こんにちは、cohamizu(@cohamizu1)です。
来週の原油価格(WTI・BRENT)に関しては、下落基調を強めWTIでは74ドルを割り込む展開になると想定しています。
ポジションは78.27ショートをロールオーバーした状態です。
昨年末から続く上昇トレンドライン上を一旦割り込んだ後に下ヒゲが長く前日の陰線をすっぽり包み込む「ブリッシュリバーサル」が出現し、すわ反発局面かと期待が高まりましたが、5/10に急反落して上昇トレンドラインを割り込んで引けています。
ということは5/8の「ブリッシュリバーサル」は”ダマシ”に終わって、天井圏で形成されているヘッド&ショルダーズで計測される73.70~73.80までの下落が想定されるでしょう。
先週も前回の下落をサポートした日足62EMAを下抜けて戻り売り優勢の展開であることを記事にしましたが、週末の下落でそれが補強されたことになります。
これにさらに6月1日(土)に開催されるOPECプラスにおいて、OPEC加盟国中原油産出量第二位のイラクの石油相が次回会合で減産延長に同意しないと表明しています。
ということは、OPECプラスの減産延長という前提で形成されていた原油価格レンジが一段と切り下がる展開が予想できます。
こんにちは、cohamizu(@cohamizu1)です。 来週の原油価格(WTI・BRENT)に関しては、下落基調を強めWTIでは74ドルを割り込む展開になります。 原油価格(WTI・BRENT)は、火曜日に4/26から発生し[…]
この記事では、このように原油取引の週単位の見通しについてTrading Viewで分析し、CFDで原油のトレードに取り組む方たちの参考になればと考えています。
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原油価格(WTI・BRENT)の見通し
まず週足ベースでみても、原油価格は新たな下落トレンドチャネルを形成しており、これまでの上昇をサポートしてきたトレンドラインまで下抜けています。
したがって基本路線は戻り売りであり、ショートのポジションメイクを100%とすれば、たとえリバウンドが期待される局面であっても買いから入るときは50~70%といったところで抑えておくべきでしょう。
次にファンダメンタルズでは、以下の逆風が吹いています。
- 昨年末から4月までの上昇は、第1四半期~第二四半期の需給逼迫を背景に中東情勢の緊迫化が拍車をかけたもので、すでに一連の争いはアメリカーイラン間で疎通が取れているもので原油供給に影響を及ぼさないこと。
- 第三四半期は、供給超過に転落することが予測されており、サウジアラビアが身を削って減産していても趨勢を覆し難い状態にあります。
- 6月1日(土)に開催されるOPECプラスでは、減産延長が既定路線となっていましたが、5月12日(日)にイラク石油相が「次回OPECプラス会合では減産延長に同意せず」と表明したことで減産延長もどうなるかわからない様相にまで転落しています。
こういった供給面もダブつくことが確定的になっている中で、発表されたアメリカ経済指標が相次いで弱体化しており、供給面の打撃と需要減退によるダブルパンチで原油価格の切り下げ圧力は避けようがない状態です。
したがって、来週の原油価格は一段と価格レンジを切り下げる弱気の展開が予想されます。
原油価格(WTI・BRENT)日足分析→ヘッド&ショルダーズが完成し74ドル割れへ
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こんにちは、cohamizu(@cohamizu1)です。 今回はローソク足をもちいたプライスアクションの一つ『ブリッシュ・エンガルフィング(ブリッシュリバーサル)』について解説します。 一般的には「ブリッシュ・エンガルフィング[…]
原油価格(WTI・BRENT)4時間足→下落トレンドチャネルサポートレベルから一時反発も
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BRENT日足もヘッド&ショルダーズ→下値目処78mid
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BRENT(北海原油)日足は、わりとチャートがキレイでトレンドライン・水平線が的確にレジスタンス・サポートとして機能しています。
こちらも下落トレンドチャネルが形成され、すでに先週の段階で割り込んだ上昇トレンドラインへの一時的な戻りがリターンムーブとなって跳ね返されたという認識で良いでしょう。
先週では、「戻りを待ってそれが限界点に達したところでショートする戦略を採るべき」と記述しましたが、その限界点はかなり早く来たようです。
BRENT(北海原油)の下落ターゲットはWTI原油のヘッド&ショルダーズと同じくヘッドのトップとネックラインまでの値幅6.67ドルを、右肩のネックラインを下方にブレイクしたポイントから引いた数値78.60~78.70付近がおおよそのターゲットになります。
こんにちは、cohamizu(@cohamizu1)です。 来週の原油価格(WTI・BRENT)に関しては、下落基調を強めWTIでは74ドルを割り込む展開になります。 原油価格(WTI・BRENT)は、火曜日に4/26から発生し[…]
WTI原油・BRENT北海原油の分析精度を高める指標
ここまで原油価格(WTI・BRENT)のトレードについて日足→4時間足で説明してきましたが、基本的にこの記事のトレード手法は4時間足でトレンドラインを引いて、1時間足を主に確認しつつ以下の3つのポイントでトレード方法を採用しています。
- 天井圏・底値圏でスパイクorリバーサルをともなうフォールスブレイクアウト
- 天井打ち・底打ちの後、1時間足62EMAで押し目・戻り目
- トレンド継続のブルフラッグ・ウェッジ(下落トレンドではベアフラッグ・ウェッジ)
主な手法としては、これらを使いまわしてより熟練度を高めようとしており、それ以外の値動きに関しては「得意ではない」という判断でスルーすることで勝率を高めることを狙っています。
こんにちは、cohamizu(@cohamizu1)です。 X(旧:Twitter)で日々、原油取引について投稿しているので、ご存じの方もいらっしゃると思いますが、基本的にWTI原油取引で生計を立てています。 そのためトレードの[…]
他には、以下のようにキレイにチャートパターンをまとめて頂いている方もいますが、概ねこのチャートパターンを使い回すことで十分な成果を収めることができるでしょう。
要するに複数あるチャートパーターンの中で得意なものだけを集中的に行って、その方法論ではエキスパートになることが重要ですべての場面で利益を獲得しようとすると無駄な損失を招く結果になります。
以上のパターンに加えてこれから説明する方向性を補強する指標も確認することで、トレードの精度を高めることができるでしょう。
代表的な指標としてチェックしてほしいのが以下の3つです。
- 期待インフレ率
- IGクライアントセンチメント
- 米国エネルギー情報局(EIA)/短期エネルギー見通し(STEO)
①期待インフレ率
原油価格は、あらゆる物価に影響を及ぼすため経済活動にとって非常に重要なものです。
この原油価格の先行指標ともいえるのが、市場が推測するインフレ率を示す「期待インフレ率/BEI(Break Even Inflation rate)」です。
期待インフレ率は、物価連動国債の売買参加者が予測する今後最大10年間(物価連動国債の残存期間次第で10年未満になる場合がある)における年平均物価上昇率を示しており、将来の実際の物価や景気に影響を与え、それらの先行きを予測するうえで重要な指標となります。
実際にこの期待インフレ率は、原油価格に同調または先行する特徴があるため、毎日確認しておく必要があります。
今週末までの期待インフレ率は以下のように下落し続けています。
目先少し反発していますが、昨年10月~12月の下落相場でもそれ程度の反発はあったので、継続的なものになりえるかはかなり厳しいと思います。
これだけ見ると期待インフレ率を見て追随したトレードをすれば良さそうに感じますが、一致する確率は0.68~0.78の間であるため、2割~3割程度は外れることがあります。
そのためこの指標が下落傾向にあれば「原油は基本売りから入る」、上昇傾向にあれば「基本買いから入る」ことで無用なリスクを低下させることができる指標だと考えればちょうどよいと思います。
現状の期待インフレ率から考えると原油は売りから入るべきだと考えています。
②IGクライアントセンチメント
IG証券とは、イギリスに拠点を置く、金融オンライン取引サービスのプロバイダー「IGグループ」が日本で展開するサービスで、株式・株価指数・外国為替証拠金取引・商品先物・CFD・バイナリーオプションなどを提供しています。
この証券会社が提供している「IGクライアントセンチメント」は、グルーバルに展開している「IGグループ」の顧客がどのようなポジションになっているか示しています。
個人投資家は大抵トレンドとは逆のポジションをとる傾向にあるため、その習性を利用してロングが増加すれば弱気、ショートが増加すれば強気という売買の目安を提供しています。
早速、週末の個人ポジションを確認すると、先週と比べロングは▼4.81%減少、ショートが▼4.73%減少しています。
これにより先週80.10%のネットロングだった勢力図は、78.27%のネットロングと大きく変わっていないものの、依然として含み損で捕まっている買い勢力が大半を占めることを意味しています。
なぜロングが増えると下落リスクが高まるかというと、大勢の個人投資家は訓練を受けておらずトレンドと逆のポジションをとる習性があるからです。
つまり訓練されていない個人投資家は利益は一刻も早く利益確定して、損失は先延ばしにする悪癖があり、強い上昇トレンドが発生するとロングが減ってショートが急増し、逆に強い下降トレンドが発生するとロングが急増してショートが減る傾向にあります。
したがってロングの勢力が大半であることの意味は、下落方向に相場の方向性が志向されており、個人投資家は損失を抱えたロングポジションを持ち越しているため彼らがその損失に耐えられず損切り(投げ売り)を行うことでさらに下落する可能性が高いといえるのです。
このように、「IGクライアントセンチメント」で確認できる未決済ポジション(おそらく含み損を抱えたポジション)を観察することで、常に自身のポジションが少数派に属していてトレンドに乗れているか確認しておくことができるでしょう。
③米国エネルギー情報局(EIA)/短期エネルギー見通し(STEO)
米国エネルギー情報局(EIA)が毎月発表している短期エネルギー見通し(STEO)は、毎月発表されており原油価格を左右する需給状況をつぶさに知ることができます。
コマツ・キャタピラーなどの決算でも2024年度の見通しに悲観的な内容が並び、アメリカの経済指標は相次いで低調なものに変化しています。
景気は弱体化し需要が見込めない状況を原油価格に織り込んできている可能性があります。
分析チャートツールはダントツでTrading Viewが便利
WTI原油(または北海ブレント)のチャート分析では、Trading Viewを読者の方におすすめしています。
一般的なチャートシステムでは、この記事で掲載しているチャートのようなGMMA(複合型移動平均線)は標準装備されていないため、トレンドがどちらの方向に傾いているか直感ではわかりにくいかも知れません。
ですので、まずはGMMA(複合型移動平均線)を導入できるTrading Viewの無料版からはじめてみましょう。
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無料で便利なチャートツールは楽天MT4CFD
Trading Viewは、無料で閲覧できる高機能ツールですが、無料プランで表示できるインジケーターは2つまで、チャートを同時表示できないなど、十分な機能を使うには月額$12.95のエッセンシャル以上のプランにしなければ、機能に制限があるので不便に感じる場合があります。
そこで無料でありながらテクニカル分析を無限に追加できる楽天MT4CFDを使うことでその問題を解決することができます。
MT4で原油のチャートをチェックするには、USOILのシンボルを追加することで可能になります。
Trading Viewに対する利点は、楽天MT4CFD口座を開設していれば無料で機能を使えることとローソク足の動きが非常に速く(MT4ではトレンドに乗ったポジションを維持しやすくなるため平均足を使っています)判断を下しやすいことです。
そのため短期売買になればなるほど、楽天MT4CFDを利用する有用性が生きてくるでしょう。
楽天MT4CFDならS&P500などの株価指数や金・銀・原油などの商品の高機能チャートMT4を無料で閲覧でき、リアルタイムでも取引ができます。
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低コストで少額資金からでも投資できるのはGMOクリック証券
チャートに関しては、Trading Viewまたは楽天MT4CFDで十分な分析ができます。
しかしWTI原油・北海ブレンド原油など世界中のあらゆる投資対象を現物株取引・CFD取引・FX取引により低コストで取引できるのは、GMOクリック証券・外為ドットコムCFDです。
さらにアップデートにより例えばS&P500では、これまでCFD取引するのに必要だった最低証拠金65,000円前後が1/10の6,500円前後からでも取引できるように大きく改善され他の証券会社と比べて少額からでもスタートできるようになっています。
また実質的な取引コストであるスプレッドでも以下のように低コストです。
CFD取引会社 | S&P500 | WTI原油 | GOLD |
GMOクリック証券 | 0.3~0.6pips | 3.0pips | 0.4pips |
外為ドットコムCFD | 0.3pips | 2.0pips | 0.18pips |
IG証券 | 0.6pips | 2.8pips | 0.3pips |
サクソバンク証券 | 0.5pips | 6.0pips | 0.3pips |
OANDA Japan CFD |
0.4pips | 3.0pips | 0.3pips |
DMM CFD |
0.5pips | 3.9pips | 1.2pips |
楽天MT4CFD | 0.5pips | 8.0pips | 2.7pips |
特にGMOクリック証券は、アプリなどのツールの使いやすさやコスト面でも優れており、株価指数・商品・外国株を少額からでも取引できるメリットがあります。
そのためか取引高シェアにおいても証券CFDでは72%・商品CFDでは65%など「国内店頭CFD取引高9年連続No,1(GMOクリック証券調べ2014年1月〜2022年12月)」になっている証券会社です。
スタートは、GMOクリック証券からはじめてみましょう。
こんにちは、cohamizu(@cohamizu1)です。 ネット証券は国内株式手数料無料化に踏み切ったSBI証券・楽天証券の口座を保有してない方はいないと思いますが、今回紹介するGMOクリック証券は、両者と比較しても国内株式の手数料が安[…]
【結論】WTI原油/BRENT北海原油2024年5月第3週見通し
原油価格(WTI・BRENT)の2024年5月第3週の見通しは、これまで上昇をサポートしてきたトレンドラインを割り込んだことで下落基調を強めWTI原油では74ドルを割り込む展開になると考えています。
すでにかなり早い段階から、コマツ・キャタピラーといった建機メーカーの経済見通しは弱気で推移しており、それを大半の投資家は無視してきました。
しかし景気後退ともなれば、原油価格は株式よりも落下速度が早く角度も急角度であるため、やはり売りから入るべきです。
今回の分析につかったTrading Viewは、分析ツールとして広く一般的に使われていますが、十分な機能を使うには月額$12.95のエッセンシャル以上のプランにしなければ、機能に制限があるので逆に使いにくい部分もあります。
そのため実際には、十分な機能でかつ無料で分析を行うことができる楽天MT4CFDのチャートでトレードのタイミングを図ったほうが、コストも掛からず取り組みやすいと思います。