WTIの反発目処は67ドルか65ドルか?ターゲットは?/原油CFDトレードブログ

こんにちは、cohamizu(@cohamizu1)です。

WTI・BRENTは、火・水で2日連続のSpinning top candles(コマ足)でトレンドの転換を示唆した後、下ヒゲが長くローソク足の実体が極端に短いSpike lowが出現しました。

そのため反発に期待したポジションを構築したのですが、現実は非常に厳しくSpike lowの安値を更新して日足・週足を終えています。

WTI日足/Trading View

Spike low(スパークロー)の長い下ヒゲを更新して安値をつけた場合、さらに下落トレンドが強化される判断になります。

しかし中東情勢が沈静化するかといえばそうではなく、前回(2024年4月)とは異なってイスラエルの立場は有利で、事態の沈静化を図る動機よりイランに思い知らせる欲求のほうが強いのではないでしょうか。

そうなると事態は沈静化よりも拡大する可能性のほうを心配する必要があります。

イスラエルはアメリカの意向を確認しつつ計画を進めていますが、半月後の大統領選挙の結果如何では、バイデン政権とはまったく真逆でイランの重要施設に攻撃をする方針を主張するトランプ政権が誕生する可能性があります。

したがってイスラエルの報復攻撃が間近に迫っている段階(大統領選挙前の行動を匂わせていた)で、ショートポジションを取る行動はかなりリスクを負うことになるため、やはりどこで反発するのかを模索することになってくると思います。

この記事では、このように原油取引の週単位の見通しについてTrading Viewで分析していますが、原油価格のトレードは、GMOクリック証券、DMM CFD、外為どっとコムCFDネクストなどが低コストで使いやすい証券会社です。

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原油価格(WTI・BRENT)10月第4週の見通し

10月第4週のWTI原油価格の見通しは、10/8のベアリッシュリバーサルが原油価格にどれだけの影響を及ぼすのか、反発するとすればどの水準なのかを模索する週になると思います。

まず原油価格にとって重要なのは、中東情勢などの刺激的なヘッドラインよりも需要がどうなっていくのかが重要です。

FEDが9月に予防的な利下げをしたことは景気後退の前に需要が持ち直してくる可能性があること、また半月後の大統領選挙でトランプ候補が勝者となれば優先的に行うのは経済対策となるため、売り方はいつまでショートし続けられるかが課題になります。

先週は、ショートすべきだった場面も多かったのが現実ですが、現実の問題としてイスラエルのイランに対する報復攻撃はいつ発生してもおかしくありません(本来なら10/15~10/16に実行される予定だったがイラン側に情報が漏れたため中止になった)。

したがって時間的にもショートカバーが発生してくる公算は高いため、やはり買いから入る戦略を模索して先回りするか、事実を確認して行動に移すかどちらかになると思います。

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WTI原油週足分析)シンメトリカルトライアングルを上方ブレイクした場合のターゲットは103ドル

WTI週足/Trading View

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WTIは週足ベースでは、2023年3月から形成している長大なシンメトリカルトライアングルの下方ブレイクがトライアングルパターンのE波特有のスローオーバーである可能性を重視しましたが再度トライアングルの外に引き戻されています。
普通に考えると週足200SMA前後の上値抵抗線で反落しているため、ブレイクアウトは下方向で$40割れに迫る価格のリセットを狙ったほうが大きな利益を期待できるかもしれません。
しかし前述のように前後の状況の推移と、実際に現地に行って情報収集した人物の意見とを総合すると、2024年4月12日のような「プロレス」で終わる可能性は少ないと考えています。

また時間の経過も重要で、景気後退に転落する前に行っている各中央銀行の利下げなどの予防措置は、需要を復活させインフレを再燃させる可能性があります。
つまり大暴落が起きてリスク回避で原油価格が異常な下落を喫するコースは、徐々に考えにくくなっており、むしろインフレ第2波のほうが懸念される状況です。
したがってテクニカル分析では、大きな下落を狙える観測ができる一方で、ファンダメンタルズを考慮すると、長大な距離を狙った腰の座ったショートポジション・プットオプションが構築されにくく、現状は$100を狙った強気の賭けが失敗した後始末をしている可能性のほうが高いと思います。
その敗戦処理がどこで終了するか市場が回答を出したところで、買いから入るほうがリスクリワードが良いのではないでしょうか?
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WTI原油日足分析)ハーモニックパターンは2つの可能性を考えておくこと

前回は、ハーモニックパターン「クラブ」ではないかという推定で押し目買い路線だったのですが、結論失敗しています。
そのため起点となる位置関係を見直して2通り反発する仮説を立てています。

ハーモニックパターン「ガートレー」なら80.45ドルまで反発

1つ目がハーモニックパターン「ガートレー」です。
条件はC点がA-Bのリトレイスメント0.886以内で反発することです。
WTI日足/Trading View

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X点とB点(0.618)の整合性が取れていませんが、BRENTではかなり近い数値になっているため候補の一つになり、$80.45まで反発する路線ですが、D地点で反落してトライアングル内に戻るパスコースにかなり違和感があります。

ハーモニックパターン「クラブ」なら96.30まで反発

2つ目がハーモニックパターン「クラブ」です。
条件はC点がA-Bのリトレイスメント0.886以内で反発することで、「ガートレー」とここまでは大きな違いがありません。
WTI日足/Trading View

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同じくX点とB点(0.382~0.618)の整合性が取れていませんが、BRENTではかなり近い数値になっている点とシンメトリカルトライアングルのターゲットにかなり近い点で、トライアングルを上方ブレイクアウトするなら狙ってもよいターゲットになり得ます。

いずれもさらなる下落がなく、$67~$65で反発することに成功すればこの考えに沿ったポジションメイクが考えられます。

BRENT北海原油日足分析)ハーモニックパターン「クラブ」では99.58まで反発

BRENT日足/Trading View

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BRENT(北海原油)は、WTIに比べてチャートがキレイでトレンドライン・水平線が的確にレジスタンス・サポートとして機能しています。
こちらも同じくハーモニックパターン「クラブ」が成立するためにA点~B点のリトレイスメント0.886で反発してC点が確定することで、そこからX点~A点のリトレイスメントD点=$99.58への到達までのパスコースが成立してきます。
いずれも重要なのは、景気が持ちこたえている間に予防的な利下げによって需要の低迷が持ち直すことです。

原油価格が堅調な上昇力を取り戻すには、戦争などの刺激的なヘッドラインではなく確かな需要の回復が必要なのです。

WTI原油・BRENT北海原油のチャート分析について

ここまで原油価格(WTI・BRENT)のトレードについて週足→日足→1時間足で説明してきましたが、基本的にこの記事のトレード手法は4時間足でトレンドラインを引いて、1時間足を主に確認しつつ以下の3つのポイントを重視したトレード手法を採用しています。

その手法とは、以下の3つです。

  1. 天井圏・底値圏でスパイクorリバーサルをともなうフォールスブレイクアウト
  2. 天井打ち・底打ちの後、1時間足62EMAで押し目・戻り目
  3. トレンド継続のブルフラッグ・ウェッジ(下落トレンドではベアフラッグ・ウェッジ)

主な手法としては、これらを使いまわしてより熟練度を高めようとしており、それ以外の値動きに関しては「得意ではない」という判断でスルーすることで勝率を高めることを狙っています。

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先週の2024年10月第3週までの状況は、景気後退による原油価格のさらなる下落よりも、中央銀行による「予防的な利下げ」による需要回復期待と大統領選挙前に行われるであろうイスラエルの報復攻撃によるイランの供給障害懸念で反発する可能性を見込んでいます。

ですのでブルフラッグ・ウェッジが出現したパターンではありませんが、押し目をつけて上昇トレンドに復帰するパターンの一つだという認識です。

このように一見無限に存在しそうなチャートパーターンの中で効率よくリターンを得られるものだけ抽出し、そのパターンの出現を待ってエントリーすべきです。

反対にすべての場面で利益を獲得しようとすると無駄な損失を招く結果になるので、逆に遠回りになると思います。

以上①②③のパターンについて説明しましたが、エントリーにはこれから説明するチャートシステムで分析したうえでエントリーすると良いでしょう。

①分析チャートツールはダントツでTrading Viewが便利

WTI原油(または北海ブレント)のチャート分析では、Trading Viewを読者の方におすすめしています。

WTI原油4時間足

一般的なチャートシステムでは、この記事で掲載しているチャートのようなGMMA(複合型移動平均線)は標準装備されていないため、トレンドがどちらの方向に傾いているか直感ではわかりにくい問題があります。

ですので、まずはGMMA(複合型移動平均線)を導入できるTrading Viewの無料版からはじめてみましょう。

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②無料で便利なチャートツールは楽天MT4CFD

Trading Viewは、無料で閲覧できる高機能ツールですが、無料プランで表示できるインジケーターは2つまで、チャートを同時表示できないなど、十分な機能を使うには月額$12.95のエッセンシャル以上のプランにしなければ、機能に制限があるので不便に感じる場合があります。

そこで無料でありながらテクニカル分析を無限に追加できる楽天MT4CFDを使うことでその問題を解決することができます。

MT4で原油のチャートをチェックするには、USOILのシンボルを追加することで可能になります。

Trading Viewに対する利点は、楽天MT4CFD口座を開設していれば無料で機能を使えることとローソク足の動きが非常に速く(MT4ではトレンドに乗ったポジションを維持しやすくなるため平均足を使っています)判断を下しやすいことです。

使い方の一例では、Xで楽天MT4CFDチャートを使った15分足平均足トレードのエントリー方法を具体的な内容で公開しています。

このように短期売買になればなるほど、楽天MT4CFDを利用する優位性が活きてくるでしょう。

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【結論】WTI/BRENT原油2024年10月第4週見通し

原油価格(WTI・BRENT)の2024年10月第4週の見通しは、下落トレンド継続を示唆するプライスアクションとなっていますが、発生するであろう反発局面はどこかを模索する週になってくるでしょう。

基本的に景気後退=原油価格のリセットを発生させるには時間がかかりすぎたと思います。

WTI日足/Trading View

大きな下落トレンドが発生するにしても、FEDが行った予防的な利下げは基本的には原油に価格にとって最もポジティブな内容です。

他の条件を加味しても、中東情勢にしても、アメリカの大統領選挙で選出された大統領が行うであろう経済対策にしても、条件としては原油価格を押し上げる内容が時間的に差し迫っています。

よって原油価格が、$67~$65に達するならショートカバーが発生するリスクを心配したほうが良いと思います。

この記事では、このように原油取引の週単位の見通しについてTrading Viewで分析していますが、エントリータイミングを図るには、「楽天MT4CFD」のチャートを活用する方法を読者にはオススメしています。

したがってこの記事で、Trading Viewで週足→日足→4時間足もしくは1時間足で大枠の方向性とターゲットを算出して、楽天MT4CFDで精密なエントリーを行うことで難しいとされる原油市場の攻略を目指しましょう。

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