2025年第4四半期13週 WTI原油価格見通し/原油CFDトレードブログ

こんにちは、cohamizu(@cohamizu1)です。

先週のWTI(ウェスト・テキサス・インターミディエイト)は、一時54.98と今年の最安値を更新するなど軟調でしたが、累積出来高デルタ(CVD)で明確な強気ダイバージェンスが確認できるなど、反発への期待がもてる動きになってきました。

WTI日足20251221
WTI日足/第四四半期13週

週末に確認できたチャートパターンも今後の上方向の反発に期待が持てる形でしたが、やっぱりこれまで長期間続いた下降トレンドで上昇方向に強い期待が持てないせいか、僅かな反発にとどまっています。

まずは週末に確認できた強気パターンから12/18の高値水準を更新することが大事になってきます。

この記事では、このように2025年12月第3週の原油価格の動向を考察していますが、実際のトレードはCFD取引を提供している各証券会社のレートで再計算し、スプレッドも加味したうえで利益確定ポイント・損切りポイントを再計算してからエントリーしてください。

日本においてはFXが最初に普及していきましたが、株価指数・金・原油などのFX版ともいえるのが、CFD取引と呼ばれる証拠金取引です。

近年でも原油CFD取引できる環境は整ってきており、多くの証券・FX会社がシェアを競っています。

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WTI原油 2025年12月第4週テクニカル分析

WTI週足20251221
WTI週足/第四四半期13週

2025年12月第3週の原油価格の現状は、6月23日の急落時から引いた下降トレンドラインを僅かに上回ったため反発が期待されましたが、週初ですぐさまディセングトライアングルの下値支持線を下抜く動きを見せたため50ドルを割れるような大きな下落が想定される事態になりました。

しかしそこから原油らしい動きで、下降ブレイクと見せかけてブリッシュリバーサルで引けて、下方向の動きを否定しています。

ここから上昇がはじまる!といいたいところですが、エリオット波動ではW1のボトムをW4のトップが上回らない限り、最終W5の下落が待っているというスタンスなので、原油の強気相場が到来するのはまだ先ではないかと考えています。

エリオット波動

そのため、先週の見通しと同様に、反発局面が到来してもあくまで3波構成の修正波W4による調整にとどまり、64ドルを上回ることができずに急落していくと考えています。

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2025年第4四半期12週 WTI原油価格見通し/原油CFDトレードブログ

WTI原油日足分析)反発しても64ドルを上回って推移しない限り、50ドル割れの急落リスクが残存する

WTI日足20251221
WTI日足/第四四半期13週
WTI原油日足の分析では、毎年軟調になりやすい11月~12月半ばまでのアノマリーを超えて、ようやく反発するかもしれない局面にきています。
10月20日のボトムを僅かに下回ってから急反発したため、今後修正波W4は、拡大フラット修正波かランニングフラット修正波となる可能性があります。
フラット修正波

この推定は、W4のトップが64ドルを上回って推移すると否定されますが、これだけ長期間に渡って反発の芽が摘み取られている状況だと、大幅に供給障害が意識されるような出来事が発生しない限り、60ドルを超えることすら難しいと考えています。

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WTI原油CFDトレード手法/CFD投資ブログ

WTI原油4時間足分析)上昇トレンドパターンをブレイクアウト

WTI4時間足20251221
WTI4時間足/上昇トレンドパターン
WTI原油4時間足(または1時間足)では、これまでのチャートで上昇トレンドまたは下降トレンドを発生させてきたチャートパターンが出現しており、直近の高値までプルバックし画像のようにトライアングルをブレイクするパターンを成功させています。
かつこれに累積出来高デルタ(CVD)で明確な強気ダイバージェンスも確認できます。
したがって直近高値56.85のブレイクアウトで、58.13前後のオーダーブロックまで戻ってくるシナリオでトレードを行います(すでに週末に56.242でロングしています)。

累積出来高デルタでは強気ダイバージェンスが確認できる

累積出来高デルタ(CVD)は、期間中の買いと売りの出来高を累積し出来高の勢いを表すことができます。

CVD

4時間足で安値が切り下がっているにも関わらず、CVDが切り上がっている強気ダイバージェンス現象が見られて、上昇トレンドのセットアップをブレイクしています。

これで12月18日の高値56.85を明確にブレイクすれば、58.13前後のオーダーブロックまで上昇が期待でき、それも上抜けると60ドルレベルまで上昇余地が広がります。

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上値を抑えやすいオーダーブロックは60ドル前後

オーダーブロックは、指値注文が集まるところで、価格のトレンドが止められやすい傾向にあります。

またこのオーダーブロックが、突破されると(できれば一発で抜ける状態が望ましい)ブレイカーブロックと呼ばれるものになり、押し目買い・戻り売りのポイントになります。

58.13前後に存在するオーダーブロックは、出来高で確認する限り極めて弱く、突破することはそれほど難しくないと思います。

しかし60ドルレベルのオーダーブロックになると、58.13前後の4倍以上もの出来高が発生した痕跡があり、上抜けるのは容易ではないと考えています。

したがってここで思惑通り反落するようなら、週足で目標にできる50ドル割れの厳しい下落もあり得るだろうと考えています。

一方で60ドルレベルを突き抜けて64ドルも上回って推移するようなら、下降トレンド最終W5が否定されますので、あるいは原油が買い戻されていく反発トレンドに早くも入っていく可能性もありえます。

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オーダーブロックとは?手法・種類/原油CFDトレードブログ

WTI原油のエリオット波動分析について

ここまでWTI原油について週足→日足→4時間足で説明してきましたが、筆者は週単位では日足~4時間足でトレンドラインを引いて、1時間足を主に確認しトレードを行っています。

具体的には、以下の3つのポイントを重視したトレード手法が取り組みやすいと考えています。

原油トレード手法

これらを順番に説明すると以下のような内容となります。
  1. 重要なトレンドライン・水平線の安値でフォールスブレイクアウトを示現し反発開始
  2. 急反発で発生した需要を埋めWボトム、ヘッド&ショルダーズボトムを形成
  3. トレンド継続のブルフラッグ・下降ウェッジ・ペナント(またはトライアングル)のブレイクアウト

主な手法としては、これらを使いまわしてより熟練度を高めようとしており、それ以外の値動きに関しては「得意ではない」という判断でスルーすることで勝率を高めることを狙っています。

2025年12月第3週の現状認識

先週の2025年12月第3週までの状況は、一時54.98と今年の最安値を更新するなど軟調でしたが、累積出来高デルタ(CVD)で明確な強気ダイバージェンスが確認できるなど、反発への期待がもてる動きになってきました。

WTI日足20251221
WTI日足/第四四半期13週

ただし4時間足でオーダーブロックが確認でき、12月のVWAPも位置している58ドル前後の突破が前提条件になってきます。

突破すると上値余地が拡がり、60ドル前後のオーダーブロックも狙える状況が現出しますが、64ドルレベルを奪還できない限り、60ドルを割るレベルまで急落すると予測される下降トレンド最終W5に遭遇するリスクがあります。

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WTI原油CFDトレード手法/CFD投資ブログ

原油CFD取引できる業者間スプレッド比較

WTI原油の取引コストは、手数料は無料と謳われていますが売りと買いの差であるスプレッドが実質的な手数料となります。

したがって以下の表の中で取り組みやすいコスト提示をしている業者に口座を開いてトレードすべきです。

WTI原油スプレッド最低取引数量(最低証拠金)取引時間
FXTF2.710(約5,300円)7:00~翌日6:00
IG証券2.810(約5,300円)7:00~翌日6:00
外為ドットコム3.010(約5,300円)7:00~翌日6:00
GMOクリック証券3.01(約530円)7:00~翌日6:00
GMO外貨3.01(約530円)7:00~翌日6:00
ヒロセ通商4.31(約530円)7:00~翌日6:00

コスト的に最安値は、FXTFIG証券といったところがベストですが、外為ドットコムGMOクリック証券でも誤差の範囲でしょう。

またGMOクリック証券・GMO外貨・ヒロセ通商では、0.1枚という1,000円以下の証拠金から取引をスタートできるので、少額から取り組むには最適です。

こういった証券会社・FX業者等に口座を開設するときには、ハピタスを経由することで公式サイトからの特典とポイントサイトからも報酬がもらえますので、事前に登録し忘れずに経由しましょう。

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WTI原油の分析精度を高める指標

原油価格は、商品先物の中でも最もボリュームが大きく、その価格推移はあらゆる物価に影響を及ぼすため、その動きに影響を及ぼす情報がいくつかあります。

代表的な指標としてチェックしてほしいのが以下の3つです。

  1. Liquidity Sentiment Profile
  2. 期近~期先のスプレッドチャート
  3. 金・原油比率
  4. 原油価格の過去20年月度別平均騰落率

①Liquidity Sentiment Profile

Liquidity Sentiment Profile
WTI日足/Liquidity Sentiment Profile

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Liquidity Sentiment Profileとは、Trading Viewに搭載されているツールで右のバーは価格帯別出来高、左はグリーンがネットロング・レッドがネットショートであることを示しています。

つまり12月に入ってからは、出来高の中央値である59前後に価格はマグネットのように回帰しやすいことを示しており、センチメントは58.70を上回ると売り手は損失を抱え、下回ると買い手が損失を抱えることを意味しています。

ですので現状は、買い手が軒並み損失を抱えている状態ですが、オーダーブロックが存在する58.13前後はセンチメントは売りが支配しており、これを抜けることは確かにブルベアの分岐点になりやすいと考えています。

FXTFはTrading Viewを標準搭載しており、口座開設はポイントインカム経由の口座開設で10,000円相当ものポイントが獲得できます。


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②期近~期先のスプレッドチャート

原油先物スプレッドチャート

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原油先物の期近と期先とのスプレッドは需給状態を端的に表しており、Trading Viewでチャート化するとさらに状況判断がしやすくなりトレードに役立てることができます。

現在の原油先物のスプレッドチャートは、見たこともない吹き上げ方から急落したあと、一貫して低下しており需給が弱まっていることを示しています。

こういったスプレッドの状態は通常、「コンタンゴ」・「バックワーデーション」で分けられます。

コンタンゴ

期先の価格が期近の価格よりも高い状態をコンタンゴと呼びます。

スプレッドチャートでは下降トレンドになっている状態であり、在庫が多くダブついていたり将来的な供給過剰が予想される場合にこのような現象が見られます。

コンタンゴ幅の拡大は、一般的に弱気な市場心理を示す可能性があります。

バックワーデーション

期近の価格が期先の価格よりも高い状態をバックワーデーションと呼びます。

スプレッドチャートでは上昇トレンドになっている状態で、現在の需給が逼迫していたり、近い将来の供給不足が懸念されるケースが考えられます。

一般的に原油を必要とする買い手が、将来の原油よりも高い価格を支払っても良いと考えるため、このような価格差が生じるのです。

バックワーデーション幅の拡大は、一般的に強気な市場心理を示す可能性があります。

現状は、再びコンタンゴが進行気味

現状ではスプレッドは低下が続き、需給は弱い状態でしたが期先と期近のスプレッドが0になる水準である100に一旦下落したあと、急速に買い戻されています。

あるいはこの水準が、いまのところ売りの限界点である可能性もあります。

そのため来週からは、すでに取っているロングポジションを目標値まで伸ばしてみても良いと考えています。

③金・原油比率

金/原油比率20251221

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金/原油比率は、コロナショックの時のイレギュラーな数値に匹敵する危険な上昇が続いてきましたが、長期トレンドラインで急反落して、じりじり上昇が続いていました。

ここで止められれば、原油価格の反発の芽があると思いますが、この長期トレンドラインを上抜けてしまっています。

したがって原油価格は、依然として急落リスクがつきまとう危険な状態にあるといえると思います。

ですのでクリスマス前の環境下でもあるので、積極的なトレードは避けて状況を見守ったほうが得策かも知れません。

FXTFはTrading Viewを標準搭載しており、口座開設はポイントインカム経由の口座開設で10,000円相当ものポイントが獲得できます。


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④原油価格の過去20年月度別平均騰落率

原油価格の季節性
原油価格の季節性/TradingView

これまで原油価格は、2023年度9月から2025年11月まで原油価格は地政学リスクで急速に吹き上がる場面はあっても、基本的には徐々に高値・安値を切り下げて低下していくプロセスを経ています。

しかし原油価格の動向としては、この期間の調整は需要低迷期とも重なるため例年どおりの現象で、11月を通過して12月に入ってしまえば暖房需要によって底を打ち、需要が強い春から夏にかけて上昇トレンドを形成する傾向にあります。

グラフはTradingViewに掲載されているものですが、オレンジ色のバーは通常の平均騰落率、白色のバーが異常な価格変動があった年度を除いた平均騰落率です。

それによれば12月は数字の上では、原油価格にとっては最も弱い11月に比べて、やや反発しやすい月度となっています。

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原油価格の季節性と売買方針について

【結論】原油価格2025年12月第4週見通し

先週のWTI(ウェスト・テキサス・インターミディエイト)は、一時54.98と今年の最安値を更新するなど軟調でしたが、累積出来高デルタ(CVD)で明確な強気ダイバージェンスが確認できるなど、反発への期待がもてる動きになってきました。

WTI日足20251221
WTI日足/第四四半期13週

4時間足チャートでも述べていた58.13前後のオーダーブロックをブレイクすれば、上値目処は大きく広がる可能性があります。

ただこれまでの弱い状況から大きくファンダメンタルズが変化しているわけでもなく、クリスマス前後~年末までの市場参加者が極端に減っている状況下で大きな環境の変化が起きるとは考えにくいため、状況の変化を見守りつつ市場参加者が戻ってくるまで、積極的な取引は手控えたいと思います。

筆者は、X・Facebook・Blueskyいずれにも日々原油価格の見通しを投稿していますので、利用しているSNSが該当していればフォローいただいて、随時最新の見通しを確認していただきたいと思います。

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2025年原油価格見通しアーカイブ

原油価格についてよくある質問

原油価格についてよくある質問をまとめました。

原油価格は今後いくらになりますか?

この記事では、原油価格の動向を考察していますが、基礎的なテクニカル分析とターゲットの出し方は変わりません。

マーケットのテクニカル分析」などを読破して、ご自分でターゲットを算出することをおすすめします。

しかし実際のトレードはCFD取引を提供している各証券会社のレートで再計算し、スプレッドも加味したうえで利益確定ポイント・損切りポイントを再計算してからエントリーしてください。

原油価格の見通しについて最新の情報を入手するにはどのSNSをフォローしたらよいか?

速報性としては、X公式Bluesky公式で最新の見解を投稿するようにしています。

基本的に1年は52週=13週×4シーズンで構成されており、月度ごとで見通しを立てるよりも1週間毎、1年間52週で戦略を立案してその都度軌道修正していくべきだと考えています。

そのため今後は、予め作成した13記事を残し、4シーズン×13週単位で更新していく方法をとります。

そして文字数の制約のないFacebookページで投稿した内容を今後の検証材料・アーカイブとして残す形式をとることにしました。

結局どのブローカーで取引を開始すればよいですか?

下記の表に有力なCFD業者を比較して掲載しています。

WTI原油スプレッド最低取引数量(最低証拠金)取引時間
FXTF2.710(約5,300円)7:00~翌日6:00
IG証券2.810(約5,300円)7:00~翌日6:00
外為ドットコム3.010(約5,300円)7:00~翌日6:00
GMOクリック証券3.01(約530円)7:00~翌日6:00
GMO外貨3.01(約530円)7:00~翌日6:00
ヒロセ通商4.31(約530円)7:00~翌日6:00

コスト的に最安値は、FXTFIG証券といったところがベストですが、外為ドットコムGMOクリック証券でも誤差の範囲でしょう。

またGMOクリック証券・GMO外貨・ヒロセ通商では、0.1枚という1,000円以下の証拠金から取引をスタートできるので、少額から取り組むには最適です。

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