【Weekly】上昇トレンドへ舵を切ったWTI原油の上値目処/原油CFDトレードブログ

こんにちは、cohamizu(@cohamizu1)です。

WTI原油は、12月度の見通しで示した上昇トレンドを維持し日足62EMAを超えて引けました。

12月5日のOPEC+の減産延長という決定は、懸念材料だった2025年の供給過剰分を埋めるもので、EIAに至っては来年の需給予測を日量31万バレルの供給過剰から日量8万バレルの供給不足に変更しています。

そのため、供給過剰を前提として66~72ドルのレンジで取引されてきたWTI原油は、今度はその取引価格を切り上げて取引されることになると思います。

WTI日足/TradingView

ひとまずは、前回の高値70.50ドルを上抜けているため、12月6日の安値がHL(切り上がった安値)という判断になるため、来週はHH(切り上げた高値)はどの水準になるか模索する週になると思います。

今回は、このように原油取引の週単位の見通しについてTrading Viewで分析していますが、原油価格のトレードは、GMOクリック証券、DMM CFD外為どっとコムCFDネクストなどが低コストで使いやすい証券会社です。

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原油価格(WTI・BRENT)12月第3週の見通し

12月第3週のWTI原油の見通しは、HH(切り上げた高値)をつけて調整後、73ドル半ばまで上昇する週になると想定しています。

まず原油価格にとって重要なのは、中東情勢などの刺激的なヘッドラインよりも需給バランスがどうなっていくのかが重要だと思います。

主な視点は以下の3つになってきます。

  1. 9月初旬以降、安値圏で形成されたトライアングルまたは、ヘッド&ショルダーズボトムを上方ブレイク→ポジティブ要因
  2. 例年12月は、暖房需要の高まりから在庫が低下し10月~11月の下落傾向から中旬で大底をつけて反発しやすい→ポジティブ要因
  3. OPEC+の減産延長もアメリカをはじめとするOPEC+以外の産油国が増産傾向で供給過剰懸念があること→ネガティブ要因

先週の原油価格は、最悪期を脱して反発を開始しており、Xのポストでも強気派は、かなり高い目標値を掲げています。

一方で弱気派は、この反発を一時的な戻りと考えてさらなる下落を見込んでショートを開始しています。

このように売りと買い両方の考え方があり、一日で覆る場合も日常茶飯事です。

では強気派は何を根拠に上昇すると考え、弱気派は何を根拠に下落すると考えているのかも加味しながら来週の方向性を考えたいと思います。

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WTI原油週足分析)長期にわたって膠着した持ち合いを抜け75ドルmidに到達する見込み

WTI週足/TradingView

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WTIは週足で見ると、9月初旬から長期にわたって66ドル~72ドルにわたって膠着状態が続いてきました。
その膠着した高値と安値にラインを引くとトライアングルを形成していたわけですが、これを上方ブレイクして持ち合いから抜け出しています。
通常トライアングルの底辺の長さをブレイクしたポイントに加えて上昇幅を計測しますが、首尾よく上昇していけば週足62EMAに達する計算になり、2022年の高値から長期にわたって上値を抑えてきた下落トレンドラインも上抜けることになります。
市場がこのような強気派な考え方なら、週足200SMA(青線)まで回帰して80ドルに達するケースも十分ありえます。
逆に弱気派なら、トライアングルをブレイクアウトするときは、しばしばスローオーバーというトライアングルを抜けたと見せて一転して逆方向に進む「ダマシ」がよく見られることから、このブレイクアウトを偽りだと考えている可能性もあります。
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WTI原油日足分析)ヘッド&ショルダーズボトムをブレイクし75.30に達する

WTI日足/TradingView

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WTI原油日足では、ヘッド&ショルダーズボトムが形成され、ネックラインをブレイクしています。
このヘッドの安値からネックラインまでの距離が目標値となるため、WTI原油は10月14日に発生したギャップを埋める75.30に達すると考えられます。
この水準まで相場が達した場合、2022年の高値から引いた下落トレンドラインをようやく突破して膠着状態から上に放たれるリスクが高くなることになります。
ただネックラインをブレイクしたあと、一度元の位置に戻って来るリターンムーブに注意が必要です。
こういった何度も押し戻されたレジスタンスを上抜いて上昇したとき、「先物市場のテクニカル分析」では以下のような記述があります。
もともと買っていた人たちは喜ぶが、同時にもっと買っておけばよかったと後悔するだろう。もし再びプライスがサポート付近まで戻れば、買い増すだろう。売り持ちにしている人は、自分が間違っていたと考えるか、あるいは間違っていたのかもしれないと疑いだすだろう。売り持ちの人は、先物を売ったレベル、すなわち無傷で買い戻しが可能ないわゆるブレイク・イーブンポイントにまでプライスが戻ってくれることを望むだろう。
ポジションをもっていなかった人たちも、さらに二つに分類できる。一つはポジションをもっていなかった人、もう一つは何らかの理由ですでにサポート付近で以前に買った先物を売ってしまった人たちである。後者の人たちは、もちろん早まってポジションをクローズしてしまったことで自分に腹を立てているだろう。そして売ってしまったレベルで、もう一度買い持ちのポジションを作るチャンスが来ることを望んでいる。
最後のグループ、つまり買うかうるか決めかねていた人は、ここで価格上昇の現実を前に、買いからマーケットに参入する前提で次の買い場を探すだろう。
これで四つに分類したすべての人達が押し目買いを決心していることとなる。
引用:先物市場のテクニカル分析
つまり一旦は重要なブレイクポイントを抜いて上昇した価格は、いったんブレイク・イーブンポイントに戻って(リターンムーブ)上記の四者が買い注文をいれる事によって再び上昇することになります。
よってこの段階では、強気派ならリターンムーブによる押し目買い待ちとなります。
逆に弱気派なら、反落しはじめてトライアングルの下値支持線をブレイクすれば、最初の上方ブレイクは「ダマシ」だったことになり、より強固な下落シグナルになります。
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WTI原油の季節性)例年12月は大底をつけて反発しやすい

原油価格の季節性/TradingView

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原油価格の季節性は、春から夏にかけて上昇する傾向にあり、大底をつけるのは12月になるケースが非常に多いです。

その理由は、石油の需要における重要なポジションを持つアメリカでは、ドライブシーズンにかけて需要が高くなる点と、需要がピークを過ぎる10月から11月にかけて価格が低迷して、暖房需要の高まりによる在庫減少で買い戻されるからでしょう。

出典:EIA

実際の在庫は、5年間のレンジ下限を這っており、思わぬ厳冬になって需要が例年に以上に高まると、在庫が少ない現状から価格が再評価され、急上昇する可能性があります。

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需給バランスは、OPEC+の減産延長により供給不足の予想も

原油市場の見通しを巡っては、2025年はOPEC+の減産が12月で終了し増産に転じる見込みだったため、大幅な供給過剰という予想がほとんどでした。

IEA(国際エネルギー機関)の需給予測では、2025年需要は日量1億390万バレル、供給は日量1億480万バレルと90万バレルの供給過剰を予測しています。

この主な原因は、アメリカ・ガイアナ・カナダ・ブラジルをはじめとするOPEC+以外の産油国が増産傾向で、彼らからの供給量は日量150万バレル増加する見込みです。

一方でEIA(米国エネルギー省エネルギー情報局)の12月の短期エネルギー見通しによると、OPEC+の減産延長を評価し日量31万バレルの供給過剰から日量8万バレルの供給不足の見通しに転じています。

このように機関によって予想は異なりますが、これまで供給過剰という予測から供給不足という予測が出始めたことは、状況が変わりつつあることを示しています。

よって需給バランスは、徐々に上昇傾向にある世界需要と、OPEC+以外の産油国からの供給量の伸び方で今後も変わりうると思います。

WTI原油のチャート分析について

ここまでWTI原油について週足→日足で説明してきましたが、週足・日足で概要を押さえつつ実際のトレードは4時間足でトレンドラインを引いて、1時間足を主に確認しつつ以下の3つのポイントを重視したトレード手法を採用しています。

その手法とは、以下の3つです。

  1. 天井圏・底値圏でスパイクorリバーサルをともなうフォールスブレイクアウト
  2. 天井打ち・底打ちの後、1時間足62EMAで押し目・戻り目
  3. トレンド継続のブルフラッグ・ウェッジ(下落トレンドではベアフラッグ・ウェッジ)

主な手法としては、これらを使いまわしてより熟練度を高めようとしており、それ以外の値動きに関しては「得意ではない」という判断でスルーすることで勝率を高めることを狙っています。

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先週の2024年12月第2週までの状況は、①②については、すでに通過済みで今後は、ブルフラッグ・下降ウェッジ・ペナントなどのトレンド継続型のパターンが出現するのを待つ段階に入っていると思います。

このように一見無限に存在しそうなチャートパーターンの中で効率よくリターンを得られるものだけ抽出し、そのパターンの出現を待ってエントリーすべきです。

反対にすべての場面で利益を獲得しようとすると無駄な損失を招く結果になるので、逆に遠回りになると思います。

以上①②③のパターンについて説明しましたが、エントリーにはこれから説明するチャートシステムで分析したうえでエントリーすると良いでしょう。

①分析チャートツールはダントツでTrading Viewが便利

WTI原油(または北海ブレント)のチャート分析では、Trading Viewを読者の方におすすめしています。

WTI原油4時間足

一般的なチャートシステムでは、この記事で掲載しているチャートのようなGMMA(複合型移動平均線)は標準装備されていないため、トレンドがどちらの方向に傾いているか直感ではわかりにくい問題があります。

ですので、まずはGMMA(複合型移動平均線)を導入できるTrading Viewの無料版からはじめてみましょう。

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②無料で便利なチャートツールは楽天MT4CFD

Trading Viewは、無料で閲覧できる高機能ツールですが、無料プランで表示できるインジケーターは2つまで、チャートを同時表示できないなど、十分な機能を使うには月額$12.95のエッセンシャル以上のプランにしなければ、機能に制限があるので不便に感じる場合があります。

そこで無料でありながらテクニカル分析を無限に追加できる楽天MT4CFDを使うことでその問題を解決することができます。

MT4で原油のチャートをチェックするには、USOILのシンボルを追加することで可能になります。

Trading Viewに対する利点は、楽天MT4CFD口座を開設していれば無料で機能を使えることとローソク足の動きが非常に速く(MT4ではトレンドに乗ったポジションを維持しやすくなるため平均足を使っています)判断を下しやすいことです。

使い方の一例では、Xで楽天MT4CFDチャートを使った15分足平均足トレードのエントリー方法を具体的な内容で公開しています。

このように短期売買になればなるほど、楽天MT4CFDを利用する優位性が活きてくるでしょう。

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【結論】WTI/BRENT原油2024年12月第3週見通し

WTI原油の2024年12月第3週の見通しは、ようやく大底をつけて反発した原油価格が、トライアングル(またはヘッド&ショルダーズボトム)の上放れに伴って上昇するための準備段階に入り始めたと考えています。

WTI日足/TradingView

上昇の目処は、ヘッド&ショルダーズボトムで示されている上値目処と10/14の急落で生じているギャップが75.30ドルと一致している点からも目標として認識されやすいと考えています。

この強気の見立てが無効化するのは、直近の安値66.98を割ってトライアングル下値支持線を割ってしまった場合となります。

この記事では、このように原油取引の週単位の見通しについてTrading Viewで分析していますが、エントリータイミングを図るには、「楽天MT4CFD」のチャートを活用する方法を読者にはオススメしています。

したがってこの記事で、Trading Viewで週足→日足→4時間足もしくは1時間足で大枠の方向性とターゲットを算出して、楽天MT4CFDで精密なエントリーを行うことで難しいとされる原油市場の攻略を目指しましょう。

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