こんにちは、cohamizu(@cohamizu1)です。
「アセンディングトライアングル」とは、上昇継続を示すチャートパターンで、ブレイクに成功すると高い確率で価格が上昇します。
反対に下落トレンド継続を示すチャートパターンは「ディセンディングトライアングル」とよばれます。
「アセンディングトライアングル」は、水平に伸びたレジスタンスラインと、右肩上がりのサポートラインが交差して形成される上向き(アセンディング)三角形でこのレジスタンスラインのブレイクアウト、もしくはサポートライン(下値支持線)で買うエントリーが一般的です。
トレードの勝率、運用成績を向上させたい方は是非習得していただきたいチャートパターンです。
トレードの対象は、今回のトレードの事例で説明する「WTI原油」などの商品(他には金・銀)・個別株・ETF・FXなどあらゆる投資対象に適用されますので、それらを低コストで取引できるGMOクリック証券が取引口座として適切でしょう。
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アセンディングトライアングルとは?上抜け→利益確定は?
アセンディングトライアングルとは、上昇トレンド継続のチャートパターンです。
水平に伸びたレジスタンスラインと、右肩上がりのサポートラインが交差して形成される上向き(アセンディング)三角形(トライアングル)を形成し比較的投資を始めたばかりの方でも発見しやすい形状をしています。
上昇トレンドは一直線ではなく、一時停止し膠着状態になることがあります。
アセンディングトライアングルは、レジスタンスラインで何度も売り圧力に跳ね返されて膠着しているものの、買い圧力が徐々に高まってサポートラインが右肩上がりになり、最終的にはレジスタンスラインを上方向にブレイクするとアセンディングトライアングルが完成します。
アセンディングトライアングルは、上昇トレンド継続のチャートパターンですので、それまで上昇していた相場が膠着したら、高値に水平線を引いて切り上がっていく安値を線で結んでトライアングルになっていないか確認してみましょう。
もしレジスタンスラインが右肩下がり、サポートラインが右肩上がりになって徐々に狭まっている場合は、シンメトリカルトライアングルを形成している可能性が高いです。
トレード事例:WTI原油 88.09エントリー→90.99(期待利益+3.29%)
実際に直近で発生したアセンディングトライアングルを紹介します。
WTI原油は、2022年6月からFEDの金融引き締め政策により長期の下落トレンドに陥っていましたが、2023年6月末の67ドルで大底をつけると、急速に反発していき下落トレンドラインをブレイクして上昇トレンドに転換しました。
その後、同じく上昇トレンドの継続パターンである「上昇フラッグ」をブレイクし上昇を再加速させたところで、このアセンディングトライアングルが出現しています。
X等のSNSでは、トレンドライン・水平線以外にもトレンドを視覚的に捉えやすいGMMAチャートを併用しており、この場合もGMMAの長期線の束(青線)の方向が上向きを持続しています。
レジスタンスラインでは、高値が3度に渡ってレジストされていますが、ブレイク後は下押しする場面があったものの順調に上昇しています。
この場合、エントリー(上向き▲)はレジスタンスラインより±0.4のスプレッドを加算した88.09で逆指値による買い注文によりエントリーする方法がベターです。
アセンディングトライアングルの上抜け後の利益確定ポイント
このときのWTI原油の利益確定(リミット)、損失限定(ストップ)の考え方を説明しましょう。
今回のトレードの事例では、エントリーはレジスタンスレベル88.04に対してGMOクリック証券のスプレッド+0.4を上乗せして88.09で設定していました。
次に計算すべき値幅は、アセンディングトライアングルのレジスタンスレベルと直下のサポートレベルの差295pipsとなります。
したがってレジスタンスレベルから295pipsを上乗せした以下のポイントが利益確定の論理ポイントとなります。
次にストップは反落してアセンディングトライアングルを逆方向に下抜けた場合を仮定して87.07以下で設定します。
したがって論理的なプロフィット(期待利益)は295pipsに対して、リスクは97pipsですのでリスクリワードは、3:1と非常に効率の良いトレードになります。
リスクリワードレベルが高いトレードは、期待利益が高いため通常よりもレバレッジを高めに設定して取り組むべきです。
この場合、レバレッジを10倍に引き上げた場合なら以下のリターンが実現できます。
期待リターン3.29%×レバレッジ10倍=実現リターン32.9%
実際にこのときのWTI原油は、9/12(火)21:00頃のアセンディングトライアングルのレジスタンスラインブレイクからエントリーし、リミットに達したのは9/15(金)12:00頃に91.11に達し、目標である90.99を達成しています。
その後、利益確定の売りがではじめ89.19まで下落している点からも90.99に利益確定の指値をセットするのは極めて合理的なトレードだといえるでしょう。
アセンディングトライアングルがダマシになった場合(下抜けリスク)
「アセンディングトライアングル」は、トレンドフォロー型のチャートパターンで買いから入る場合の成功確率は高いですが、逆に「ダマシ」となって下落するリスクもあります。
多くのトレーダーは、「アセンディングトライアングル」を上昇パターンと認識しているため思わぬ急落に直結することになりかねませんので、リスク管理はしっかりしておくべきです。
レジスタンスラインのブレイクがダマシ(下抜け)だった場合、急激な下落リスクに注意
「アセンディングトライアングル」のレジスタンスラインブレイクで買い注文が入って、上昇が開始されると思いきや大口の機関投資家の売りでパターンが崩される場合も存在します。
この場合、上昇を見込んでロングエントリーしたトレーダーが一斉に損切りを始めるため、下落も急激なものになりやすくなります。
特に上昇トレンドも長く続き、重要な高値水準や上昇トレンドチャネルなどに差し掛かっていた場合は、上昇トレンドが実は終末点に差し掛かっており、上昇トレンドが崩れて下落トレンドに転換する場合があるからです。
とくに重要な高値水準で一旦ブレイクアウトしたものの、それがダマシに終わって反落する「フォールスブレイクアウト」だった場合は、それまでの上昇トレンドが一変し下落トレンドに変わって急落していく場合があります。
アセンディングトライアングル→実は上昇ウェッジだった場合
「アセンディングトライアングル」と考えて、買いから入ることばかり考えていると陥りがちなのが、上昇ウェッジの可能性です。
上昇ウェッジは天井圏で出現するパターンで、レジスタンスライン・サポートラインが上に向かって集約されていき、交差する前にサポートラインを割れて一気に下落トレンドに以降するパターンです。
またそれまで、下値支持線(サポートライン)として機能していたトレンドラインが、一旦した抜けると上値抵抗線(レジスタンスライン)として機能する場合があります。
それが「リターンムーブ」です。
一般的に買い・売りのエントリーで一旦突破した水平線・トレンドラインに一旦は戻ってくる傾向は多く見られ、それは「リターンムーブ」と呼ばれ売買の鉄板パターンとして認識されています。
したがって、レジスタンスラインの上抜けでエントリーしたポジションが「ダマシ」によって損失を被っても、その後サポートラインまで十分に引きつけた逆張りのショートポジションは高い期待利益をもたらし、被った損失を十分に補ってあまりある利益を獲得できるでしょう。
一方でレジスタンスラインを突破することもできず、下落しサポートラインを割った状態では、急落というよりもジリジリ下落する展開になります。
というのは相場は、それ以上の安値で売る勢力がいるから急落するのですが、それは買い方の損切りに(売り)他ならず、上方向のブレイクアウトが不発であった場合、損切りを行うべき買い注文が少ない状態になるからです。
アセンディングトライアングルの精度を高める指標
『アセンディングトライアングル』単体による判断の前に、それを補足する指標も確認し、現状が本当に上昇のトライアングルと見て良いのか確認しておきましょう。
代表的な指標としてチェックしてほしいのが以下の3つです。
- Fear-and-Greed Index
- IGクライアントセンチメント
- 米10年国債利回り
①Fear-and-Greed Index
Fear-and-Greed Indexとは、アメリカの大手メディアCNNが提供している株式市場の市場心理を示す指標です。
Fearは恐怖、Greedは貪欲を意味しており、株式市場が過熱しているときにはEXTREME GREED(極度の貪欲)となり、反対に暴落などで市場心理が冷え切っているときにはEXTREME FEAR(極度の恐怖)となります。
Fear-and-Greed Indexのパラメーター | 市場心理 |
76~100 | EXTREME GREED(極度の貪欲) |
56~75 | GREED(貪欲) |
46~55 | NEUTRAL(中立) |
26~45 | FEAR(恐怖) |
0~25 | EXTREME FEAR(極度の恐怖) |
このFear-and-Greed Indexが効果的なのは、底値圏で『アセンディングトライアングル』が出現しはじめ相場のセンチメントが、EXTREME FEAR(極度の恐怖)のときです。
②IGクライアントセンチメント
IG証券とは、イギリスに拠点を置く、金融オンライン取引サービスのプロバイダー「IGグループ」で、株式・株価指数・外国為替証拠金取引・商品先物・CFD・バイナリーオプションなどを提供しています。
日本ではFXオンラインジャパンという会社名でしたが、2011年に「IGグループ」に統合されています。
この証券会社が提供している「IGクライアントセンチメント」は、グルーバルに展開している「IGグループ」の顧客がどのようなポジションになっているか示すものです。
個人投資家の習性は昔と今も変わらず、利益は一刻も早く利益確定して、損失は先延ばしにする傾向にあります。
そのため『ベアリッシュリバーサル』が出現して売りサインが点灯すると、ロングポジションが急増し、ショートポジションが急減するという相場と真逆の動きをします。
これは相場の価格形成を考えるとわかりやすく、なぜ買っている勢力が多くなっているに価格が下落するのかというと含み損を抱えた数的に多い買い勢力が増加していくと最後は耐えきれずに現在の価格よりも安値で損切り(売り)するから価格が下落するのです。
論理的には安値で買って、高値で売らなければ利益が出ませんが多くの人は今も昔もこれとは真逆の行動を取ってしまう習性があるようです。
例えば「S&P500」は、2022年の10月からショートポジションが増加し2023年6月あたりで大半がショートというポジション状態になっていました。
これら大勢を占めるショートポジションは、相場が上昇するにしたがって損失に耐えきれずに損切りを敢行する(買い戻し)ため、相場がさらに吹き上がっていきます。
これがFEDが利上げを行っている過程であるにも関わらず、2023年前半で「S&P500」が堅調だった理由です。
③米10年国債利回り
米10年国債利回りは、アメリカ合衆国が発行する債券に投資する代表的な資産運用の方法です。
投資家は、この米10年国債に投資して確実な利回りを受け取るのか、それともリスクを冒して株式投資してもっと高い利回りを追求するのか、または金利よりもインフレ率が高ければ不動産に投資するのか、または原油・金などの商品に投資したほうが有利なのか天秤にかけます。
米10年国債利回りが、仮に5%もあれば株式で下落リスクを抱えて投資するよりも魅力的であると判断する投資家は多いでしょう。
つまり株式投資で期待される利回りを米10年国債利回りが、大幅に超えるようだと株式市場から資金が流出する原因となります。
特に顕著なのがGOLDで貴金属には金利がつかないため、金利の動向に非常に敏感です。
そのため米10年国債利回り(名目金利)が、期待インフレの上昇率を超えて上昇している最中では、実質金利が上昇しGOLDが下落しやすい傾向になります。
【まとめ】アセンディングトライアングルとは?
「アセンディングトライアングル」とは、上昇継続を示すチャートパターンで、ブレイクに成功すると高い確率で価格が上昇します。
今回は、この上昇トレンドで出現する「アセンディングトライアングル」について、レジスタンスラインの上抜けで買いエントリーする方法だけでなく具体的に以下の2つのポイントに絞って説明しました。
- どこで利益確定するのが適切なのか?
- 逆に下抜けてしまった場合はどうするのか?
「アセンディングトライアングル」はその形状からも期待利益が高い一方で、下落リスクに対して設定すべきストップの幅が狭いため、リスクリワード比が非常に有利になりやすいチャートパターンです。
上昇トレンドで持ち合いになっている銘柄を見つけてレジスタンスライン・サポートラインを引けば、ここで説明したチャートパターンになっている場合が発見でき収益チャンスに繋げられるかも知れません。
トレードの対象は、今回のトレードの事例で説明したWTI原油やアメリカの代表的な株価指数「S&P500」をはじめとして、FX、金・銀などの商品などあらゆる投資対象に適用されますので、トレード対象の銘柄を拡げて『ベアリッシュリバーサル』の出現を確認してからエントリーしましょう。
そしてその投資対象を現物株取引・CFD取引・FX取引により低コストで取引できるのがGMOクリック証券です。
さらにアップデートにより例えばS&P500では、これまでCFD取引するのに必要だった最低証拠金65,000円前後が1/10の6,500円前後からでも取引できるように大きく改善され他の証券会社と比べて少額からでもスタートできるようになっています。
また実質的な取引コストであるスプレッドでも以下のように低コストです。
CFD取引会社 | S&P500 | WTI原油 | GOLD |
GMOクリック証券 | 0.3pips | 3.0pips | 0.4pips |
IG証券 | 0.6pips | 2.8pips | 0.3pips |
サクソバンク証券 | 0.5pips | 5.0pips | 0.3pips |
OANDA Japan CFD |
0.4pips | 3.0pips | 0.3pips |
DMM CFD |
0.5pips | 3.9pips | 1.2pips |
楽天証券CFD | 0.7pips | 2.0pips | 0.3pips |
このようにGMOクリック証券は、株価指数・商品・外国株を少額からでも取引できるCFD取引で使い勝手がダントツに良く、その結果取引高シェアにおいて証券CFDでは72%・商品CFDでは65%など「国内店頭CFD取引高9年連続No,1(GMOクリック証券調べ2014年1月〜2022年12月)」になっています。
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