こんにちは、cohamizu(@cohamizu1)です。
VWAPとは、「Volume Weighted Average Price(出来高加重平均価格)」の略で、取引所で成立した価格を価格ごとの売買高(出来高)で加重平均したインジケーターです。
戦略としては、日次VWAPを公正な価格と考えて、価格がVWAPを下回っている場合は売り優勢、上回っている場合は買い優勢として評価します。

この記事では、出来高加重平均価格(VWAP)について解説し、活用方法も説明していきます。
TradingViewでは、固定VWAPを採用しており、特に出来高が正確に出やすい先物のチャートで使うことで任意の固定期間中の強さを図ることができます。
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出来高加重平均価格(VWAP)の特徴
価格がVWAPの上か下で推移しているのか、またバンドが拡大しているのか否かで、現在の日/週/月の強さや弱さを判断するのに役立ちます。
VWAPは、価格が引き寄せられるマグネットの役割があるため、その価格に達するまで逆張りのポジションを持ったり、押し目買い・戻り売りの位置を決めるのに役立ちます。
出来高加重平均価格(VWAP)の時間軸について
最も一般的なVWAPは、毎日の市場開始時を起点とした時間ベースのものです。

ただ近年では、貴金属市場における主要プレーヤーが、欧米から中国・インドなどに移っているため、その時の動きが主体となる銘柄もあります。
トレンドの起点からの固定期間の場合、抜ければトレンド終了の合図に

トレンドが発生し始めた起点を固定してその期間で監視していると、下抜けたところでトレンドが転換するケースが良くあります。
ただこれは、同じくトレンドフォロー型のインジケーターである62EMAのほうがより早く反応し、テストでも優れていますので、この2本のラインをトレンドを支える支持帯に見た立て、VWAPで反発して62EMAを奪回したら「買い」などのルールを決めると良いかも知れません。
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前営業日のVWAPが当日の押し目・戻り目になる
前営業日のクローズのVWAPの位置が、当日の押し目・戻り目の目安として機能します。
特に前日VWAPバンドを大いに広げながら動くなど、中央値からかなり乖離している際には戻りやすくなります。

特に画像のようにCVDで明確なダイバージェンスやリバーサルが発生したときなどは、逆方向への動きが発生して前日クローズ時のVWAPに戻りやすくなります。
出来高加重平均価格(VWAP)の使い方
VWAPの基本戦略としては、日次VWAPを公正な価格と考えて、価格がVWAPを下回っている場合は売り優勢、上回っている場合は買い優勢として評価します。
この考え方に沿うと以下の使い方ができると思います。
ボラティリティブレイクに順張りでエントリーするときのVWAPの使い方
代表的な使い方としては、デイトレードなど任意で指定した期間でボリンジャーバンドに似た使い方ができます。
価格がVWAPを下回ってバンドが拡大している場合は、下降トレンドが発生しており売り優勢、上回ってバンドが拡大している場合は、上昇トレンドが発生しており買い優勢と判断できます。
最も一般的なのは日足の始値でVWAPをセットすることが多いですが、週足や月足の始値もあります。

レンジの始まりや、新たに形成されたトレンドの始まり、もしくはイベントなどで強力な動きが始まった時間を起点としてもよく、トレーダーが狙いやすい任意で固定した期間のVWAPで判断することができます。
勿論、VWAP単独の使用は限界があり、筆者の場合だと累積出来高デルタ(CVD)と併用しています。
このときは、CVDがマイナス圏からプラス圏に浮上して力強い状況が確認できます。
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マグネットとして逆張りor押し目買い・戻り売りでVWAPを使うとき
前述のボラティリティブレイクでトレンドに乗った価格は、トレンドが収束すると平均価格に戻ろうとします。

たとえば急反発した価格が、CVDの弱気ダイバージェンスで調整し、新たに押し目買いのポジションを取るとき、VWAPがマグネットの役割を果たしています。
逆張りで使う場合
トレンドラインを割ってトレンドが収束したとき、価格は平均値まで戻る傾向にあります。
代表的な移動平均線は200SMAですが、VWAPもやはり同じような効果を発揮します。
トレンドラインを割ってCVDが低下し続けている場合、VWAPの中央値に向かって戻る動きを捉える方法は非常に有効です。
とくに乖離が非常に大きくなっているケースは特に有効です。
押し目買いで使う場合
トレンドが一旦終息して、価格が戻ってきたとき押し目買いのポイントとして重宝されるのが、VWAPの中心線です。
代表的な移動平均線である200SMAまたは62EMAとも重複したポイントに戻ったところでVWAPの中心線も位置しており、多くのトレーダーの思惑が一致した結果、急反発しています。
しかしこの期間固定されたVWAPを抜けてしまうと途端に価格はトレンドを失い崩れていきます。
出来高加重平均価格(VWAP)の注意点
非常に役に立ちそうな、VWAPですがやはり欠点もあります。
- 取引所やデータの正確性に依存する。
- 流動性が低い市場や短期間の変動ではノイズが入りやすい。
- 単独での使用は限界があり、例えば累積出来高デルタなどの他の指標と組み合わせて分析すること
よって分析対象となる銘柄に対して、もっともボリュームが大きい先物で発生している出来高を参照したほうが正確性が高いといえるでしょう。
ですので原油であればブローカーのCFDではなく、「CL1!」を参照とすべきでしょう。
出来高加重平均価格(VWAP)まとめ
ボリンジャーバンドでは、20本の終値による平均価格から±1σ・±2σで評価しますが、VWAPだと日/週/月またはレンジ期間など、トレーダーが任意で期間を決定できます。
かつ実際に約定した価格であることも正確性を高めています。
価格がVWAPを下回ってバンドが拡大している場合は、下降トレンドが発生しており売り優勢、上回ってバンドが拡大している場合は、上昇トレンドが発生しており買い優勢と判断できます。
TradingViewでは、固定VWAPを採用しており、特に出来高が正確に出やすい先物のチャートで使うことで任意の固定期間中の強さを図ることができます。
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出来高加重平均価格(VWAP)についてよくある質問
出来高加重平均価格(VWAP)についてよくある質問をまとめました。
VWAPはどのインジケーターとの組み合わせが良いでしょうか?
同じく出来高を元に作成された累積出来高デルタ(CVD)が、オシレーターの役割またはブレイクアウトの裏付けとなるため使い勝手が良いと思います。
また移動平均線の組み合わせとも重複していればより信頼度は高いでしょう。
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結局どのブローカーで取引を開始すればよいですか?
下記の表に有力なCFD業者を比較して掲載しています。
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外為ドットコム | 2.6 | 10(約5,300円) | 7:00~翌日6:00 |
ヒロセ通商 | 2.8 | 1(約530円) | 7:00~翌日6:00 |
GMOクリック証券 | 3.0 | 1(約530円) | 7:00~翌日6:00 |
GMO外貨 | 3.0 | 1(約530円) | 7:00~翌日6:00 |
IG証券 | 3.8 | 10(約5,300円) | 7:00~翌日6:00 |
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