資信託のほうが人気が高い傾向になっています。

引用:SBI証券投信販売ランキング2023年3月

投資対象がアメリカ株式市場が有利なことは、データ上でも明らかですがファンドマネージャーが銘柄を厳選して投資するアクティブファンドは、よっぽどのことがない限りおすすめできません。

理由は、「SPIVA」スコアカードで確認できるアクティブファンドとインデックスファンドの実績です。

②運用が長期であればあるほどインデックスファンドが優位

インデックスファンドは、ダウ平均株価S&P500・日経平均などの指数に連動するように組成された投資信託です。

ファンドマネージャーがリサーチして厳選して投資したアクティブファンドがパフォーマンスで上回るかと思いきや、統計によれば8割から9割のアクティブファンドはインデックスファンドにパフォーマンスで劣っています。

なぜファンドマネージャーが銘柄を厳選して投資しているのにインデックスファンドに勝てないのかというと、アクティブファンドは銘柄調査などコストがかなりかかるため、インデックスファンドにはコスト面でパフォーマンスが長期的に劣後するというのが一番の理由です。

この根拠はS&P ダウ・ジョーンズ・インデックスが発行している「SPIVA」スコアカードで確認でき、ベンチマーク(インデックス)を下回ったアクティブファンドの比率をデータで提供してくれています。

それによると、S&P500・全世界株式・全世界株式(日本除く)では、インデックスを下回ったファンドの比率は以下のようになっています。

ファンドカテゴリー 比較する指数 5年(%) 10年(%)
米国株式 S&P500 82.83 78.26
グローバル株式 S&Pグローバル1200指数 86.55 92.70
国際株式(日本除く) S&Pグローバル(日本除く)指数 88.68 94.23

年数をもっと長くすればさらにパフォーマンスが下回るファンドの比率は増えると思います。

ファンドマネージャーが優れた運用をしていても、必ずインデックスを上回ることができるかは全くわからず、調子の悪い時期があればインデックスファンドとの差は開いていきます。

S&P500に投資するには?投資信託?ETF?

S&P500に投資しようと思った時、日本ではこの投資信託の人気も相まって、商品開発が次々に進んで投資信託・ETFともにかなりラインナップが揃うようになってきました。

投資信託の方は、ネット証券では最小購入金額が100円からと非常に買いやすくなっており、SBI証券楽天証券auカブコム証券ならポイントを利用して投資もできる環境になっています。

ETFは上場している投資信託のことで、日本の東証で取引できる時間帯であれば、リアルタイムで取引ができる点がメリットです。

まずは投資信託の方からどんなラインナップが選べるのか確認してみましょう。

S&P500に投資できる投資信託

投資信託の信託報酬が保有しているときのコストなのですが、これに売買委託手数料・有価証券取引税など諸々の経費を入れたものが実質コストであり、運用報告書を読まないと出てこないので信託報酬だけで判断できなくなっています。

信託報酬とは、ファンドを管理・運用してもらうための経費として、ファンドを保有している間は投資家が払い続ける費用のことを指しています。
これは決算月度で払われるとか、月度ごとで発生するものではなく、投資した金額の中から「信託報酬 何%」という形式で毎日差し引かれています。
そのためコストが掛かっているのか気づきにくいというデメリットもあります。

しかしこのコストなら多少の違いは誤差の範囲内ですし、後述するCFDにスイッチすればコストは根本的に下がり投資信託で持ち続けるよりもやすくなります。

このコストの差にこだわる理由は特になく、上位3本の内どれかに投資すれば良いと思います。

信託報酬/実質コスト ベンチマーク 1年リターン
①三菱UFJ-eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) 0.0968%/0.1043% S&P500 42.56%
②iシェアーズ 米国株式インデックス・ファンド 0.0638%/0.102% S&P500 42.53%
③SBI・V・S&P500インデックス・ファンド 0.0638%/0.1038% S&P500 42.36%
④楽天・S&P500インデックス・ファンド 0.077% S&P500

2024年3月26日現在

ネット証券で購入すると100円以上1円単位という少額で投資できますが、連動する株価が変動した後、どれくらいの割合で変化したのかを基準価額という数値で表示し、その基準価額に沿った売買になります。

つまり1日で取引できる価格は基準価額1本だけなので、1日の中でタイミングを図って売買するということはできません。

実際に口座数No.1のSBI証券の投資信託販売額のトップは「SBI・V・S&P500インデックスファンド」とコスト面でも人気でも名実ともにNo.1の投資信託になっています。

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S&P500に投資できるETF

ETFは東証に上場している投資信託で、東証が開場している時間帯ならリアルタイムで売買ができます。

投資信託はネット証券では100円から購入できますが、ETFの場合は1口であったり10口単位であったり1口あたりの価格も異なるため、必要な資金は投資信託よりも多くなりがちです。

ですが投資信託よりもコストが安くなる傾向にあり、これも最近のS&P500への投資人気を反映してランナップが充実してきました。

実質コスト(年間コスト) 最低買付金額
iシェアーズ S&P 500 米国株 ETF(1655) 0.0825% 3,400円
iシェアーズ S&P 500 米国株 ETF(為替ヘッジあり)(2563) 0.0825% 2,779円
MAXIS米国株式(S&P500)上場投信(2558) 0.0858% 13,550円
MAXIS米国株式(S&P500)上場投信(為替ヘッジあり)(2630)
0.0858% 11,030円

上記のように投資信託よりも保有コストが安いのですが、上場していますので取引を行っている証券会社の手数料に影響されます。

先程のSBI証券楽天証券auカブコム証券GMOクリック証券なら1日定額では100万円までの約定代金なら手数料無料ですので、それまでの範囲内なら手数料を気にせず売買ができます。

上場投信のメリットはラインナップの拡充に際して、為替ヘッジありを選べるようになったことです。

せっかくS&P500に連動する投信やETFを買っていて10%値上がりしてもその間に為替が10%円高に振れるような事態になると、せっかくの利益がなくなってしまいます。

為替相場が長期でどちらに振れていくのかはまるっきり予想もつきませんので、「為替ヘッジあり」のETFを購入することでこの為替変動リスクを予防することができます。

しかしあくまで東京市場が開場している時間帯でしか取引はできませんので、もっとも価格が動くNY市場の時間で取引はできません。

ですので取引単位は大きくなりますが、ほぼ24時間でS&P500にリアルタイムで取引でき為替ヘッジも効くCFD取引について解説したいと思います。

S&P500への投資はGMOクリック証券CFDが最も低コスト

CFDとは、別名「差金決済取引」と呼ばれ、取引開始から取引終了までに発生した差額分を決済する取引です。

株式指数や個別株式、原油などのエネルギー、金・銀などの貴金属、農作物などの取引をFXのようにレバレッジを利用した取引が可能です。

簡単に説明すると株価指数・株式・商品のFX版でFXの仕組みとほぼ一緒です。

GMOクリック証券CFDが最も低コストな理由

投資信託・ETFは信託報酬など管理するための費用がかかりますが、CFD取引ではそういった費用はありません。

発生してくる費用は他の会社では金利調整額といってFXのスワップポイントに該当するオーバーナイト金利、価格調整額という原資産の先物の期近と期先との価格調整(コストではない)または配当金が発生します。

GMOクリック証券では株価指数に対してこのオーバーナイト金利は発生しません。

期近と期先との価格調整は価格差を埋めてあたかも途切れることなく取引が続いているように調整しているだけなので、厳密にはコストではないです。

配当金に至っては買っていれば配当金相当がここに組み込まれますのでコストではなく利益です。

ではコストは何かというと取引の際の「買い」と「売り」の差(証券会社の実質的な手数料)であるスプレッドです。

S&P500では、GMOクリック証券のスプレッドは0.3(3pips)ですので、現在のS&P500を1単位売買した場合の片道のコストは33円(0.01%未満)です。

S&P500のCFD取引スプレッド比較

他のCFD取引を提供している会社の取引コスト(スプレッド)を比較してみると以下のようになります。

CFD取引会社 S&P500 NASDAQ100 日経225
GMOクリック証券 0.3 0.8 2.0
IG証券 0.6 2.0 7.0
サクソバンク証券 0.5 1.5 5.0
OANDA Japan CFD 0.4 1.7 6.0
DMM CFD 0.5 2.0 7.0
楽天証券CFD 0.5 2.2 10.0

GMOクリック証券では株価指数の取引では金利調整額であるオーバーナイト金利もかかりませんし、取引コストであるスプレッドも概ねGMOクリック証券が安いですね。

投資信託・ETFとCFD取引はどっちがコストが安い?

CFD取引S&P500を1口購入すると、証拠金としては47,277円ですが、レバレッジは10倍ですので総額としては472,770円の投資を行っているのと同じ状態になっています。

例えば、低コスト投信で例に出した「SBI・V・S&P500インデックスファンド」なら同じ472,770円を購入している場合、実質コストが0.1123%ですので、年間で531円ほど費用がかかっています。

同じく低コストETFで例に出した「iシェアーズ S&P500 米国株 ETF」で同じ472,770円くらいを購入している場合、信託報酬が0.0825%ですので、年間で信託報酬が390円前後費用がかかっていることになります。

CFD取引では最初に取引した33円だけですので、コスト面ではCFD取引が圧倒的に有利です。

GMOクリック証券CFDでS&P500をロングしたのと同じ金額で投信・ETFを購入した場合の年間費用】

手数料・スプレッド 年間信託報酬 合計費用
SBI・V・S&P500インデックスファンド 0円 531円 531円
iシェアーズ S&P500 米国株 ETF 0円 390円 390円
GMOクリック証券CFD 33円 0円 33円

レバレッジを投機的と見て忌避する方も多そうですが、それなら投資信託を積み立てて、47万円ほどになったら一旦売却してGMOクリック証券CFDS&P500を1口購入すればレバレッジは1倍でリスクは投資信託を保有しているときと何ら変わりはありません。

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アメリカの代表的な株価指数「S&P500」とは?投資するには?

S&P500はアメリカの株式市場の時価総額の80%を占める代表的な株価指数です。

最近では米国株への投資人気もあって、網羅的に投資できるS&P500に連動する投資信託・ETFが人気ですので、ラインナップがかなり充実して保有コストも安くなってきました。

ですが一定の保有額になるとコストもかなりかかってきますので、つみたてNISAなど特別な非課税枠を利用している場合を除いては、CFD取引で1口購入してレッバレッジ1倍程度のリスクで取引できる金額であれば、CFD取引の方がコストが圧倒的に安いのでオススメです。

CFD取引GMOクリック証券だけ株価指数に対してオーバーナイト金利がかかりませんので、いかなる投資信託・ETFよりもGMOクリック証券CFDS&P500を購入したほうがコストが安く長期保有に向いています。

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③株価指数の取引なら、最も低コストでオーバーナイト金利がないので長期保有で最も低コスト
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