ベアフラッグの特徴・チャートパターン・エントリーは?利益確定方法も解説

こんにちは、cohamizu(@cohamizu1)です。

今回はチャートパターンの一つ『ベア(下降)フラッグ』について解説します。

『ベアフラッグ』とは、下降トレンドを保っている相場が調整によって右肩上がりの平行チャネルを形成する(右肩上がりのウェッジの場合もあり)チャートパターンです。

このチャートパターンを形成している場合は、サポートラインのブレイクで売りから入ります。

この一定のレンジにとどまりながら調整(上昇)しているため、平行チャネルのサポートラインより下に買い方のロングポジションのストップが蓄積されるため下降方向にブレイクすることでこのストップを刈り取りながら大きく下落していく可能性が高いと予測できます。

前提条件は、対象の相場が下降トレンドを維持していることが条件で、トレードの対象はアメリカの代表的な株価指数「S&P500」をはじめとした株価指数、個別株、FX、原油・金・銀などの商品などあらゆる投資対象に適用されます。

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ベアフラッグの特徴・チャートパターン・エントリーは?

『ベアフラッグ』とは、下降トレンドを保っている相場が調整によって右肩上がりの平行チャネル(またはウェッジ)を形成するチャートパターンです。

ブレイクすると爆発的な下落となるため大きな利益を獲得する絶好機となります。

WTI原油ベアフラッグ

相場が下降相場を維持し(画像のようにGMMAが下方向に拡散し下降トレンドが確認できる状態)、調整により一時右肩上がりのチャートになっている場合、安値を結んで上昇トレンドラインを引いて平行チャネルを引きます。

これでレジスタンスラインとサポートラインの幅が上昇するにつれて狭くなっている「上向きのウェッジ」の形状をしている場合も当てはまります。

ベアフラッグの基本的な形状と特徴

ベアフラッグの基本的な形状は、下降トレンド(フラッグポール)、右肩上がりの調整によって生じた平行チャネル(フラッグ)によって構成されており、下降を継続するパターンであるためブレイクアウトすると下降トレンドが再開されます。

特徴は、フラッグ内の持ち合いが終了し下方向にブレイク・アウトすると急速な下落に繋がりやすいという特徴があります。

そのためさらなる下落による利益拡大を図るトレーダーにとっては売り増しの好機、初動の下降トレンドを掴みそこねたトレーダーにとっては願ってもない戻り売りの好機といえます。

フラッグの調整は弱気であれば38.2%未満であり、50%未満までなら許容されます。

しかし50%より上まで反発したり、フラッグのサポートを割り込んでしまった場合は、ベアフラッグはキャンセルされます。

この逆は、ブルフラッグと呼ばれ上昇トレンドの継続パターンとして、トレンドの途中調整で度々発生します。

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チャートパターン事例:WTI原油 79.72ショートエントリー→72.40(期待利益+9.2%)

ベアフラッグの好事例が、WTI原油が2023年9月28日以降の下降トレンドの途中で形成したベアフラッグです。

基本通り38.2%~50%戻りとなる79.72で下落を開始し、ベアフラッグを下方ブレイクするとその後は急落し、わずか2日後の11月16日には72.25に到達しています。

エントリーは、ベアフラッグを下方ブレイクしてからが確実ですが、このときは右肩上がりの並行チャネルのレジスタンスライン・4時間足62EMAで上ヒゲの長い陰線でベアフラッグ内に戻っています。

したがって、ベアフラッグ内に押し戻された段階でショートエントリーして、並行チャネルのブレイクでもって売り増しする戦術が望ましいでしょう。

このときのターゲット計測は以下の公式となります。

  • 下降トレンド(フラッグポール)の長さは高値82.20安値74.88=7.32
  • 反落起点(並行チャネル最頂部)79.72
  • イグジットポイント=起点79.72+値幅7.32=72.40

ターゲットは上記の公式で72.40と計測されましたが、実際に達成された下値は72.13でしたので、「ベアフラッグ」は非常に正確にターゲット予測ができるチャートパターンであることがわかります。

チャートパターン事例:GOLD 1978.7ショートエントリー→1814.0(期待利益+8.3%)

ベアフラッグのもう一つの好事例が、GOLDがロシアウクライナ侵攻でつけた高値から、FEDの金融引き締め観測で下落を開始した2022年3月8日以降の下降トレンドの途中で形成したベアフラッグです。

GOLD日足/Trading View

ベアフラッグの右肩上がりの並行チャネルレジスタンスラインで上ヒゲの長いスパイクハイを示現した後、勢いを失ってからほぼ一方的に下落しています。

エントリーは、スパイクハイを示現した後にアウトサイド(包み足)で陰線が出現したときと、並行チャネルのサポートラインを割ったときの2箇所がエントリーポイントとなるでしょう。

このときのターゲット計測は以下の公式となります。

  • 下降トレンド(フラッグポール)の長さは高値2070.6安値1890.1=180.5
  • 反落起点(並行チャネル最頂部)1998.5
  • イグジットポイント=起点1998.5+値幅180.5=1818.0

ターゲットは上記の公式で1818.0と計測されましたが、実際に達成された下値は1786.8でしたので、これもかなり近く正確にターゲット予測ができていることがわかります。

分析チャートツールはダントツでTrading Viewが便利(代替は楽天MT4CFD)

この記事で掲載しているチャートは、Trading Viewを使っています。

WTI原油日足/Trading View

今回の分析で使っている並行チャネルを引くとき、任意の長さで引くことができて、日足・4時間足・1時間足でラインがずれることなく、分析がデキる点も非常な利点です。

まずはTrading Viewの無料版からはじめてみましょう。

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無料で便利なチャートツールは楽天MT4CFD

Trading Viewは、無料で閲覧できる高機能ツールですが、無料プランで表示できるインジケーターは2つまで、チャートを同時表示できないなど、十分な機能を使うには月額$12.95のエッセンシャル以上のプランにしなければ、機能に制限があるので不便に感じる場合があります。

そこで無料でありながらテクニカル分析を無限に追加できる楽天MT4CFDを使うことも手段の一つです。

WTI原油日足/楽天MT4CFD

Trading Viewに対する利点は、楽天MT4CFD口座を開設していれば無料で機能を使えることとローソク足の動きが非常に速く判断を下しやすいことです(Trading Viewはリアルタイムの反応速度が少し遅いです)。

そのため短期売買になればなるほど楽天MT4CFDの利点がいきてきます。

楽天MT4CFDならS&P500などの株価指数や金・銀・原油などの商品の高機能チャートMT4を無料で閲覧でき、リアルタイムで取引ができます。

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低コストで少額資金からでも投資できるのはGMOクリック証券

チャートに関しては、Trading Viewまたは楽天MT4CFDで十分な分析ができます。

しかしWTI原油・北海ブレンド原油など世界中のあらゆる投資対象を現物株取引・CFD取引・FX取引により低コストで取引できるのは、GMOクリック証券です。

さらにアップデートにより例えばS&P500では、これまでCFD取引するのに必要だった最低証拠金65,000円前後が1/10の6,500円前後からでも取引できるように大きく改善され他の証券会社と比べて少額からでもスタートできるようになっています。

また実質的な取引コストであるスプレッドでも以下のように低コストです。

CFD取引会社 S&P500 WTI原油 GOLD
GMOクリック証券 0.3pips 3.0pips 0.4pips
IG証券 0.6pips 2.8pips 0.3pips
サクソバンク証券 0.5pips 6.0pips 0.3pips
OANDA Japan CFD 0.4pips 3.0pips 0.3pips
DMM CFD 0.5pips 3.9pips 1.2pips
楽天MT4CFD 0.5pips 8.0pips 2.7pips

このようにGMOクリック証券はコスト面でも優れており、株価指数・商品・外国株を少額からでも取引できるメリットがあります。

そのためか取引高シェアにおいても証券CFDでは72%・商品CFDでは65%など「国内店頭CFD取引高9年連続No,1(GMOクリック証券調べ2014年1月〜2022年12月)」になっている証券会社です。

スタートはGMOクリック証券からはじめてみましょう。

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ベアフラッグの精度を高める指標

『ベアフラッグ』単体による精度をより高めるため、それを補足する指標も確認し、ブレイクアウトの方向が正しいのか確認しておきましょう。

代表的な指標としてチェックしてほしいのが以下の3つです。

  1. Fear-and-Greed Index
  2. IGクライアントセンチメント
  3. 米10年国債利回り(名目金利)・期待インフレ率・実質金利

①Fear-and-Greed Index

Fear-and-Greed Indexとは、アメリカの大手メディアCNNが提供している株式市場の市場心理を示す指標です。

引用:Fear-and-Greed Index

Fearは恐怖、Greedは貪欲を意味しており、株式市場が過熱しているときにはEXTREME GREED(極度の貪欲)となり、反対に暴落などで市場心理が冷え切っているときにはEXTREME FEAR(極度の恐怖)となります。

Fear-and-Greed Indexのパラメーター 市場心理
76~100 EXTREME GREED(極度の貪欲)
56~75 GREED(貪欲)
46~55 NEUTRAL(中立)
26~45 FEAR(恐怖)
0~25 EXTREME FEAR(極度の恐怖)

Fear-and-Greed Indexが効果的なのは、主に株価指数の動向です。

『下降フラッグ』が成功して大きく下落しているとき、市場のセンチメントがEXTREME FEAR(極度の恐怖)となっている場合は、さらなる下落は考えにくく、そろそろ利益確定すべき時期に差し掛かっているため、プライスアクションによっては利益確定をすべきです。

②IGクライアントセンチメント

IG証券とは、イギリスに拠点を置く、金融オンライン取引サービスのプロバイダー「IGグループ」が日本で展開するサービスで、株式・株価指数・外国為替証拠金取引・商品先物・CFD・バイナリーオプションなどを提供しています。

日本ではFXオンラインジャパンという会社名でしたが、2011年に「IGグループ」に統合されています。

この証券会社が提供している「IGクライアントセンチメント」は、グルーバルに展開している「IGグループ」の顧客がどのようなポジションになっているか示すものです。

引用:「IGクライアントセンチメント」

個人投資家の習性は昔と今も変わらず、利益は一刻も早く利益確定して、損失は先延ばしにする傾向にあります。

そのため「ベアフラッグ」によって強い下降トレンドが発生するとショートが減ってロングが急増し、一時的な右肩上がりの平行チャネルが発生しても含み損を抱えたロングがなかなか減らないという現象が発生します。

あるいは右肩上がりの平行チャネルを反発開始と誤認してロングしている勢力も存在すると思います。

このように買っている勢力(ロングポジション)が激増すると後々下落しやすくなります。

なぜかというと、これは相場の価格形成を考えるとわかりやすく、含み損を抱えた数的に多い買い勢力が増加していくと最終的に損失に耐えきれずに現在の価格よりも安値で損切り(投げ売り)するため価格が下落するのです。

そのためロングポジションが激増した銘柄では、相場が下降を再開するにしたがって損失に耐えきれずに損切りを敢行する(投げ売り)ため、相場がさらに下降していく可能性が高いといえます。

論理的に相場は、安値で買って高値で売らなければ利益が出ないはずですが、未決済のロングポジションは高値で買って安値で売るという大衆の非合理的な行動を表しているといえます。

③米10年国債利回り

米10年国債利回りは、アメリカ合衆国が発行する国債に投資する代表的な資産運用の方法で、圧倒的なボリュームをもっています。

投資家は、この米10年国債に投資して確実な利回りを受け取るのか、それともリスクを冒して株式投資してもっと高い利回りを追求するのか、または金利よりもインフレ率が高ければ不動産に投資するのか、または原油・金などの商品に投資したほうが有利なのか天秤にかけます。

米10年国債利回りが仮に5%もあれば投資額から20年で倍の金利が支払われます。

一方である株式の株価収益率が20倍以上なら、論理的に2倍になるまで20年の歳月が必要という計算になります。

したがって下落リスクを抱えて株式投資するよりも国債への投資で確実な利回りを確保できると判断する投資家は多くなり、株式は買われにくくなります。

2023年8月~10月ではS&P500がジリジリ下落していましたが、それは株価収益率が当時22~23倍に達していたため国債に対して魅力がないと判断されたことは間違いないといえます。

またこの名目金利(米10年国債利回り)から期待インフレ率を引いた「実質金利」に特に顕著に反応するのがGOLD・SILVERといった貴金属で、これらの貴金属は金利がつかないため、「実質金利」が上昇していく局面では下落しやすく、反面「実質金利」が急低下する局面では上昇しやすくなります。

したがって米10年国債利回り(名目金利)が、期待インフレ率の上昇率を超えて上昇している最中では、実質金利が上昇しGOLDが下落しやすくなります。

実質金利名目金利期待インフレ

【まとめ】ベアフラッグの特徴・チャートパターン・エントリーは?

『ベアフラッグ』とは、下降トレンドを保っている相場が調整によって右肩上がりの平行チャネル(またはウェッジ)を形成するチャートパターンです。

強い下降トレンドが継続することを意味しているチャートパターンで売り増し、戻り売りの好機といえます。

今回は、この相場でよく出現する『ベアフラッグ』のパターン、またはエントリーポイントについて解説しました。

  • ベアフラッグは強力な下降トレンドが一時停頓し右肩上がりの平行チャネルが形成された状態です。
  • エントリーポイント①38.2%~50%未満の戻りで平行チャネルのレジスタンスラインへのタッチから反落
  • エントリーポイント①平行チャネルの下方ブレイク

『ベアフラッグ』は実例からも、ブレイク後は強烈な下降トレンドが再開される可能性が高いチャートパターンです。

強烈な下降トレンドが一時停頓し、やや不活発になってきた銘柄を見つけたら、レジスタンスライン・サポートラインを引くことで、ここで説明したチャートパターンになっている場合が発見でき収益チャンスに繋げられるかも知れません。

トレードの対象は、今回のトレードの事例で説明したアメリカの代表的な株価指数「S&P500」をはじめとして、FX、WTI原油・金・銀などの商品などあらゆる投資対象に適用されますので、トレード対象の銘柄を拡げて『ベアフラッグ』が形成されている銘柄はないか見つけてみましょう。

当方はよく、WTI原油でこのチャートパターンを発見することが多く、収益機会に繋げられやすいので多用しています。

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そしてそういった世界中のあらゆる投資対象を現物株取引・CFD取引・FX取引により低コストで取引できるのがGMOクリック証券です。

さらにアップデートにより例えばS&P500では、これまでCFD取引するのに必要だった最低証拠金65,000円前後が1/10の6,500円前後からでも取引できるように大きく改善され他の証券会社と比べて少額からでもスタートできるようになっています。

また実質的な取引コストであるスプレッドでも以下のように低コストです。

CFD取引会社 S&P500 WTI原油 GOLD
GMOクリック証券 0.3pips 3.0pips 0.4pips
IG証券 0.6pips 2.8pips 0.3pips
サクソバンク証券 0.5pips 6.0pips 0.3pips
OANDA Japan CFD 0.4pips 3.0pips 0.3pips
DMM CFD 0.5pips 3.9pips 1.2pips
楽天MT4CFD 0.5pips 8.0pips 2.7pips

このようにGMOクリック証券は、株価指数・商品・外国株を少額からでも取引できるCFD取引が初めてでも使い勝手がダントツに良く、取引高シェアにおいても証券CFDでは72%・商品CFDでは65%など「国内店頭CFD取引高9年連続No,1(GMOクリック証券調べ2014年1月〜2022年12月)」になっている証券会社です。

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