こんにちは、cohamizu(@cohamizu1)です。
筆者がSBI証券のVポイント投資で投資先に選んでいる投資先の一つが「SBI・iシェアーズ・ゴールドファンド(為替ヘッジなし)」です。
実はゴールドは、2,000年からパフォーマンスを比較するとS&P500は5倍になっているのに対して、8倍と株価指数をも上回るリターンをあげています。
2000年から現在まではS&P500(+547%)よりもゴールドのほうがパフォーマンスは高かった(+839%)。 pic.twitter.com/SALgi0ukfp
— cohamizu (@cohamizu1) January 11, 2025
さらに2025年2月現在から過去1年のパフォーマンスでもゴールドは40%も値上がりしているのに対して、S&P500は20%とその差は徐々に開いていると思います。
株式投資は、資本に対する投資なので企業がその資金を使って付加価値を生んで資本を増大させていくので、増えていくことは理解しやすいのですが、単なる実物資産に過ぎないゴールドから得られるリターンが下手をすると株式投資を上回るというのは驚きだろうと思います。
今回は、Vポイント投資でポイント投資している「SBI・iシェアーズ・ゴールドファンド(為替ヘッジなし)」について解説していきますが、この投資信託は、SBI証券・松井証券のみで販売されています。
Vポイントで投資ができるSBI証券は、ハピタスを経由して口座開設することで、4,000~25,000円相当のポイントを獲得することができます。
ゴールドファンドは、なぜ値上がりしているのか?
伝統的な投資対象とは、大抵は債券がありその市場の上に株式市場・不動産市場が乗っかっており、それらを投資対象とするケースがこれまでの主流を占めてきました。
日本のNISAでもS&P500を投資対象とするインデックスファンドが良いのか、全世界株式を投資対象とするインデックスファンドにするのか議論は絶えなかったものです。
しかし現実は、冒頭のポストのように2,000年以降、ゴールドはS&P500のパフォーマンスを大きく上回っており、年度ごとで見てもかなり高いパフォーマンスです。
もっとも、ゴールドもある時期には、株価指数にパフォーマンスが劣後するときもあるので、必ずしも上回っているわけではありません。
しかし資本から付加価値を生み出す企業活動に投資する株式投資を、ゴールドがリターンで上回っている事実は非常に興味深いものだと思います。
ゴールドが値上がりしたのは、紙幣の価値が低下し続けているから
この時期を区切りに比較したのは、その頃から日本を含む各先進国政府は膨れ上がる債務(債券)を中央銀行に引き受けさせ紙幣を勝手に発行してきたからです。
かつて紙幣は、金本位制度の下ではゴールドの預り証だったわけですが、それが金に交換できなくなり、さらに中央銀行による紙幣の増刷による価値の低下によりインフレが止まらなくなっています。
これに対して人々は、減価していく紙幣では富の貯蔵方法として適していないことに気づき、資産の価値を保全するため、価値が変わらないゴールドまたはシルバーなどの貴金属に交換して貯蔵しようとします。
これが紙幣価値に対して継続的にゴールドが値上がりし続けた抜本的な理由であり、市中に出回った紙幣の量がインフレを抑制できない・または株式投資など資本への投資パフォーマンスを上回るレベルにまでなってしまったということです。
ゴールドファンドは金の現物の裏付けがある投資信託
2,000年以降にゴールドがS&P500を大きく上回って推移している理由は先ほど述べたとおりですが、現物を購入して保管するには保管庫もしくは銀行の貸金庫が必要になるデメリットがあります。
そういった保管の手間やスペースにかかるコストを負担できない場合は、現物の金の裏付けがある上場投資信託、もしくは投資信託を購入する方法が取られますが、投資信託には信託報酬といって組成している運用会社(委託会社)、信託銀行(受託会社)、販売会社への手数料が必要になります。
出典:楽天証券
ゴールドファンドは、投資対象が金なのでリターンの差は、この信託報酬が高いか安いかだけになるため、投資する前にどの投資信託が信託報酬が安いのか調べておく必要があります。
その基準で考えると、今回取り上げている「SBI・iシェアーズ・ゴールドファンド(為替ヘッジなし)」は、これまで組成されてきた投資信託の中でも最も信託報酬が安いゴールドファンドです。
過去1年リターン | 過去5年リターン | 信託報酬(実質) | |
SBI・iシェアーズ・ゴールド(H有) | 29.35% | - | 0.27% |
SBI・iシェアーズ・ゴールド(H無) | 42.79% | - | 0.27% |
SMTゴールドインデックス(H有) | 29.08% | 7.39% | 0.54% |
SMTゴールドインデックス(H無) | 42.83% | 19.33% | 0.54% |
日興ゴールドファンド(H有) | 29.09% | 7.72% | 0.407% |
日興ゴールドファンド(H無) | 42.71% | 19.35% | 0.407% |
2025年2月現在
またSBI証券だと、100円からこの投資信託を購入でき、三井住友カードによってクレカ投信積立ができるので、Vポイントも貯まり、その貯まったポイントでさらに投資信託を追加購入することもできます。
こんにちは、cohamizu(@cohamizu1)です。クレジットカードで投資積立をカード決済できるサービスは、楽天証券が当初1%の還元率でスタートしてからネット証券各社で次々と開始されており、いまや国内株式手数料にならぶ看板メニュー[…]
SBI・iシェアーズ・ゴールドファンドに投資するメリット
「SBI・iシェアーズ・ゴールドファンド」に投資するメリットは、日本人のように円という通貨価値の低下が止まらなくなっている状態なら資産の価値保全のためゴールドへの投資が必須になることはわかると思います。
つまり円安による資産価値の低下を防止するため、銀行預金ではなく基軸通貨であるドルに対しても強いゴールドで資産を貯蔵することで、相対的な価値の低下を防止できるのです。
SBI・iシェアーズ・ゴールドファンド(為替ヘッジなし)は信託報酬が最も安い投資信託
「SBI・iシェアーズ・ゴールドファンド」は、他のゴールドファンドと同じく現物の金の裏付けがある投資信託の中でももっとも保有コストが安い投資信託です。
過去1年リターン | 過去5年リターン | 信託報酬(実質) | |
SBI・iシェアーズ・ゴールド(H有) | 29.35% | - | 0.27% |
SBI・iシェアーズ・ゴールド(H無) | 42.79% | - | 0.27% |
SMTゴールドインデックス(H有) | 29.08% | 7.39% | 0.54% |
SMTゴールドインデックス(H無) | 42.83% | 19.33% | 0.54% |
日興ゴールドファンド(H有) | 29.09% | 7.72% | 0.407% |
日興ゴールドファンド(H無) | 42.71% | 19.35% | 0.407% |
2025年2月現在
この信託報酬は年率換算で、日々運用されている資産から運用会社(委託会社)、信託銀行(受託会社)、販売会社へ支払われるため、ゴールドファンドのように投資している対象が一緒なら信託報酬の差がパフォーマンスの違いになってきます。
ということは、投資信託でゴールドへ投資をしようとする場合は、最も信託報酬が安い「SBI・iシェアーズ・ゴールドファンド」を選ぶことになると思います。
また「為替ヘッジあり」と「為替ヘッジなし」の選択は、「為替ヘッジなし」を選べば、円安に歯止めがかからず通貨価値が低下している状況から資産を保全し円安効果による値上がりも期待できます。
SBI・iシェアーズ・ゴールドファンドは、特に子供の将来に備えた投資に向いている
親は、自身の証券口座から子供名義の口座を開設することが可能ですが、将来の使い道が決まっている資金であれば円資産で預金しても実際に使うときにはインフレで価値が目減りしていると考えられます。
そのため子供名義の口座で「SBI・iシェアーズ・ゴールドファンド(為替ヘッジなし)」を積立投資することで、インフレなどの相対的な通貨価値の低下から資金を保全することができます。
こういった資金用途で株価指数を選択する人もいますが、株式はややインフレに強い点があるものの、その機能においてはゴールドに及びません。
実際にひどいインフレが発生した1970年代においては、S&P500とゴールド、CPI(消費者物価指数)の推移は以下のようになっており、現在の日本のようにインフレに対応しきれない状態に陥った場合、頼りになるのは株式でも債券もなくゴールドなどの貴金属であることは明白なのです。
そういった意味では、子どもが将来大学に行く際の資金であるとか、社会に出る前にある程度のお金を用意してあげたい場合などは、ゴールドファンドのほうがその用途を満たしやすい可能性が高いと思います。
要するに定期預金とか普通預金で円資産のまま、貯めてあげても実際に利用するときにインフレにより実質的な価値が大きく毀損している可能性があるため、ゴールドを対象としたETFや投資信託で信託保全したほうがよほど安全であるということです。
SBI・iシェアーズ・ゴールドファンドに投資するデメリット
「SBI・iシェアーズ・ゴールドファンド」に投資するデメリットは、運用するコストとして年率0.18%程度の信託報酬がかかる点と以下のデメリットが考えられます。
SBI・iシェアーズ・ゴールドファンドの販売会社はSBI証券・松井証券のみ
「SBI・iシェアーズ・ゴールドファンド」を販売している証券会社は、SBI証券と松井証券のみです。
そのため上記の証券会社の口座を保有していな場合、投資することができません。
ですがこの問題は、314A:iシェアーズ・ゴールド・ETF(信託報酬0.22%)が上場されているため、この上場投資信託に投資すれば問題は解決されます。
こんにちは、cohamizu(@cohamizu1)です。数あるネット証券のなかで国内株式個人取引シェアNo.1なのがSBI証券です。理由は株式の売買手数料のやすさですが、2023年9月30日からSBI証券では、国内株式・E[…]
SBI・iシェアーズ・ゴールドファンドの現金化は4営業日必要
「SBI・iシェアーズ・ゴールドファンド」に投資すれば、信託報酬分のコストはかかるものの現金がインフレによって毀損してしまう問題が解決されます。
しかしデメリットは、預貯金ではなく投資信託にしているため解約から現金化するまで約4営業日かかります。
そういった意味では流動性は現金に大きく劣ります。
【まとめ】SBI・iシェアーズ・ゴールドファンドとは?投資するメリット・デメリット
日本人のように通貨価値の低下が止まらなくなっている円という通貨を利用している国民であれば、資産の価値保全のためゴールドへの投資は今後必須になってくると思います。
今後も進むであろう円安による資産価値の低下を防止するため、銀行預金ではなく基軸通貨であるドルに対しても強いゴールドで資産を貯蔵することで、相対的な価値の低下を防止できるのです。
これは日本だけの問題ではなく、インフレで減価していく紙幣では富の貯蔵方法として適していないことに多くの人は気づいており、資産の価値を保全するため価値が変わらないゴールドまたはシルバーなどの貴金属に交換して資産を保全しようとするニーズは衰えることはないと思います。
かつ近年は、BRICSをはじめとした非西側諸国が外貨準備を多様化するために、多額のドルから一部をゴールドへ切り替えを行っており、これがゴールドの上昇を後押ししています。
そのため2,000年以降、S&P500を上回るパフォーマンスを記録したのであって、この傾向はますます強化されていくと思います。
よって、ポートフォリオに積極的にゴールドを加えるべきだと思います。
「SBI・iシェアーズ・ゴールドファンド(為替ヘッジなし)」への投資は、SBI証券・松井証券で行えます。
Vポイントで投資ができるSBI証券は、ハピタスを経由して口座開設することで、4,000~25,000円相当のポイントを獲得することができます。