こんにちは、cohamizu(@cohamizu1)です。
前回の投稿で、週足ベースで観測されている長大なシンメトリカルトライアングル下値支持線から反発し、トレンド継続型パターン「ブルフラッグ」を形成している可能性について言及しました。
しかし、WTIはそのままフィボナッチサポート61.8%をこえて下落を続け50%レベルも割り込んでしまいました。
この場合だと「ブルフラッグ」は、成立せず新たな下落トレンドが発生している可能性が高まっていましたが、トライアングル下値支持線で再び反発してトライアングルの下方ブレイクを否定しています。
そのためWTIは、ハーモニックパターン「ガートレー」もしくは「サイファー」を形成してトライアングル最終E波を達成させてから、シンメトリカルトライアングルが示唆する$55に至る下落トレンドを開始すると推定しています。
この記事では、このように原油取引の週単位の見通しについてTrading Viewで分析し、実際のトレードは国内店頭CFD取引高9年連続No,1のGMOクリック証券で提示されているレートを想定して説明しています。
今回の分析に活用しているTrading Viewは、分析ツールとして広く一般的に使われていますが、十分な機能を使うには月額$12.95のエッセンシャル以上のプランにしなければ、機能に制限があるので逆に使いにくい部分もあります。
そのため実際には、十分な機能でかつ無料で分析を行うことができる楽天MT4CFDのチャートでトレードのタイミングを図ったほうが、コストも掛からず取り組みやすいと思います。
原油価格(WTI・BRENT)8月第5週の見通し
WTIは、$71.70~$72.50レベルのサポートで二度反発しているためハーモニックパターン「ガートレー」を形成しつつあると考えています。
ガートレーパターンであれば最終D点は、X点(7月5日の高値)を超えず、X点~A点のリトレイスメント78.6%を達成して、反落しはじめるはずです。
WTI原油週足分析)シンメトリカルトライアングル上値抵抗線を目指す
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週足ベースの長大なシンメトリカルトライアングルのD波を達成し、E波を形成すべく原油価格は反騰を開始しましたが、反落し再び$71.70レベルのサポートで再反発しています。
目標はシンメトリカルトライアングルの上値抵抗線付近$81~$82となるでしょう。
ただしトライアングルパターンE波はトライアングルを行き過ぎる(スローオーバー)傾向にあるため、トライアングルを上方にブレイクしたと誤認することが多いので注意が必要です。
通常シンメトリカルトライアングルは、A・B・C・D・E波を形成したのち、これまでのトレンドを継続すべくE波から元のトレンドに回帰する傾向にあります。
したがって今回の反発でE波を達成するとトライアングルから計算される$55ドル付近までの下値目処まで暴落するリスクがあります。
こんにちは、cohamizu(@cohamizu1)です。 前回の投稿で、週足ベースで観測されているトライアングル下値支持線から反発し、これまで上昇を抑制してきた下落トレンドチャネルもブレイクしたことから原油価格の堅調な上昇を想定しま[…]
WTI原油日足分析)ハーモニックパターン「ガートレー」を形成中
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ハーモニックパターンの判定の仕方
- B点=X点~A点間リトレイスメント
- C点=A点~B点間リトレイスメント
- D点=B点~C点間エクステンション
- D点=X点~A点間リトレイスメントorエクステンション
WTI原油4時間足では、下落トレンドライン上方ブレイク
チャートを4時間足までブレイクダウンして、具体的なエントリーポイントを分析すると、すでに3つの要素で上昇トレンドに転換していることがわかります。
- 下落トレンドライン→上方ブレイク
- 62EMA(黄太線)→上抜け
- 遅行スパン→実線上抜け
どれも買い優勢になっていることがわかります。
こうなると、すぐにロングエントリーしたいところですが、相場はブレイクした水平線に一旦戻って来る動作をたびたび行います。
したがってこの水平線に戻ってくるタイミングをじっくり待って、押し目買いから入るべきです。
こんにちは、cohamizu(@cohamizu1)です。 移動平均線の組み合わせは、トレードの方法によって実に様々ですが、押し目買い・戻り売りで非常に役立っている62EMA(62本指数平滑移動平均線)を紹介します。 この移動平[…]
BRENT北海原油4時間足分析)下落トレンドラインのブレイクをテスト中
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WTI原油・BRENT北海原油の分析精度を高める指標
ここまで原油価格(WTI・BRENT)のトレードについて週足→日足→4時間足で説明してきましたが、基本的にこの記事のトレード手法は4時間足でトレンドラインを引いて、1時間足を主に確認しつつ以下の3つのポイントを重視したトレード手法を採用しています。
その手法とは、以下の3つです。
主な手法としては、これらを使いまわしてより熟練度を高めようとしており、それ以外の値動きに関しては「得意ではない」という判断でスルーすることで勝率を高めることを狙っています。
こんにちは、cohamizu(@cohamizu1)です。 X(旧:Twitter)で日々、原油取引について投稿しているので、ご存じの方もいらっしゃると思いますが、基本的にWTI原油取引で生計を立てています。 そのためトレードの[…]
先週の2024年8月第4週の状況は、71.70レベルの下値支持帯で一旦下抜けしたものの買い戻しが入って反転しています。
合計で2回の底値圏での反発が観測できましたので、ハーモニックパターン「ガートレー」に当てはめて、絶好の押し目買いの機会を探る段階に入っています。
ですので「②天井打ち・底打ちの後、1時間足62EMAで押し目買い」がここで選択される戦略になってくるでしょう。
このように一見無限に存在しそうなチャートパーターンの中で効率よくリターンを得られるものだけ抽出し、そのパターンの出現を待ってエントリーすべきです。
反対にすべての場面で利益を獲得しようとすると無駄な損失を招く結果になるので、逆に遠回りになると思います。
以上①②③のパターンに加えてこれから説明する方向性を補強する指標も確認することで、今後の原油トレードに関して精度を高めることができるでしょう。
代表的な指標としてチェックしてほしいのが以下の3つです。
- 期待インフレ率
- IGクライアントセンチメント
- 米国エネルギー情報局(EIA)/短期エネルギー見通し(STEO)
①期待インフレ率
原油価格は、あらゆる物価に影響を及ぼすため経済活動にとって非常に重要なものです。
この原油価格の先行指標ともいえるのが、市場が推測するインフレ率を示す「期待インフレ率/BEI(Break Even Inflation rate)」です。
期待インフレ率は、物価連動国債の売買参加者が予測する今後最大10年間(物価連動国債の残存期間次第で10年未満になる場合がある)における年平均物価上昇率を示しており、将来の実際の物価や景気に影響を与え、それらの先行きを予測するうえで重要な指標となります。
実際にこの期待インフレ率は、原油価格に同調または先行する特徴があるため、毎日確認しておく必要があります。
今週末までの期待インフレ率は、暴落状態から一時的な停滞期に入って反発→上昇というパスコースになりそうな気配です。
これだけ見ると期待インフレ率を見て追随したトレードをすれば良さそうに感じますが、一致する確率は68%~78%の間で、変化が一致していたり先行したりと2割~3割程度は外れることがあります。
そのためこの指標が下落傾向にあれば「原油は基本売りから入る」、上昇傾向にあれば「基本買いから入る」ことで無用なリスクを低下させることができる指標だと考えればちょうどよいと思います。
現状は、チャートと期待インフレ率が相反する状態ですので判断は「ニュートラル」として、OPECプラスの決定を市場がどのように判断するのか見極める必要があります。
②IGクライアントセンチメント
「IGクライアントセンチメント」は、グルーバルに展開している「IGグループ」の顧客がどのようなポジションになっているか定期的に提供してくれています。
個人投資家は大抵トレンドとは逆のポジションをとる傾向にあるため、その習性を利用してロングが増加すれば弱気、ショートが増加すれば強気という売買の目安となります。
週末の個人ポジションを確認してみましたが、85.61%のネットロングとなり先週の82.64%のネットロングからロングポジションが+19.47%増加しています。
一方でショートポジションは先週に比べて+4.38%増加していますが、前営業日と比較すると16.27%と増加しはじめています。
月曜日のポジションの内容をもう少し見てみる必要がありますが、ショートが急増しているようであれば、これまでのベアトレンドが覆っている可能性があります。
なぜショートが多くなると上昇リスクが高まるかというと、大勢の個人投資家は訓練を受けておらずトレンドと逆のポジションをとる習性があるからです。
つまり訓練されていない個人投資家は利益は一刻も早く利益確定して、損失は先延ばしにする悪癖があるのです。
傾向としては強い上昇トレンドが発生するとロングが減ってショートが急増し、逆に強い下降トレンドが発生するとロングが急増してショートが減少していきいます。
したがってショートが急増する意味は、上昇方向に相場の方向性が志向されはじめており、個人投資家は損失を抱えたショートポジションを持ち越しているため彼らがその損失に耐えられず損切り(買い戻し)を行うことでさらに上昇する可能性が高く、下落しても微益で利益確定するためなかなか下がらない展開が想定されるのです。
このように、「IGクライアントセンチメント」で確認できる未決済ポジション(おそらく含み損を抱えたポジション)を観察することで、常に自身のポジションが少数派に属していてトレンドに乗れているか確認しておくことができるでしょう。
このように「IGクライアントセンチメント」は、実際のトレードに役立つ便利なツールです。
③米国エネルギー情報局(EIA)・国際エネルギー機関 (IEA)
米国エネルギー情報局(EIA)が毎月発表している短期エネルギー見通し(STEO)は、毎月発表されており原油価格を左右する需給状況をつぶさに知ることができます。
原油需給予測では、第二四半期の日量70万バレルの供給不足から、第三四半期では日量90万バレルの供給不足に拡大する見込みで、目下引き締まった需給から下値は限定的でしょう。
2024年通年では米国エネルギー情報局(EIA)の短観では以下の予測になっています。
- 2024年の需要予測は日量1億294万バレル(+日量3万バレル)
- 2024年の供給予測は日量1億236万バレル(▼日量7万バレル)
- 2024年は日量58万バレルの供給不足
もっとも第四四半期では、65万バレル程度の供給不足に緩和されるため下落リスクが顕在化するのは、第四四半期の声を聞きだしてからだとおもいます。
分析チャートツールはダントツでTrading Viewが便利
WTI原油(または北海ブレント)のチャート分析では、Trading Viewを読者の方におすすめしています。
一般的なチャートシステムでは、この記事で掲載しているチャートのようなGMMA(複合型移動平均線)は標準装備されていないため、トレンドがどちらの方向に傾いているか直感ではわかりにくい問題があります。
ですので、まずはGMMA(複合型移動平均線)を導入できるTrading Viewの無料版からはじめてみましょう。
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無料で便利なチャートツールは楽天MT4CFD
Trading Viewは、無料で閲覧できる高機能ツールですが、無料プランで表示できるインジケーターは2つまで、チャートを同時表示できないなど、十分な機能を使うには月額$12.95のエッセンシャル以上のプランにしなければ、機能に制限があるので不便に感じる場合があります。
そこで無料でありながらテクニカル分析を無限に追加できる楽天MT4CFDを使うことでその問題を解決することができます。
MT4で原油のチャートをチェックするには、USOILのシンボルを追加することで可能になります。
Trading Viewに対する利点は、楽天MT4CFD口座を開設していれば無料で機能を使えることとローソク足の動きが非常に速く(MT4ではトレンドに乗ったポジションを維持しやすくなるため平均足を使っています)判断を下しやすいことです。
そのため短期売買になればなるほど、楽天MT4CFDを利用する優位性が活きてくるでしょう。
楽天MT4CFDならS&P500などの株価指数や金・銀・原油などの商品の高機能チャートMT4を無料で閲覧でき、リアルタイムでも取引ができます。
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低コストで少額資金からでも投資できるのはGMOクリック証券
チャートに関しては、Trading Viewまたは楽天MT4CFDで十分な分析ができます。
しかしWTI原油・北海ブレンド原油など世界中のあらゆる投資対象を現物株取引・CFD取引・FX取引により低コストで取引できるのは、GMOクリック証券です。
さらにアップデートにより例えばS&P500では、これまでCFD取引するのに必要だった最低証拠金65,000円前後が1/10の6,500円前後からでも取引できるように大きく改善され他の証券会社と比べて少額からでもスタートできるようになっています。
また実質的な取引コストであるスプレッドでも5月からは従来のスプレッドから▼38%も縮小しており非常に低コストです。
CFD取引会社 | S&P500 | WTI原油 | GOLD |
GMOクリック証券 | 0.0~0.3pips | 0.0~3.0pips | 0.0~0.3pips |
外為ドットコムCFD | 0.3pips | 2.0pips | 0.18pips |
IG証券 | 0.6pips | 2.8pips | 0.3pips |
サクソバンク証券 | 0.5pips | 6.0pips | 0.3pips |
OANDA Japan CFD |
0.4pips | 3.0pips | 0.3pips |
DMM CFD |
0.5pips | 3.9pips | 1.2pips |
楽天MT4CFD | 0.5pips | 8.0pips | 2.7pips |
特にGMOクリック証券は、アプリなどのツールの使いやすさやコスト面でも優れており、株価指数・商品・外国株を少額からでも取引できるメリットがあります。
そのためか取引高シェアにおいても証券CFDでは72%・商品CFDでは65%など「国内店頭CFD取引高9年連続No,1(GMOクリック証券調べ2014年1月〜2022年12月)」になっている証券会社です。
スタートは、GMOクリック証券からはじめてみましょう。
こんにちは、cohamizu(@cohamizu1)です。 ネット証券は国内株式手数料無料化に踏み切ったSBI証券・楽天証券の口座を保有してない方はいないと思いますが、今回紹介するGMOクリック証券は、両者と比較しても国内株式の手数料が安[…]
【結論】WTI原油/BRENT北海原油2024年8月第5週見通し
原油価格(WTI・BRENT)の2024年8月第5週の見通しは、週足ベースで観測されているトライアングル下値支持線で二度の反発を経たため、ハーモニックパターン「ガートレー」を形成している段階だと考えています。
通常この二等辺三角形を横倒しにしたような形状(シンメトリカルトライアングル)は、内部でA・B・C・D・E波までこなして最終E波を達成すると新たなトレンドを形成します。
WTI原油はD波を達成して、ハーモニックパターン「ガートレー」によって最終E波を達成してから下落する見込みです。
よって原油価格(WTI・BRENT)の2024年8月第5週の見通しをまとめると以下の3つに集約されます。
- 週足では、シンメトリカルトライアングルを形成しており、下値支持線から反発し最終E修正波を形成中であること
- 日足では、ハーモニックパターン「ガートレー」が形成されており、上昇トレンドに復帰している公算が高いこと
- EIAの需給予測からは、第三四半期中は引き締まった需給であり、下値は限定的であること
以上から原油価格は、週足ベースのトライアングル上値抵抗線まで反発するという判断を下しています。
原油価格のトレードは、GMOクリック証券、DMM CFD、外為どっとコムCFDネクストなどが低コストで使いやすい証券会社ですが、いずれもポイントサイトを経由するだけで大量のポイントが獲得できます。