WTI 12月の安値水準で一旦サポートか?反発目処は?/原油CFDトレードブログ

こんにちは、cohamizu(@cohamizu1)です。

原油価格は、71.50付近のサポートを明確に割り込んで12月安値水準67.71に到達しています。

WTI日足/TradingView

この$66.80~$67.71の下値支持帯は、2023年5月~6月のレンジ相場、または同年12月の急落時でも原油価格をサポートしている水準です。

したがって、景気後退で景況感が急速に悪化でもしない限り下抜くのは難しいと考えています。

あるいはこれ以上、「この下値支持帯を抜けて下落しないだろう」という勢力と「景気後退が迫っているので上昇しないだろう」という勢力が均衡し、ペナントなどの持ち合いに移行する可能性があります。

やや緩やかな上昇平行チャネルが出現した場合は、下落トレンド継続型「ベアフラッグ」と仮定できるので、新たなショートポジションを作り直す好機になります。

いずれにせよ、次のアクションを起こしやすくするフォーメーションの出現を待ちたいと思います。

この記事では、このように原油取引の週単位の見通しについてTrading Viewで分析していますが、エントリータイミングを図るには、「楽天MT4CFD」のチャートを活用する方法を読者にはオススメしています。

したがってこの記事で、Trading Viewで週足→日足→4時間足もしくは1時間足で大枠の方向性とターゲットを算出して、楽天MT4CFDで精密なエントリーを行うことで難しいとされる原油市場の攻略を目指すことが今回の記事の趣旨になります。

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原油価格(WTI・BRENT)9月第2週の見通し

9月第2週のWTI原油価格の見通しは、景気後退懸念による下落で$66.80~$67.71の下値支持帯に達したWTIは下落の勢いを減じて何らかの持ち合いのフォーメーションを形成していくと考えています。

WTIは、2023年9月からシンメトリカルトライアングルを形成しており、そのターゲットが$55であることから持ち合いはトレンド継続型のペナントもしくはフラッグとなるのではないかと考えています。

WTI原油週足分析)シンメトリカルトライアングルを下方ブレイクした下値目処は

WTI週足/TradingView

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WTI週足ベースでは、長大なシンメトリカルトライアングルのE波を達成して、反対側の下値支持線を下方ブレイクし$71.50~$72.50の下値支持帯もブレイクアウトしています。

シンメトリカルトライアングルをブレイクアウトした際のターゲットを計測するには、二等辺三角形を横倒しにした形状の底辺の高さを測り、E点から垂直に距離を測ります。

  • トライアングル底辺の高さ(95.03-65.66=29.37)
  • E波頂点84.52-底辺の高さ29.37=ターゲット55.15

この計測方法で算出されたターゲットは、$55.15となるため比較的距離の長い下値目処となります。

またAとCを結んだトレンドラインに対応する平行チャネルを引いて算出する方法でも同じように$55近辺のターゲットになるため、中期的な目標値としてはかなり精度が高いのではないかと思います。

ただ一直線に目標値まで到達するのではなく、トレンドを開始した当初は勢いがあっても、中間地点でトレンド継続型パターンなどを形成した後に、一時的な均衡状態からブレイクして目標値に達するケースがほとんどです。

したがって今週は、一旦$66.80~$67.71の下値支持帯で下げ渋ったWTIがトレンド継続型パターンを形成して力を蓄える段階に入っていると考えています。

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WTI原油日足分析)下落トレンドチャネル下値支持線・12月安値(.71)でサポート

WTI日足/TradingView

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WTI日足ベースでは、右肩下がりの下落トレンドチャネルを形成していると推定されます。

先週末は、雇用統計指標発表後しばらくして、その平行チャネルの下値支持線まで急落しています。

この下値支持線と同水準に12月安値($67.71)が位置しており、それ以降の下落トレンドの勢いが沈静化していることから、短期的にショートしている勢力の利益確定ポイントとして意識されている可能性があります。

となると下落トレンドチャネルの上値抵抗線までの反発を期待した買いも考えられますが、WTIは6営業日高値を切り下げて推移しており、最低でも前営業日の高値を更新する値動きがなければ買いから入るのは失敗に終わる可能性が高くリスクが高いと思います。

また下方ブレイクに手こずった71.50付近のサポートが今度はレジスタンスに転換しており、反発してくる原油価格の上値を抑える役目をしてくることが想定されます。

そうなると原油価格の反発は限定的で、反発というよりも下落トレンド継続型のペナントまたはフラッグを形成してから、新たな下落トレンドの準備を行うと考えておいたほうが良さそうです。

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BRENT北海原油日足分析)

BRENT日足/TradingView

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BRENT(北海原油)は、WTI原油に比べてチャートがキレイでトレンドライン・水平線が的確にレジスタンス・サポートとして機能しています。
こちらもやはり下落トレンドチャネル下値支持線に達したところで、2023年5月~6月の下値を支えた支持帯があり、そう簡単には抜けていかないと思います。
したがってWTIと同様にペナント・フラッグなどのフォーメーションが形成されて、ここから反発だと買い方に誤認させることで、その買い方が損切りする過程で原油価格が切り下がっていくパスを想定したほうが良いでしょう。

増産延期でも原油価格の押し上げに失敗したOPEC+のできることは限られている

先週は、冒頭のように原油価格が12月の安値水準67.71をも下回る場面がありましたが、それ以前の$70前後を巡る攻防で、原油価格を下支えすべくOPEC+が10月に予定されていた増産延長をスピード合意でぶつけてきました。

しかし検討中のニュースも増産延長の合意も原油価格を$1程度しか押し上げることができず、すかさず下落してしまっています。

ようするに市場が懸念しているのは景気後退による需要増であって、逆に手の内を見せてカードを切ってしまったOPEC+にはもうやれることがなくなったと見て良いと思います。

もともとOPEC+各国の減産はほぼ限界に来ており、すぐにでも増産したいという思惑が強くなったため、6月のOPEC+会合で順次増産に応じる対応をしており、さらなる減産は加盟国の離反を招きかねない状況です。

サウジアラビアの逆ギレ増産というカードもむしろあり得るので、買いから入る局面ではポジションを持ち越したまま越週しないなどのリスク対策をしておく必要があります。

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WTI原油・BRENT北海原油のチャート分析について

ここまで原油価格(WTI・BRENT)のトレードについて週足→日足→4時間足で説明してきましたが、基本的にこの記事のトレード手法は4時間足でトレンドラインを引いて、1時間足を主に確認しつつ以下の3つのポイントを重視したトレード手法を採用しています。

その手法とは、以下の3つです。

  1. 天井圏・底値圏でスパイクorリバーサルをともなうフォールスブレイクアウト
  2. 天井打ち・底打ちの後、1時間足62EMAで押し目・戻り目
  3. トレンド継続のブルフラッグ・ウェッジ(下落トレンドではベアフラッグ・ウェッジ)

主な手法としては、これらを使いまわしてより熟練度を高めようとしており、それ以外の値動きに関しては「得意ではない」という判断でスルーすることで勝率を高めることを狙っています。

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先週の2024年9月第1週の状況は、71.50レベルの下値支持帯を下方ブレイクして下落トレンドに転じ、12月の安値水準67.71にまで達しています。

週足レベルで形成されているシンメトリカルトライアングルを下方にブレイクした状態ですので、算出される下値目処$55までちょうど中間地点ですので、今週はさらなる下落のために持ち合いを形成する可能性があります。

方向性としては下落トレンドを継続することを示唆するペナント・フラッグが有力だと思われますので、「③トレンド継続のブルフラッグ・ウェッジ(下落トレンドではベアフラッグ・ウェッジ)のブレイクアウト」がここで選択される戦略になってくるでしょう。

このように一見無限に存在しそうなチャートパーターンの中で効率よくリターンを得られるものだけ抽出し、そのパターンの出現を待ってエントリーすべきです。

反対にすべての場面で利益を獲得しようとすると無駄な損失を招く結果になるので、逆に遠回りになると思います。

以上①②③のパターンについて説明しましたが、エントリーにはこれから説明するチャートシステムで分析したうえでエントリーすると良いでしょう。

①分析チャートツールはダントツでTrading Viewが便利

WTI原油(または北海ブレント)のチャート分析では、Trading Viewを読者の方におすすめしています。

WTI原油4時間足

一般的なチャートシステムでは、この記事で掲載しているチャートのようなGMMA(複合型移動平均線)は標準装備されていないため、トレンドがどちらの方向に傾いているか直感ではわかりにくい問題があります。

ですので、まずはGMMA(複合型移動平均線)を導入できるTrading Viewの無料版からはじめてみましょう。

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②無料で便利なチャートツールは楽天MT4CFD

Trading Viewは、無料で閲覧できる高機能ツールですが、無料プランで表示できるインジケーターは2つまで、チャートを同時表示できないなど、十分な機能を使うには月額$12.95のエッセンシャル以上のプランにしなければ、機能に制限があるので不便に感じる場合があります。

そこで無料でありながらテクニカル分析を無限に追加できる楽天MT4CFDを使うことでその問題を解決することができます。

MT4で原油のチャートをチェックするには、USOILのシンボルを追加することで可能になります。

Trading Viewに対する利点は、楽天MT4CFD口座を開設していれば無料で機能を使えることとローソク足の動きが非常に速く(MT4ではトレンドに乗ったポジションを維持しやすくなるため平均足を使っています)判断を下しやすいことです。

使い方の一例では、Xで楽天MT4CFDチャートを使った15分足平均足トレードのエントリー方法を具体的な内容で公開しています。

このように短期売買になればなるほど、楽天MT4CFDを利用する優位性が活きてくるでしょう。

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【結論】WTI原油/BRENT北海原油2024年9月第2週見通し

原油価格(WTI・BRENT)の2024年9月第2週の見通しは、$71.50前後の下値支持線をブレイクして12月の安値水準($67.71)まで下落したものの、さすがに一気に抜く力はなく、新たなトレンドを作り出すために一時的な停滞期(持ち合い)に入ると予測しています。

WTI日足/TradingView

この停滞期は、下落トレンド継続パターンのペナントまたはフラッグが出現して、それをブレイクすることで下落トレンド再加速させるはずです。

この下落トレンドの最終ターゲットは$55は、いまのところ変更はありません。

原油価格のトレードは、GMOクリック証券、DMM CFD、外為どっとコムCFDネクストなどが低コストで使いやすい証券会社ですが、いずれもポイントサイトを経由するだけで大量のポイントが獲得できます。

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