【2025年2月第2週】WTIはWolfewaveを形成している/原油CFDトレードブログ

こんにちは、cohamizu(@cohamizu1)です。

WTI原油は、スパイクハイを週足単位で示現した後、反発が持続することなく下落し続けかなり弱気なチャートが続いています。

とくに先週までエリオット波動W1の頂点71.50レベルのサポートを割ったことで、上昇トレンドに復帰する案は捨てて、Wolfewaveの下値支持線までの下落を意識せざるをえない状態になっています。

WTI週足20250208
WTI週足/TradingView

通常このフォーメーションだと4-5ラインは下値支持線で止まるとは限らず、行き過ぎることがあります。

しかしトランプ政権によってウクライナ・中東の紛争が片付き、供給問題が排除されるようになると最初のインパクトとして行き過ぎた動きになる可能性もあると思います。

WTI日足20250208
WTI日足/TradingView

したがって下値支持線で逆張りをすると簡単に数ドルも下落していってようやく反転するというケースもあるため、来週はサポートラインでの反応を確認したいところです。

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WTI原油 2025年2月第2週テクニカル分析

現在のWTIのフェーズは、Wolfewaveの4-5にいたるラインの動きで下降トレンドW3の途中だと推定しています。

原油下降トレンド

月単位の見通しでは、底打ちが近い可能性を指摘してきましたが、上昇波動W1=71.50を割り込んで引けてしまったため、上昇トレンドの継続案は廃案となっています。

代わりに下落トレンドがまだ継続する判断しているのですが、とくに大きな戻りもなく下落が進行しているためW1延長型になっている可能性がありそうです。

エリオット波動

そうなると当然、下落波動W3もW5もあるわけなので、Wolfewaveの下値支持線65ドル以下、63~64ドルあたりまでの下落リスクはありそうな感じです。

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WTI原油の見通し【2025年2月】/原油CFDトレードブログ

WTI週足分析)前週の長い下ヒゲを更新し下落加速

WTI週足20250208
WTI週足/楽天MT4CFD

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先々週のWTI原油は、上昇トレンドラインで長い下ヒゲをつけて反発の兆しがありましたが、先週のローソク足でその長い下ヒゲを下回って引けています。
このように、ピンバー・スパイクローのような長い下ヒゲが下げ止まりに繋がらず、その安値を更新されて否定されると、その一時的な反発は相場のスピード調整とみなされて、下ヒゲを更新したところから下落スピードが加速されることになります。
つまり71.92ドル以下が新規ショートの好機になります。
スイングトレードの場合ならターゲットは、Wolfewaveの法則性から考えると65ドルを割って63~64ドルになるはずですが、そこからの逆張りロングはWolfewaveの4-5ラインが行き過ぎる傾向あることから危険だと思います。
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WTI原油日足分析)週末のスパイクローの下ヒゲを下抜けて上昇トレンドラインを下抜け

WTI日足20250208
WTI日足/楽天MT4CFD

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先週WTIは、底打ちを示唆するHammer(スパイクロー)等のプライスアクションが出現して反発するかと誤認してしまいました。
そして現在ですが、1月31日(金)に出現したHammer(スパイクロー)の長い下ヒゲを下回って推移しています。
この場合だと、買い方の反発の機運がくじかれさらに下落トレンドが加速するという判断になります。
このプライスアクションの判断ともう3つ判断基準を加えておきます。

①62EMA)サポートしきれずに下抜け

62日指数平滑移動平均線は、上昇トレンドにおいては押し目買いのポイントとして、下降トレンド時には戻り売りのポイントとして機能する移動平均線です。

11月から12月のまだWTIが弱い時期には、この62EMA(黄太線)が上値を抑制し上昇するのを止めていましたが、一度これをブレイクすると急速に上昇していったことからもわかるように重要な移動平均線になっています。

WTI日足20250208
WTI日足/TradingView

1月27日から2月4日までこの62EMAに接触しては反発してこの水準での価格支持が期待されましたが、2月5日で大きく下抜けてしまい、1月31日のHammer(スパイクロー)の下ヒゲを下回って推移しています。

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62EMA(62本指数平滑移動平均線)/押し目買い・戻り売りで機能する重要なインジケーター

②CCIはリバーサル失敗、-100ラインを再度下抜け

CCIは、その名の通り商品先物取引で効果的なインジケーターで、特定期間の平均価格からどれだけ乖離しているかを判定し相場の過熱感を見極めたり、トレンドが継続するのかを判定することができます。
基本的には、-100ラインより下で推移していたCCIが徐々に上向き始め、再び-100ラインを回復すれば「買い」、逆に100ラインを突き抜けたCCIが徐々に下向きに変化し100ラインを下抜けると「売り」とされます。
しかし当然単純にそうなるわけではなく、トレンドが変化するときにはダイバージェンスシグナルが点灯し、トレンドが継続するときにはリバーサルシグナルが点灯します。
ダイバージェンスとは何かというと以下の定義になります。
  • 【弱気】CCIの山が前回よりも切り下がっているにも関わらず、価格は前回の高値の山を切り上げている状態であること
  • 【強気】CCIの谷が前回よりも切り上がっているにも関わらず、価格は前回の安値の谷を切り下げている状態であること

この定義は、RSI等でも著名なトレンド転換のシグナルであるため、誰もが知っているはずですが、リバーサルについてはあまり知られていません。

リバーサルの定義は以下の通りになります。

  • 【弱気】CCIの山が前回よりも切り上がっているにも関わらず、価格は前回の高値の山を切り下げている状態であること
  • 【強気】CCIの谷が前回よりも切り下がっているにも関わらず、価格は前回の安値の谷を切り上げている状態であること

では現状のWTIでは、CCIはどのような状態になっているのか確認していきましょう。

反発するのであればリバーサルもしくはダイバージェンスシグナルが点灯するはずですが、リバーサルシグナルは失敗しダイバージェンスも発生していません。
WTI日足CCI
WTI日足/TradingView

CCIは、+100ラインや-100ラインを超えると「過熱・行き過ぎ」という判断ではなく、トレンドが加速するという定義になります。

確かに1月15日から続いている下落トレンドでは、淡々と下落しており、トレンドの終盤で見られるような3%を超えるような大きな値動きは見られていません。

そうなると筆者が先週までは、買いから入ったように反発が期待できるプライスアクションを確認するたびに買い勢力が新規で参入するので、売りの勢いは鈍化します。

そういった勢力が諦めてポジションを投げ売りすると強力な下落となり、その下落によって買いポジションを売るものがいなくなってようやく上昇するものだと思います。

つまり底値圏と誤判断して一度立ち止まったところと、その底値を取ったと誤判断したポジションを一層した投げ売りがCCIのダイバージェンスという形で確認できればようやく買いから入ることができると思います。

それまでは多少の反発があっても戻り売り判断を行いたいと思います。

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③出来高)過去5本のローソク足を上回るボリュームはその後の方向性を決定づける

WTI日足出来高
WTI日足/TradingView

WTIで2月3日(月)の値動きは、前日のスパイクローを全否定するような全戻しの値動きになり、過去5日間の出来高も上回っています。

つまり売りの方に圧力が再強化されたと考えることができます。

その後はダラダラと下落しているため、反発に移るには同じく過去5日間の出来高を伴ってスパイクローブリッシュリバーサルなどのトレンド転換を示唆するプライスアクションが出現する必要があると思います。

確認する限り、月曜日以降は出来高が低下しており、買いポジションが手放されてきていると仮定することができると思います。

WTI 2月の季節性

原油は過去のデータからも2月に極めて強勢となることが知られています。

原油価格の季節性
原油価格の季節性/TradingView

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グラフはTradingViewに掲載されているものですが、オレンジ色のバーは通常の平均騰落率、白色のバーが異常な価格変動があった年度を除いた平均騰落率です。

それで確認すると2月は、どちらでも極めて強勢であることがうかがい知れます。

原油価格の季節性
原油価格の季節性/TradingView

またインデックス化しても2月初旬から中旬にかけてスイングローを形成して3月初旬まで上昇する傾向にあります。

ですが今のところ、WTIは冴えない値動きに終止していますので、1月初旬でその強気の動きを先取りしてしまって、現状はその後処理が続いている可能性がありそうです。

その買いポジションの整理が終われば、再び上昇トレンドに復帰して2月本来の強さを取り戻すかも知れません。

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過去10年間2月原油先物曜日別騰落率

過去10年間2月原油先物曜日別騰落率

2月はまだ売りから入る戦略を取るとして、ここ10年間の曜日別データを予め取得し、強い曜日にはポジションを増加させ、弱い曜日にはポジションを減らす等の対応があればよりリターンは高まるでしょう。

過去10年間1月のデータでは、明確に弱いのは火曜日、それ以外の曜日はすべてプラスというデータになっています。

まず火曜日が平均騰落率-0.47%・勝率42.50%と突出して弱いものの、水曜日(平均騰落率+0.36%・勝率57.50%)で急回復し木曜日~金曜日でさらに上昇していく傾向が見て取れます。

したがって月曜日で売りポジションを作り火曜日の下落しやすいアノマリーに乗じる戦術が考えられます。

このように曜日別でフィルターをかけて無駄なトレードを避ける方法は、「ラリーウイリアムズの短期売買法」でも掲載されており一読されることをオススメします。

ラリー・ウィリアムズの短期売買法

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原油が強い曜日・弱い曜日とトレード方法/原油CFDトレードブログ

2025年2月は大規模な寒波予測も出ている

今期のアメリカの冬は非常に寒く、寒い冬は暖房需要の高まりがあるため、2月半ばもしくは3月にかけては強気に推移する可能性がでてきています。

暖房に使われる天然ガスのほうがまだ上昇していないことからも、まだ原油に対して強気になるのは早いと思いますが、一部の予測のように50ドル台まで下落してしまうというのは需要の高まりを考えると難しそうです。

この寒冷化に対する予測は、途中で変わってくる可能性もあるので過信は禁物ですが、今のところの予測ではさらなる寒冷化が予測されますので、チャートから確認できる底打ちと需要の高まりをセットで確認できれば、ようやく反発しはじめる可能性があります。

WTI原油のチャート分析について

ここまでWTI原油について日足で説明してきましたが、月度の見通しで週足・日足で概要を押さえつつ、週単位では日足~4時間足でトレンドラインを引いて、1時間足を主に確認しつつ以下の3つのポイントを重視したトレード手法が取り組みやすいと考えています。

原油トレード手法

これらを順番に説明すると以下のような内容となります。
  1. 重要なトレンドライン・水平線の安値でフォールスブレイクアウトを示現し反発開始
  2. 急反発で発生した需要を埋めWボトム、ヘッド&ショルダーズボトムを形成
  3. トレンド継続のブルフラッグ・下降ウェッジ・ペナント(またはトライアングル)のブレイクアウト

主な手法としては、これらを使いまわしてより熟練度を高めようとしており、それ以外の値動きに関しては「得意ではない」という判断でスルーすることで勝率を高めることを狙っています。

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WTI原油CFDトレード手法/CFD投資ブログ

先週の2025年1月第4週までの状況は、①②③についてはすでに通過済みで、最後の大波3波の小波5最終波が終了して、大波第4修正波が発生している状況です。

したがって今度は、この第4修正波がどこで終了するのかという目処になります。

このように一見無限に存在しそうなチャートパーターンの中で効率よくリターンを得られるものだけ抽出し、そのパターンの出現を待ってエントリーすべきです。

反対にすべての場面で利益を獲得しようとすると無駄な損失を招く結果になるので、逆に遠回りになると思います。

以上①②③のパターンについて説明しましたが、エントリーにはこれから説明するチャートシステムで分析したうえでエントリーすると良いでしょう。

①分析チャートツールはダントツでTrading Viewが便利

WTI原油(または北海ブレント)のチャート分析では、Trading Viewを読者の方におすすめしています。

WTI原油4時間足
WTI原油4時間足

一般的なチャートシステムでは、この記事で掲載しているチャートのようなGMMA(複合型移動平均線)は標準装備されていないため、トレンドがどちらの方向に傾いているか直感ではわかりにくい問題があります。

ですので、まずはGMMA(複合型移動平均線)を導入できるTrading Viewの無料版からはじめてみましょう。

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②無料で便利なチャートツールは楽天MT4CFD

Trading Viewは、無料で閲覧できる高機能ツールですが、無料プランで表示できるインジケーターは2つまで、チャートを同時表示できないなど、十分な機能を使うには月額$12.95のエッセンシャル以上のプランにしなければ、機能に制限があるので不便に感じる場合があります。

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使い方の一例では、Xで楽天MT4CFDチャートを使った15分足平均足トレードのエントリー方法を具体的な内容で公開しています。

このように短期売買になればなるほど、楽天MT4CFDを利用する優位性が活きてくるでしょう。

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【結論】WTI原油2025年2月第2週見通し

来週のWTI原油は、71.50を下回って推移しはじめたことから、65ドル以下のWolfewave下値支持線までの下落を想定しています。

WTI週足20250209
WTI週足/TradingView

上昇波動W1の頂点である71.50を下回って推移しだしたことから、従来考えていたW4終了→W5上昇波動開始という案は棄却しました。

従来は2023年9月から続くトライアングルが形成されており、そのブレイク失敗で55ドルまで下落する方向性を考えたのですが、それだと本来強い動きが想定される上半期の季節性からは逸脱しています。

またシェールオイルの採算コストは65ドル程度なのにそれを下回る価格では、設備投資が行われず設備は老朽化して原油生産は却って低下してしまします。

気象予測も寒冷化を示唆しているため暖房需要が高まるであろう2月後半~3月にも下落し続けるパスコースは考えにくく、そのあたりで反発を開始するほうが考え方としても自然な感じはします。

したがってこれまでの週足の高値安値にラインを改めて引き直すと下降ウェッジの形状になっているので、週足レベルでWolfewaveを形成して、下値支持線まで下落した後に反発しはじめ、セオリー通り1-4を結んだラインまで反発するパスコースで再度スイングトレードは取り組もうと思います。

この記事では、このように原油取引の週単位の見通しについて分析していますが、エントリータイミングを図るには、「楽天MT4CFD」のチャートを活用する方法を読者にはオススメしています。

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