こんにちは、cohamizu(@cohamizu1)です。
来週の原油価格(WTI・BRENT)に関しては、下落基調を強めWTIでは74ドルを割り込む展開になります。
原油価格(WTI・BRENT)は、火曜日に4/26から発生した下落トレンドライン(83.23付近)を試しましたが、反落すると雪崩のように急落し、昨年末から維持してきた上昇トレンドチャネルも下抜けてしまっています。
天井を示唆する売りサインであるヘッド&ショルダーズを形成しており、このフォーメーションのターゲットである73ドルHightまで下落することはもはや既定路線でしょう。
あるいはイスラエル=ハマスの停戦協議が不調に終わって戻りを試す展開もありえますが、現状では商品市場は景気後退で需要が後退するリスクに怯えており一時的な価格上昇は絶好の戻り売りの好機を提供するだけだと思います。
先週までは、押し目買い優勢の展開でしたが、すでに前回の下落をサポートした日足62EMAを下抜けていますので戻り売り優勢の展開になっています。
こんにちは、cohamizu(@cohamizu1)です。 来週の原油価格(WTI・BRENT)に関しては、先々週の下落基調から一転して4月高値を試す展開となると予測しています。 [sitecard subtitle=関連記事 […]
この記事では、このように原油取引の週単位の見通しについてTrading Viewで分析し、CFDで原油のトレードに取り組む方たちの参考になればと考えています。
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原油CFD(WTI・BRENT)テクニカル分析
週足で原油価格(WTI・BRENT)は、2023年の年末から維持してきた上昇トレンドチャネルを下抜いています。
したがってこれまでの上昇基調が崩れ、新たな下落トレンドが始まっていると判断すべきです。
原油価格(WTI・BRENT)日足分析→ヘッド&ショルダーズが完成し74ドル割れへ
WTI原油日足で分析すると、天井を示唆するヘッド&ショルダーが完成し、そのネックラインと上昇を支えてきた上昇トレンドサポートラインもまとめて一息に下抜けています。
とくに先週下落をサポートした日足62EMAを下抜いている点は重要で、この水準をサポートにした上昇トレンドという前提が崩れて下落トレンドが形成されています。
この下落トレンドの高値・安値を結んでレジスタンスライン・サポートラインを引いて下落トレンドチャネルを描画することで、投資家はより正確にポジションメイクを行うことができます。
例えば買い方であれば、買いから入る場合は「下落トレンドチャネルを上方にブレイクしたら買い」、売り方であれば「この下落トレンドチャネル内で戻り売り」という判断となります。
およその下落目処は、ヘッド&ショルダーズのトップ(87.67)からネックライン(80.60)までの値幅(7.07)を今回ヘッド&ショルダーズの右肩のネックラインをブレイクしたポイント(80.80)から引けば以下の公式でターゲットが導き出せます。
- ブレイクポイント80.80-(トップ87.67-ネックライン80.60=7.07)=ターゲット73.73
つまりこのターゲットに到達するまでは、売り方は戻り売りに徹し、下落トレンドチャネルのサポートレベルで利益確定しておけば良いということになります。
こんにちは、cohamizu(@cohamizu1)です。 移動平均線の組み合わせは、トレードの方法によって実に様々ですが、押し目買い・戻り売りで非常に役立っている62EMA(62本指数平滑移動平均線)を紹介します。 この移動平[…]
原油価格(WTI・BRENT)4時間足→下落トレンドチャネルサポートレベルから一時反発も
WTI原油4時間足で分析すると、4月12日の高値より下落トレンドが形成され、GMMAも下向きに拡散しており売り圧力が大きいことが窺えます。
これに平行チャネルを描画すると現状の下落トレンドに対して下落目処がおぼろげながら浮かび上がってきます。
おそらく4時間足800SMA(緑線)も控えている77.73レベルから下落トレンドチャネルサポートライン77.30までが下落目処で、売り方の利益確定によって反発してくるリスクがあります。
その反発がこれまでの下落に対して緩やかな角度であれば、その反発した値動きの高値を結んだレジスタンスライン、安値を結んだサポートラインを引いてみましょう。
これによってベアフラッグ・上昇ウェッジといった、下落トレンド継続型のパターンが出現していれば、ヘッド&ショルダーズのターゲットである74ドル割れまで届くショートポジションのエントリーに役立てるはずです。
このように2ヶ所以上の高値・安値が確認されれば、トレンドラインを予めひいて、そのラインをブレイクしてくる方向で次のポジションメイクが決まってきます。
現状では下落トレンドチャネルの渦中なので、売りから入る戦略が功を奏すでしょう。
こんにちは、cohamizu(@cohamizu1)です。 今回はチャートパターンの一つ『ベア(下降)フラッグ』について解説します。 『ベアフラッグ』とは、下降トレンドを保っている相場が調整によって右肩上がりの平行チャネルを形成[…]
BRENT日足もヘッド&ショルダーズ→ターゲット78mid
BRENT(北海原油)日足は、わりとチャートがキレイでトレンドライン・水平線が的確にレジスタンス・サポートとして機能しています。
こちらも下落トレンドチャネルが形成され、サポートラインまであと僅かな位置まで下落しています。
したがって、週初は売りから入ると売り方の利益確定による反発に巻き込まれる可能性があるため、戻りを待ってそれが限界点に達したところでショートする戦略を採るべきです。
ターゲットはWTI原油のヘッド&ショルダーズと同じくヘッドのトップとネックラインまでの値幅6.67ドルを、右肩のネックラインを下方にブレイクしたポイントから引いた数値78.60~78.70付近がおおよそのターゲットになります。
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WTI原油・BRENT北海原油CFDトレード精度を高める指標
ここまで原油価格(WTI・BRENT)のトレードについて日足→4時間足で説明してきましたが、基本的にこの記事のトレード手法は4時間足でトレンドラインを引いて、1時間足を主に確認しつつ以下の3つのポイントでトレード方法を採用しています。
- 天井圏・底値圏でスパイクorリバーサルをともなうフォールスブレイクアウト
- 天井打ち・底打ちの後、1時間足62EMAで押し目・戻り目
- トレンド継続のブルフラッグ・ウェッジ(下落トレンドではベアフラッグ・ウェッジ)
主な手法としては、これらを使いまわしてより熟練度を高めようとしており、それ以外の値動きに関しては「得意ではない」という判断でスルーすることで勝率を高めることを狙っています。
こんにちは、cohamizu(@cohamizu1)です。 X(旧:Twitter)で日々、原油取引について投稿しているので、ご存じの方もいらっしゃると思いますが、基本的にWTI原油取引で生計を立てています。 そのためトレードの[…]
他には、以下のようにキレイにチャートパターンをまとめて頂いている方もいますが、概ねこのチャートパターンを使い回すことで十分な成果を収めることができるでしょう。
要するに複数あるチャートパーターンの中で得意なものだけを集中的に行って、その方法論ではエキスパートになることが重要ですべての場面で利益を獲得しようとすると無駄な損失を招く結果になります。
以上のパターンに加えてこれから説明する方向性を補強する指標も確認することで、トレードの精度を高めることができるでしょう。
代表的な指標としてチェックしてほしいのが以下の3つです。
- 期待インフレ率
- IGクライアントセンチメント
- 米国エネルギー情報局(EIA)/短期エネルギー見通し(STEO)
①期待インフレ率
原油価格は、あらゆる物価に影響を及ぼすため経済活動にとって非常に重要なものです。
この原油価格の先行指標ともいえるのが、市場が推測するインフレ率を示す「期待インフレ率/BEI(Break Even Inflation rate)」です。
期待インフレ率は、物価連動国債の売買参加者が予測する今後最大10年間(物価連動国債の残存期間次第で10年未満になる場合がある)における年平均物価上昇率を示しており、将来の実際の物価や景気に影響を与え、それらの先行きを予測するうえで重要な指標となります。
実際にこの期待インフレ率は、原油価格に同調または先行する特徴があるため、毎日確認しておく必要があります。
今週末までの期待インフレ率は以下のように先週の上昇基調から一転して急落しています。
期待インフレ率を見ておけば、下落の予兆を察知することもできますので、常にトレンドに沿ったポジションメイクができると思います。
これだけ見ると期待インフレ率を見て追随したトレードをすれば良さそうに感じますが、一致する確率は0.68~0.78の間であるため、2割~3割程度は外れることがあります。
そのためこの指標が下落傾向にあれば「原油は基本売りから入る」、上昇傾向にあれば「基本買いから入る」ことで無用なリスクを低下させることができる指標だと考えればちょうどよいと思います。
現状の期待インフレ率から考えると原油は売りから入るべきだと考えています。
②IGクライアントセンチメント
IG証券とは、イギリスに拠点を置く、金融オンライン取引サービスのプロバイダー「IGグループ」が日本で展開するサービスで、株式・株価指数・外国為替証拠金取引・商品先物・CFD・バイナリーオプションなどを提供しています。
この証券会社が提供している「IGクライアントセンチメント」は、グルーバルに展開している「IGグループ」の顧客がどのようなポジションになっているか示しています。
個人投資家は大抵トレンドとは逆のポジションをとる傾向にあるため、その習性を利用してロングが増加すれば弱気、ショートが増加すれば強気という売買の目安を提供しています。
早速、週末の個人ポジションを確認すると、先週と比べロングが+37.41%増加、ショートが▼33.17%減少しています。
これにより先週64.61%のネットロングだった勢力図は、80.10%のネットロングと未決済のロングポジションが一気に増加しているため、その勢力の趨勢から考えると非常に弱気だといえます。
なぜロングが増えると下落リスクが高まるかというと、大勢の個人投資家は訓練を受けておらずトレンドと逆のポジションをとる習性があるからです。
つまり訓練されていない個人投資家は利益は一刻も早く利益確定して、損失は先延ばしにする悪癖があり、強い上昇トレンドが発生するとロングが減ってショートが急増し、逆に強い下降トレンドが発生するとロングが急増してショートが減る傾向にあります。
したがって今週ロングが大きく増えたということは、下落方向に相場の方向性が志向されており、個人投資家は損失を抱えたロングポジションを持ち越しており、彼らがその損失に耐えられず損切り(投げ売り)を行うことでさらに下落する可能性が高いといえます。
このように、「IGクライアントセンチメント」で確認できる未決済ポジション(おそらく含み損を抱えたポジション)を観察することで、常に自身のポジションが少数派に属していてトレンドに乗れているか確認しておくことができるでしょう。
③米国エネルギー情報局(EIA)/短期エネルギー見通し(STEO)
米国エネルギー情報局(EIA)が毎月発表している短期エネルギー見通し(STEO)は、毎月発表されており原油価格を左右する需給状況をつぶさに知ることができます。
そのため中東情勢がイスラエル=ハマスの停戦協議により、リスクプレミアムが剥がれ落ちたことで供給面に対する不安が大幅に後退している状態だといえます。
また、先週は高騰が問題になっていた「ココア」・「コーヒー」などのソフトコモディティや景気に敏感な銅が大幅に下落しており、投機筋がインフレ圧力を背景にしたポジションを解消していると考えられます。
コマツ・キャタピラーなどの決算でも2024年度の見通しに悲観的な内容が並んでいただけに、景気は弱体化し需要が見込めない状況を原油価格に織り込んできている可能性があります。
分析チャートツールはダントツでTrading Viewが便利
WTI原油(または北海ブレント)のチャート分析では、Trading Viewを読者の方におすすめしています。
一般的なチャートシステムでは、この記事で掲載しているチャートのようなGMMA(複合型移動平均線)は標準装備されていないため、トレンドがどちらの方向に傾いているか直感ではわかりにくいかも知れません。
ですので、まずはGMMA(複合型移動平均線)を導入できるTrading Viewの無料版からはじめてみましょう。
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Trading Viewは、無料で閲覧できる高機能ツールですが、無料プランで表示できるインジケーターは2つまで、チャートを同時表示できないなど、十分な機能を使うには月額$12.95のエッセンシャル以上のプランにしなければ、機能に制限があるので不便に感じる場合があります。
そこで無料でありながらテクニカル分析を無限に追加できる楽天MT4CFDを使うことでその問題を解決することができます。
MT4で原油のチャートをチェックするには、USOILのシンボルを追加することで可能になります。
Trading Viewに対する利点は、楽天MT4CFD口座を開設していれば無料で機能を使えることとローソク足の動きが非常に速く(MT4ではトレンドに乗ったポジションを維持しやすくなるため平均足を使っています)判断を下しやすいことです。
そのため短期売買になればなるほど、楽天MT4CFDを利用する有用性が生きてくるでしょう。
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低コストで少額資金からでも投資できるのはGMOクリック証券
チャートに関しては、Trading Viewまたは楽天MT4CFDで十分な分析ができます。
しかしWTI原油・北海ブレンド原油など世界中のあらゆる投資対象を現物株取引・CFD取引・FX取引により低コストで取引できるのは、GMOクリック証券・外為ドットコムCFDです。
さらにアップデートにより例えばS&P500では、これまでCFD取引するのに必要だった最低証拠金65,000円前後が1/10の6,500円前後からでも取引できるように大きく改善され他の証券会社と比べて少額からでもスタートできるようになっています。
また実質的な取引コストであるスプレッドでも以下のように低コストです。
CFD取引会社 | S&P500 | WTI原油 | GOLD |
GMOクリック証券 | 0.3~0.6pips | 3.0pips | 0.4pips |
外為ドットコムCFD | 0.3pips | 2.0pips | 0.18pips |
IG証券 | 0.6pips | 2.8pips | 0.3pips |
サクソバンク証券 | 0.5pips | 6.0pips | 0.3pips |
OANDA Japan CFD |
0.4pips | 3.0pips | 0.3pips |
DMM CFD |
0.5pips | 3.9pips | 1.2pips |
楽天MT4CFD | 0.5pips | 8.0pips | 2.7pips |
特にGMOクリック証券は、アプリなどのツールの使いやすさやコスト面でも優れており、株価指数・商品・外国株を少額からでも取引できるメリットがあります。
そのためか取引高シェアにおいても証券CFDでは72%・商品CFDでは65%など「国内店頭CFD取引高9年連続No,1(GMOクリック証券調べ2014年1月〜2022年12月)」になっている証券会社です。
スタートは、GMOクリック証券からはじめてみましょう。
こんにちは、cohamizu(@cohamizu1)です。 ネット証券は国内株式手数料無料化に踏み切ったSBI証券・楽天証券の口座を保有してない方はいないと思いますが、今回紹介するGMOクリック証券は、両者と比較しても国内株式の手数料が安[…]
【結論】WTI原油/BRENT北海原油2024年5月第2週見通し
原油価格(WTI・BRENT)の2024年5月第2週の見通しは、一旦は反発も期待できますが再び下落基調を強めWTIでは74ドルを割り込む展開になると考えています。
とくにインフレを見込んだ投機で象徴的な「ココア」・「コーヒー」といった銘柄の急落を見ると、景気後退を見込んだ需要急減を市場が折り込み始め、資金を引き上げている可能性を考慮に入れておきたいところです。
景気後退ともなれば、原油価格はさらに下落していくリスクが高いため、下落目処まで達したからといって安易な逆張りは危ないと考えたほうが良いでしょう。
今回の分析につかったTrading Viewは、分析ツールとして広く一般的に使われていますが、十分な機能を使うには月額$12.95のエッセンシャル以上のプランにしなければ、機能に制限があるので逆に使いにくい部分もあります。
そのため実際には、十分な機能でかつ無料で分析を行うことができる楽天MT4CFDのチャートでトレードのタイミングを図ったほうが、コストも掛からず取り組みやすいと思います。