2026年第3四半期10週 農産物市場見通し

2026年第3四半期10週 農産物市場見通し

こんにちは、cohamizu(@cohamizu1)です。

先週のS&P Agriculture Indexは、連戦連勝の勢いで月火と連騰しましたが残りの3日間を下落して引けています。

その主な要因は、ウクライナ・ロシア間の和平交渉が再開されたことによるリスクプレミアムの剥落です。

S&P Agriculture Index

しかし市場が期待した効果は、筆者がXでポストしているように、得られることはありません。

この話が急に持ち上がってきたのは、ロシアやウクライナが乗り気になったからではなく、米国がより広い地域戦略を意識しているからです。

つまりウクライナ問題で一定の譲歩を示すことでロシアと一時的な妥協を図り、その結果としてロシアとイランの関係に変化を生じさせ、中東情勢で有利な立場を得ようとしているのです。

ただしこのような合意はゼレンスキー大統領が領土喪失を受け入れる可能性が低いため早急に成立することはなく、ロシア側についても、過去の経緯から米国やNATOが将来的に合意を順守すると考えていないと思います。

その結果、今週は膨らみ過ぎた期待の反動で小麦から買い戻されるでしょう。

今回の記事では、次々と長期トレンドが上昇に転じた農産物の中でもコーンを取り上げます(ファンダメンタルズに関してはXアカウント:@cohamizu1で発信します)。

日本においてはFXが最初に普及していきましたが、株価指数・金・原油・農産物などのFX版ともいえるのが、CFD取引と呼ばれる証拠金取引です。

農産物CFD取引は、取り扱っている証券会社は極端に絞られますが「IG証券」なら、これらも含む17,000以上の銘柄を扱っており戦略の幅を大きく取ることができます。

目次

小麦(ZW) 2026年9月第1週市場分析

WHEAT小麦週足2026年第3四半期第8週

小麦の週足は、典型的なスクーズパターンで規格外の上昇が想定できる形です。

ウクライナ戦争が軍事施設の破壊だけでなく、製油所・物流設備などのインフラ設備にまで被害が及んでおり、その供給量に直接的な打撃を受けています。

黒海地方は世界の小麦輸出の約30%を担う地域であるため、小麦はこの供給障害の脅威に直接的にさらされているため急騰しているのです。

この供給リスクを受けて小麦は急騰しましたが、ウクライナ・ロシア間の和平交渉再開、一時的な首都への攻撃の停止により一時突破した長期下落トレンドのトップに固定したVWAP(緑線)に戻っています。

おそらくそこで買い遅れた勢力の押し目買いを受け、再度上昇トレンドに復帰するものと考えています。

小麦日足分析)プルバックは継続中か完了か週初は見極め

WHEAT小麦日足2026年第3四半期第10週

小麦は週足では、前述したように大きな上昇が期待できる「ショートの蓄積&スクイーズ」パターンです。

現状では、いったん突破した下降トレンドVWAPまでプルバックし、日足では突破したレジスタンスラインを再びリテストしているように見えます。

健全な調整の範囲内ですが、7月24日の高値718.5まで一時的に戻るケースもまだリスクとして考えられます。

そのため断定的な逆張りは避けて、週明けの市場の判断を待つべきだと思います。

すでに停戦交渉を消化して、戦闘が再開された事実で買い戻されれば、そのまま押し目買いが入って上昇するでしょう。

最初は戦争が終結するかもしれない・小麦の輸出が平時の状態に戻るという期待で売られましたが、今回の和平交渉に関してXに投稿している筆者の推論では以下のように懐疑的に考えています。

ウクライナ情勢について、今回は米国がロシア側に大幅な譲歩を提示することで停戦・和平案進めていたようです。

提案にはドンバス地域の一部喪失容認、ウクライナの中立化、軍備の制限などが含まれる可能性があるとされています。

背景として筆者は、米国が急いでいる理由を2つ推定しています。

1つ目は、ロシアが今秋に複数戦線で大規模攻勢を準備しているとの見方です。
このまま戦況が進めばウクライナがさらに領土を失う可能性があり、特にオデッサを失った場合には内陸国化する可能性もありえ、西側諸国が著しく不利になります。

2つ目は、米国がより広い地域戦略を意識しているという見方です。
つまりウクライナ問題で一定の譲歩を示すことでロシアと一時的な妥協を図り、その結果としてロシアとイランの関係に変化を生じさせ、中東情勢で有利な立場を得ようとしている可能性です。

ただし筆者自身は、このような合意が実現する可能性には懐疑的です。

その理由として、ゼレンスキー大統領が領土喪失を受け入れることは極めて困難であり、そうした合意に署名する指導者を見つけなければならないでしょう。
仮に現れたとしても大きな政治的リスクを負うことになると思います。

また、ロシア側についても、過去の経緯から米国やNATOが将来的に合意を順守するとは考えにくく、信頼関係に至ってはほぼないのではないでしょうか。
さらにロシアがオデッサやハリコフなどの都市の確保を目指す可能性がある以上、現段階で妥協的な合意を受け入れるかどうかにも疑問を呈しています。

以上が筆者の見解であり現にそうなっています。

したがって時間の経過とともに小麦は買い戻されると考えています。

小麦4時間足分析)サポートライン候補で流動性の吸収ボトムパターンを形成

WHEAT小麦日足2026年第3四半期第10週

4時間足では、筆者が指摘しているレジサポ転換したライン上で、典型的なボトムパターン「流動性の吸収ボトムパターン」が形成されているように見えます。

確定となるには、安値を更新せずに切り上げるか、2番底でCVDが強気ダイバージェンスしている必要があります。

こちらも市場が、ウクライナ・ロシア間の和平交渉をアメリカが上手く仲介できかのかどうかを見定めた上で、ポジションを取る戦略になってきます。

累積出来高デルタ(CVD)

累積出来高デルタ(CVD)は、期間中の買いと売りの出来高を累積し出来高の勢いを方向性として表すことができるインジケーターです。

純粋にモメンタムとして0ラインから上に変化すれば「買い」、下に変化すれば「売り」と考えても良いですが、リバーサル・ダイバージェンスなどトレンド転換のシグナルとしても有効です。

CVD

4時間足チャートでは、過去に深く押したポイントと比較して価格が切り上がっているにも関わらず、CVDは切り下がって推移しています。

つまり成り行きの売りを指値が吸収して下落を抑えている現象ですので、成り行きの売りが損失を抱えはじめて撤退を始めると価格が元のトレンドに復帰します。

オーダーブロック・ブレイカーブロック(需要ゾーン・供給ゾーン)

オーダーブロックは、指値注文が集まるところで、価格のトレンドが止められやすい傾向にあります。

またこのオーダーブロックが、突破されると(できれば一発で抜ける状態が望ましい)ブレイカーブロックと呼ばれるものになり、押し目買い・戻り売りのポイントになります。

オーダーブロック

720まで下落すればブレイカーブロックに接触し、反発が強力になりますが、今回はじっくり押し目をつけながら上昇するパターンではなく、2025年~2026年1月にかけて急上昇したシルバーのような浅い押し目で次々買われるパターンを想定しています。

ちなみに小麦には900までめぼしいブロック(供給ゾーン)がありません。

抵抗らしい抵抗もなく急上昇していく可能性は高いと思います。

出来高加重平均価格

VWAPはイベント、出来高、価格を考慮したツールで、市場参加者の強気・弱気を判断するほか、抵抗線・支持線として機能します。

固定期間は、日・週・月で区切るのが通常ですが、下降トレンド・上昇トレンド期間で描画しても分析できます。

ここでは今週始値からのVWAPを黄線、下降トレンドの起点固定VWAPを青線、今回の上昇トレンド起点固定を緑線とすると買い手は青線を超えることに失敗すると大きめの下落を喫していることがわかります。

ですので買い手は、このスパイクハイ固定したVWAPをブレイクできないとかえって窮地に立ち、逆にこれをブレイクすると売り手が含み損となり窮地に陥ります。

この売り手が窮地に陥って買い戻すショートカバーによって価格が急騰します。

現在はまだ突破出来ていない下降トレンドVWAPが今週の争点になります。

小麦CFD取引におけるスプレッド比較

小麦のCFD取引は、最近の証券会社は手数料無料とうたっていますが、実質のコストは売りと買いの価格差(スプレッド)です。

小麦に関しては、着目されていないこともあり比較的広いスプレッドですので取引する場合、入念な調査が必要です。

CFD業者スプレッドpips最低証拠金取引時間
IG証券1.0390円9:00 ~ 21:45、22:30 ~ 翌3:15
GMOクリック証券2.0620円9:00 ~ 21:45、22:30 ~ 翌3:15
楽天CFD(MT4)0.856,200円9:00 ~ 21:40、22:30 ~ 翌3:15
サクソバンク証券2.2518,600円9:00 ~ 翌3:15

コストが大きいので比較的安い取引コストで済む、IG証券または楽天証券CFD(MT4)がお勧めです。

楽天証券CFD(MT4)は、ハピタスを経由することで18,000円相当のポイントを獲得できます。

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【結論】小麦(ZW) 2026年9月第1週市場分析

小麦はウクライナ・ロシアの和平交渉が始まったことで急速に売られました。

WHEAT小麦日足2026年第3四半期第10週
WHEAT小麦日足2026年第3四半期第10週

しかし、これはロシアやウクライナが乗り気になったからではなく、仲介役である米国がより広い地域戦略を意識しているからです。

つまりウクライナ問題で一定の譲歩を示すことでロシアと一時的な妥協を図り、その結果としてロシアとイランの関係に変化を生じさせ、中東情勢で有利な立場を得ようとしています。

ただし内容としては全面的にロシアに譲歩した内容であるため、ゼレンスキー大統領が領土喪失を受け入れる可能性が低いため成立は難しいと考えています。

またロシア側についても、過去の経緯から米国やNATOが将来的に合意を順守すると考えていないと思います。

その結果、今週は膨らみ過ぎた期待の反動で小麦から買い戻されるでしょう。

筆者は、Xに日々の見立て、Instagram・Pinterestにストラテジーを投稿しています。

利用しているSNSが該当していれば、フォローしていただいて随時最新の見通しを確認していただければと思います。

農産物市場についてよくある質問

CFD取引全体についてよくある質問をまとめました

ターゲットはいくらか?売買判断は?

これは自分でストラテジーを立案していないと、突発的に逆行した時に対処できないので、ご自分で立案してください。

その際には、実際に取引しているCFD取引業者のレートで再計算し、利益確定・損切ポイントを再計算しエントリーしてください。

結局どのブローカーで取引すればよいですか

農産物CFDの取引については、銘柄数が17,000と圧倒的に多くコストも安いIG証券がお勧めです。

株価指数・原油・ゴールドといったメジャーな商品取引では、国内の取引高が最も多いGMOクリック証券もお勧めです。

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