WTIはハーモニックパターン「クラブ」D点$85.20を目指す/原油CFDトレードブログ

こんにちは、cohamizu(@cohamizu1)です。

WTI・BRENTは、$65レベルで底抜けを回避し反発し下落トレンドチャネルを上方ブレイクしています。

しかも2023年3月から続くシンメトリカルトライアングルを一度下方にブレイクしたにも関わらず、再びトライアングル内に戻り上昇方向への動きを強めていることから、$65まで続いた下落トレンドは実はトライアングルパターンのE波特有のスローオーバーである可能性が高くなってきました。

つまりこれまで描いてきたシンメトリカルトライアングルの方向性は、下落継続ではなく実は$103に達する上昇トレンド転換への布石だったことになります。

WTI週足/TradingView

原油価格の継続的な上昇には、地政学リスクなどの衝撃的なヘッドラインではなく強い経済活動による需要の回復が欠かせません。

それをアシストするのは、中央銀行による利下げと政府による強力な経済対策であり、特に後者の経済対策はトランプ政権が実現すると最優先で取り組まれると考えられる事項であり、原油価格を押し上げる需要の回復は十分に考えられます。

したがって週足200SMAを上抜いて、トライアングル上値抵抗線のブレイクアウトが成功するか否かを注視する必要があるでしょう。

この記事では、このように原油取引の週単位の見通しについてTrading Viewで分析していますが、原油価格のトレードは、GMOクリック証券、DMM CFD、外為どっとコムCFDネクストなどが低コストで使いやすい証券会社です。

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原油価格(WTI・BRENT)10月第3週の見通し

10月第3週のWTI原油価格の見通しは、10/1を起点とした現在のリバーサルがトライアングルを上方ブレイクする大きな上昇トレンドに発展していくか否かを見定める重要な週になると考えています。

トライアングルの下方ブレイクが実はE波のスローオーバーであり、多くの市場参加者に大きな下落トレンドの開始を予想させておいて、多数のショートポジションを設定させ、それを大きく裏切る動きに発展させることで強力な上昇相場が作り上げられます。

原油のオプション取引で$100をターゲットにしたコールオプションが過去最高のレベルで発生したのは、そういった背景からシンメトリカルトライアングルをブレイクした際の最大値を見積もったからで、狙える収益機会は可能な限り獲得したいという目論見が伺えます。

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WTI原油週足分析)シンメトリカルトライアングルを上方ブレイクした場合のターゲットは103ドル

WTI週足/TradingView

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WTIは週足ベースでは、2023年3月から形成している長大なシンメトリカルトライアングルの下方ブレイクが失敗に終わったことがわかります。

一方でイスラエル-イラン間の紛争激化で急ピッチで上昇していった原油価格は、日足200SMAであまりにも乗り遅れまいとする買いが殺到しすぎたため、その重みに耐えきれず一旦急落したことで週足でかなり長い上ヒゲも形成されています。

そのため読者の中には迷いも生じると思いますが、少なくとも下落トレンドチャネルをブレイクして先程の反落時に再度ブレイクした平行チャネル上値抵抗線までリターンムーブすることで再テストを行っていますので少なくとも下値は固まったと見るほうが適切でしょう。

よって注目すべきは、シンメトリカルトライアングルの上値抵抗線をブレイクするかどうかです。

ブレイクした場合のターゲットを計測するには、通常トライアングルの底辺の高さを測り、E波達成→リバーサル開始の起点から垂直に距離を測ります。

  • トライアングル底辺の高さ(37.85)
  • E波終点65.27+底辺の高さ37.85=ターゲット103.12

10月第1週の目論見では、逆方向に$47.62までの下落を想定しましたが、市場が下落を期待しすぎればするほど逆方向に動いたときの値動きは大きくなります。

あるいは弱気派によって分析された需給予測よりも需要の弱体化は発生せず、むしろ利下げによって復活していく傾向になっている可能性もあります。

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WTI原油日足分析)ハーモニックパターン(クラブ)から計測される中期ターゲットは85.20ドル

WTI日足/TradingView

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ハーモニックパターンはフィボナッチ比率を使ったチャートパターンですが、日本ではあまり利用されずWボトムのほうがよく分析方法として用いられます。

このパターンはダブルボトム・ダブルトップが基本形でもあるので、それで考えるとわかりやすくハーモニックパターンのB地点に位置するネックラインをブレイクした後、なぜ戻ってきたかも説明できるでしょう。

このハーモニックパターンは複数あり、今回WTIで観測されているパターンはX・A・B・C点のフィボナッチ比率から「クラブ」と推測されます。

したがってX点~A点のリトレイスメントD点1.618=$85.20がターゲットとして妥当なポイントとして浮上しますし、その後の反落も想定できるためトレーダーはロングでもショートでもどちらでも利益を獲得することが可能でしょう。

BRENT北海原油日足分析)ハーモニックパターン(クラブ)から計測される中期ターゲットは87.87ドル

BRENT日足/TradingView

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BRENT(北海原油)は、WTIに比べてチャートがキレイでトレンドライン・水平線が的確にレジスタンス・サポートとして機能しています。
こちらも同じくハーモニックパターン「クラブ」が観測できるためターゲットは、$87.87に達しトライアングルの上値抵抗線にジャストヒットすると予想できます。
しかも10/8に急反落した際にサポートされた水準もトライアングル下値支持線であることから、やはり下値は限定的で売り方はリスクが高い割にはメリットの少ないショートを維持する意思は乏しく、上昇トレンドに復帰する可能性のほうが高そうです。
前回、上昇がレジストされた日足200SMAはブレイク成功した後も一時的な調整を支える重要な水準として機能しそうなので、ハーモニックパターン「クラブ」のD地点での利益確定(指値)、ショート切り替え後の日足200SMA水準の利益確定(指値)の水準を取引している証券会社のレート・スプレッドで再計算しておくべきでしょう。

WTI原油・BRENT北海原油のチャート分析について

ここまで原油価格(WTI・BRENT)のトレードについて週足→日足→1時間足で説明してきましたが、基本的にこの記事のトレード手法は4時間足でトレンドラインを引いて、1時間足を主に確認しつつ以下の3つのポイントを重視したトレード手法を採用しています。

その手法とは、以下の3つです。

  1. 天井圏・底値圏でスパイクorリバーサルをともなうフォールスブレイクアウト
  2. 天井打ち・底打ちの後、1時間足62EMAで押し目・戻り目
  3. トレンド継続のブルフラッグ・ウェッジ(下落トレンドではベアフラッグ・ウェッジ)

主な手法としては、これらを使いまわしてより熟練度を高めようとしており、それ以外の値動きに関しては「得意ではない」という判断でスルーすることで勝率を高めることを狙っています。

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先週の2024年10月第2週までの状況は、ハーモニックパターン「クラブ」が完成しており、D点となる$85.20を目指した値動きになっていると推定しています。

ですのでブルフラッグ・ウェッジが出現したパターンではありませんが、押し目をつけて上昇トレンドに復帰するパターンの一つだという認識です。

このように一見無限に存在しそうなチャートパーターンの中で効率よくリターンを得られるものだけ抽出し、そのパターンの出現を待ってエントリーすべきです。

反対にすべての場面で利益を獲得しようとすると無駄な損失を招く結果になるので、逆に遠回りになると思います。

以上①②③のパターンについて説明しましたが、エントリーにはこれから説明するチャートシステムで分析したうえでエントリーすると良いでしょう。

①分析チャートツールはダントツでTrading Viewが便利

WTI原油(または北海ブレント)のチャート分析では、Trading Viewを読者の方におすすめしています。

WTI原油4時間足

一般的なチャートシステムでは、この記事で掲載しているチャートのようなGMMA(複合型移動平均線)は標準装備されていないため、トレンドがどちらの方向に傾いているか直感ではわかりにくい問題があります。

ですので、まずはGMMA(複合型移動平均線)を導入できるTrading Viewの無料版からはじめてみましょう。

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②無料で便利なチャートツールは楽天MT4CFD

Trading Viewは、無料で閲覧できる高機能ツールですが、無料プランで表示できるインジケーターは2つまで、チャートを同時表示できないなど、十分な機能を使うには月額$12.95のエッセンシャル以上のプランにしなければ、機能に制限があるので不便に感じる場合があります。

そこで無料でありながらテクニカル分析を無限に追加できる楽天MT4CFDを使うことでその問題を解決することができます。

MT4で原油のチャートをチェックするには、USOILのシンボルを追加することで可能になります。

Trading Viewに対する利点は、楽天MT4CFD口座を開設していれば無料で機能を使えることとローソク足の動きが非常に速く(MT4ではトレンドに乗ったポジションを維持しやすくなるため平均足を使っています)判断を下しやすいことです。

使い方の一例では、Xで楽天MT4CFDチャートを使った15分足平均足トレードのエントリー方法を具体的な内容で公開しています。

このように短期売買になればなるほど、楽天MT4CFDを利用する優位性が活きてくるでしょう。

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【結論】WTI/BRENT原油2024年10月第3週見通し

原油価格(WTI・BRENT)の2024年10月第3週の見通しは、$65でトライアングルパターンのE波を達成し、リバーサルを継続していると考えています。

このリバーサルが続伸しトライアングル上値抵抗線をブレイクすれば、長期的なターゲットとして$103が浮上することになります。

WTI日足/TradingView

この記事では、このように原油取引の週単位の見通しについてTrading Viewで分析していますが、エントリータイミングを図るには、「楽天MT4CFD」のチャートを活用する方法を読者にはオススメしています。

したがってこの記事で、Trading Viewで週足→日足→4時間足もしくは1時間足で大枠の方向性とターゲットを算出して、楽天MT4CFDで精密なエントリーを行うことで難しいとされる原油市場の攻略を目指しましょう。

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