原油価格(WTI/BLENT)2024年4月第4週見通し/CFDトレードブログ

こんにちは、cohamizu(@cohamizu1)です。

来週の原油価格(WTI・BRENT)に関しては、下落を予想しています。

ただ中東情勢は、突発的なアクシデントも十分あり得るため週跨ぎでポジションをもたずノーポジションです。

BRENT(北海原油)は4/5~4/17までの期間で一進一退のレンジ相場を形成していましたが、4/17に急落して2月5日以来続いた上昇トレンドラインまで下落を喫しています。

BRENT日足

さらに4/19にイスラエルのイランへの急襲の速報がヘッドラインに流れると86ドルから90ドルまで一気に上昇しましたが、その攻撃が事前通告されたもので極めて限定的であったことが伝わると上昇幅をすべて失って85ドル台まで反落しています。

こういった膠着状態からの下落に続いて、上昇トレンドへの復帰に失敗した場合、大きな下落トレンドに転落する可能性が極めて高くなります。

この中東情勢の緊迫化に対するプレミアムが剝げ落ちたことに加えてIMFがOPECプラスの7月からの増産を予想するなど逼迫している需給バランスが第三四半期以降崩れる可能性が出てきました。

ですので基本的には、中東情勢の緊迫化を背景にした「押し目買い」スタンスから、緊張緩和によって原油は短期的に下落するというスタンスに変更します。

そのため原油価格に対しては、どこまで下落するか下値水準を模索しながら売りから入ることになると思います。

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この記事では、このように原油取引の週単位の見通しについてTrading Viewで分析し、CFDで原油のトレードに取り組む方たちの参考になればと考えています。

Trading Viewは分析ツールとして広く一般的に使われていますが、十分な機能を使うには月額$12.95のエッセンシャル以上のプランにしなければ、機能に制限があるので逆に使いにくい部分もあります。

そのため実際には、十分な機能でかつ無料で分析を行うことができる楽天MT4CFDのチャートでトレードのタイミングを図ったほうが、コストも掛からず取り組みやすいと思います。

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WTI・BRENT(北海原油)テクニカル分析

週足などの長期的な視野に立つと、北海ブレントでは2022年3月以来続いていた下落トレンドラインをブレイクした状態を維持しており、一時的な調整はあれど基本的には価格上昇が続きインフレ上振れ要因になっていくと考えています。

BRENT日足

しかし上昇トレンドチャネルの上値抵抗線にぶつかって反落した以上、この上昇トレンドチャネルの下値支持線までの下落が発生しやすい状況にあります。

今週は、WTI原油に比べてキレイに上昇トレンドチャネルが描画できるBRENT(北海原油)をメインにチャート分析を行っていきます。

BRENT(北海原油)週足分析→長期下落トレンドラインを上方ブレイクアウト

BRENT週足

BRENT(北海原油)は週足で分析すると、一旦上方ブレイクした2022年3月から続く長期下落トレンドラインに対して回帰するリターンムーブを示現すると考えられます。

このような長期的に重要なトレンドライン・水平線では、一旦ブレイクしたものの価格がもとの水準まで戻ってくる現象がしばしば見られます。

しかし本格的な上昇相場では、人が跳躍する前に一度しゃがむような動作をこなした後、それを踏み台にして更に上昇していきます。

したがって今回は中東情勢がパフォーマンスに終わったと解釈されて、紛争激化を背景にして押し上がってきた原油価格のプレミアムが剥がれ落ちて下落しますが、2022年3月から続く長期下落トレンドラインまで調整してから上昇を再開すると考えています。

BRENT(北海原油)日足分析→リターンムーブ

BRENT日足

BRENT(北海原油)は、上昇トレンドチャネル上値抵抗線から大きく反落したことで、チャネル下値支持線までの下落リスクが浮上しています。

天井圏での持ち合いから大きく下落したのち、4/19のイスラエル急襲の速報でいったんは86ドルまで急伸しましたが、その攻撃がきわめて形式的なものであることが判明すると、急落し長大な上ひげを残して反落しています。

このように持ち合いから崩れた相場が、その後長大な上ひげを伴うスパイクハイを示現してしまうとその後大きく下落する確率が高くなります。

ただ4/19の状況では、2/5以来続いている上昇トレンドラインで下落が一旦サポートされているため、下落するにはこれを下抜けすることが必要になってきます。

下抜けた場合、ブレイクした2022年3月から続く下落トレンドラインまで一旦引き戻されることになると思います。

BRENT(北海原油)4時間足→スローリバーサル

BRENT4時間足

イスラエルのイランに対する攻撃が開始されたニュースでBRENTは一挙に90ドルまで急上昇したものの、その攻撃が極めて軽微なもので重要な施設を狙ったものではないことが明らかになると上昇を維持できず上昇起点だった86ドルに全戻ししています。

この値動きは、当方が「スローリバーサル」と命名しているプライスアクションで、その後さらに大きく下落するリスクがあることを示唆しています。

BRENT(北海原油)の場合、2/5から続く上昇トレンドラインを割り込むとトリガーが引かれることになります。

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WTI原油・BRENT北海原油CFDトレード精度を高める指標

ここまで原油価格(WTI・BRENT)のトレードについて日足→4時間足→1時間足で説明してきましたが、基本的にこの記事のトレード手法は4時間足でトレンドラインを引いて、1時間足を主に確認しつつ以下の3つのポイントでトレード方法を採用しています。

  1. 天井圏・底値圏でスパイクorリバーサルをともなうフォールスブレイクアウト
  2. 天井打ち・底打ちの後、1時間足62EMAで押し目・戻り目
  3. トレンド継続のブルフラッグ・ウェッジ(下落トレンドではベアフラッグ・ウェッジ)

主な手法としては、これらを使いまわしてより熟練度を高めようとしており、それ以外の値動きに関しては「得意ではない」という判断でスルーすることで勝率を高めることを狙っています。

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他には、以下のようにキレイにチャートパターンをまとめて頂いている方もいますが、概ねこのチャートパターンを使い回すことで十分な成果を収めることができるでしょう。

要するに複数あるチャートパーターンの中で得意なものだけを集中的に行って、その方法論ではエキスパートになることが重要ということです。

さらに、これに加えてこれから説明する方向性を補強する指標も確認することで、トレードの精度を高めることができるでしょう。

代表的な指標としてチェックしてほしいのが以下の3つです。

  1. 期待インフレ率
  2. IGクライアントセンチメント
  3. 米国エネルギー情報局(EIA)/短期エネルギー見通し(STEO)

①期待インフレ率

原油価格は、あらゆる物価に影響を及ぼすため経済活動にとって非常に重要なものです。

この原油価格の先行指標ともいえるのが、市場が推測するインフレ率を示す「期待インフレ率/BEI(Break Even Inflation rate)」です。

期待インフレ率は、物価連動国債の売買参加者が予測する今後最大10年間(物価連動国債の残存期間次第で10年未満になる場合がある)における年平均物価上昇率を示しており、将来の実際の物価や景気に影響を与え、それらの先行きを予測するうえで重要な指標です。

実際にこの期待インフレ率は、原油価格に同調、または先行する特徴があります。

今週末までの期待インフレ率は以下のよう安値を切り上げながら徐々に上昇しており、潜在的なインフレ圧力は高まっていることを示唆しています。

引用:期待インフレ率

これだけ見ると期待インフレ率を見て追随したトレードをすれば良さそうに感じますが、一致する確率は0.68~0.78の間であるため、2割~3割程度は外れることがあります。

そのためこの指標が下落傾向にあれば「原油は基本売りから入る」、上昇傾向にあれば「基本買いから入る」ことで無用なリスクを低下させることができる指標だと考えればちょうどよいと思います。

現状の期待インフレ率から考えると原油価格は強気で臨むべきだと考えています。

②IGクライアントセンチメント

IG証券とは、イギリスに拠点を置く、金融オンライン取引サービスのプロバイダー「IGグループ」が日本で展開するサービスで、株式・株価指数・外国為替証拠金取引・商品先物・CFD・バイナリーオプションなどを提供しています。

日本ではFXオンラインジャパンという会社名でしたが、2011年に「IGグループ」に統合されています。

この証券会社が提供している「IGクライアントセンチメント」は、グルーバルに展開している「IGグループ」の顧客がどのようなポジションになっているか示すものです。

原油の個人ポジションを確認すると、先週と比べロングが+19.58%増加、ショートが▼25.10%減少しています。

これにより先週59.41%のネットロングだった勢力図は、72.94%のネットロングと未決済のロングが増加しているため、その勢力の趨勢から考えると下落リスクが高まっていると考えられます。

引用:「IGクライアントセンチメント」

なぜ下落リスクが高まるかというと、大勢の個人投資家は訓練を受けておらずトレンドと逆のポジションをとる習性があるからです。

つまり訓練されていない個人投資家は利益は一刻も早く利益確定して、損失は先延ばしにする悪癖があり、強い上昇トレンドが発生するとロングが減ってショートが急増し、逆に強い下降トレンドが発生するとロングが急増してショートが減る傾向にあります。

したがってロングが大きく増えたということは、どちらかというと下降方向に相場の方向性が志向されており、下落を引き起こすロングポジションの損切りが潜在的に多いと考えられます。

このように、「IGクライアントセンチメント」で確認できる未決済ポジション(おそらく含み損を抱えたポジション)を観察することで、常に自身のポジションが少数派に属していてトレンドに乗れているか確認しておくことができるでしょう。

③米国エネルギー情報局(EIA)/短期エネルギー見通し(STEO)

米国エネルギー情報局(EIA)が毎月発表している短期エネルギー見通し(STEO)は、毎月発表されており原油価格を左右する需給状況をつぶさに知ることができます。

引用:EIA
引用:EIA
株式投資する際に金利を見て、個別株の業績をチェックするのと同じくらいEIAのデータは重要です。
原油を売買する以上は、この掲載データに関心がない人はいないと思います。
現状の米国エネルギー情報局(EIA)4月短観では、2024年の需要は日量1億290万バレル、供給は1億290万バレルとなって均衡状態になっています。

昨年9月に95ドルを記録したときの需給バランスは日量40万バレルの余剰だったことを考えると、現状は逆に均衡した状態でありながら原油価格は85ドル台です。

そのため何かしらの中東情勢の緊迫化が再発すると、さらに原油価格が切りあがるリスクがあると考えてよいでしょう。

これは名目金利ー期待インフレ=実質金利に反相関するゴールドなどの貴金属の動きがすでに先取りしており、おそらくインフレ圧力を事前に察知しているものと考えられます。
しかし一方で国際通貨基金(IMF)は、7月から原油を増産し始めると予想するなど第3四半期の需給はやや緩んだ状態になる可能性があります。

分析チャートツールはダントツでTrading Viewが便利(代替は楽天MT4CFD)

WTI原油(または北海ブレント)のチャート分析では、Trading Viewを読者の方におすすめしています。

WTI原油日足/Trading View

一般的なチャートシステムでは、この記事で掲載しているチャートのようなGMMA(複合型移動平均線)は標準装備されていないため、トレンドがどちらの方向に傾いているか直感ではわかりにくいかも知れません。

ですので、まずはTrading Viewの無料版からはじめてみましょう。

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Trading Viewは、無料で閲覧できる高機能ツールですが、無料プランで表示できるインジケーターは2つまで、チャートを同時表示できないなど、十分な機能を使うには月額$12.95のエッセンシャル以上のプランにしなければ、機能に制限があるので不便に感じる場合があります。

そこで無料でありながらテクニカル分析を無限に追加できる楽天MT4CFDを使うことでその問題を解決することができます。

MT4で原油のチャートをチェックするには、USOILのシンボルを追加することで可能になります。

Trading Viewに対する利点は、楽天MT4CFD口座を開設していれば無料で機能を使えることとローソク足の動きが非常に速く(MT4ではトレンドに乗ったポジションを維持しやすくなるため平均足を使っています)判断を下しやすいことです。

Trading Viewはリアルタイムの反応速度が少し遅いです

そのため短期売買になればなるほど、楽天MT4CFDを利用する有用性が生きてくるでしょう。

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チャートに関しては、Trading Viewまたは楽天MT4CFDで十分な分析ができます。

しかしWTI原油・北海ブレンド原油など世界中のあらゆる投資対象を現物株取引・CFD取引・FX取引により低コストで取引できるのは、GMOクリック証券です。

さらにアップデートにより例えばS&P500では、これまでCFD取引するのに必要だった最低証拠金65,000円前後が1/10の6,500円前後からでも取引できるように大きく改善され他の証券会社と比べて少額からでもスタートできるようになっています。

また実質的な取引コストであるスプレッドでも以下のように低コストです。

CFD取引会社 S&P500 WTI原油 GOLD
GMOクリック証券 0.3pips 3.0pips 0.4pips
IG証券 0.6pips 2.8pips 0.3pips
サクソバンク証券 0.5pips 6.0pips 0.3pips
OANDA Japan CFD 0.4pips 3.0pips 0.3pips
DMM CFD 0.5pips 3.9pips 1.2pips
楽天MT4CFD 0.5pips 8.0pips 2.7pips

このようにGMOクリック証券はコスト面でも優れており、株価指数・商品・外国株を少額からでも取引できるメリットがあります。

そのためか取引高シェアにおいても証券CFDでは72%・商品CFDでは65%など「国内店頭CFD取引高9年連続No,1(GMOクリック証券調べ2014年1月〜2022年12月)」になっている証券会社です。

スタートは、GMOクリック証券からはじめてみましょう。

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【結論】WTI原油/BRENT北海原油2024年4月第4週見通し

WTI・BRENTの2024年4月第4週の見通しは、下落を予想しています。

BRENT(北海原油)は4/5~4/17までの期間で一進一退のレンジ相場を形成していましたが、4/17に急落して2月5日以来続いた上昇トレンドラインまで下落を喫しています。

BRENT日足

さらに4/19にイスラエルのイランへの急襲の速報がヘッドラインに流れると86ドルから90ドルまで一気に上昇しましたが、その攻撃が事前通告されたもので極めて限定的であったことが伝わると上昇幅をすべて失って85ドル台まで反落しています。

このように大陽線を否定されたパターンは「スローリバーサル」といって、下落トレンドに陥っている可能性が高く、さらに大幅な下落を喫する可能性が高いと見ています。
ここまで説明したWTI原油もしくは北海原油のトレードは、国内店頭CFD取引高9年連続No,1のGMOクリック証券で提示されているレートを想定して説明しています。
実際のトレードは、コストの安さなら「外為ドットコムCFD」、アプリや使いやすさを重視するなら「GMOクリック証券」も良いでしょう。
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