WTIトライアングル上値抵抗線まで反発開始か?/原油CFDトレードブログ

こんにちは、cohamizu(@cohamizu1)です。

前回の投稿でWTIは、ハーモニックパターン「ガートレー」を形成してシンメトリカルトライアングル最終E波を達成させてから、$55に至る下落トレンドを開始すると記述しました。

WTI日足/TradingView

先週のWTIは、持ち合い特有の乱高下を繰り返しかなり難易度の高い値動きになっています。

それもそのはずで、この値動きの安値・高値を結ぶと二等辺三角形を横倒しにしたシンメトリカルトライアングルになっており、このトライアングルをブレイクするまで上がったり下がったり掴みどころのない展開が続くでしょう。

この記事では、このように原油取引の週単位の見通しについてTrading Viewで分析していますが、エントリータイミングを図るには、「楽天MT4CFD」のチャートを活用する方法を読者にはオススメしています。

読者の皆さんは、Trading Viewで週足→日足→4時間足もしくは1時間足で大枠の方向性とターゲットを算出し、楽天MT4CFDで精密なエントリーを行うことで難しいとされる原油市場の攻略を目指していただきたいと思います。

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原油価格(WTI・BRENT)9月第1週の見通し

9月第1週の原油価格の見通しは、前述した小規模なトライアングルを上方ブレイクして、ハーモニックパターン「ガートレー」最終D点に達するパスを想定しています。

ハーモニックパターン「ガートレー」最終D点は、X点(7月5日の高値)を超えずX点~A点のリトレイスメント78.6%を達成する修正があるため、読者の方は自身が利用しているCFD口座が提示している7/5の高値から8/5の安値のリトレイスメント78.6%を算出して備えておくべきでしょう。

WTI原油週足分析)シンメトリカルトライアングル上値抵抗線を目指す展開

WTI週足/TradingView

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WTI週足ベースでは、長大なシンメトリカルトライアングルのD波を達成し(2度タッチしている)、E波を形成するかと思われましたが一進一退の攻防になっています。

この一進一退の攻防は徐々にトライアングルを形成しており、目論見通りトライアングルをブレイク・アウトすれば、目標は週足ベースのシンメトリカルトライアングル上値抵抗線付近$81~$82となるでしょう。

ただ2021年より下値を支え続けた週足200SMAをなかなか奪回できない厳しい展開です。

今後この週足200SMAは、下落トレンドに陥ったときに厄介な上値抵抗線になるでしょう。

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WTI原油日足分析)ハーモニックパターン「ガートレー」を形成中

WTI日足/TradingView

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ハーモニックパターンは、Wボトム・Wトップが基本形になっています。
今回の場合は、$71.70レベルのサポートで二度も底打ちしたので、ぱっと見て「ハーモニックパターン(ガートレー)最終D地点まで上昇しますよね」ってことで、D点までの上昇トレンドも取れるし、返す刀でD点からの下落も取れるという一粒で二度美味しいフォーメーションパターンです。

ハーモニックパターンの判定の仕方

今回は、ハーモニックパターン「ガートレー」だと判定しているのですが、以下の計測でそのパターンを特定できれば、D点までの到達パスが明らかになります。
  1. B点=X点~A点間リトレイスメント
  2. C点=A点~B点間リトレイスメント
  3. D点=B点~C点間エクステンション
  4. D点=X点~A点間リトレイスメントorエクステンション
C地点を発してから、不安定な動きをして三角持ち合いを形成していますが、上方ブレイクしたところからロングした場合、かりに逆を突かれてもリスクリワードの良いトレードになります。
ついでにD点から下落することも推定できるので、往復で利益が期待できます。

4時間足では小規模なシンメトリカルトライアングルを形成

ただ先週は、一直線に上昇してくれる甘い展開ではなく上下に乱高下して、徐々にトライアングルを形成しています。
このトライアングルを4時間足にブレイクダウンすると、ここから①上げて②下げて③上げるという3回もトレードチャンスがありそうな形状になっています。
いまのところ4時間足200SMAが重く一方で下値支持線がはっきりせず、ロングポイントが曖昧なのがやや不安なところです。
ぜひ思惑通りに行ってほしいところですが、上方にブレイク・アウトすればリバーサルカウントは無視して追随ロングします。
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BRENT北海原油4時間足分析)シンメトリカルトライアングルを形成中(おそらく上方ブレイク)

BRENT4時間足/TradingView

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BRENT(北海原油)は、WTI原油に比べてチャートがキレイでトレンドライン・水平線が的確にレジスタンス・サポートとして機能しています。
ですのでOPEC+の10月増産のニュースを受けた市場が、6月4日の安値である$76.71をパニック的に割り込んだら、素直に買っておくべきところでしょうね。
このBRENT(北海原油)も①上げて②下げて③上げるという3回も利益を取れそうな都合の良い値動きを期待していますが、もちろん上抜ければトライアングルパターンのリバーサルカウント(通常はトライアングル内で6回カウントされる)を無視して追っかけで買うことになります。

WTI原油・BRENT北海原油の分析精度を高める指標

ここまで原油価格(WTI・BRENT)のトレードについて週足→日足→4時間足で説明してきましたが、基本的にこの記事のトレード手法は4時間足でトレンドラインを引いて、1時間足を主に確認しつつ以下の3つのポイントを重視したトレード手法を採用しています。

その手法とは、以下の3つです。

  1. 天井圏・底値圏でスパイクorリバーサルをともなうフォールスブレイクアウト
  2. 天井打ち・底打ちの後、1時間足62EMAで押し目・戻り目
  3. トレンド継続のブルフラッグ・ウェッジまたはペナント(下落トレンドではベアフラッグ・ウェッジ・ペナント)

主な手法としては、これらを使いまわしてより熟練度を高めようとしており、それ以外の値動きに関しては「得意ではない」という判断でスルーすることで勝率を高めることを狙っています。

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先週の2024年9月第1週の状況は、反発しはじめていますが上昇しきれずにトライアングルパターンが出現している状態です。

③のステージでフラッグ・ウェッジを待っていたものの、実際にはより弱いパターンであるトライアングルが出現して上昇か下落がどちらもあり得る形状になっています。

このように一見無限に存在しそうなチャートパーターンの中で効率よくリターンを得られるものだけ抽出し、そのパターンの出現を待ってエントリーすべきです。

エントリーの方法に関しては、15分足までブレイクダウンして後述する楽天MT4CFDチャートによって行う手法をXで公開しています。

以上①②③のパターンに加えてこれから説明する方向性を補強する指標も確認することで、今後の原油トレードに関して精度を高めることができるでしょう。

代表的な指標としてチェックしてほしいのが以下の3つです。

  1. 期待インフレ率
  2. IGクライアントセンチメント
  3. 米国エネルギー情報局(EIA)/短期エネルギー見通し(STEO)

①期待インフレ率

原油価格は、あらゆる物価に影響を及ぼすため経済活動にとって非常に重要なものです。

この原油価格の先行指標ともいえるのが、市場が推測するインフレ率を示す「期待インフレ率/BEI(Break Even Inflation rate)」です。

期待インフレ率は、物価連動国債の売買参加者が予測する今後最大10年間(物価連動国債の残存期間次第で10年未満になる場合がある)における年平均物価上昇率を示しており、将来の実際の物価や景気に影響を与え、それらの先行きを予測するうえで重要な指標となります。

実際にこの期待インフレ率は、原油価格に同調または先行する特徴があるため、毎日確認しておく必要があります。

今週末までの期待インフレ率は、暴落状態からややゆるい反発状態というか一時的な停滞期に入っている印象です。

引用:期待インフレ率

これだけ見ると期待インフレ率を見て追随したトレードをすれば良さそうに感じますが、一致する確率は68%~78%の間で、変化が一致していたり先行したりと2割~3割程度は外れることがあります。

そのためこの指標が下落傾向にあれば「原油は基本売りから入る」、上昇傾向にあれば「基本買いから入る」ことで無用なリスクを低下させることができる指標だと考えればちょうどよいと思います。

②IGクライアントセンチメント

「IGクライアントセンチメント」は、グルーバルに展開している「IGグループ」の顧客がどのようなポジションになっているか定期的に提供してくれています。

個人投資家は大抵トレンドとは逆のポジションをとる傾向にあるため、その習性を利用してロングが増加すれば弱気、ショートが増加すれば強気という売買の目安となります。

週末の個人ポジションを確認してみましたが、85.44%のネットロングとなり先週の85.61%のネットロングから状況が変わっておらず、乱高下した影響が色濃く出ています。

引用:「IGクライアントセンチメント」

なぜ個人ポジションを確認するのかというと、大勢の個人投資家は訓練を受けておらずトレンドと逆のポジションをとる習性があるからです。

つまり訓練されていない個人投資家は利益は一刻も早く利益確定して、損失は先延ばしにする悪癖があるのです。

傾向としては強い上昇トレンドが発生するとロングが減ってショートが急増し、逆に強い下降トレンドが発生するとロングが急増してショートが減少していきいます。

したがってショートが急増する意味は、上昇方向に相場の方向性が志向されはじめており、個人投資家は損失を抱えたショートポジションを持ち越しているため彼らがその損失に耐えられず損切り(買い戻し)を行うことでさらに上昇する可能性が高く、下落しても微益で利益確定するためなかなか下がらない展開が想定されるのです。

このように、「IGクライアントセンチメント」で確認できる未決済ポジション(おそらく含み損を抱えたポジション)を観察することで、常に自身のポジションが少数派に属していてトレンドに乗れているか確認しておくことができるでしょう。

このように「IGクライアントセンチメント」は、実際のトレードに役立つ便利なツールです。

③米国エネルギー情報局(EIA)・国際エネルギー機関 (IEA)

米国エネルギー情報局(EIA)が毎月発表している短期エネルギー見通し(STEO)は、毎月発表されており原油価格を左右する需給状況をつぶさに知ることができます。

引用:EIA
引用:EIA
株式投資する際に金利を見て、個別株の業績をチェックするのと同じくらいEIAまたはIEAのデータは重要です。
原油を売買する以上は、この掲載データに関心がない人はいないと思います。

原油需給予測では、第二四半期の日量70万バレルの供給不足から、第三四半期では日量90万バレルの供給不足に拡大する見込みで、目下引き締まった需給から下値は限定的でしょう。

2024年通年では米国エネルギー情報局(EIA)の短観では以下の予測になっています。

  • 2024年の需要予測は日量1億294万バレル(+日量3万バレル)
  • 2024年の供給予測は日量1億236万バレル(▼日量7万バレル)
  • 2024年は日量58万バレルの供給不足

もっとも第四四半期では、65万バレル程度の供給不足に緩和されるため下落リスクが顕在化するのは、第四四半期の声を聞きだしてからだとおもいます。

分析チャートツールはダントツでTrading Viewが便利

WTI原油(または北海ブレント)のチャート分析では、Trading Viewを読者の方におすすめしています。

WTI原油4時間足

一般的なチャートシステムでは、この記事で掲載しているチャートのようなGMMA(複合型移動平均線)は標準装備されていないため、トレンドがどちらの方向に傾いているか直感ではわかりにくい問題があります。

ですので、まずはGMMA(複合型移動平均線)を導入できるTrading Viewの無料版からはじめてみましょう。

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無料で便利なチャートツールは楽天MT4CFD

Trading Viewは、無料で閲覧できる高機能ツールですが、無料プランで表示できるインジケーターは2つまで、チャートを同時表示できないなど、十分な機能を使うには月額$12.95のエッセンシャル以上のプランにしなければ、機能に制限があるので不便に感じる場合があります。

そこで無料でありながらテクニカル分析を無限に追加できる楽天MT4CFDを使うことでその問題を解決することができます。

MT4で原油のチャートをチェックするには、USOILのシンボルを追加することで可能になります。

またXで楽天MT4CFDチャートを使った15分足平均足トレードのエントリー方法を公開しており、自分にとっては欠かせないツールです。

そのため短期売買になればなるほど、楽天MT4CFDを利用する優位性が活きてくるでしょう。

楽天MT4CFDならS&P500などの株価指数や金・銀・原油などの商品の高機能チャートMT4を無料で閲覧でき、リアルタイムでも取引ができます。

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低コストで少額資金からでも投資できるのはGMOクリック証券

チャートに関しては、Trading Viewまたは楽天MT4CFDで十分な分析ができます。

しかしWTI原油・北海ブレンド原油など世界中のあらゆる投資対象を現物株取引・CFD取引・FX取引により低コストで取引できるのは、GMOクリック証券です。

さらにアップデートにより例えばS&P500では、これまでCFD取引するのに必要だった最低証拠金65,000円前後が1/10の6,500円前後からでも取引できるように大きく改善され他の証券会社と比べて少額からでもスタートできるようになっています。

また実質的な取引コストであるスプレッドでも5月からは従来のスプレッドから▼38%も縮小しており非常に低コストです。

CFD取引会社 S&P500 WTI原油 GOLD
GMOクリック証券 0.0~0.3pips 0.0~3.0pips 0.0~0.3pips
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特にGMOクリック証券は、アプリなどのツールの使いやすさやコスト面でも優れており、株価指数・商品・外国株を少額からでも取引できるメリットがあります。

そのためか取引高シェアにおいても証券CFDでは72%・商品CFDでは65%など「国内店頭CFD取引高9年連続No,1(GMOクリック証券調べ2014年1月〜2022年12月)」になっている証券会社です。

スタートは、GMOクリック証券からはじめてみましょう。

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【結論】WTI原油/BRENT北海原油2024年9月第1週見通し

原油価格(WTI・BRENT)の2024年9月第1週の見通しは、週足ベースで観測されているシンメトリカルトライアングル下値支持線で二度の反発を経たため、ハーモニックパターン「ガートレー」を形成している段階だと考えています。

ただし先週はまっすぐ上昇せず、乱高下を繰り返し徐々にトライアングルを形成しています。

WTI日足/TradingView

通常この二等辺三角形を横倒しにしたような形状(シンメトリカルトライアングル)は、内部でA・B・C・D・E波までこなして最終E波を達成すると新たなトレンドを形成します。

WTI原油はD波を達成して、ハーモニックパターン「ガートレー」によって最終E波を達成してから下落する見込みです。

よって原油価格(WTI・BRENT)の2024年9月第1週の見通しをまとめると以下の3つに集約されます。

  1. 週足では、シンメトリカルトライアングルを形成しており、下値支持線から反発し最終E修正波を形成中であること
  2. 日足では、ハーモニックパターン「ガートレー」が形成されており、上昇トレンドに復帰している公算が高いこと
  3. EIAの需給予測からは、第三四半期中は引き締まった需給であり、下値は限定的であること

以上から原油価格は、週足ベースのトライアングル上値抵抗線まで反発するという判断を下しています。

原油価格のトレードは、GMOクリック証券、DMM CFD、外為どっとコムCFDネクストなどが低コストで使いやすい証券会社ですが、いずれもポイントサイトを経由するだけで大量のポイントが獲得できます。

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