こんにちは、cohamizu(@cohamizu1)です。
先週のWTI(ウェスト・テキサス・インターミディエイト)は、軟調な局面が多く88ドル台に存在する下値支持帯まで売られては買い方に押し戻されるという攻防戦が続きました。
しかし、9月23日から続くこの下値支持帯の攻防によって「内部流動性ボトムパターン」が構築され、反発局面に入った可能性が高くなったと考えています。

長期的な見地では、エリオット波動衝撃波W3内の小波修正波W3-4が終了し衝撃波W3-5が開始されたと考えています。
一方で目を転じてBRENTのチャートを確認すると、WTIよりもはるかに強気で高値・安値を切り上げながら上昇しています。

これはアメリカのディーゼル燃料輸出禁止を懸念して、WTIではなくBRENTが買い集められている現象を端的に示したものです。
よって基本路線としては、ロングの局面ではBRENT、ショートの局面ではWTIを選択していくことになります。
今回の記事では、WTIまたはBRENTなど原油価格の見通しについて解説します(ファンダメンタルズに関してはXアカウント:@cohamizu1で発信します)。
日本においてはFXが最初に普及していきましたが、株価指数・金・原油などのFX版ともいえるのが、CFD取引と呼ばれる証拠金取引です。
近年でも原油CFD取引できる環境は整ってきており、多くの証券・FX会社がシェアを競っています。
原油CFD取引では、世界的な原油価格の指標であるWTI・BRENTのスプレッド(実質コスト)が2.8pipsと低コストな「IG証券」がおすすめです。
WTI原油 2026年10月第1週テクニカル分析

現在の相場を支配するトレンドを把握するために、週足の長期チャートから全体像を確認しましょう。
繰り返しお伝えしてきた通り、原油の長期チャートでは数年にわたって上値を抑えつけてきた強固な「下降ウェッジ」がすでに明確にブレイクアウトされています。
その後の急伸後、ブレイクしたポイントまで価格が戻り、新たな買い手を補充して上昇トレンドチャネルを形成していると考えています。
その形状は、もし描画している上昇トレンドチャネルを防衛できなければ画像で確認いただける通り長大なトライアングルパターンの下値支持線に達するまで軟化する可能性があります。
しかし一方で週末に見せた反発が、筆者の目論見通り「内部流動性ボトムパターン」となって上昇に転じた場合、再度カップウィズハンドル型の強気パターン上値抵抗線にトライする局面が見られると思います。
つまり筆者は、先週に続き今週も両方の可能性がある分岐点であると考えています。

WTI原油日足分析)上昇トレンドチャネルの下値支持線割れか反発か
WTI日足では週足で説明したように上昇トレンドチャネルを死守できるか、ブレイクダウンするか判断する局面はまだ続いているように受け取れます。
ただ金曜日には、これまでの88ドル台の下値支持帯の攻防によって「内部流動性ボトムパターン」が構築され、反発局面に入った可能性があります。

一方でBRENT日足では、冒頭に説明したようにWTIよりもはるかに選好されており、95ドル台のサポートで反発し下降トレンドラインまたは直近高値固定VWAPを突破して再び強気に転じています。

市場は間違いなく、米国のディーゼル輸出禁止に対して備え、自己防衛を行っています(トランプが否定したが彼の発言を信用できるかどうかです)。
傾向としてはディーゼル価格が下落し、ガソリンが上昇し、WTIはブレントに対して相対的に弱くなります。
精製業者がディーゼル輸出を制限された場合、米国の精製経済が弱まり、国際原油市場に対してWTIの需要が低下するからです。
同時にブレントは世界的な供給逼迫により支えられます。
ブレントは直近高値固定VWAPの上で推移
ブレントは日足では、衝撃波W3(5波構成)の始点から固定したVWAPでサポートされ反発しています。
そして直近高値固定VWAPまたはイラン戦役中のAVPのPOCを突破しています。
これは衝撃波W3の上昇トレンドが防衛され、そこからの押し目買いにより売り方が著しく不利になったと判定されます。
なぜなら直近高値固定VWAPは売り方の平均建値なので、この下降トレンドでショートしていた勢力がマイナス評価に転落していることを示しています。
一方でAVPのPOCより価格が上にあるということは、3月以降の売り方はやはりマイナスに転落しています。
AVPで確認できる出来高の中央値から出来高が次に高いポイントに移動するという習性からも、その上の108ドルレベルまで素早く動く可能性があると思います。
エリオット波動によるブレントの目標値
主目標は111.84が結論です。
衝撃波W3は5波構成に分解され、その内部の小波W3-3がすでにW3-1の1.52倍なので、W3-5はW3-1と等倍で置くのが基準となります。
W3-1の値幅は、94.83−78.11=16.72
W3-3の値幅は、109.97−84.56=25.41(W3-3値幅25.41÷W3-1値幅16.72=1.52)
つまりW3-3が延長波となりW3-5はW3-1と等しくなるのが標準なので、W3-4の終点にW3-1の値幅を足して以下のように求めます。
95.12+16.72=111.84
- W3-5が短い場合は、W3-1の0.618倍(95.12+16.72×0.618=95.12+10.33=105.45)
- W3-3の0.618倍をW3-4に足すと、95.12+25.41×0.618=95.12+15.70=110.82
- W5自身が延長する場合だけ、W1の1.618倍(95.12+16.72×1.618=95.12+27.05=122.17)
結論となる主目標は111.84、次点は110.82となります。
105.45は未達で失速したとき、122.17は111.84を終値で超えてからしか使用しない場合です。
W3-4の95.12はW3-1高値94.83のすぐ上なので、ここを終値で割るとこの5波構成は無効となります。
WTI原油4時間足分析)内部流動性ボトムパターンにより反発局面に入る

4時間足では9月22日に確認できるスイングローから長時間にわたって下値支持帯への下落と反発が続き、結果として「内部流動性ボトムパターン」が形成されています。

「内部流動性ボトムパターン」とは、複数の切り上げ安値を形成した後、最後にそれまでの安値を一時的に割り込むスプリングが発生して反転するプライスアクションです。
安値割れによってロングの損切りと新規ショートを誘いますが、売りが継続せず価格が安値圏を素早く回復すると、下抜けが失敗したことが明らかになります。
その後、直近の戻り高値を突破すると、ショートの損切り買いと新規ロングが重なり、買い手が主導権を握ります。
安値割れそのものが買いの根拠ではなく、安値割れ後の回復と戻り高値突破が強気転換の確認です。
よって現在のWTIでは、直近高値93.655を超えて価格が推移する必要があります。
筆者はこの点でトレードにおける失敗を未然に防ぐために、「累積出来高デルタ(CVD)」・「オーダーブロック」・「VWAP」という3つの指標を用いて多角的に内部構造を検証しています。
累積出来高デルタ(CVD)
累積出来高デルタ(CVD)は、期間中の買いと売りの出来高を累積し出来高の勢いを方向性として表すことができるインジケーターです。
純粋にモメンタムとして0ラインから上に変化すれば「買い」、下に変化すれば「売り」と考えても良いですが、リバーサル・ダイバージェンスなどトレンド転換のシグナルとしても有効です。
いまのところCVDは、安値を切り下げてSpringをつけたにも関わらず、CVDは切り上がっていますので、強気だーバージェンスだと判定しています。
一方でBRENTはCVDがプラス圏から次々高く積み上がっており、シンプルに買い手が参入していることが明白です。

したがってシンプルにBRENTでロングを行う局面です。

オーダーブロック(需要ゾーン・供給ゾーン)
オーダーブロックは、指値注文が集まるところで、価格のトレンドが止められやすい傾向にあります。
またこのオーダーブロックが、突破されると(できれば一発で抜ける状態が望ましい)ブレイカーブロックと呼ばれるものになり、押し目買い・戻り売りのポイントになります。

現在の4時間足では、前述のように4時間足ブレイカーブロックが強力な下値支持帯となっており、かつAVPによる下値支持VALも重複しており、ここで買われて反発しています。

かつ最後の局面では、それまでの安値を下回ってロングを一掃するSpringが観測されており、これから「内部流動性ボトムパターン」の第4段階に移行するのではないかと考えられます。

出来高加重平均価格(VWAP)・FRAVP
VWAPはイベント、出来高、価格を考慮したツールで、市場参加者の強気・弱気を判断するほか、抵抗線・支持線として機能します。
固定期間は、日・週・月で区切るのが通常ですが、下降トレンド・上昇トレンド期間で描画しても分析できます。

筆者の場合は、週固定VWAPを黄線、高値(106ドル)固定VWAPを青線、衝撃波W3の起点固定VWAPを緑線としています。
これに週ごとのFRAVPを設定すると出来高の観点から以下の点が判明します。
先週、衝撃波W3の始点固定VWAPで反発したものの、反発は固定VWAP・POCより下でまだ抑制されていることからWTIは売り優勢が持続している。
またBRENTのように直近高値固定VWAPを突破出来ていないことから、まだ売り方が主導権を握っている状況ですが、売り手が「これ以上は上がらないだろう」という水準と買い手の「これ以下は下がらないだろう」という水準が接近しつつあり、どちらかに大きく動き出すべく力が蓄積された状態です。

原油CFD取引できる業者間スプレッド比較
WTI原油の取引コストは、手数料は無料と謳われていますが売りと買いの差であるスプレッドが実質的な手数料となります。
したがって以下の表の中で取り組みやすいコスト提示をしている業者に口座を開いてトレードすべきです。
| CFD業者 | スプレッドpips | 最低証拠金 | 取引時間 |
|---|---|---|---|
| IG証券 | 2.8 | 4,290円 | 7:00~翌6:00 |
| GMOクリック証券 | 3.0 | 690円 | 7:00~翌6:00 |
| 楽天証券CFD | 3.0 | 6,900円 | 7:00~翌5:55 |
| 外為どっとコム | 3.6 | 6,900円 | 7:00~翌5:55 |
| ヒロセ通商 | 4.9 | 800円 | 7:00~翌6:00 |
最も低コストなのは、IG証券でその次にGMOクリック証券という順番になります。
また各証券会社は、ハピタスにも広告を掲載しており、経由することでポイントも獲得できます。
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【結論】原油価格2026年10月第1週見通し
先週のWTI(ウェスト・テキサス・インターミディエイト)は、軟調な局面が多く88ドル台に存在する下値支持帯まで売られては買い方に押し戻されるという攻防戦が続きましたが、これにより「内部流動性ボトムパターン」が構築され、反発局面に入った可能性が高くなったと考えています。

ただし各時間軸で確認いただいたように、BRENTのほうがより有利な状況で推移しているため、ロングをする局面ではBRENT、目論見が外れてショートする局面ではWTIでショートする方が有利となります。
WTIは直近高値というよりも、11月限で高値より固定したVWAP(青線)突破して、一時的に売られてもVWAPより上の価格を維持できる状態になることが重要になります。
筆者は、Xに日々の見立て、Instagram・Pinterestにストラテジーを投稿しています。
利用しているSNSが該当していれば、フォローしていただいて随時最新の見通しを確認していただければと思います。
原油価格についてよくある質問
原油価格についてよくある質問をまとめました。
ターゲットはいくらか?売買判断は?
これは自分でストラテジーを立案していないと、突発的に逆行した時に対処できないので、ご自分で立案してください。
その際には、実際に取引しているCFD取引業者のレートで再計算し、利益確定・損切ポイントを再計算しエントリーしてください。
基本的なトレード手法はどのように習得すればよいですか?
個人的にはテクニカル分析に関しては、この「マーケットのテクニカル分析」を読めば必要にして十分だと思います。
ただ近年は、筆者のようにオーダーブロック・累積出来高デルタ・VWAP・AVPを用いた分析手法が増えてきており、これらをまとめた書籍はまだない状態です。
結局どのブローカーで取引を開始すればよいですか?
原油CFDの取引コストが最も安いIG証券がお勧めです。
株価指数・原油・ゴールドといったメジャーな商品取引では、国内の取引高が最も多いGMOクリック証券も他の金融商品も揃っておりバランスが取れています。

