ベアリッシュ・エンガルフィング(ベアリッシュリバーサル)とは?トレードタイミング・方法は?

こんにちは、cohamizu(@cohamizu1)です。

今回はローソク足をもちいたプライスアクションの一つ『ベアリッシュ・エンガルフィング(ベアリッシュリバーサル)』について解説します。

一般的には「ベアリッシュ・エンガルフィング」と呼ばれているローソク足のパターンですが、ブルは強気、ベアは弱気、エンガルフィングは巻き込むという意味なので、ちょっと意味が通じにくいと思います。

そこでリバーサルなら反転という意味なので、『ベアリッシュリバーサル=弱気への反転』という意味になるので、読者にとって非常にわかりやすいと思います。

よってここでは、『ベアリッシュリバーサル』という名称で呼びたいと思います。

実際の、『ベアリッシュリバーサル』とはどんな形状をしたプライスアクションかというと以下のようなローソク足の組み合わせで成立します。

とくに上昇トレンドが確認されている相場において、重要な高値水準でこのプライスアクションが出現するとそれまでの上昇トレンドが終焉し下降トレンドへの転換を示唆するので非常に重要です。

トレードの対象は、今回のトレードの事例で説明するアメリカの代表的な株価指数「S&P500」をはじめとした株価指数、個別株、FX、原油・金・銀などの商品などあらゆる投資対象に適用されます。

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ベアリッシュリバーサルとは?

『ベアリッシュリバーサル』とは、画像のように上昇トレンドの転換を示唆するプライスアクションです。

これが出現したらショートポジションを構築するのですが、前日の陽線を包み込む大陰線の安値を翌日以降に下回ったタイミングでショートエントリーするのがセオリーです。

ショートポジションを構築する前に、『ベアリッシュリバーサル』が成立する3つの条件について確認しましょう。

  • 最初は上昇トレンドの勢いのままに前日の高値を更新
  • しかし反落に転じ、前日の陽線を包み込む陰線となる
  • かつ前日のローソク足の実体よりも安値で引ける

以上が条件となりますので、こういったプライスアクションが発生している銘柄がないか注意深く確認してみましょう。

仕掛けは前日の大陰線を少し下回るポイントに逆指値でショートポジションを仕掛けることで、常に監視するような手間を省くことができます。

ベアリッシュリバーサルの事例①S&P500

『ベアリッシュリバーサル』の実際の事例としては、直近では2023年9月15日に発生しているプライスアクションが該当します。

↓矢印でマークしているローソク足がまさにそれで、前日の陽線を包み込んだ大陰線が出現し、前日のローソク足の実体安値を下抜いて引けています。

その後は、直後から下落トレンドに移行しはじめ8月の安値も割り込んでさらに下値を拡げそうな状態に陥っています。

ベアリッシュリバーサルの事例②WTI原油

『ベアリッシュリバーサル』の次の事例としては、WTI原油で2021年11月10日に発生している値動きがそれに該当します。

↓矢印でマークしているローソク足がまさにそれで、前日まではさらに高値を更新して上昇しようとしていましたが、前日の陽線を包み込んだ大陰線が出現し、前日のローソク足の実体安値を下抜いて引けています。

その後、遅行スパン(紫線)が実線を下抜いて完全に弱気相場に陥り36%もの下落を喫しています。

ベアリッシュリバーサルのトレードタイミング・トレード方法は?

『ベアリッシュリバーサル』は、高値更新と誤認させて勢いに乗って買っていたロングポジションが手ひどい返り討ちにあったという証跡になります。

そのためさらに上昇すると誤認したかなりのロングポジションが含み損を抱えて残存しています。

これがさらなる下落で耐えきれずに損切り(売り)を行う過程で相場が急落していきます。

問題はショートポジションを構築するタイミングです。

それまで上昇トレンドが確認できているので、「行き過ぎだろうと」考えて逆張りで事前に売り(ショート)参戦しても、そのままトレンドが継続する場合があり非常に成功確率が低いトレードになります。

そのため『ベアリッシュリバーサル』が完成した後に、売り(ショート)を仕掛ける方法が一番堅実なトレードでしょう。

ただし、このプライスアクションには限界があり、強いトレンドの終了時期に現れた場合は、非常に強いトレンド転換のシグナルになりますが、方向感のない相場で出現した場合は効力がありません。

このテクニカル分析の逆の上昇トレンドへの転換パターンがブリッシュリバーサル』となります。
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ベアリッシュリバーサルのトレードタイミングは?

『ベアリッシュリバーサル』のトレードタイミングは、ハッキリとした上昇トレンドの終了時期を狙う必要があります。

先に挙げた2つの事例では、一度下落した後に押し目買いが入って再度上昇したところで『ベアリッシュリバーサル』が出現したタイミングを狙っています。

なぜかというと、上昇トレンドから下落トレンドへの転換は、鋭角に上昇から下落へ転じるケースはほとんど存在せずダブルトップ・トリプルトップ・ディセンディングトライアングルなどのフォーメーションの形成を経てそのフォーメーションの下値支持線をブレイクして下落トレンドに転換するパターンが非常に多いからです。

例えば上記の上昇ウェッジのフォーメーションでは、仮にヘッド&ショルダーズのトップで『ベアリッシュリバーサル』が出現したとしても、一気に雪崩のように下落するわけではなく、一度サポートラインまで戻りを試す「リターンムーブ」が発生する可能性があります。

その後、ヘッド&ショルダーズのネックラインをブレイクすれば一気に崩れだす可能性が高いですが、それまで行ったり来たりをしばらくは繰り返して次第に弱気のフォーメーションを形成していくでしょう。

したがってトレーダーは、『ベアリッシュリバーサル』単体で売買行動を起こさず、これまで辿ってきたトレンドライン・安値高値などに引いた水平線からどのようなフォーメーションを形成していくかをイメージしてそのフォーメーションの下値抵抗帯のブレイクまでじっくり待つ必要があります。

ベアリッシュリバーサルのトレード方法は?

『ベアリッシュリバーサル』の精度が非常に高いのが、重要な高値水準で一旦高値を更新したものの、ほどなく押し戻されてブレイクアウトが失敗し上昇トレンドラインを割り込んでしまう事例です。

これを『偽りのブレイクアウト=フォールスブレイクアウト』と呼びますが、この時に反転したときの陰線が『ベアリッシュリバーサル』であればさらに下落トレンドへの転換の確率が高まります。

この重要な高値水準でブレイクに失敗し、『ベアリッシュリバーサル』が出現すると、資金の1/3で当日の大陰線の安値下抜けでショートし、次に上昇トレンドライン下抜けでさらに追加、最後はネックラインへのリターンムーブで止めのショートをポジションを構築します。

こうやってブレイクを見届けながら順にポジションを取ることで、リスクを抑えながらポジションを積み上げて大きなリターンをあげることができます。

ベアリッシュリバーサルの精度を高める指標

『ベアリッシュ・エンガルフィング(ベアリッシュリバーサル)』単体による判断よりもそれを補足する指標も確認し、現状がショートの好機なのか確認しておきましょう。

代表的な指標としてチェックしてほしいのが以下の3つです。

  1. Fear-and-Greed Index
  2. IGクライアントセンチメント
  3. 米10年国債利回り

①Fear-and-Greed Index

Fear-and-Greed Indexとは、アメリカの大手メディアCNNが提供している株式市場の市場心理を示す指標です。

引用:Fear-and-Greed Index

Fearは恐怖、Greedは貪欲を意味しており、株式市場が過熱しているときにはEXTREME GREED(極度の貪欲)となり、反対に暴落などで市場心理が冷え切っているときにはEXTREME FEAR(極度の恐怖)となります。

Fear-and-Greed Indexのパラメーター 市場心理
76~100 EXTREME GREED(極度の貪欲)
56~75 GREED(貪欲)
46~55 NEUTRAL(中立)
26~45 FEAR(恐怖)
0~25 EXTREME FEAR(極度の恐怖)

『ベアリッシュリバーサル』が効果的なのは、やはり相場に過熱感があるEXTREME GREED(極度の貪欲)のときです。

または出現する少し前にEXTREME GREED(極度の貪欲)となっていた場合でも良いでしょう。

②IGクライアントセンチメント

IG証券とは、イギリスに拠点を置く、金融オンライン取引サービスのプロバイダー「IGグループ」で、株式・株価指数・外国為替証拠金取引・商品先物・CFD・バイナリーオプションなどを提供しています。

日本ではFXオンラインジャパンという会社名でしたが、2011年に「IGグループ」に統合されています。

この証券会社が提供している「IGクライアントセンチメント」は、グルーバルに展開している「IGグループ」の顧客がどのようなポジションになっているか示すものです。

引用:「IGクライアントセンチメント」

個人投資家の習性は昔と今も変わらず、利益は一刻も早く利益確定して、損失は先延ばしにする傾向にあります。

そのため『ベアリッシュリバーサル』が出現して売りサインが点灯すると、ロングポジションが急増し、ショートポジションが急減するという相場と真逆の動きをします。

これは相場の価格形成を考えるとわかりやすく、なぜ買っている勢力が多くなっているに価格が下落するのかというと含み損を抱えた数的に多い買い勢力が増加していくと最後は耐えきれずに現在の価格よりも安値で損切り(売り)するから価格が下落するのです。

論理的には安値で買って、高値で売らなければ利益が出ませんが多くの人は今も昔もこれとは真逆の行動を取ってしまう習性があるようです。

例えば「S&P500」は、2022年の10月からショートポジションが増加し2023年6月あたりで大半がショートというポジション状態になっていました。

これら大勢を占めるショートポジションは、相場が上昇するにしたがって損失に耐えきれずに損切りを敢行する(買い戻し)ため、相場がさらに吹き上がっていきます。

これがFEDが利上げを行っている過程であるにも関わらず、2023年前半で「S&P500」が堅調だった理由です。

③米10年国債利回り

米10年国債利回りは、アメリカ合衆国が発行する債券に投資する代表的な資産運用の方法です。

投資家は、この米10年国債に投資して確実な利回りを受け取るのか、それともリスクを冒して株式投資してもっと高い利回りを追求するのか、または金利よりもインフレ率が高ければ不動産に投資するのか、または原油・金などの商品に投資したほうが有利なのか天秤にかけます。

米10年国債利回りが、仮に5%もあれば株式で下落リスクを抱えて投資するよりも魅力的であると判断する投資家は多いでしょう。

つまり株式投資で期待される利回りを米10年国債利回りが、大幅に超えるようだと株式市場から資金が流出する原因となります。

特に顕著なのがGOLDで貴金属には金利がつかないため、金利の動向に非常に敏感です。

そのため米10年国債利回り(名目金利)が、期待インフレの上昇率を超えて上昇している最中では、実質金利が上昇しGOLDが下落しやすい傾向になります。

実質金利名目金利期待インフレ

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この記事で掲載しているチャートは、Trading Viewを使っています。

WTI原油日足/Trading View

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サクソバンク証券 0.5pips 6.0pips 0.3pips
OANDA Japan CFD 0.4pips 3.0pips 0.3pips
DMM CFD 0.5pips 3.9pips 1.2pips
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ベアリッシュリバーサルとは?トレードタイミング・方法まとめ

今回はローソク足をもちいたプライスアクションの一つ『ベアリッシュ・エンガルフィング(ベアリッシュリバーサル)』について解説しました。

『ベアリッシュリバーサル=弱気への反転』とは、上昇トレンドの相場が下落トレンドに転換することを示唆したプライスアクションで、見た目にも転換したことがハッキリわかるため習得しやすいテクニカル分析です。

このときのショートポジションは、一般的に前日の陽線を包み込む大陰線の安値を翌日下回るタイミングで売りエントリーします。

反転したポイントが重要な高値水準なら、初動からショートエントリーしても良いですが、大抵の場合はその後、ヘッド&ショルダー・ダブルトップ・ディセンディングトライアングルなどのフォーメーションが形成されます。

そしてそのフォーメーションの下値抵抗帯をブレイクしたところで、二次・三次のショートポジションを追加していく方法が失敗も少なく堅牢な投資手法となります。

トレードの対象は、今回のトレードの事例で説明したアメリカの代表的な株価指数「S&P500」をはじめとして、FX、原油・金・銀などの商品などあらゆる投資対象に適用されますので、トレード対象の銘柄を拡げて『ベアリッシュリバーサル』の出現を待ちましょう。

今回のテクニカル分析では、多くの投資家が使っているTrading Viewで説明していきましたが、十分な機能を使うには月額$12.95のエッセンシャル以上でなければ分析はしにくいと思います。

無料プランでは実は機能に制限があります。

そのため分析には、無料でありながらテクニカル分析を無限に追加できる楽天MT4CFDも選択肢の一つとして検討すべきだと思います。

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