こんにちは、cohamizu(@cohamizu1)です。
株価指数・商品取引のFX版ともいえる「CFD取引」。
S&P500などの株価指数、金・銀・原油などの商品取引を上昇局面と判断したら買い、下落局面と判断すれば売りからでも入ることができます。
CFD取引は、FXと同じ証拠金取引でレバレッジをかけて資金量よりも大きい取引をすることが可能ですが、長い期間ポジションを保有すると経済指標・紛争・事件・要人の発言などによる大きな値動きが突発的に発生し、一時的でも思惑と異なる値動きになって思わぬ損失になることがあります。
そのため「トレンドが発生しやすい時間帯」と「有利なチャートパターン」になったときだけエントリーしてデイトレか数日程度のスイングトレードで取引を終了させるほうが望ましいです。
「トレンドが発生しやすい時間帯」とは、原油の場合はCOMEX・NYMEXの取引時間帯の影響力が非常に高く、いわゆるNYタイムとロンドンとの取引時間が重なる時間帯で(日本時間 夏21:20~24:00 or 冬22:20~24:00)取引が活発になりトレンドが発生しやすい傾向にあります。
ポジションをとるのは、この付近に限定しこれから説明する「有利なチャートパターン」になったときにエントリーする方法が望ましいでしょう。
というのは原油CFDに関しては、15分足・1時間足・日足の移動平均線に忠実に動いており、その法則性を見つけ出すことでより勝率を高めることができるからです。
原油CFDのトレード手法は、移動平均線の序列に従って以下の順番で循環する過程でそれぞれのフェーズに合った取引方法を選択していきます。
- トレンド発生中
- →トレンド終焉
- →レンジ
- →トレンド発生
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原油CFDトレード手法「移動平均線レンジフェーズ」とは?
「③レンジフェーズ」とは、移動平均線が示しているトレンドが、上昇トレンドでも下落トレンドでもない、トレンドレスになっている場合です。
もちろん収益機会としては、トレンドが発生している方が取り組みやすいので、トレンドレスの場合はこの記事で説明しているパターン以外の取引を避けてトレンド発生を待ったほうがより確実だと思います。
原油チャートでは、トレードに関しては取引コストが安い『GMOクリック証券CFD』で行いますが、チャートは誰でも自由に閲覧できるTradingviewで説明していきます。
米国株式市場の代表的な株価指数といえば『S&P500』。10年以上もの長きに渡って右肩上がりの上昇をしてきたため、日本の非課税枠積立投資の「つみたてNISA」・「iDeCo」では『S&P500』に連動した投資信託が選[…]
原油CFDトレード手法/Tradingviewで表示すべきインジケーター
原油CFDトレードでは、表示するインジケーターは判断を容易にするために以下の3つに絞って表示します。
- 62EMA(62本指数平滑移動平均線)
- 200SMA(200本単純移動平均線)
- 800SMA(800本単純移動平均線)
長期移動平均線800SMAは、相場の中心ともいえる存在でここから発進してトレンドを形成したり、トレンドが終了すれば800SMAに戻ってくる特性があります。
上昇トレンドが発生しているときには、長期移動平均線800SMAを短期移動平均線62EMAが上回って推移し、下落トレンドなら長期移動平均線800SMAを短期移動平均線62EMAが下回って推移します。
トレンドが発生しているフェーズでは、以下のように移動平均線が並んでいます。
トレンドは上昇トレンド、下落トレンドがあり移動平均線の位置は以下のように定義づけされます。
- 【上昇トレンド】上から62EMA→200SMA→800SMA
- 【下落トレンド】上から800SMA→200SMA→62EMA
ではトレンドが発生していない「③レンジフェーズ」とは、どういった状態かというと長期移動平均線800SMA(緑線)と中期移動平均線200SMA(青線)に短期移動平均線62EMA(黄線)が挟まれた状態を指します。
原油1時間足
つまり以下の配置で移動平均線が並んでおり、一方方向に進むトレンドが発生している状態とは異なり、長期移動平均線800SMA(緑線)と中期移動平均線200SMA(青線)の間で相場が行ったり来たりする状態です。
- 200SMA>62EMA>800SMA
- 800SMA>62EMA>200SMA
このように行ったり来たりする相場では、リターンはあげにくいのが特徴です。
原油CFDトレード手法/表示すべき時間軸
確認する時間軸は、15分足・1時間足・日足が好ましいです。
全体のトレンドを確認するためにトレードに入る前に日足で重要な高値・安値水準に差し掛かっていないか、重要な移動平均線に差し掛かっていないか、ローソク足の形状(プライスアクション)を確認しておきます。
それから1時間足で移動平均線の位置関係を確認して、15分足でピンポイントでポジションメイクします。
時間軸を変更してみると、チャートで反発したり反落したりするポイントでは、15分足200SMAと1時間足62EMAがほぼ同じ位置になっていることに気づくと思います。
他にも15分足800SMAと1時間足200SMAも同じ位置関係になっているのでポイントがつかみやすいと思います。
ですので短期的なトレードでは15分足・1時間足を表示しておくのが望ましいのです。
原油CFDトレード手法/「③レンジフェーズ」のトレード手法は?
原油CFDトレード手法③レンジ-1『62EMAブレイク』
原油CFDトレード手法/800SMA→62EMAブレイクでトレンド発生
800SMAは、相場の中心になっておりトレンドが終了するとローソクが800SMAまで戻って、膠着した状態になります。
とくに800SMAと200SMAの間に62EMAが位置している状態では、ローソク足が画像のように800SMAと200SMAの間を行ったり来たりします。
とくに動きがつかみやすいのが、画像のように800SMA(緑線)付近でローソク足がレンジを形成したときです。
膠着していた相場が、突如として一方方向に動き出して800SMA付近の77.74ドル→75.80ドルまで1.94ドルも1時間で動いています。
これは冒頭で説明した「トレンドが発生しやすい時間帯」にあたります。
原油の場合はCOMEX・NYMEXの取引が重なる時間帯で(日本時間 夏21:20~24:00 or 冬22:20~24:00)、画像のように突如として大きな値動きが発生しやすい時間帯です。
原油CFDトレード手法/1時間足62EMAブレイク方向にIFD-OCOをセットする
COMEX・NYMEXの取引が重なる時間帯では、大きな値動きになりやすいのでブレイクしたのを確認してから注文を出していたのでは間に合いません。
そこで、COMEX・NYMEXの取引時間がスタートする前の800SMA周辺でまだ膠着している間にIFD-OCO注文を出しておきます。
原油1時間足
この場合なら、COMEX・NYMEXの取引時間がスタートする前に1時間足62EMAを少し下回ったポイントに逆指値で「売り」注文を入れておきます。
もちろん、このときには複合注文として1時間足200SMAに利益確定のリミット注文、ストップは日本時間の13:00~21:00の間につけた高値78.27を少し上回る水準にセットしておきます。
※ストップは、自身が許容できる損失までに限定しておけば予想以上の損失が発生するリスクを抑えることができます。
引用:GMOクリック証券CFD
というのは、その後相場がまったく逆方向にひっくり返って、79.80ドルまで急騰しているからです。
利益確定の注文と損失拡大防止のストップも入れておかないと、このような予期せぬ値動きで損失が膨大になって自動的にロスカットされれば、再起するまでかなりの時間を要することになります。
原油CFDトレード手法/15分足でNYタイム前のボックスをブレイクしたらエントリー
1時間足62EMAをブレイクした方向でポジションを取ることを説明しましたが、手動でポジションを取る場合は15分足で値動きの詳細をチェックしておくことでダマシを防止することができます。
COMEX・NYMEXの取引時間がスタートする前の日本時間の13:00~21:00の間にボックスを描いておいてボックス安値77.63を下回ったポイントで終値がクローズしたらポジションをとります。
原油15分足
1時間足200SMA=15分足800SMA(緑線)は、まったく一緒の水準ですので、複合注文として15分足800SMAに利益確定のリミット注文、ストップは日本時間の13:00~21:00の間につけた高値78.27を少し上回る水準にセットしておきます。
画像の15分足にチャートでは、15分足終値でブレイクが確認できた77.50(赤▼)でショート(売り)でエントリーします。
このときは、76.39付近にリミット(利益確定)注文をいれていたので111pipsもの大きな利益になっています。
このようにOCO注文を必ず入れておけば、自動的に利益確定してくれますし、思惑と異なった値動きになってもストップロスで損失を限定的な金額に抑えることができます。
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CFDで損失を抑えるメリット
前述のエントリーの記述で「ストップはご自身が許容できる損失までに限定」と解説しました。
なぜ、損失を抑えるべきなのでしょうか?
それは思わぬ損失を受けて資産が減ればそれを取り戻すにはそれ以上の利益をあげなければならないからです。
50%もの損失を受ければ、取り戻すには100%のリターンが必要になる
「CFD取引」では、レバレッジをかけてハイリターンを狙うこともできますが、反面損失も大きくなるリスクがあります。
自身のポジションの思惑と違った方向に相場が動いて、大きな損失を受けてしまえばそれを取り戻すには以下のように損失以上の利益をあげなければ元本を取り戻すことができません。
- 20%の損失→25%のリターン
- 30%の損失→42.8%のリターン
- 50%の損失→100%のリターン
Twitterなどでは、レバレッジをかけた3倍ETFなどで散々にやられて50%もの含み損を抱えた状況を投稿している方も見かけます。
50%もの損失は、含み損でも確定した損失であっても、そこから100%のリターンをあげなければ取り戻すことはできず、それはトレードをしている方ならわかるようにとても困難なことなのです。
CFD取引の魅力は、ストップロスを設定して損失を抑えることができること
「CFD取引」では、株価指数・個別株・商品のFX版ですので多彩な注文方法を使うことができ、利益確定の注文はもちろん、損失を限定的にする注文もできます。
これをストップロスと呼びます。
例えば、最悪でも自身の資金の10%の損失までに抑えようということで、ストップロスを設定しても間違ってはいません。
思惑通りに相場がすすんで含み益がでてきたら、急に相場が戻ってくるリスクに備えて建値前にストップを移動して絶対に損をしないというポジションの取り方もできます。
しかしポジションを取るときには、リスク(損失):リワード(利益)が1:2以上になる有利な注文としておいて、取引を重ねるごとに段々利益が積み上がっていくようにすべきです。
今回の「③レンジフェーズ」のトレード例では、エントリーが77.50でストップは78.27ですのでリスクは77pipsに対して、リワードはエントリーが77.50でリミットは76.39ですので111pipsです。
つまりリスク(損失):リワード(利益)は1:1.4となるので大きく有利にはなりません。
しかし「③レンジフェーズ」のトレードでは、トレンドが発生しておらず800SMAと200SMAの間で相場が行ったり来たりするため、期待できるリターンが比較的小さくリスク:リワードが有利にはなりにくいのが特徴です。
したがって、こういった移動平均線の配置の時には、わざと取引を回避しておいて、有利なフェーズに移行したときのみエントリーするのも立派なリスク管理だといえます。
【まとめ】原油CFDトレード手法③レンジ-1『62EMAブレイク』
今回は、1時間足800SMAと1時間足200SMAの間に1時間足62EMAが位置している「③レンジフェーズ」状態のときに、ローソク足が800SMAと200SMAの間を行ったり来たりする現象を利用したトレードについて説明しました。
特に800SMA(緑線)周辺でレンジになっているなら取引の好機です。
この時には、取引が活発化するCOMEX・NYMEXの取引がスタートする前の日本時間13:00~21:00の間にボックスを描いておいて、それをブレイクしたら注文が執行されるように逆指値のOCO注文・・・IFD-OCOを入れておきましょう。
エントリーポイントが明確なので、「CFD取引」のメリットであるIFD-OCO注文などを活用して、利益確定も感情によらず確実に執行でき、損失も予め限定的な水準に抑えられます。
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③株価指数の取引なら、最も低コストでオーバーナイト金利がないので長期保有で最も低コスト
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