こんにちは、cohamizu(@cohamizu1)です。
前回の投稿で、週足ベースで観測されているトライアングルの下値支持線でスパイクロー→ブリッシュリバーサルという絵に書いたような逆転劇でこれまでの下落トレンドを払拭したので原油価格は、一転トライアングル上値抵抗線まで上昇すると記述しました。
それにはトレンド転換を示唆したプライスアクションに加えて、7/5から続く下落トレンドチャネルを上方ブレイクする必要がありましたが、金曜日にブレイクに成功しています。
ブレイク後は、直近高値$78.85まで順調に上昇すると考えられますが、それ以降は日足62EMAもほぼ同じ場所に位置していることから、一時上昇力が落ち着きトレンド継続型のペナントまたはフラッグが出現することで上昇するための力が蓄えられ、それをブレイクすることでさらに上昇すると考えられます。
この記事では、このように原油取引の週単位の見通しについてTrading Viewで分析し、実際のトレードは国内店頭CFD取引高9年連続No,1のGMOクリック証券で提示されているレートを想定して説明しています。
今回の分析に活用しているTrading Viewは、分析ツールとして広く一般的に使われていますが、十分な機能を使うには月額$12.95のエッセンシャル以上のプランにしなければ、機能に制限があるので逆に使いにくい部分もあります。
そのため実際には、十分な機能でかつ無料で分析を行うことができる楽天MT4CFDのチャートでトレードのタイミングを図ったほうが、コストも掛からず取り組みやすいと思います。
原油価格(WTI・BRENT)8月第3週の見通し
WTIは、先週8月5日(月)のリスクオフ時には71.71まで下落し、週足ベースのトライアングルの下値支持線を一時割り込みましたがが、そこから盛り返し下ヒゲが長くローソク足の実体が短い「スパイクロー」を示現し、続いて8月7日(水)に前日の陰線をすっぽり包み込むブリッシュリバーサルを示現して、それまでの下落トレンド逆転させています。
これはBRENTについても同一の見解です。
WTI原油週足分析)シンメトリカルトライアングル下値支持線で反発
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今後の原油価格は、週足ベースの長大なシンメトリカルトライアングルのD波を達成し、E波を形成すべく反騰を開始したと判断しています。
通常トライアングルは、A・B・C・D・E波を形成してE波達成後は、反対方向にトレンドを形成しますので、E波で反発するものの11月にかけて極めて軟調な下落トレンドに陥ると考えています。
目下E波の到達点は、トライアングルを飛び越えてスローオーバーしやすい特性があるため、$83.30程度まで反発すると推定いていますが、E波達成後はシンメトリカルトライアングルが示唆するかなり大きい下落トレンドに陥ると想定しています。
こんにちは、cohamizu(@cohamizu1)です。 前回の見通しで、週足ベースで形成したシンメトリカルトライアングルの下値支持線を下抜けたかに見えたWTI原油は、8/5にはトレンド転換を示唆するスパイクローを示現し、続いて8/[…]
WTI原油日足分析)下落トレンドチャネル上方ブレイクで上昇トレンド転換が確定
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WTI原油日足では、7月5日から下落トレンドを形成してきた平行チャネルを上方ブレイクしました。
そのため下落トレンドを脱したと判断できます。
これ以降、買い方が注意すべき水準は、$79前後の直帰高値もしくは日足62EMA付近です。
62EMAは、戻り売りの急所になるケースが多く、それまでの勢いが減じられて上値の重い展開が想定できます。
しかし大きく反落することなく、持ち合いとなりトレンド継続型のペナントまたはフラッグなどが形成されれば、次の上昇トレンド再開に向けて市場が準備している段階であることがわかってきます。
もしくは、$79前後の直帰高値である程度の反落が見られれば、伝統的な底打ちパターンであるヘッド&ショルダーズボトムが出現しネックラインの上方ブレイクによって上昇が加速するというシナリオもあります。
つまりブルフラッグを形成する動きは、ヘッド&ショルダーズボトムの右肩を形成する動きと重複しているケースが多いのです。
そう考えるとブルフラッグの右肩下がりの平行チャネル下値支持線あたりがアクティブなエントリーポイントとなり、平行チャネル上値抵抗線のブレイクがパッシブなエントリーポイントとなります。
ヘッド&ショルダーズボトムでは、ネックラインのブレイクアウト後のリターンムーブに留意するトレーダーも多いですが、実際にはかなり勢いがあるため戻って来ることは多くはありません。
ネックラインのブレイクに乗じて素直にポジションメイクすればよいでしょう。
売り方にとっては、イスラエルに対するイランの報復攻撃によって原油価格が急伸するリスクが気がかりであるため、思い切った売りポジションを保有できず総じて引け腰です。
イランの報復攻撃があるまで順調に上昇し、攻撃の事実で調整するパスをある程度、見積もっておいたほうが良いでしょう。
こんにちは、cohamizu(@cohamizu1)です。 今回はチャートパターンの一つ『ブル(上昇)フラッグ』について解説します。 『ブル(上昇)フラッグ』とは、上昇トレンドを保っている相場が調整によって右肩下がりの平行チャネ[…]
BRENT北海原油日足分析)トライアングル下値支持線で反発
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BRENT(北海原油)日足は、WTI原油に比べてチャートがキレイでトレンドライン・水平線が的確にレジスタンス・サポートとして機能しています。
WTIではトライアングルパターンE波を達成しているのに、BRENTでは達成していないことに違和感があったのですが、2023年3月の安値と今回の安値水準をラインで結ぶと非常にきれいな下値支持線が描画できたため、WTIとの矛盾がなくなっています。
この重要なサポートラインからスパイクロー→ブリッシュリバーサルと絵に書いたような逆転劇を演じてトレンド転換を決定づけています。
したがってそのまま続伸し、日足62EMA・200SMAが重複するポイント(前回高値81.62も同水準)まで戻ってから、ある程度の調整を経てさらなる上昇のためにヘッド&ショルダーズボトムを形成すると考えています。
したがって買い方は、プルバックに備えて逆指値の位置をトレーリングさせるか、ネックラインの候補となるポイントの手前までの利益確定の指値注文を出しておくべきでしょう。
こんにちは、cohamizu(@cohamizu1)です。 移動平均線の組み合わせは、トレードの方法によって実に様々ですが、押し目買い・戻り売りで非常に役立っている62EMA(62本指数平滑移動平均線)を紹介します。 この移動平[…]
WTI原油・BRENT北海原油の分析精度を高める指標
ここまで原油価格(WTI・BRENT)のトレードについて週足→日足で説明してきましたが、基本的にこの記事のトレード手法は4時間足でトレンドラインを引いて、1時間足を主に確認しつつ以下の3つのポイントを重視したトレード手法を採用しています。
その手法とは、以下の3つです。
主な手法としては、これらを使いまわしてより熟練度を高めようとしており、それ以外の値動きに関しては「得意ではない」という判断でスルーすることで勝率を高めることを狙っています。
こんにちは、cohamizu(@cohamizu1)です。 X(旧:Twitter)で日々、原油取引について投稿しているので、ご存じの方もいらっしゃると思いますが、基本的にWTI原油取引で生計を立てています。 そのためトレードの[…]
先週の2024年8月第3週の状況は、トライアングル下値支持線で明確なスパイクorリバーサルが見られた「フォールスブレイクアウト」です。
さらに天井打ち・底打ちの後、1時間足62EMAからの反発上昇も観測されています。
そのため残るは、トレンド継続のブルフラッグ・ウェッジ(またはペナント)が出現するのを待つ作業となります。
このように一見無限に存在しそうなチャートパーターンの中で得意なものだけを集中的に研究して、そのパターンではエキスパートになることが重要です。
反対にすべての場面で利益を獲得しようとすると無駄な損失を招く結果になるので、逆に遠回りになると思います。
以上①②③のパターンに加えてこれから説明する方向性を補強する指標も確認することで、今後の原油トレードに関して精度を高めることができるでしょう。
代表的な指標としてチェックしてほしいのが以下の3つです。
- 期待インフレ率
- IGクライアントセンチメント
- 米国エネルギー情報局(EIA)/短期エネルギー見通し(STEO)
①期待インフレ率
原油価格は、あらゆる物価に影響を及ぼすため経済活動にとって非常に重要なものです。
この原油価格の先行指標ともいえるのが、市場が推測するインフレ率を示す「期待インフレ率/BEI(Break Even Inflation rate)」です。
期待インフレ率は、物価連動国債の売買参加者が予測する今後最大10年間(物価連動国債の残存期間次第で10年未満になる場合がある)における年平均物価上昇率を示しており、将来の実際の物価や景気に影響を与え、それらの先行きを予測するうえで重要な指標となります。
実際にこの期待インフレ率は、原油価格に同調または先行する特徴があるため、毎日確認しておく必要があります。
今週末までの期待インフレ率は、暴落状態からリバウンドしており一定の戻りが期待できる状態になっています。
これだけ見ると期待インフレ率を見て追随したトレードをすれば良さそうに感じますが、一致する確率は68%~78%の間で、変化が一致していたり先行したりと2割~3割程度は外れることがあります。
そのためこの指標が下落傾向にあれば「原油は基本売りから入る」、上昇傾向にあれば「基本買いから入る」ことで無用なリスクを低下させることができる指標だと考えればちょうどよいと思います。
現状は、チャートと期待インフレ率が相反する状態ですので判断は「ニュートラル」として、OPECプラスの決定を市場がどのように判断するのか見極める必要があります。
②IGクライアントセンチメント
「IGクライアントセンチメント」は、グルーバルに展開している「IGグループ」の顧客がどのようなポジションになっているか定期的に提供してくれています。
個人投資家は大抵トレンドとは逆のポジションをとる傾向にあるため、その習性を利用してロングが増加すれば弱気、ショートが増加すれば強気という売買の目安となります。
週末の個人ポジションを確認してみましたが、83.29%のネットロングとなり先週の87.66%のネットロングから後退しています。
一方でショートポジションは先週から+51.13%も激増となっています。
ショートポジションが激増したのは、8月5日(月)まで続いた下落トレンドが続くと誤判断し、上昇開始しても自身の考え方を改めず含み損を抱えた勢力が多いことを示しています。
この捕まったショートポジションが損切りする下落トレンドチャネルを上方ブレイクしている現在の状況だと考えられますので、週初は売り方の損切りによって一時的に急伸するかもしれません。
なぜショートが多くなると上昇リスクが高まるかというと、大勢の個人投資家は訓練を受けておらずトレンドと逆のポジションをとる習性があるからです。
つまり訓練されていない個人投資家は利益は一刻も早く利益確定して、損失は先延ばしにする悪癖があるのです。
傾向としては強い上昇トレンドが発生するとロングが減ってショートが急増し、逆に強い下降トレンドが発生するとロングが急増してショートが減少していきいます。
したがってショートが急増した意味は、上昇方向に相場の方向性が志向されはじめており、個人投資家は損失を抱えたショートポジションを持ち越しているため彼らがその損失に耐えられず損切り(買い戻し)を行うことでさらに上昇する可能性が高く、下落しても微益で利益確定するためなかなか下がらない展開が想定されるのです。
このように、「IGクライアントセンチメント」で確認できる未決済ポジション(おそらく含み損を抱えたポジション)を観察することで、常に自身のポジションが少数派に属していてトレンドに乗れているか確認しておくことができるでしょう。
このように「IGクライアントセンチメント」は、実際のトレードに役立つ便利なツールです。
③米国エネルギー情報局(EIA)・国際エネルギー機関 (IEA)
米国エネルギー情報局(EIA)が毎月発表している短期エネルギー見通し(STEO)は、毎月発表されており原油価格を左右する需給状況をつぶさに知ることができます。
原油需給予測では、第二四半期の日量70万バレルの供給不足から、第三四半期では日量90万バレルの供給不足に拡大する見込みで、目下引き締まった需給から買いが入りやすい状況です。
2024年通年では米国エネルギー情報局(EIA)の短観では以下の予測になっています。
- 2024年の需要予測は日量1億294万バレル(+日量3万バレル)
- 2024年の供給予測は日量1億236万バレル(▼日量7万バレル)
- 2024年は日量58万バレルの供給不足
もっとも第四四半期では、65万バレル程度の供給不足に緩和されるため下落リスクが顕在化するのは、第四四半期の声を聞きだしてからだとおもいます。
分析チャートツールはダントツでTrading Viewが便利
WTI原油(または北海ブレント)のチャート分析では、Trading Viewを読者の方におすすめしています。
一般的なチャートシステムでは、この記事で掲載しているチャートのようなGMMA(複合型移動平均線)は標準装備されていないため、トレンドがどちらの方向に傾いているか直感ではわかりにくい問題があります。
ですので、まずはGMMA(複合型移動平均線)を導入できるTrading Viewの無料版からはじめてみましょう。
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無料で便利なチャートツールは楽天MT4CFD
Trading Viewは、無料で閲覧できる高機能ツールですが、無料プランで表示できるインジケーターは2つまで、チャートを同時表示できないなど、十分な機能を使うには月額$12.95のエッセンシャル以上のプランにしなければ、機能に制限があるので不便に感じる場合があります。
そこで無料でありながらテクニカル分析を無限に追加できる楽天MT4CFDを使うことでその問題を解決することができます。
MT4で原油のチャートをチェックするには、USOILのシンボルを追加することで可能になります。
Trading Viewに対する利点は、楽天MT4CFD口座を開設していれば無料で機能を使えることとローソク足の動きが非常に速く(MT4ではトレンドに乗ったポジションを維持しやすくなるため平均足を使っています)判断を下しやすいことです。
そのため短期売買になればなるほど、楽天MT4CFDを利用する優位性が活きてくるでしょう。
楽天MT4CFDならS&P500などの株価指数や金・銀・原油などの商品の高機能チャートMT4を無料で閲覧でき、リアルタイムでも取引ができます。
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低コストで少額資金からでも投資できるのはGMOクリック証券
チャートに関しては、Trading Viewまたは楽天MT4CFDで十分な分析ができます。
しかしWTI原油・北海ブレンド原油など世界中のあらゆる投資対象を現物株取引・CFD取引・FX取引により低コストで取引できるのは、GMOクリック証券です。
さらにアップデートにより例えばS&P500では、これまでCFD取引するのに必要だった最低証拠金65,000円前後が1/10の6,500円前後からでも取引できるように大きく改善され他の証券会社と比べて少額からでもスタートできるようになっています。
また実質的な取引コストであるスプレッドでも5月からは従来のスプレッドから▼38%も縮小しており非常に低コストです。
CFD取引会社 | S&P500 | WTI原油 | GOLD |
GMOクリック証券 | 0.0~0.3pips | 0.0~3.0pips | 0.0~0.3pips |
外為ドットコムCFD | 0.3pips | 2.0pips | 0.18pips |
IG証券 | 0.6pips | 2.8pips | 0.3pips |
サクソバンク証券 | 0.5pips | 6.0pips | 0.3pips |
OANDA Japan CFD |
0.4pips | 3.0pips | 0.3pips |
DMM CFD |
0.5pips | 3.9pips | 1.2pips |
楽天MT4CFD | 0.5pips | 8.0pips | 2.7pips |
特にGMOクリック証券は、アプリなどのツールの使いやすさやコスト面でも優れており、株価指数・商品・外国株を少額からでも取引できるメリットがあります。
そのためか取引高シェアにおいても証券CFDでは72%・商品CFDでは65%など「国内店頭CFD取引高9年連続No,1(GMOクリック証券調べ2014年1月〜2022年12月)」になっている証券会社です。
スタートは、GMOクリック証券からはじめてみましょう。
こんにちは、cohamizu(@cohamizu1)です。 ネット証券は国内株式手数料無料化に踏み切ったSBI証券・楽天証券の口座を保有してない方はいないと思いますが、今回紹介するGMOクリック証券は、両者と比較しても国内株式の手数料が安[…]
【結論】WTI原油/BRENT北海原油2024年8月第3週見通し
原油価格(WTI・BRENT)の2024年8月第3週の見通しは、週足ベースで観測されているトライアングル下値支持線で反発し、これまで上昇を抑制してきた下落トレンドチャネルもブレイクしたことから原油価格の堅調な上昇が期待されます。
通常この二等辺三角形を横倒しにしたような形状(シンメトリカルトライアングル)は、内部でA・B・C・D・E波までこなして最終E波を達成すると新たなトレンドを形成します。
WTI原油はD波をこなして、最終E波を達成してから下落する見込みです。
よって原油価格(WTI・BRENT)の2024年8月第3週の見通しをまとめると以下の3つに集約されます。
- 週足ではシンメトリカルトライアングルを形成しており、下値支持線から急反発したこと
- トライアングルパターンからD波が達成され、これからE波が形成される見込みであること
- EIAの需給予測からは、第三四半期中は引き締まった需給であること
以上から原油価格は、週足ベースのトライアングル上値抵抗線まで反発するという判断を下しています。
原油価格のトレードは、GMOクリック証券、DMM CFD、外為どっとコムCFDネクストなどが低コストで使いやすい証券会社ですが、いずれもポイントサイトを経由するだけで大量のポイントが獲得できます。