原油価格(WTI/BLENT)2024年4月第1週見通し/CFD取引ブログ

こんにちは、cohamizu(@cohamizu1)です。

WTI原油の現在のポジションは82.00、82.14ロング(買い)、上昇トレンドチャネル上値抵抗線を少しスローオーバーした86.20までの上昇を見込んでいます。

WTI原油日足20240330
WTI原油日足

2023年の年末に示現したモーニングスター(明けの明星)以降、緩やかな上昇トレンドチャネルを形成しており、先週に引き続き上昇トレンドチャネル上値抵抗線へのトライを続けていると判断しています。

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原油価格(WTI/BLENT)2024年3月第5週見通し/CFD取引ブログ

ファンダメンタルズでは、EIAの2024年3月短観において第二四半期の原油需給バランスが一転して供給不足が予測されているため、相当ファンダメンタルが悪化しない限り、売り崩しが失敗すればショートカバーで徐々に踏み上げられている状態です。

この記事では、このように原油取引の週単位の見通しについて、Trading Viewで分析し、これから取引する方たちの参考になればと考えています。

しかしTrading Viewで十分な機能を使うには月額$12.95のエッセンシャル以上のプランにしなければ、機能に制限があるので逆に使いにくい部分もあります。

そのため十分な機能でかつ無料で分析を行うことができる楽天MT4CFDも分析ツールとして優秀ですので検討して頂きたいと思います。

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WTI原油・北海ブレントテクニカル分析

テクニカル分析では、WTI原油・北海ブレントどちらも「シンメトリカルトライアングル」を上抜けて一時的な持ち合いを上方ブレイクしており、8割方勝負は決していると思います。

あとはどこが上値目処で、利益確定はどのポイントにすべきなのかという点だけです。

WTI原油日足分析→ブルフラッグブレイク→上昇トレンドチャネルレジスタンスライン

WTI原油日足
WTI原油日足
WTI原油は、日足で確認すると12月13日で底値をつけて以来、緩やかな上昇トレンドチャネル内で推移しています。
WTI原油は2/8の急上昇後、1ヶ月にわたるレンジ相場が続いたため判断が難しかったですが、上昇トレンド継続型のチャートパターン「ブルフラッグ」をブレイクし再上昇を開始しています。
上昇フラッグエントリーポイント
上昇フラッグエントリーポイント
ブルフラッグ」は、上昇トレンドのチャートと右肩下がりの並行チャネルで構成されており、並行チャネルを上方ブレイクすると急上昇するトレンド継続型のチャートパターンです。
ターゲットは上昇してきた値幅(ポール)をフラッグの最下部に加えて求めており、それによるとWTI原油の「ブルフラッグ」のターゲットは86.20となります。
ブルフラッグ」をブレイクして上昇を再開しはじめましたが、3/19~3/27まで一時的な三角持ち合いに陥っていました。
しかしそれも上方ブレイクしたことで、「ブルフラッグ」のブレイクによる上昇トレンドが続いていることが確認できましたので、あとはターゲットを攻め落とすだけだと思います。
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WTI原油4時間足分析→シンメトリカルトライアングルを上方ブレイク

WTI原油4時間足20240330
WTI原油4時間足

3/13にすでに「ブルフラッグ」を上抜けて急上昇してきたWTI原油は、二等辺三角形を横倒しにした「シンメトリカルトライアングル」を形成して持ち合いが続いていました。

シンメトリカルトライアングル
シンメトリカルトライアングル

この現象は、「これ以上は上昇しないだろう」という勢力と「これ以上下降しないだろう」という勢力が均衡している状態を表しています。

均衡が破れると、ブレイクした方向に一方的に相場が進むため、テクニカル分析では基本パターンとされています。

WTI原油は、この「シンメトリカルトライアングル」を3/28に上方ブレイクしましたので、「ブルフラッグ」の計測ターゲット=86.20へ向けて再上昇を再開したと判断しています。

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北海ブレントも上昇トレンドチャネル上値抵抗線をうかがう展開へ

北海ブレントもWTI原油と同じく日足ベースで上昇トレンドチャネルを形成しており、おなじく4時間足で形成されてきた「シンメトリカルトライアングル」を同日ブレイクしています。

北海ブレント日足
北海ブレント日足

北海ブレントのチャートはWTI原油に比べて比較的キレイでラインが引きやすくなっています。

そのため判断を下しやすいのですが、北海ブレントの場合は2022年3月以来続いてきた下落トレンドラインをすでにブレイクしています。

しかし日足遅行スパンを見るとその下落トレンドラインで押さえつけられていることがわかる(オレンジ色の◯で囲っている部分)と思います。

遅行スパンは実線を26日後にずらして表示したものですが、このように後の相場にも影響を及ぼしておりトレンドライン・移動平均線・実線と接触する際に大きな売買が発生しています。

そのため「何故ここで上昇がレジストされたのか?」「何故ここで下降が止まって上昇に転じたのか?」という疑問を解決できる便利なツールだといえるでしょう。

現状の北海ブレントでは、遅行スパンがさらなる上昇を見込んでいる買い方によって下落トレンドラインを突破したため、上値を抑制するラインは一層少なくなっていると考えられます。

WTI原油・北海ブレントCFDトレード精度を高める指標

WTI原油のトレードの成功確率を高めるには、4時間足でトレンドラインを引いて、1時間足を主に確認しつつ以下の3つのポイントでトレードすると良いと考えています。

トレンドフォロー

  1. 天井圏・底値圏でスパイクorリバーサルをともなうフォールスブレイクアウト
  2. 天井打ち・底打ちの後、1時間足62EMAで押し目・戻り目
  3. トレンド継続のブルフラッグ・ウェッジ(下落トレンドではベアフラッグ・ウェッジ)

主な手法としては、これらを使いまわしてより熟練度を高めようとしており、それ以外の値動きに関しては「得意ではない」という判断でスルーすることで勝率を高めることができます。

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WTI原油CFDトレード手法/CFD投資ブログ

他には、以下のようにキレイにチャートパターンをまとめて頂いている方もいますが、概ねこのチャートパターンを使い回すことで十分な成果を収めることができると思います。

これに加えて方向性を補強する指標も確認し、ブレイクアウトの方向が正しいのか確認しておきましょう。

代表的な指標としてチェックしてほしいのが以下の3つです。

  1. 期待インフレ率
  2. IGクライアントセンチメント
  3. 米国エネルギー情報局(EIA)/短期エネルギー見通し(STEO)

①期待インフレ率

原油価格は、あらゆる物価に影響を及ぼすため経済活動にとって非常に重要なものです。

この原油価格の先行指標ともいえるのが、市場が推測するインフレ率を示す「期待インフレ率/BEI(Break Even Inflation rate)」です。

期待インフレ率は、物価連動国債の売買参加者が予測する今後最大10年間(物価連動国債の残存期間次第で10年未満になる場合がある)における年平均物価上昇率を示しており、将来の実際の物価や景気に影響を与え、それらの先行きを予測するうえで重要な指標です。

実際にFEDが公表している期待インフレ率は、原油価格に同調または先行する特徴があります。

今週末までの期待インフレ率は以下のようにやや押された状態になっていますが、総じて安値を切り上げながら徐々に上昇しています。

期待インフレ率20240328引用:期待インフレ率

これだけ見ると期待インフレ率を見て追随したトレードをすれば良さそうに感じますが、一致する確率は0.68~0.78の間であるため、2割~3割程度は外れることがあります。

そのためこの指標が下落傾向にあれば「原油は基本売りから入る」、上昇傾向にあれば「基本買いから入る」ことで無用なリスクを低下させることができるといえるでしょう。

現状の期待インフレ率から考えると原油価格は強気で臨むべきだと考えています。

②IGクライアントセンチメント

IG証券とは、イギリスに拠点を置く、金融オンライン取引サービスのプロバイダー「IGグループ」が日本で展開するサービスで、株式・株価指数・外国為替証拠金取引・商品先物・CFD・バイナリーオプションなどを提供しています。

日本ではFXオンラインジャパンという会社名でしたが、2011年に「IGグループ」に統合されています。

この証券会社が提供している「IGクライアントセンチメント」は、グルーバルに展開している「IGグループ」の顧客がどのようなポジションになっているか示すものです。

原油の個人ポジションを確認すると、先週と比べロングが▼12.71%減少、ショートが+24.46%増加しています。

先週64.84%のネットロングだった勢力図は、56.39%のネットロングと未決済のロングが減少しています。

IGクライアントセンチメント

引用:「IGクライアントセンチメント」

個人投資家にも優れた方はいますが、それは基本少数派で大勢の投資家は訓練を受けておらずトレンドと逆のポジションをとっています。

なぜかというと、訓練されていない個人投資家は利益は一刻も早く利益確定して、損失は先延ばしにする悪癖があるからです。

そのため強い上昇トレンドが発生するとロングが減ってショートが急増し、逆に強い下降トレンドが発生するとロングが急増してショートが減ります。

先週に未決済のショートポジションが増えたのは、含み損を抱えて身動きがとれず運良く下落してくることを祈っている状態なので、さらにレートが上昇すると彼らの口座はパンクし耐えきれずに損切りするか強制決済されます。

つまりショートポジションを買い戻す作業が発生するため将来の買い勢力となり、これらの損失確定の決済注文で原油価格の押し上げ要因になることを予測することができます。

よって、「IGクライアントセンチメント」で確認できる未決済ポジション(おそらく含み損を抱えたポジション)を観察することで、常に自身のポジションが少数派に属していてトレンドに乗れているか確認しておくことができるでしょう。

③米国エネルギー情報局(EIA)/短期エネルギー見通し(STEO)

米国エネルギー情報局(EIA)が毎月発表している短期エネルギー見通し(STEO)は、毎月発表されており原油価格を左右する需給状況をつぶさに知ることができます。

EIA需給バランス引用:EIA
EIA価格予測データ引用:EIA
株式投資する際に金利を見て、個別株の業績をチェックするのと同じくらいEIAのデータは重要です。
原油を売買する以上は、この掲載データに関心がない人はいないと思います。
現状の米国エネルギー情報局(EIA)3月短観では、2024年の需要は日量1億243万バレル(前月比+1万)、供給は1億217万バレル(前月比▲13万)となって、それまでの予測から一転して差し引き26万バレルの供給不足となっています。
ということはインフレ圧力があるということになりますが、FEDの金融政策は金利を抑制し緩和に転じる方向性であるため、金融緩和(FFレートの利下げ)により需要が旺盛になって、さらに原油価格が上昇するリスクが高まっていると考えられます。
これは名目金利ー期待インフレ=実質金利に反相関するゴールドなどの貴金属の動きが先取りしていると思います。

分析チャートツールはダントツでTrading Viewが便利(代替は楽天MT4CFD)

読者の方におすすめしているWTI原油(または北海ブレント)のチャート分析では、Trading Viewを使っています。

上昇フラッグ
WTI原油日足/Trading View

一般的なチャートシステムでは、この記事で掲載しているチャートのようなGMMA(複合型移動平均線)は標準装備されていないため、トレンドがどちらの方向に傾いているか直感ではわかりにくいかも知れません。

ですので、まずはTrading Viewの無料版からはじめてみましょう。

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無料で便利なチャートツールは楽天MT4CFD

Trading Viewは、無料で閲覧できる高機能ツールですが、無料プランで表示できるインジケーターは2つまで、チャートを同時表示できないなど、十分な機能を使うには月額$12.95のエッセンシャル以上のプランにしなければ、機能に制限があるので不便に感じる場合があります。

そこで無料でありながらテクニカル分析を無限に追加できる楽天MT4CFDを使うことでその問題を解決することができます。

MT4で原油のチャートをチェックするには、USOILのシンボルを追加することで可能になります。

Trading Viewに対する利点は、楽天MT4CFD口座を開設していれば無料で機能を使えることとローソク足の動きが非常に速く(MT4ではトレンドに乗ったポジションを維持しやすくなるため平均足を使っています)判断を下しやすいことです。

Trading Viewはリアルタイムの反応速度が少し遅いです

そのため短期売買になればなるほど楽天MT4CFDの利点がいきてきます。

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低コストで少額資金からでも投資できるのはGMOクリック証券

チャートに関しては、Trading Viewまたは楽天MT4CFDで十分な分析ができます。

しかしWTI原油・北海ブレンド原油など世界中のあらゆる投資対象を現物株取引・CFD取引・FX取引により低コストで取引できるのは、GMOクリック証券です。

さらにアップデートにより例えばS&P500では、これまでCFD取引するのに必要だった最低証拠金65,000円前後が1/10の6,500円前後からでも取引できるように大きく改善され他の証券会社と比べて少額からでもスタートできるようになっています。

また実質的な取引コストであるスプレッドでも以下のように低コストです。

CFD取引会社S&P500WTI原油GOLD
GMOクリック証券0.3pips3.0pips0.4pips
IG証券0.6pips2.8pips0.3pips
サクソバンク証券0.5pips6.0pips0.3pips
OANDA Japan CFD 0.4pips3.0pips0.3pips
DMM CFD 0.5pips3.9pips1.2pips
楽天MT4CFD0.5pips8.0pips2.7pips

このようにGMOクリック証券はコスト面でも優れており、株価指数・商品・外国株を少額からでも取引できるメリットがあります。

そのためか取引高シェアにおいても証券CFDでは72%・商品CFDでは65%など「国内店頭CFD取引高9年連続No,1(GMOクリック証券調べ2014年1月〜2022年12月)」になっている証券会社です。

スタートは、GMOクリック証券からはじめてみましょう。

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FX/CFD国内最強の証券会社「GMOクリック証券」のメリット・デメリット

【結論】WTI原油/北海ブレント2024年4月第1週見通し

WTI原油2024年4月第1週の見通しは、「ブルフラッグ」をブレイクし上昇トレンドを再開している最中だと考えています。

3/19~3/17の期間で一時的な持ち合い(シンメトリカルトライアングル)になりましたが、これを上方ブレイクしたことで上昇トレンドを再確認することができたと思います。

したがって上値目処は、WTI原油では「ブルフラッグ」のターゲット86.20、北海ブレントでは88.40となり、いずれも上昇トレンドチャネルの上値抵抗線あたりでリミット(指値)を設定しておくべきでしょう。

ただ需要に関しては極端に拡大しているわけでもないので、主要産油国の供給サイドで大きなニュースでもない限り、WTI原油が90ドルなどの野心的な価格になることは考えにくいでしょう。

ここまで説明したWTI原油もしくは北海原油のトレードは、実質的なコストであるスプレッドが3pipsと業界最安のGMOクリック証券を使っています。
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