WTIはブルフラッグを形成し再び上昇トレンドへ回帰する/原油CFDトレードブログ

こんにちは、cohamizu(@cohamizu1)です。

前回の投稿で、週足ベースで観測されているトライアングル下値支持線から反発し、これまで上昇を抑制してきた下落トレンドチャネルもブレイクしたことから原油価格の堅調な上昇を想定しました。

またヘッド&ショルダーズボトムの右肩を形成するプルバックがブルフラッグを示現し、ブルフラッグ下値支持線あたりがアクティブなエントリーポイントであり平行チャネル上値抵抗線のブレイクがパッシブなエントリーポイントとなる点にも言及しました。

BRENT4時間足/TradingView

実際の先週の値動きは、初動の上昇から調整を開始しフィボナッチ50%の調整を完了しています。

したがって調整のターンは終了し、ブルフラッグ上値抵抗線のブレイクから開始される上昇トレンド再開を待つフェーズに移行すると考えて良いと思います。

この記事では、このように原油取引の週単位の見通しについてTrading Viewで分析し、実際のトレードは国内店頭CFD取引高9年連続No,1のGMOクリック証券で提示されているレートを想定して説明しています。

今回の分析に活用しているTrading Viewは、分析ツールとして広く一般的に使われていますが、十分な機能を使うには月額$12.95のエッセンシャル以上のプランにしなければ、機能に制限があるので逆に使いにくい部分もあります。

そのため実際には、十分な機能でかつ無料で分析を行うことができる楽天MT4CFDのチャートでトレードのタイミングを図ったほうが、コストも掛からず取り組みやすいと思います。

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原油価格(WTI・BRENT)8月第4週の見通し

WTIは、当初想定されていた上昇トレンド継続型のパターン「ブルフラッグ」を形成していると考えられます。

このチャート形状は原油価格が上昇する際も下落する場面でも頻繁に見られ、初動の反発でポジションメイクできなかったトレーダーに上昇トレンドに乗るためのチャンスを与えてくれます。

WTI原油週足分析)シンメトリカルトライアングル上値抵抗線を目指す

WTI週足/TradingView

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週足ベースの長大なシンメトリカルトライアングルのD波を達成し、E波を形成すべく反騰を開始した原油価格は、上昇トレンド継続型の「ブルフラッグ」を上方ブレイクして再び上昇を開始すると判断しています。

通常シンメトリカルトライアングルは、A・B・C・D・E波を形成したのち、これまでのトレンドを継続する傾向にあります。

したがって今回の反発はE修正波であり、$84~$85.30への目標値を達成後は55ドル付近まで下落するリスクがあります。

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WTI原油日足分析)上昇トレンド継続型パターン「ブルフラッグ」を形成中

WTI日足/TradingView

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WTI原油日足は上昇を継続し$80を達成後は、フィボナッチ50%まで調整していますが、さらなる上昇へのステップだと判断しています。

WTIの反落は、ブルフラッグを形成するための調整

この調整の値動きに上下のラインを描画すると、右肩下がりの平行チャネルが浮かび上がってきます。

この右肩下がりの平行チャネルは、直前の急上昇とセットで「ブルフラッグ」と呼ばれており、上昇トレンド継続型のシグナルとされます。

上昇フラッグイグジットポイント

成立の条件は、直近の上昇幅のフィボナッチ50%~61.8%以内の調整で右肩下がりの平行チャネルの上値抵抗線を上方ブレイクすることで、ターゲットは直近の上昇幅(フラッグポールの長さ)をサポートラインの反発ポイントに加えることで求められます。

  • フラッグポールの長さ=80.148ー71.657=値幅8.491
  • ターゲット=反発ポイント75.518+値幅8.491=84.009

ブルフラッグ」は、急上昇するチャートパターンであるためトレーダーは積極的なポジションを試みるべきです。

WTI原油4時間足はサポートラインをヒット

チャートを4時間足までブレイクダウンして、具体的なエントリーポイントを分析してみましょう。

サポートラインまでの調整と反発はすでに達成されているため、前述の通りターゲットは暫定的に$84を算出できるようになっています。

このターゲットとなる$84を目指して、①サポートラインからのロング、②レジスタンスラインのブレイクによるロングとエントリーポイントを2回に分割することで、このパターンがフェイクであった場合のリスクを低減することも念頭にいれて取り組むと良いでしょう。

リスクは、調整がさらに続いてフィボナッチ38.2%まで原油価格が下落してしまう場合です。

その場合はすでに上昇トレンドは、失敗に終わっている可能性が高くなり、直近安値を割ってさらなる下落トレンドが継続するリスクが高まります。

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BRENT北海原油4時間足分析)底打ちを示唆するヘッド&ショルダーズボトムを形成中

BRENT4時間足/TradingView

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BRENT(北海原油)は、WTI原油に比べてチャートがキレイでトレンドライン・水平線が的確にレジスタンス・サポートとして機能しています。

WTIと同じく4時間足までブレイクダウンすると、底打ちを示唆するヘッド&ショルダーズボトム(Head & Shoulders Bottom)が形成されつつあり、現在は右肩を形成している過程にあります。

ネックラインをブレイクアウトすれば、ヘッドからネックラインまでの値幅をブレイクポイントに投影したポイントがターゲットとなり、ほぼ週足ベースで形成されているシンメトリカルトライアングル上値抵抗線へ至るパスが想定できます。

注意すべき点は、ヘッド&ショルダーズボトムではネックラインのブレイク後に引き戻し(リターンムーブ)が発生する可能性が高いことに注意が必要です。

このように下落トレンドが底打ちする場合には、V字回復することは稀で、大抵はヘッド&ショルダーズボトムのように3度も谷を作ってからようやく底打ちするケースがほとんどです。

なぜなら、このときに反落すると誤認した空売りポジションを捕捉し、それらの損切りを巻き込んでこそ本格的な上昇が発生するからです。

WTI原油・BRENT北海原油の分析精度を高める指標

ここまで原油価格(WTI・BRENT)のトレードについて週足→日足→4時間足で説明してきましたが、基本的にこの記事のトレード手法は4時間足でトレンドラインを引いて、1時間足を主に確認しつつ以下の3つのポイントを重視したトレード手法を採用しています。

その手法とは、以下の3つです。

  1. 天井圏・底値圏でスパイクorリバーサルをともなうフォールスブレイクアウト
  2. 天井打ち・底打ちの後、1時間足62EMAで押し目・戻り目
  3. トレンド継続のブルフラッグ・ウェッジ(下落トレンドではベアフラッグ・ウェッジ)

主な手法としては、これらを使いまわしてより熟練度を高めようとしており、それ以外の値動きに関しては「得意ではない」という判断でスルーすることで勝率を高めることを狙っています。

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先週の2024年8月第3週の状況は、上昇トレンドが発生して一時的な停滞に入った③トレンド継続パターンであるブルフラッグ・ウェッジが出現しつつある段階です。

このように一見無限に存在しそうなチャートパーターンの中で効率よくリターンを得られるものだけ抽出し、そのパターンの出現を待ってエントリーすべきです。

反対にすべての場面で利益を獲得しようとすると無駄な損失を招く結果になるので、逆に遠回りになると思います。

以上①②③のパターンに加えてこれから説明する方向性を補強する指標も確認することで、今後の原油トレードに関して精度を高めることができるでしょう。

代表的な指標としてチェックしてほしいのが以下の3つです。

  1. 期待インフレ率
  2. IGクライアントセンチメント
  3. 米国エネルギー情報局(EIA)/短期エネルギー見通し(STEO)

①期待インフレ率

原油価格は、あらゆる物価に影響を及ぼすため経済活動にとって非常に重要なものです。

この原油価格の先行指標ともいえるのが、市場が推測するインフレ率を示す「期待インフレ率/BEI(Break Even Inflation rate)」です。

期待インフレ率は、物価連動国債の売買参加者が予測する今後最大10年間(物価連動国債の残存期間次第で10年未満になる場合がある)における年平均物価上昇率を示しており、将来の実際の物価や景気に影響を与え、それらの先行きを予測するうえで重要な指標となります。

実際にこの期待インフレ率は、原油価格に同調または先行する特徴があるため、毎日確認しておく必要があります。

今週末までの期待インフレ率は、暴落状態から一時的な停滞期に入っています。

この停滞期が終了すれば、さらに規模の大きな下落が発生し期待インフレ率の低下が発生すると考えています。

引用:期待インフレ率

これだけ見ると期待インフレ率を見て追随したトレードをすれば良さそうに感じますが、一致する確率は68%~78%の間で、変化が一致していたり先行したりと2割~3割程度は外れることがあります。

そのためこの指標が下落傾向にあれば「原油は基本売りから入る」、上昇傾向にあれば「基本買いから入る」ことで無用なリスクを低下させることができる指標だと考えればちょうどよいと思います。

現状は、チャートと期待インフレ率が相反する状態ですので判断は「ニュートラル」として、OPECプラスの決定を市場がどのように判断するのか見極める必要があります。

②IGクライアントセンチメント

「IGクライアントセンチメント」は、グルーバルに展開している「IGグループ」の顧客がどのようなポジションになっているか定期的に提供してくれています。

個人投資家は大抵トレンドとは逆のポジションをとる傾向にあるため、その習性を利用してロングが増加すれば弱気、ショートが増加すれば強気という売買の目安となります。

週末の個人ポジションを確認してみましたが、82.64のネットロングとなり先週の83.29%のネットロングから若干ロングポジションの削減が進んでいます。

一方でショートポジションは+51.13%も激増した先週から、調整が続く現状の動きを反映して▼8.26%減少しています。

先週捕まったショートポジションは、月曜日の急伸時に一斉に損切りしたはずですので、さらなる上昇のためには個人のショートポジションを再び捕捉し損切りを迫る必要があります。

引用:「IGクライアントセンチメント」

なぜショートが多くなると上昇リスクが高まるかというと、大勢の個人投資家は訓練を受けておらずトレンドと逆のポジションをとる習性があるからです。

つまり訓練されていない個人投資家は利益は一刻も早く利益確定して、損失は先延ばしにする悪癖があるのです。

傾向としては強い上昇トレンドが発生するとロングが減ってショートが急増し、逆に強い下降トレンドが発生するとロングが急増してショートが減少していきいます。

したがってショートが急増する意味は、上昇方向に相場の方向性が志向されはじめており、個人投資家は損失を抱えたショートポジションを持ち越しているため彼らがその損失に耐えられず損切り(買い戻し)を行うことでさらに上昇する可能性が高く、下落しても微益で利益確定するためなかなか下がらない展開が想定されるのです。

このように、「IGクライアントセンチメント」で確認できる未決済ポジション(おそらく含み損を抱えたポジション)を観察することで、常に自身のポジションが少数派に属していてトレンドに乗れているか確認しておくことができるでしょう。

このように「IGクライアントセンチメント」は、実際のトレードに役立つ便利なツールです。

③米国エネルギー情報局(EIA)・国際エネルギー機関 (IEA)

米国エネルギー情報局(EIA)が毎月発表している短期エネルギー見通し(STEO)は、毎月発表されており原油価格を左右する需給状況をつぶさに知ることができます。

引用:EIA
引用:EIA
株式投資する際に金利を見て、個別株の業績をチェックするのと同じくらいEIAまたはIEAのデータは重要です。
原油を売買する以上は、この掲載データに関心がない人はいないと思います。

原油需給予測では、第二四半期の日量70万バレルの供給不足から、第三四半期では日量90万バレルの供給不足に拡大する見込みで、目下引き締まった需給から下値は限定的でしょう。

2024年通年では米国エネルギー情報局(EIA)の短観では以下の予測になっています。

  • 2024年の需要予測は日量1億294万バレル(+日量3万バレル)
  • 2024年の供給予測は日量1億236万バレル(▼日量7万バレル)
  • 2024年は日量58万バレルの供給不足

もっとも第四四半期では、65万バレル程度の供給不足に緩和されるため下落リスクが顕在化するのは、第四四半期の声を聞きだしてからだとおもいます。

分析チャートツールはダントツでTrading Viewが便利

WTI原油(または北海ブレント)のチャート分析では、Trading Viewを読者の方におすすめしています。

WTI原油4時間足

一般的なチャートシステムでは、この記事で掲載しているチャートのようなGMMA(複合型移動平均線)は標準装備されていないため、トレンドがどちらの方向に傾いているか直感ではわかりにくい問題があります。

ですので、まずはGMMA(複合型移動平均線)を導入できるTrading Viewの無料版からはじめてみましょう。

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無料で便利なチャートツールは楽天MT4CFD

Trading Viewは、無料で閲覧できる高機能ツールですが、無料プランで表示できるインジケーターは2つまで、チャートを同時表示できないなど、十分な機能を使うには月額$12.95のエッセンシャル以上のプランにしなければ、機能に制限があるので不便に感じる場合があります。

そこで無料でありながらテクニカル分析を無限に追加できる楽天MT4CFDを使うことでその問題を解決することができます。

MT4で原油のチャートをチェックするには、USOILのシンボルを追加することで可能になります。

Trading Viewに対する利点は、楽天MT4CFD口座を開設していれば無料で機能を使えることとローソク足の動きが非常に速く(MT4ではトレンドに乗ったポジションを維持しやすくなるため平均足を使っています)判断を下しやすいことです。

Trading Viewはリアルタイムの反応速度が少し遅いです

そのため短期売買になればなるほど、楽天MT4CFDを利用する優位性が活きてくるでしょう。

楽天MT4CFDならS&P500などの株価指数や金・銀・原油などの商品の高機能チャートMT4を無料で閲覧でき、リアルタイムでも取引ができます。

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低コストで少額資金からでも投資できるのはGMOクリック証券

チャートに関しては、Trading Viewまたは楽天MT4CFDで十分な分析ができます。

しかしWTI原油・北海ブレンド原油など世界中のあらゆる投資対象を現物株取引・CFD取引・FX取引により低コストで取引できるのは、GMOクリック証券です。

さらにアップデートにより例えばS&P500では、これまでCFD取引するのに必要だった最低証拠金65,000円前後が1/10の6,500円前後からでも取引できるように大きく改善され他の証券会社と比べて少額からでもスタートできるようになっています。

また実質的な取引コストであるスプレッドでも5月からは従来のスプレッドから▼38%も縮小しており非常に低コストです。

CFD取引会社 S&P500 WTI原油 GOLD
GMOクリック証券 0.0~0.3pips 0.0~3.0pips 0.0~0.3pips
外為ドットコムCFD 0.3pips 2.0pips 0.18pips
IG証券 0.6pips 2.8pips 0.3pips
サクソバンク証券 0.5pips 6.0pips 0.3pips
OANDA Japan CFD 0.4pips 3.0pips 0.3pips
DMM CFD 0.5pips 3.9pips 1.2pips
楽天MT4CFD 0.5pips 8.0pips 2.7pips

特にGMOクリック証券は、アプリなどのツールの使いやすさやコスト面でも優れており、株価指数・商品・外国株を少額からでも取引できるメリットがあります。

そのためか取引高シェアにおいても証券CFDでは72%・商品CFDでは65%など「国内店頭CFD取引高9年連続No,1(GMOクリック証券調べ2014年1月〜2022年12月)」になっている証券会社です。

スタートは、GMOクリック証券からはじめてみましょう。

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【結論】WTI原油/BRENT北海原油2024年8月第4週見通し

原油価格(WTI・BRENT)の2024年8月第4週の見通しは、週足ベースで観測されているトライアングル下値支持線で反発後、トレンド継続型の「ブルフラッグ」を形成している段階だと考えられます。

WTI日足/TradingView

通常この二等辺三角形を横倒しにしたような形状(シンメトリカルトライアングル)は、内部でA・B・C・D・E波までこなして最終E波を達成すると新たなトレンドを形成します。

WTI原油はD波をこなして、最終E波を達成してから下落する見込みです。

よって原油価格(WTI・BRENT)の2024年8月第4週の見通しをまとめると以下の3つに集約されます。

  1. 週足では、シンメトリカルトライアングルを形成しており、下値支持線から反発し最終E修正波を形成中であること
  2. 日足では、トレンド継続型パターンであるブルフラッグが形成されており、上方ブレイク成功により再度上昇トレンドに復帰すること
  3. EIAの需給予測からは、第三四半期中は引き締まった需給であり、下値は限定的であること

以上から原油価格は、週足ベースのトライアングル上値抵抗線まで反発するという判断を下しています。

原油価格のトレードは、GMOクリック証券、DMM CFD、外為どっとコムCFDネクストなどが低コストで使いやすい証券会社ですが、いずれもポイントサイトを経由するだけで大量のポイントが獲得できます。

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