銀(シルバー)が急上昇の兆し「ブルフラッグ」下値支持線を奪還する/シルバーCFDトレードブログ

こんにちは、cohamizu(@cohamizu1)です。

銀価格は、前回の投稿で絶好の押し目だと投稿しましたが、目論見が崩れて一時$27.30まで下落が進む場面がありました。

しかしそこからETFなどで押し目買いが入り、長い下ヒゲを伴う「スパイクロー」が出現し底入れが示唆され、その翌営業日にはスパイクローの実体の短いローソク足を包み込む陽線が出現し、”底打ち”を確定させています。

シルバー日足/TradingView

もっとも7月31日(日本時間8月1日3:00)にFOMC会合の結果が発表されるため、変動を恐れてポジションを取りづらい向きはあると思います。

ただ利益を獲得しようとしたらある程度のリスクを受け入れないと何もできないのでテクニカル分析で十分な確証が得られた以上、ポジションメイクは恐れずに行いたいと思います。

今回は、この分岐点に差し掛かっている銀(シルバー)の方向性・リスク・エントリータイミングを確認していきたいと思います。

この記事では、貴金属取引の見通しについてTrading Viewで分析し、国内店頭CFD取引高9年連続No,1のGMOクリック証券で提示されているレートを想定して説明しています。

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銀(シルバー)はV字回復でを目指すパス

まず銀(シルバー)は、ゴールドの動向に大きな影響を受けます。

ですのでゴールドのチャートが上昇を示唆していなければ、銀(シルバー)単独で判断するのは難しいところがあります。

ゴールド日足/TradingView

しかしゴールド日足チャートを見てわかるように、7月下旬の下落トレンドを形成していた右肩下がりの平行チャネルを上方ブレイクしています。

ということは、銀(シルバー)も上昇トレンドに舵を切る可能性が高まっていると思います。

銀(シルバー)日足→天井圏でブルフラッグを形成ターゲットは.892

シルバー日足/TradingView

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銀(シルバー)は、天井圏で2ヶ月にも及ぶ長大なブルフラッグを形成しています。

このブルフラッグのターゲットは、ポールの値幅をフラッグとなる右肩下がりの平行チャネルの最深部に加えることで求められます。

  • 直近高値$32.518-直近安値$21.934=$10.584
  • フラッグ最深部$27.308+値幅$10.584=ターゲット$37.892

ブルフラッグの定義は、直近高値からのフラッグの調整幅が61.8%~50.0%で収まることが条件ですので、それに呼応する上昇起点は$21.934と考えた場合のシナリオです。

今回の銀(シルバー)のように急上昇のあとに緩やかな右肩下がりの平行チャネルが形成されている場合、下落トレンドに陥っているのではなく次の跳躍に向けて市場が準備している段階、つまり上昇トレンド継続型のチャートパターンを形成している可能性が高いです。

通常このパターンは「ブルフラッグ」と呼ばれ、上昇トレンド再発生を期待したポジションメイクは、平行チャネル下値支持線で行う積極的な方法と、万全を期して平行チャネル上値抵抗線の上方ブレイクで追随するかのいずれかが好ましいとされます。

7月25日の急落時では、むしろショートしていたことと、この下値支持線を割り込んでクローズしたため続落リスクを警戒してロングポジションは取っていません。

その後7月29日に一時$27.30まで下落したものの買い手が参入し下ヒゲが長くローソク足の実体が短いスパイクローが出現しています。

このローソク足は、売り手内部の裏切りや新たな有力な買い手が現れたことを示しており、この水準では非常にサポートが強固であることを示しています。

筆者を含めそれまで銀(シルバー)を空売りしてきた勢力にとって、このプライスアクションはそれまでの下落トレンドが転換され反発することを示唆しているため、リスクを恐れて売り方はショートポジションを決済します。

それが続いてスパイクローを包み込む陽線が翌営業日に出現した場合、新たに参入する買いに対する売りがなくなったことを意味していますので、それ以降は取り残されて含み損を抱えたショートポジションが損切りをしていく過程でさらに急上昇することが期待されます。

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銀(シルバー)4時間足→底打ちを示すWボトム

シルバー4時間足/TradingView

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銀(シルバー)は、確かに下値支持帯である28.60~29.20を下抜けて$27.30まで急落し「ブルフラッグ」の下値支持線を下回ってしまいました。

しかしここからバーゲンハントの買いがETFで入り、投機筋の売り方の思惑を打ち砕いて銀価格をもう一度「ブルフラッグ」の下値支持線の上まで押し上げています。

形状としては、底打ちを示すWボトムが形成されており、そのネックラインも上抜いていることからETFなどへの投資で銀価格の上昇を狙った勢力にとってこの価格帯は買いたい水準だということでしょう。

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銀(シルバー)の分析精度を高める指標

以上のようにチャートによるテクニカル分析に加えて、これから説明する方向性を補強する指標も確認することで、今後の銀(シルバー)のトレードに関して精度を高めることができるでしょう。

代表的な指標としてチェックしてほしいのが以下の2つです。

  1. GOLDSILVER RATIO(ゴールド・シルバー・レシオ)
  2. CME FEDWATCH TOOL

GOLDSILVER RATIO(ゴールド・シルバー・レシオ)

GOLDSILVER RATIO(ゴールド・シルバー・レシオ)とは、日本語では「金銀比価」と呼ばれ、1オンスの金を購入するにあたり何オンスの銀を必要とするかを表す比率となります。

筆者の場合は、このGOLDSILVER RATIOを銀(シルバー)を購入するタイミングを図る指標として活用しています。

GOLDSILVER RATIO日足/TradingView

GOLDSILVER RATIOは、金価格の上昇につれて基本右肩上がりで推移していますが、上昇トレンドラインを割り込むと急加速で下落する特性があります。
この金銀比率の急低下は、銀価格の高騰によってもたらされており、反落のタイミングをうまく掴むと銀(シルバー)の上昇タイミングを的確に捉えることができます。

現在のGOLDSILVER RATIOは、前回の大相場を実現した急落を開始したトレンドラインもしくは200SMAまで戻っています。

200SMAはトレンドが一旦終了したことを示していますので、貴金属の調整相場は一旦終了したと考えてよいでしょう。

CME FEDWATCH TOOL

CME FEDWATCH TOOLとは、アメリカの中央銀行にあたるFEDが、金融政策を決定するFOMCで、経済指標・雇用統計・インフレ指標を総合的に判断してFFレートをどのようにコントロールしていくかを確率で予測するツールです。

相次ぐ経済指標・インフレ指標の下振れにより年1回程度だった利下げもすでに3回分も織り込まれています。
FOMCではこの織り込み度合いがさらにましていって、実質金利の低下度合いに拍車がかかるのかに注目が集まります。

分析チャートツールはダントツでTrading Viewが便利

ゴールド・シルバーのチャート分析では、Trading Viewを読者の方におすすめしています。

銀(シルバー)日足/TradingView

一般的なチャートシステムでは、この記事で掲載しているチャートのようなGMMA(複合型移動平均線)は標準装備されていないため、トレンドがどちらの方向に傾いているか直感ではわかりにくい問題があります。

ですので、まずはGMMA(複合型移動平均線)を導入できるTrading Viewの無料版からはじめてみましょう。

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無料で便利なチャートツールは楽天MT4CFD

Trading Viewは、無料で閲覧できる高機能ツールですが、無料プランで表示できるインジケーターは2つまで、チャートを同時表示できないなど、十分な機能を使うには月額$12.95のエッセンシャル以上のプランにしなければ、機能に制限があるので不便に感じる場合があります。

そこで無料でありながらテクニカル分析を無限に追加できる楽天MT4CFDを使うことで、その問題を解決することができます。

MT4で銀価格のチャートをチェックするには、XAGUSDのシンボルを追加することで可能になります。

Trading Viewに対する利点は、楽天MT4CFD口座を開設していれば無料で機能を使えることとローソク足の動きが非常に速く(MT4では15分足でトレンドに乗ったポジションを維持しやすくなるため平均足を使っています)判断を下しやすいことです。

Trading Viewはリアルタイムの反応速度が少し遅いです

そのため短期売買になればなるほど、楽天MT4CFDを利用する優位性が活きてくるでしょう。

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【結論】銀(シルバー)が急上昇の兆し「ブルフラッグ」下値支持線を奪還する

銀価格(XAGUSD/Silver)の2024年8月第1週の見通しは、日足ベースで観測されているブルフラッグの上方ブレイクに舵をきる週になってくると思います。

シルバー日足/TradingView

銀(シルバー)は、天井圏で2ヶ月にも及ぶ長大なブルフラッグを形成しています。

急上昇のあとに緩やかな右肩下がりの平行チャネルが形成されている場合、下落トレンドに陥っているのではなく次の跳躍に向けて市場が準備している段階、つまり上昇トレンド継続型のチャートパターンを形成している可能性が高いです。

通常このパターンは「ブルフラッグ」と呼ばれ、上昇トレンド再発生を期待したポジションメイクは、平行チャネル下値支持線で行う積極的な方法と、万全を期して平行チャネル上値抵抗線の上方ブレイクで追随するかのいずれかが好ましいとされます。

現状の銀(シルバー)は、この「ブルフラッグ」の下値支持線を下抜けたと思わせてそれを奪還したのですから、平行チャネル下値支持線で買うという選択になると思います。

今回の分析に活用しているTrading Viewは、分析ツールとして広く一般的に使われていますが、十分な機能を使うには月額$12.95のエッセンシャル以上のプランにしなければ、機能に制限があるので逆に使いにくい部分もあります。

そのため実際には、十分な機能でかつ無料で分析を行うことができる楽天MT4CFDのチャートでトレードのタイミングを図ったほうが、コストも掛からず取り組みやすいと思います。

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