こんにちは、cohamizu(@cohamizu1)です。
GOLD(ゴールド)の向こう一ヶ月の上値目処は1トロイオンス=2,900ドルを超えると想定しています。
通常、12月はGOLD(ゴールド)にとって上昇しやすい月度です。
過去10年間の実績では、12月の平均騰落率は1月についで2番目に高い+2.36%、上昇確率は80%と最も高くなっています。
翻ってその前の11月度では、ドナルド・トランプ氏が大統領選挙に大勝したことで、投機筋の筋書き通り11月はドルが上昇し、GOLD(ゴールド)が徹底的に売られました。
徹底的にというのは、2024年11月GOLD(ゴールド)の騰落率は、月間ベースで▼2.92%も下落しており、2024年に入って最大で2023年9月に記録している▼4.09%以来の下落幅だったことでもわかると思います。
アノマリーでも十分強い月度であることに加えて、躊躇なく買える安値水準まで下がっていますので、高すぎて買いを躊躇していた非西側諸国の中銀の買いや、個人のインフレヘッジによる旺盛な買いにより高値を更新すると考えています。
この記事では、このようにGOLD(ゴールド)の見通しについて分析していますが、GOLD(ゴールド)のトレードは、日本ではGMOクリック証券、DMM CFD 、外為どっとコムCFDネクストなどが低コストで使いやすい証券会社です。
いずれも高還元ポイントサイト『ハピタス』を経由して口座開設するだけで公式サイトの特典に加えて、ハピタスから大量のポイントが獲得できます。
筆者は、ハピタスの認定ユーザーなので他のサイトよりも紹介特典が充実していますので、下記バナーより登録してください。
高還元率ポイントサイト『ハピタス』への登録は、このサイト経由で特別紹介特典として合計1,700円相当のポイントがプレゼントされます。
①広告の数が非常に多く、高いポイント還元が魅力のポイントサイトです。
②ネットショッピングも高還元率で「お買い物あんしん保証制度」も完備。
③ポイント交換先が豊富で即日交換できます。
☆このサイトからなら特別紹介特典として合計1,700円相当のポイントプレゼント!
GOLD(ゴールド)の趨勢を左右する外的環境について
11月5日にアメリカ大統領選挙が行われドナルド・トランプ氏が大勝しました。
トランプ氏は、製造業を守るためのドル安と高関税を推進する一方、基軸通貨としてのドルの地位を維持し、インフレは原油価格を引き下げることで対応しようとしています。
これは両立するのが非常に難しい問題ですが、少なくとも高関税に関しては、主に中国をはじめとするBRICSがターゲットでメキシコ・カナダなどの他の国については中国に対抗するために安全保障という「飴」と関税という「鞭」を使って各国を説得し中国包囲網を作る目論見があると思います。
ということはドル安・高関税に関しては、GOLD(ゴールド)の上昇要因ですし、ドルの一極支配から外されたBRICSをはじめとする非西側諸国がドル以外の外貨準備の多様性を求めてGOLD(ゴールド)の保有を増やしていく傾向も今後も続くと考えられます。
これに加えて新たな動きとして大統領選挙で勝利したトランプ陣営が財務長官に指名した人物が、ソロスファンドマネジメントを運用していたスコット・ベッセント氏だったことがGOLD(ゴールド)にとって大きな追い風になります。
というのはベッセント氏は、トランプ氏に対して3つの経済政策を提言しており、このすべてがGOLD(ゴールド)にとって有利な内容となっているからです。
この3つの政策とは以下の通りで、3という数字が伴う3つの政策であり、安倍晋三元首相の3本の矢を意識したネーミングになっています。
- 3%の実質経済成長率
- 2028年までに財政赤字をGDP比3%へ
- 原油の産出を日量300万バレルへ増加させインフレを抑制する
これを順に説明します。
①3%の実質経済成長率
ベッセント氏は、インフレを打倒し、規制緩和、エネルギー資源の生産拡大をすることで年率3%の経済成長を成し遂げようとしています。
実際、トランプ前政権を含む過去の実質経済成長率は、コロナ期の急落と急回復期を除くと3%以下で推移しており、だからこそ野心的な目標として3%の実質経済成長率を掲げたのだと思います。
トランプ政権が最も優先的に行うのがこの経済政策ですが、同時に経済成長に再びエンジンがかかってしまうとインフレが抑制できるのかという難問を抱えています。
少なくとも後述するインフレ抑制策が乏しい現実から、インフレが再加速するリスクがあり、GOLD(ゴールド)にとってはプラス要因です。
②2028年までに財政赤字をGDP比3%へ
トランプ政権だと連想させられたのが財政支出拡大であり、だからこそトランプ大統領の選挙勝利からドル高・金利高が進んだのですが、新財務長官が示した方針は財政赤字削減です。
この新財務長官の方針を受けて一旦は売った米国債券を買い戻す動きが進み米10年国債は低下しています。
今後もこれが実現化するかですが、筆者としては選挙勝利の最大の功労者であるイーロン・マスク氏を「政府効率化省」トップに起用したことで本気ぶりがうかがえると思います。
何しろイーロン・マスク氏は、ツイッター社を買収するやいなや社員の80%をリストラするなど果断な経営手腕で知られており、確かに彼が大統領直下の組織で腕を振るえば政府の組織のムダを解消し財政赤字を劇的に削減できる可能性はあります。
したがって財政の健全化が実現化するのであれば、米国長期国債は買われて金利は低下するはずなので、GOLD(ゴールド)にとってはプラス要因です。
③原油の産出を日量300万バレル増加させインフレを抑制する
最も難しいのが、原油を日量300万バレルまで増産し、インフレを抑えるという政策です。
確かにバイデン政権では環境保護という偏った思想により、代替エネルギーのない中で石油の採掘を抑制する規制を行って、原油価格を一時129ドルまで暴騰させてしまった悪例があります。
そのため規制を外せば原油をはじめとするエネルギー資源の生産を拡大でき、原油価格を抑えることができると考えるのは自然な成り行きです。
しかし、これはすでに11月29日のウォールストリートジャーナルで非現実的と批判されています。
現状でも65ドルとされる採算ラインギリギリで原油価格が推移しており、石油会社・ガス会社がリスクを犯して採掘に関する投資を拡大できるのは1バレル=89ドル以上と各エネルギー各社は回答しており増産への掛け声に応じることはありえない状態です。
やるとすれば、イランへの制裁により彼らが供給している日量320万バレルのシェアをアメリカが奪うという算段であり、数字上ある程度の辻褄は合いますがOPEC+加盟国はすでに厳しい減産をしており彼らの増産によって容易に埋め合わせはできます。
また近年カナダ・ガイアナ・ブラジルといった非OPEC産油国も年々供給量を増しており、アメリカがシェアを奪えるか、奪うにしても採掘にかかるリスクを伴う投資には及び腰になっている状態をどうするのかが課題になります。
したがって、原油価格を低下させてインフレを抑えるという方法はかなり非現実的で、インフレはむしろ残存するため、名目金利-期待インフレ率=実質金利という公式に従えば、実質金利はトランプ政権では下がるというという事になり、GOLD(ゴールド)にとってはこれもプラス要因です。
GOLD(ゴールド)のテクニカル分析
まずGOLD(ゴールド)は、重要な下値支持帯(2,532前後)でサポートされ下ヒゲが長くローソク足の実体が短い「スパイクロー」が出現しています。
定義上この「スパイクロー」の高値を抜けたところで「買い」と判断されます。
次いでこのプライスアクションを補足するのが、CCI(コモディティ・チャネル・インデックス)というオシレーターで、価格とCCIとの「リバーサル」が確認できます。
価格とCCIとの「リバーサル」は、上昇トレンドの際に安値は切り上がっているにもかかわらず、CCIの安値が切り下がっている状況でトレンド継続のシグナルとされます。
しかもダメ押しで、安値は切り下がっているがCCIの安値は切り上がる「ダイバージェンス」も確認できるため、一旦の底打ちが確認できます。
その後、一度は-100ラインを下回って推移していたCCIが-100ラインを回復したことで「買い」判断となっています。
また出来高と価格とで計算されているA/Dを確認しても11月の急落後は買い集めが再開されており、下落トレンドになる兆候はなく、逆に上昇トレンドになると思います。
こんにちは、cohamizu(@cohamizu1)です。 下落トレンドのチャートで下ヒゲが異様に長く「底打ちではないか?」と考えられるローソク足が出現することがあります。 FXで著名な陳満咲杜氏が執筆したプライスアクションの教[…]
GOLD(ゴールド)市場の見通しまとめ【2024年12月】
2024年12月のGOLD(ゴールド)市場は、上昇を開始し12月末か1月初旬には2,900に達すると考えています。
アノマリーでも12月はここ10年間では8勝2負、5年では5勝全勝、月間騰落率でも1月についで強い月度です。
ファンダメンタルでもトランプ新政権の新財務長官に指名されたスコット・ベッセント氏の方針は、GOLD(ゴールド)の上昇を促進するもので阻害するものではないと分析できます。
したがって買いから入るべきです。
この記事では、このようにGOLD(ゴールド)取引の週単位の見通しについてTrading Viewで分析していますが、エントリータイミングを図るには、「楽天MT4CFD」のチャートを活用する方法を読者にはオススメしています。
したがってこの記事で解説しているテクニカル分析で、精密なエントリーを行ってください。