2025年第3四半期7週 WTI原油価格見通し/原油CFDトレードブログ

こんにちは、cohamizu(@cohamizu1)です。

先週のWTI(ウェスト・テキサス・インターミディエイト)は、7営業日連続で続落し、直線的に進みやすい修正波C波の特徴を裏付けた値動きとなっています。

ただし下値目処は、ここからはそれほどはなく、従来通り5月30日に形成されたオーダーブロック(59.80~61.70)でサポートされる公算が高いと思います。

WTI原油日足/第3四半期7週
WTI原油日足/第3四半期7週

日足レベルのブレイカーブロック(64.20~64.80)を下抜けたため、エリオット波動における「W4のボトムはW1のトップと重複しない」という原則とは相容れないため、修正波W4の進行→最終衝撃波W5への移行という戦略は誤りだったと判断します。

よってエリオット波動としては以下のカウントを採用します。

  • 5月5日の安値→6月23日の高値までが衝撃波W1
  • 6月23日の高値→推定59.80~61.70の安値までが修正波W2

以上のカウントが確定的になっています。

ロシアへの制裁を期待して含み損に耐えてロングポジションを維持していた買い方は、15日アラスカ州で開催される米ロ首脳会談の一報で失望しポジションを投げ売りするでしょう。

これにより来週からWTIは、62ドル台から取引がスタートし瞬間的に61.7に達する可能性があります。

しかしロングポジションが整理されることで、もはや売る者がいなくなったWTIはそれ以上は下がらず、却って売り方の買い戻しによって反発を開始する可能性があり、大きなリターンが狙える衝撃波W3に乗れるチャンスも目前に迫っているともいえます。

この記事では、このように2025年8月第1週の原油価格の動向を考察していますが、実際のトレードはCFD取引を提供している各証券会社のレートで再計算し、スプレッドも加味したうえで利益確定ポイント・損切りポイントを再計算してからエントリーしてください。

日本においてはFXが最初に普及していきましたが、株価指数・金・原油などのFX版ともいえるのが、CFD取引と呼ばれる証拠金取引です。

近年でも原油CFD取引できる環境は整ってきており、多くの証券・FX会社がシェアを競っています。

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WTI原油 2025年8月第2週テクニカル分析

冒頭で触れた通り、先週の2025年8月第1週までの原油価格の見通しは、以下のように3波構成の修正波が進行しているという認識に改めています。

  • 5月5日の安値55.30から6月23日の高値78.40が衝撃波W1
  • 6月23日の高値78.40から現在3波構成の最終波修正波Cが進行中

したがって来週は、修正波Cのボトムを推定しつつ、次に始まる推進波W3を捕捉する準備に入る週だといえます。

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2025年第3四半期6週 WTI原油価格見通し

WTI原油週足分析)エリオット波動修正波W2-C波の着地点と最終衝撃波W3の目標値は?

WTI原油週足/修正波W2
WTI原油週足/修正波W2

55ドルを大底として反発した原油市場は、先週の下落で4月23日の高値圏で形成されたブレイカーブロックを下回って推移しています。

したがって「W4のボトムはW1と重複しない」というエリオット波動の原則からすると、トランプ政権のイラン核施設の爆撃で一時的に示現した78.4を衝撃波W1のトップ、そして6月23日をトップとした下落トレンドを修正波W2と仮定すべきだと思います。

エリオット波動

つまりこの修正波W2が終了しボトムをつけると衝撃波としては最も大きくなりやすいW3が開始され、いままで考えてもいなかった価格までWTIが上昇する期待が高まります。

エリオット波動で概算として計算できるW3のトップは以下のとおりです。

  • W1の値幅=W1のトップ78.4-W1のボトム55.3=23.1
  • W2のボトム=推定最深値59.8
  • W3のトップ=W2のボトム59.8+(W1の値幅23.1×1.618)=97.17

現状の弱体化著しい原油価格からは想像できない価格ですが、同じような認識がなされていた2023年も64ドルから95ドルまで長い距離のラリーが見られました。

OPEC+が減産縮小を続けている間にそんなことは妄想だと考える向きもあると思いますが、OPECの7月の実際の供給は、8か国のグループが生産上限を引き上げる前の3月と比べて、わずか253 kb/d多いだけで、6月と比べても減少しています。

一方でアメリカの稼働リグ数は、低迷する原油価格を背景に産油が維持できるレベルを割っており、北米の原油生産は衰退するでしょう。

そうなると実際の需給は逼迫し、思わぬ価格高騰に見舞われるのではないでしょうか。

原油在庫20250809引用:OANADA週間原油在庫

 

実際に原油在庫は、OPECプラスの相次ぐ増産方針にも関わらず、さらに底を這うような動きに直面しています。

WTI原油日足分析)修正波C波のターゲット第一候補は61.7

WTI原油日足/第3四半期7週
WTI原油日足/第3四半期7週

WTI日足では、3波構成のABC修正波を形成し、現在もっとも直線的な動きをするC波が進行しています。

この下値目処(ボトム)に関しては、価格帯別出来高を確認すると突出している出来高の部分で止められる事例が多い点と、日足ベースのオーダーブロック(59.80~61.70)でサポートされる公算が高くなります。

そうなると下落トレンドは、来週にも終了し、最も大きな上昇が狙える衝撃波W3がスタートする可能性もあるので、原油価格の下落を最深部まで追う必要はなく61.7付近あたりで市場の反応を見れば問題ないと思います。

反発時は底打ちパターンのH&Sボトムの形成を待つべき

では底打ちは、どのようなパスコースを経ていき、どのタイミングでポジションを取るべきでしょうか。

WTI原油日足/H&Sボトム
WTI原油日足/H&Sボトム

V時で反発するケースも稀にあるものの、第一段階としては底打ちを示すパターンとして頻繁に現れるヘッド&ショルダーズボトムを経る公算は高いと思います。

したがって最初のリバウンドで飛びつくのはまだ時期尚早であり、何らかの底打ちパターンが底値圏で形成されるのを観察する必要があるでしょう。

とくに中央部のヘッドの部分では、一旦底抜け・総崩れの様相になったところで、突然買い戻しがはじまり、新規で売り参入した勢力の損切りを巻き込んでブリッシュリバーサルスパイクローなどの印象的なプライスアクションを示現する可能性が非常に高いので注意が必要です。

また底値圏では、CCIが強気ダイバージェンスを形成しているかどうかにも注目すべきです。

このように複数の反発を示唆する内容が重複すれば重複するほど、確信は高まりますが、逆に揃わない位置では逆張りのポジションを取るのは時期尚早でしょう。

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反発が始まるとどのようなパスコースが形成されるのか?

次に思惑通り底打ちし、ネックラインをブレイクして上昇トレンドがスタートした場合は、どのようなパスコースを経ていくかシュミレーションも行っておくべきでしょう。

WTI原油日足/H&Sボトム
WTI原油日足/H&Sボトム

最初の関門として、注意を払うべき水準はB波がトップをつけたあたりで形成されているオーダーブロック(68.43~70.48)です。

ここでは7月14日の高値更新でWボトムを信じてロングを取った勢力がハシゴを外され取り残されて、供給ゾーンとして機能してきます。

このポイントで原油価格は、最初の売りを浴びて反落する可能性があります。

ただしこの水準を突破すると、強力なサポート(ブレイカーブロック)として機能するため、押し目買いの重要な水準として再度意識されるため、一度引いたラインを消さずに残しておくべきです。

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オーダーブロックとは?手法・種類/原油CFDトレードブログ

WTI原油4時間足分析)個人投資家はヘッド&ショルダーズボトムが完成するまで待つことができる

WTI原油4時間足/底打ち
WTI原油4時間足/底打ち
日足で考察したヘッド&ショルダーズボトムを4時間足にブレイクダウンすると、上記のような値動きが想定されるため、左側の肩で空売りの利益を確定し、買うとすればヘッド部分か右側の肩で執行すべきです。
ついつい左側の肩で「大底」だと誤認して買ってしまいますが、V字回復が発生することは、トランプが第一期で大統領選挙に勝利したときに発生した事例以外は極めて異例です。
大抵は底打ちを期待した買い方と、下落トレンドが継続していると認識している売り方とのせめぎあいで、徐々に買い方が優勢になり、ヘッド&ショルダーズボトムのネックラインの突破で勝負がつくものなのです。
したがって61.7までの下落で一時的な反発が発生し、再度戻り売りで60ドルを一時的に割り込むような下落が発生することで、多くの市場参加者がヘッド&ショルダーズなどの底打ちパターンを認識し、ようやく明確なエントリーポイントが浮かび上がってきます。
そのため筆者のような個人投資家は、そのときまでやり過ごし、わかりやすくなったところで参戦すれば良いと思います。
またヘッド&ショルダーズボトムのヘッド部分が形成されたときには、1時間足200SMAから随分、ローソク足が乖離し、CCIが強気ダイバージェンスしているはずです。
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WTI原油のエリオット波動分析について

ここまでWTI原油について週足→日足→4時間足で説明してきましたが、筆者は週単位では日足~4時間足でトレンドラインを引いて、1時間足を主に確認しトレードを行っています。

具体的には、以下の3つのポイントを重視したトレード手法が取り組みやすいと考えています。

原油トレード手法

これらを順番に説明すると以下のような内容となります。
  1. 重要なトレンドライン・水平線の安値でフォールスブレイクアウトを示現し反発開始
  2. 急反発で発生した需要を埋めWボトム、ヘッド&ショルダーズボトムを形成
  3. トレンド継続のフラッグ・ウェッジ・ペナント(またはトライアングル)のブレイクアウト

主な手法としては、これらを使いまわしてより熟練度を高めようとしており、それ以外の値動きに関しては「得意ではない」という判断でスルーすることで勝率を高めることを狙っています。

2025年8月第1週の現状認識

先週の2025年8月第1週までの状況は、4月23日の高値圏で形成されたブレイカーブロックを下抜けたことで、明確に修正波W2の形成が確認でき、最終C波が進行していると判断できます。

WTI原油日足/第3四半期7週
WTI原油日足/第3四半期7週

これだけ弱いと、オーダーブロックで原油価格が上昇しはじめるパスコースが想像もできないに違いないと思います。

しかしアメリカの中央銀行にあたるFEDは、今週でもって一気に利下げに向けてギアチェンジしています。

そして政策金利による影響が顕著なのは、ゴールドや株価指数でもなく、実は原油であることは2020年から2023年の大幅な緩和から引き締めまでを見てきた読者なら理解していると思います。

利下げは、明確に原油価格にとって上昇要因として作用します。

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WTI原油CFDトレード手法/CFD投資ブログ

原油CFD取引できる業者間スプレッド比較

WTI原油の取引コストは、手数料は無料と謳われていますが売りと買いの差であるスプレッドが実質的な手数料となります。

したがって以下の表の中で取り組みやすいコスト提示をしている業者に口座を開いてトレードすべきです。

WTI原油スプレッド最低取引数量(最低証拠金)取引時間
GMOクリック証券2.61(約530円)7:00~翌日6:00
GMO外貨2.61(約530円)7:00~翌日6:00
外為ドットコム2.610(約5,300円)7:00~翌日6:00
ヒロセ通商2.81(約530円)7:00~翌日6:00
IG証券2.810(約5,300円)7:00~翌日6:00

現状ではコスト的に最安値上記の5社が競っている状況ですが、取引時間にってスプレッドは拡縮があるため誤差の範囲ですので、上記のうちいずれかに口座を開設して取り組めばOKだと思います。

その中でも原油CFD取引では、以下の理由からデリバティブに特化したIG証券を取引に活用することをオススメしています。

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WTI原油の分析精度を高める指標

原油価格は、商品先物の中でも最もボリュームが大きく、その価格推移はあらゆる物価に影響を及ぼすため、その動きに影響を及ぼす情報がいくつかあります。

代表的な指標としてチェックしてほしいのが以下の4つです。

  1. IG証券顧客センチメント
  2. 期近~期先のスプレッドチャート
  3. 期待インフレ率
  4. 原油価格の過去20年月度別平均騰落率

①IG証券顧客センチメント

IG証券顧客センチメント

引用:IG証券

IG証券の口座開設者が閲覧可能なデータが、この顧客センチメントです。

CFD取引ができる業者は数あれど、実際利用している顧客の売買動向を確認できる業者は貴重な存在です。

基本的な考え方は、未決済ポジションが多いということは将来そのポジションが決済されたときに反対に動くと考え、未決済ポジションが増加している方向に進んでいくと考えます。

なぜならテクノロジーがどんなに発達しても、人は利益をすぐに欲しがり損失を先延ばしにするトレードに不向きな性質があるからです。

そのため含み益が出始めるともっと利益を伸ばせる可能性があるのにすぐに決済し、含み損が出始めるとプラスに転じるまで耐えるという、利益を積み重ねているトレーダーとは正反対の行動をとります。

しかし証拠金取引は、レバレッジをかけているため含み損が大きくなると本人とって精神的に耐えられないため損切りするポイントではないのに決済してしまったり、取引ルール的にロスカットといって自動的に決済されるのです。

つまり損切りポイントも決めずに「いつかプラスに転じるだろう」という非経済的な期待を持って祈っている敗者の心理を読むことができます。

2025年第3四半期6週までの顧客センチメントは、先週までの76%もの高水準の未決済ロングから、さらに80%までロングポジションが拡大しており、彼らの損切りによってさらに下落が加速されます。

このIG証券の顧客センチメントは、直近・日別・週別・月別で推移を確認でき非常に有用ですが、IG証券の口座開設が必須になります。

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②期近~期先のスプレッドチャート

原油先物スプレッドチャート20250809
原油先物スプレッドチャート

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原油先物の期近と期先とのスプレッドは需給状態を端的に表しており、Trading Viewでチャート化するとさらに状況判断がしやすくなりトレードに役立てることができます。

現在の原油先物のスプレッドチャートは、見たこともない吹き上げ方から急落したあと、一時持ち直しする動きを見せていましたが、再び低下し需給が弱まっていることを示しています。

こういったスプレッドの状態は通常、「コンタンゴ」・「バックワーデーション」で分けられます。

コンタンゴ

期先の価格が期近の価格よりも高い状態をコンタンゴと呼びます。

スプレッドチャートでは下降トレンドになっている状態であり、在庫が多くダブついていたり将来的な供給過剰が予想される場合にこのような現象が見られます。

コンタンゴ幅の拡大は、一般的に弱気な市場心理を示す可能性があります。

バックワーデーション

期近の価格が期先の価格よりも高い状態をバックワーデーションと呼びます。

スプレッドチャートでは上昇トレンドになっている状態で、現在の需給が逼迫していたり、近い将来の供給不足が懸念されるケースが考えられます。

一般的に原油を必要とする買い手が、将来の原油よりも高い価格を支払っても良いと考えるため、このような価格差が生じるのです。

バックワーデーション幅の拡大は、一般的に強気な市場心理を示す可能性があります。

現状は、再びコンタンゴが進行気味

現状では、反発したスプレッドに、再度反落する機運が高まっています。

シンプルにOPECプラスが決定した実質増産に対して、需要はそれほど拡大していない点を懸念したものだと思います。

またロシア制裁を期待して一時的に釣り上げられた原油価格がさらに伸びることを期待した買い方がハシゴを外され、損切りを余儀なくされている点もここまでの下落を主導しています。

③期待インフレ率

原油価格は、あらゆる物価に影響を及ぼすため経済活動にとって非常に重要なものです。

この原油価格の先行指標ともいえるのが、市場が推測するインフレ率を示す「期待インフレ率/BEI(Break Even Inflation rate)」です。

期待インフレ率は、物価連動国債の売買参加者が予測する今後最大10年間(物価連動国債の残存期間次第で10年未満になる場合がある)における年平均物価上昇率を示しており、将来の実際の物価や景気に影響を与え、それらの先行きを予測するうえで重要な指標となります。

実際にこの期待インフレ率は、原油市場よりも大きな債券市場で決定されている点と、原油価格に同調または先行する特徴があるため、定期的に確認しておく必要があります。

今週末までの期待インフレ率は、急落から持ち直すような動きを見せており、原油価格の継続的な下落はそろそろ終わるのではないかと予期させるような動きです。

期待インフレ率20250809

引用:期待インフレ率

期待インフレ率は若干先行した動きをしており、追随したトレードをすれば良さそうに感じますが、一致する確率は68%~78%の間で2割~3割程度は外れることがあります。

そのためこの指標が下落傾向にあれば「原油は基本売りから入る」、上昇傾向にあれば「基本買いから入る」ことで無用なリスクを低下させることができる指標だと考えればちょうどよいと思います。

④原油価格の過去20年月度別平均騰落率

原油価格の季節性
原油価格の季節性/TradingView

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これまで原油価格は、2024年度7月から11月まで原油価格は地政学リスクで急速に吹き上がる場面はあっても、基本的には徐々に高値・安値を切り下げて低下していくプロセスを経ています。

しかし原油価格の動向としては、この期間の調整は需要低迷期とも重なるため例年どおりの現象で、11月を通過して12月に入ってしまえば暖房需要によって底を打ち、需要が強い春から夏にかけて上昇トレンドを形成する傾向にあります。

グラフはTradingViewに掲載されているものですが、オレンジ色のバーは通常の平均騰落率、白色のバーが異常な価格変動があった年度を除いた平均騰落率です。

それによれば翌月の8月は数字の上では、横ばいが続きやすい7月に比べて上昇する傾向が強い月度になっています。

原油価格の季節性
原油価格の季節性/TradingView

年初からの平均騰落率をインデックス化した場合、8月度は春の価格上昇に比べてあまりインパクトはありません。

むしろ7月以降は軟調になりがちなので、スイングトレードで大きな上昇トレンドを捕捉するにはあまり向いていない期間だといえそうです。

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こんにちは、cohamizu(@cohamizu1)です。原油価格についても株価指数と同様に季節性があり、買いから入ったほうが有利な時期と売りから入ったほうが有利な時期があります。[caption id="attachmen[…]

原油価格の季節性と売買方針について

【結論】原油価格2025年8月第2週見通し

2025年8月第2週の原油価格は、7営業日続落してきた勢いを引き継ぎ、5月30日に形成されたオーダーブロック(59.80~61.70)で下値を模索する動きになりそうです。

しかし一方で最も期待利益が高い衝撃波W3が、もうする始まるという期待も高まる週だと思います。

WTIトライアングルパターン
WTI日足/トライアングルパターン

これが発生するためには、ロシア制裁で一時的に70ドル台まで押し上げられた原油価格が、強気派の損切りによって予想以上の水準まで下落する必要があります。

そうやってロングが売り切られることで、売るべきポジションが整理され、ショートを継続するメリットを感じなくなった売り方が買い戻し始めることで、トレンドが転換します。

筆者は、X・Facebook・Blueskyいずれにも日々原油価格の見通しを投稿していますので、利用しているSNSが該当していればフォローいただいて、随時最新の見通しを確認していただきたいと思います。

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原油価格の見通しについて、アーカイブをまとめています。1年は52週あり、それをシーズンごとで4分割(春・夏・秋・冬)すると13週単位となります。今後はすでに投稿されている1シーズン13週分の記事を更新し、[…]

2025年原油価格見通しアーカイブ

原油価格についてよくある質問

原油価格についてよくある質問をまとめました。

原油価格は今後いくらになりますか?

この記事では、原油価格の動向を考察していますが、基礎的なテクニカル分析とターゲットの出し方は変わりません。

マーケットのテクニカル分析」などを読破して、ご自分でターゲットを算出することをおすすめします。

しかし実際のトレードはCFD取引を提供している各証券会社のレートで再計算し、スプレッドも加味したうえで利益確定ポイント・損切りポイントを再計算してからエントリーしてください。

原油価格の見通しについて最新の情報を入手するにはどのSNSをフォローしたらよいか?

速報性としては、X公式Bluesky公式で最新の見解を投稿するようにしています。

基本的に1年は52週=13週×4シーズンで構成されており、月度ごとで見通しを立てるよりも1週間毎、1年間52週で戦略を立案してその都度軌道修正していくべきだと考えています。

そのため今後は、予め作成した13記事を残し、4シーズン×13週単位で更新していく方法をとります。

そして文字数の制約のないFacebookページで投稿した内容を今後の検証材料・アーカイブとして残す形式をとることにしました。

結局どのブローカーで取引を開始すればよいですか?

下記の表に有力なCFD業者を比較して掲載しています。

WTI原油スプレッド最低取引数量(最低証拠金)取引時間
GMOクリック証券2.61(約530円)7:00~翌日6:00
GMO外貨2.61(約530円)7:00~翌日6:00
外為ドットコム2.610(約5,300円)7:00~翌日6:00
ヒロセ通商2.81(約530円)7:00~翌日6:00
IG証券2.810(約5,300円)7:00~翌日6:00

コスト的に最安値は、GMOクリック証券・GMO外貨・外為ドットコムといったところがベストですが、ヒロセ通商・IG証券でも誤差の範囲でしょう。

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