銀(シルバー)究極の押し目に到達!今後の動向は?/シルバーCFDトレードブログ

こんにちは、cohamizu(@cohamizu1)です。

5月25日に投稿した記事で、銀(シルバー)が週足ベースで価格急騰のサインとされる「カップウィズハンドル」を形成しておりこれから大きな上昇相場に移行する可能性を解説しました。

シルバー週足

その後銀(シルバー)は、週足ベースの三角持ち合いのターゲット達成から次の跳躍に向けて2ヶ月間の乱高下を伴う価格調整を経ています。

その結果、上昇トレンド継続型パターン「ブルフラッグ」を天井圏で形成しています。

銀(シルバー)週足/TradingView

この「ブルフラッグ」は、一時的な価格調整を示す右肩下がりの平行チャネルを上方ブレイクすると急上昇していくチャートパターンとして知られています。

目下の問題は、ここから「ブルフラッグ」をブレイクして上昇する動きをするのか、それともまだ調整して平行チャネルの下値支持線までの下落がありうるのかという点だと思います。

今回は、この分岐点に差し掛かっている銀(シルバー)の方向性・リスク・エントリータイミングを確認していきたいと思います。

この記事では、貴金属取引の見通しについてTrading Viewで分析し、国内店頭CFD取引高9年連続No,1のGMOクリック証券で提示されているレートを想定して説明しています。

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銀(シルバー)はV字回復で.5を目指すパス

まず結論から述べると、銀(シルバー)の現在のポジションはロング(平均建値29.107)です。

その理由については、冒頭で週足チャートを俯瞰して見ましたので、次は銀(シルバー)日足チャートを確認していきましょう。

銀(シルバー)日足→天井圏でブルフラッグを形成

銀(シルバー)日足/TradingView

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5月20日(月)に記録した32.518の高値から乱高下を繰り返しながら次第に緩やかに右肩下がりになっている平行チャネルを形成しています。

急上昇のあとに緩やかな右肩下がりの平行チャネルが形成されている場合、下落トレンドに陥っているのではなく次の跳躍に向けて市場が準備している段階、つまり上昇トレンド継続型のチャートパターンを形成している可能性が高いです。

通常このパターンは「ブルフラッグ」と呼ばれ、上昇トレンド再発生を期待したポジションメイクは、平行チャネル下値支持線で行う積極的な方法と、万全を期して平行チャネル上値抵抗線の上方ブレイクで追随するかのいずれかが好ましいとされます。

ただ価格調整が発生した高値と安値を結ぶと下向きのくさび形の下降ウェッジを形成しているようにも見受けられます。

それを市場が意識している場合、現在の位置は一旦ブレイクアウトした下降ウェッジの上値抵抗線へのリターンムーブ・28.65~29.02間の下値支持帯によるサポート・日足62EMAによるサポートを受けている究極の押し目ポイントだともいえます。

警戒すべきリスクは、銀(シルバー)価格が平行チャネル下値支持線までさらに$1前後下落してしまうことですが、後述するGOLDSILVER RATIO(ゴールド・シルバー・レシオ)の状態からも可能性は低いと考えています。

よって銀(シルバー)の方向性は、$28.873の安値から買い戻され$32.5へV字回復するパスを目論んでいます。

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銀(シルバー)4時間足→ヘッド&ショルダーズの下落ターゲットを達成

銀(シルバー)4時間足/TradingView

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次に4時間足で銀(シルバー)を見ると、天井圏で天井を示唆する「ヘッド&ショルダーズ」が形成され、理論通りの下落幅を達成しています。
ここまでの上昇は、米6月CPI(7/12発表)の結果が下振れると推定したうえで利下げ期待を織り込んだ上昇分でしたので、インフレ低下の事実によって利益確定売りですべて吐き出してしまっています。
もちろん「ヘッド&ショルダーズ」形成からショートで参戦してきたわけですが、3日間で6%もの急落だったのでもっと下落するのではないかという恐怖も市場には多く残存していますし、SNSでもさらに下落するという意見が大勢を占めています。
ですが日足では究極の押し目といえる位置まで調整していることと、4時間足の短期的な考察でも「ヘッド&ショルダーズ」の下落ターゲットは達成しています。
したがって米6月CPIを巡るポジションはキレイになったと考えて、次は7月31日のFOMC会合を巡る利下げ期待の織り込みによる上昇トレンドへの再発生を狙うフェーズになったと考えたほうが良いと思います。
実際に貴金属価格と反相関する実質金利も7月に入ってからは低下傾向になっており、これ以上高い名目金利を維持できない状態になっています。
そうなると直前に迫ったFOMCに向けて、実質金利が下がればゴールド・シルバーといった貴金属の価格が上昇するといった本来の値動きが9月以降の利下げ織り込みが高まるにつれて(後述します)増幅されていくと考えています。
来週に向けて利下げ期待を織り込まなかったらいつ織り込むのかという話で、ポジションを取るのなら週末にかけてインフレ指標の鈍化を目論んだポジションがすべて投げ売られる買い方にとって最悪なタイミングが新規のポジションメイクのタイミングとして適切です。
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銀(シルバー)の分析精度を高める指標

以上のようにチャートによるテクニカル分析に加えて、これから説明する方向性を補強する指標も確認することで、今後の銀(シルバー)のトレードに関して精度を高めることができるでしょう。

代表的な指標としてチェックしてほしいのが以下の2つです。

  1. GOLDSILVER RATIO(ゴールド・シルバー・レシオ)
  2. CME FEDWATCH TOOL

GOLDSILVER RATIO(ゴールド・シルバー・レシオ)

GOLDSILVER RATIO(ゴールド・シルバー・レシオ)とは、日本語では「金銀比価」と呼ばれ、1オンスの金を購入するにあたり何オンスの銀を必要とするかを表す比率となります。

筆者の場合は、このGOLDSILVER RATIOを銀(シルバー)を購入するタイミングを図る指標として活用しています。

GOLDSILVER RATIO日足/TradingView

GOLDSILVER RATIOは、金価格の上昇につれて基本右肩上がりで推移していますが、上昇トレンドラインを割り込むと急加速で下落する特性があります。
この金銀比率の急低下は、銀価格の高騰によってもたらされており、反落のタイミングをうまく掴むと銀(シルバー)の上昇タイミングを的確に捉えることができます。

現在のGOLDSILVER RATIOは、上昇基調にありますが右肩上がりの平行チャネルを形成しており、持続的な上昇ではなく潜在的な急落リスクを孕んでいる「ベアフラッグ」を形成しています。

7月19日(金)では、この平行チャネル上値抵抗線近くまで上昇が続き銀価格も下落していましたが、上値抵抗線に接触すると下落が止まって逆に反落していきました。

この時に出現している上ヒゲが長くローソク足の実体が短い「スパイクハイ」というプライスアクションは天井を示唆しており、翌営業日にローソク足の実体を包み込む陰線を形成すると、画像のように上昇トレンドから下落トレンドに切り替わる合図となります。

スパイクハイ/TradingView

「GOLDSILVER RATIO下落=銀価格上昇」という公式になりますので、7月19日の「スパイクハイ」に続いて、7月22日は下落トレンド転換を確定する陰線が出現するかに注目があつまります。

CME FEDWATCH TOOL

CME FEDWATCH TOOLとは、アメリカの中央銀行にあたるFEDが、金融政策を決定するFOMCで、経済指標・雇用統計・インフレ指標を総合的に判断してFFレートをどのようにコントロールしていくかを確率で予測するツールです。

相次ぐ経済指標・インフレ指標の下振れにより年1回程度だった利下げもすでに3回分も織り込まれています。
来週はこの織り込み度合いがさらにましていって、実質金利の低下度合いに拍車がかかるのかに注目が集まります。

分析チャートツールはダントツでTrading Viewが便利

ゴールド・シルバーのチャート分析では、Trading Viewを読者の方におすすめしています。

銀(シルバー)日足/TradingView

一般的なチャートシステムでは、この記事で掲載しているチャートのようなGMMA(複合型移動平均線)は標準装備されていないため、トレンドがどちらの方向に傾いているか直感ではわかりにくい問題があります。

ですので、まずはGMMA(複合型移動平均線)を導入できるTrading Viewの無料版からはじめてみましょう。

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Trading Viewは、無料で閲覧できる高機能ツールですが、無料プランで表示できるインジケーターは2つまで、チャートを同時表示できないなど、十分な機能を使うには月額$12.95のエッセンシャル以上のプランにしなければ、機能に制限があるので不便に感じる場合があります。

そこで無料でありながらテクニカル分析を無限に追加できる楽天MT4CFDを使うことで、その問題を解決することができます。

MT4で銀価格のチャートをチェックするには、XAGUSDのシンボルを追加することで可能になります。

Trading Viewに対する利点は、楽天MT4CFD口座を開設していれば無料で機能を使えることとローソク足の動きが非常に速く(MT4では15分足でトレンドに乗ったポジションを維持しやすくなるため平均足を使っています)判断を下しやすいことです。

Trading Viewはリアルタイムの反応速度が少し遅いです

そのため短期売買になればなるほど、楽天MT4CFDを利用する優位性が活きてくるでしょう。

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チャートに関しては、Trading Viewまたは楽天MT4CFDで十分な分析ができます。

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また実質的な取引コストであるスプレッドでも5月からは従来のスプレッドから▼38%も縮小しており非常に低コストです。

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【結論】銀(シルバー)究極の押し目に到達!今後の動向は?

銀価格(XAGUSD/Silver)の2024年7月第4週の見通しは、日足ベースで観測されているブルフラッグの上方ブレイクに舵をきる週になってくると思います。

銀(シルバー)日足/TradingView

現在の銀価格は、一旦ブレイクアウトした下降ウェッジの上値抵抗線へのリターンムーブ・28.65~29.02間の下値支持帯によるサポート・日足62EMAによるサポートを受けている究極の押し目ポイントだともいえます。

したがってロングしています(平均建値29.107)。

この価格帯は以下の3つのサポートによって、ここから更に下落する可能性は少ないだろうという事実に基づいています。

  1. 一旦ブレイクアウトした下降ウェッジの上値抵抗線へのリターンムーブ
  2. 28.65~29.02間の下値支持帯によるサポート
  3. 日足62EMAによるサポート

以上からCPIの鈍化を織り込んだ銀価格は、テクニカルなサポートレベルで買い戻され再び$32.5を目指す展開になることを予測しています。

今回の分析に活用しているTrading Viewは、分析ツールとして広く一般的に使われていますが、十分な機能を使うには月額$12.95のエッセンシャル以上のプランにしなければ、機能に制限があるので逆に使いにくい部分もあります。

そのため実際には、十分な機能でかつ無料で分析を行うことができる楽天MT4CFDのチャートでトレードのタイミングを図ったほうが、コストも掛からず取り組みやすいと思います。

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