WTIとアメリカ長期金利との相関性

こんにちは、cohamizu(@cohamizu1)です。

米10年国債利回りは、「名目金利」と「期待インフレ率(BEI)」と「実質金利」に3分類でき、以下のように計算されます。

  • 実質金利=名目金利-期待インフレ率

多くの人が注目するのは、資金のコストである「名目金利」で、TradingViewなどで推移を確認する場合は”US10Y”で表示することができます。

景気が強く資金需要が高いときこの「名目金利」は上昇し、逆に景気が弱体化して資金需要が減っているときは「名目金利」は下降するため、全体的な景気の先行きを示した指標とも受け取れます。

US10Y
US10Y週足

この「名目金利」は、直近なら2020年のコロナショック時には0.3%台にまで低下した場面がありましたが、アメリカの中央銀行にあたるFEDによる無制限量的緩和による景気下支えで上昇に向かい、その後の経済の復調・拡大に伴う物価高により高止まりしている状態です。

この「名目金利」は投資の世界では、この債券市場の上に株式や不動産が乗っかっている構図であり、投資家は金利を見てどちらに投資すべきか常に綱引きをしています。

一方で米10年国債利回りの一つである期待インフレ率(BEI)と原油価格(WTI)は強い相関性を確認でき、実質金利は金価格との強い逆相関性を確認できます。

この記事では、この米10年国債利回りと原油価格の相関性について徐々に内容を加筆して、金利の動きを原油のトレード、または金利に敏感なゴールドのトレードにも役立てる情報にしていきたいと考えています。

WTIのトレードは、日本ではGMOクリック証券DMM CFD外為どっとコムCFDネクストなどが低コストで使いやすい証券会社です。

いずれも高還元ポイントサイト『ハピタス』を経由して口座開設するだけで公式サイトの特典に加えて、ハピタスから大量のポイントが獲得できます。

筆者は、ハピタスの認定ユーザーなので他のサイトよりも紹介特典が充実していますので、下記バナーより登録してください。

高還元率ポイントサイト『ハピタス』への登録は、このサイト経由で特別紹介特典として合計2,000円相当のポイントがプレゼントされます。

高還元ポイントサイト「ハピタス」
5

ハピタス2025年3月紹介バナー

①広告の数が非常に多く、高いポイント還元が魅力のポイントサイトです。
②ネットショッピングも高還元率で「お買い物あんしん保証制度」も完備。
③ポイント交換先が豊富で即日交換できます。
☆このサイトからなら特別紹介特典として合計2,000円相当のポイントプレゼント!

記事内に広告を含みます(PR)

名目金利と原油価格の相関性

名目金利は、冒頭で触れたように経済活動の活発化が予測され資金需要が高まると考えられると上昇し、逆に経済活動が鈍化すると予測され資金需要の低下が見込まれると下降していきます。

経済活動が活発化する場合は、原油価格が上昇傾向になるはずで、概ね原油価格とUS10Yの相関性が認められますが、2024年9月~11月にかけては米10年国債利回りが上昇したにも関わらず、原油価格は低迷し続けました。

米10年国債利回りと原油価格の比較

比較のため、US10Yに原油価格をピンクのラインで表示していますが、その部分だけ逸脱しています。

このように相関関係が高いのは、一時的な場合があり「名目金利」と必ずしも相関しない場合も見られます。

そのため「名目金利」を原油価格の強弱に使えるというよりは、債券利回りが株式の期待利回りを上回って推移するケースでは、投資家は株式よりも債券に投資したほうがメリットが大きくなるなど、綱引きをしている関係性になるため株式との関係性のほうが色濃いでしょう。

ですが全般的な景気の強さを表している指標でもあるので、原油価格で注目されるテーマが景気の強さである場合、相関性が高くなることもあります。

直近の名目金利と原油価格の相関性

2024年12月に入って、米10年国債利回りと原油価格は相関性を取り戻しています。

米10年国債利回りVSWTI原油

この関係性が維持されている限り、今後の米10年国債利回りの動向が原油価格の方向性も決めていくと考えられますが、見る限り11月15日の高値水準を割り込んで12月6日につけたスイングローの水準まで下落しそうな気配だと現状では判断しています。

したがって原油価格においても下落トレンド継続を見通していますが、2月7日のセッションでは+1.28%戻しており、一旦下抜いたサポートを再テストしています。

これを破って下降トレンドラインも超えるようなら、思惑は外れて金利が上昇し原油価格も持ち直す可能性がありますが、達成できなければさらに下落すると考えて良さそうです。

関連記事

こんにちは、cohamizu(@cohamizu1)です。WTI原油は、スパイクハイを週足単位で示現した後、反発が持続することなく下落し続けかなり弱気なチャートが続いています。とくに先週までエリオット波動W1の頂点71.50[…]

【2025年2月第2週】WTIはWolfewaveを形成している/原油CFDトレードブログ

期待インフレ率と原油価格の相関性

しかしより相関性の高さが認められるのは期待インフレ率(BEI)です。

WTIと期待インフレ率引用:TradingView

期待インフレ率とは、市場関係者(投資家等)などが予想する将来の物価上昇率をいいます。

物価が将来どれくらい変動すると世の中や市場が見ているかを示すもので、その代表的な指標として、 普通国債 (利付国債)と 物価連動国債 (物価に連動して元本が増減する国債)の流通利回りの差から求める「ブレーク・イーブン・インフレ率 (BEI)」がそれにあたります。

かなり近い精度で原油価格と連動しており、原油価格の動きに対してわずかながら先行して動く傾向にありますが、やはり産油国からの供給にまつわる懸念で価格が上下にぶれたりするため一時的な乖離は市場でよく散見されます。

原油価格と米10年国債利回りのどちらが主従関係にあるのかは判然としませんが、普通に考えて市場が圧倒的に大きい債券市場のほうが主で、原油価格は従の関係になると考えられます。

しかし期待インフレ率が高止まりしているのに、原油価格がどんどん下がっている状態は、株式投資のバリューギャップのようなものなので、いずれ埋めてくるという期待値が高いと判断できます。

関連記事

こんにちは、cohamizu(@cohamizu1)です。X(旧:Twitter)で日々、原油取引について投稿しているので、ご存じの方もいらっしゃると思いますが、基本的にWTI原油取引で生計を立てています。そのためトレードの[…]

WTI原油CFDトレード手法/CFD投資ブログ

名目金利-期待インフレ率=実質金利

では「名目金利」とゴールドとの相関性または逆相関性は認められるでしょうか?

名目金利と金価格

実は金利が上昇してもゴールドは関係なく買われており、「名目金利」はとても参考になりそうもありません。

この米10年国債利回り(名目金利)から期待インフレ率を引いた数値が実質金利という指標です。

この実質金利がプラスなら預金のままでも金利によって大幅な目減りは防げますが、マイナスである場合は預金のままで保有すれば物価の上昇のほうが金利よりも高いということですので、ゴールドのような実物資産を購入したほうが有利になります。

シンプルに実質金利が低下傾向ならインフレに強い実物資産の代表格であるゴールドを買ったほうが有利となり、実質金利とゴールドの関係は逆相関が強いといえます。

特に日本は、実質金利がマイナスの状態が継続し、通貨価値が低下し円安になっているため、TOPIX連動などのインデックスファンドを保有するよりもゴールドに連動したETFを保有したほうが有利になっています。

TOPIXと純金の比較

そのため実質金利の低下が予測できる場面では、ゴールドへの投資も欠かせない要素になっていくと考えており、筆者もゴールドへ長期投資しています。

【まとめ】WTIとアメリカ長期金利との相関性

WTIは期待インフレ率と比較的相関性が高く、ゴールドは実質金利と逆相関する関係にあります。

 

この記事では、このように原油価格に相関する米10年国債利回りについて言及していますが、実際のWTIのトレードは、日本ではGMOクリック証券、DMM CFD外為どっとコムCFDネクストなどが低コストで使いやすい証券会社です。

いずれも高還元ポイントサイト『ハピタス』を経由して口座開設するだけで公式サイトの特典に加えて、ハピタスから大量のポイントが獲得できます。

筆者は、ハピタスの認定ユーザーなので他のサイトよりも紹介特典が充実していますので、下記バナーより登録してください。

ハピタスへの登録は、このサイト経由で特別紹介特典として合計2,000円相当のポイントがプレゼントされます。

  • 登録で100円(認定ユーザー経由限定特典)
  • 掲載広告を利用し、有効判定期限までに1,000pt以上有効判定で1,300円
  • 期間中にショッピング利用→有効判定で100円
  • 登録後7日限定でスタンプラリークリアで500円

\高還元率ポイントサイト/

ハピタス2025年3月紹介バナー

登録+広告利用で2,000円相当GET
WTIとアメリカ長期金利との相関性
最新情報をチェックしよう!