こんにちは、cohamizu(@cohamizu1)です。
原油市場がショートバイアスの強い状態になっていた矢先、イランによるイスラエルに対するミサイル攻撃で一気にショートカバーで原油先物は吹き上がり$66.33から$75.57まで約14%も上昇しています。
この一発ではない連続した上昇は、今回の場合はイランの攻撃で終わりではなく、イスラエルの報復攻撃も予測されているため、それによる報復のエスカレートと供給障害を懸念した買い戻しによるものです。
しかし原油のファンダメンタルズ自体は、需要が改善されているわけでもなく、イスラエル・イラン間の紛争が表面的なもので攻撃も抑制されたもので収まることがわかってしまうと原油価格はまた急落してしまいます。
そういったときに機関投資家が主に利用するのが「コールオプションの買い」です。
この方法をとれば、仮に逆をつかれて原油価格が下落したとしても損失はコールオプションを買った金額だけで済むので、損失を限定したうえでロングポジションを構築することが可能になります。
現に原油の$100という強気のコールオプションが過去最高の未決済建玉を記録しており、全損してもヒットすればという宝くじ的な感覚でエントリーしているため、これ以上にリスク選好度の高い市場参加者はいない状態だといえます。
今回はこういったケースではどんな結末になるのか考えてみたいと思います。
この記事では、このように原油取引の見通しについて分析していますが、原油価格のトレードは、日本ではGMOクリック証券、DMM CFD、外為どっとコムCFDネクストなどが低コストで使いやすい証券会社です。
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原油0のコールオプションが過去最高の未決済建玉になっている意味
冒頭でお伝えしたようにWTIは10月1日(火)につけた$66.33からイランのイスラエルに対するミサイル攻撃によって急反発し71.50~72.50に存在するレジスタンスもブレイクして14%も急伸しました。
といってもイランのミサイル攻撃も軍事施設に限定し、かつアメリカに攻撃箇所を事前通告しているという内容であるため、予測されるイスラエルの報復も形式的なものに収まる可能性があります。
その場合、原油強気派が期待していた供給障害は発生せず、原油価格は支えを失って急落する可能性があります。
そういった継続的に上昇する期待の反面リスクがありロングしていくには位置的に高すぎると考えられる現状で$100のコールオプションが異常な建玉を記録した意味は、損失を限定したロングを行える「コールオプションの買い」をみんなが選択した結果だといえます。
こんにちは、cohamizu(@cohamizu1)です。 先週のWTI・BRENTは、ともにベアフラッグを下方ブレイクして大きく下落しています。 [caption id="attachment_43146" align="al[…]
原油価格急騰時におけるコールオプションが果たした役割
こういったコールオプションの急増が買いを煽るわけで、現に逆神として著名な岐阜暴威氏も、あれほど原油で痛い目を見ているにも関わらずロングで参戦しさらに買いたいという意欲を見せています。
こういった上昇に取り残されたくないという心理が「コールオプションの買い」という安直な行動に現れており、2023年の謎ブル相場でも$100は超えることができなかったのにさらに高い$100という行使価格を買ったり、岐阜暴威氏のようにさらに上がると見てさらにレバレッジをかけた買いを行っていきます。
結果ちょっと普通では考えられないレベルまで急上昇するというのが、今回の原油価格の急騰でコールオプションが果たした役割だといえそうです。
これが非常に重要だと考えられていた71.50~72.50レベルのレジスタンスをブレイクした理由でしょう。
原油価格が想定を超えて上昇した場合にコールオプションが果たす役割
今回のようにもしかしたら大きく上昇するかもしれないという「賭け」に近い感覚でコールオプションを買った保有者は、実際にそれが行使価格以上の価格となったときにどのような態度を取るのかを考える必要があります。
というのはコールオプションの保有者は、行使日までに原油価格が下がってしまうとせっかく転がり込んできたはずの利益を失うことになってしまうので、保有するコールオプションを利益確定する意味でプットオプションを買ったり先物をショートするという逆の行動に出るからです。
それまで急伸してきた原油価格の上値が重くなるのは、こういった事情があるからなのですが、そもそもコールオプションが大量に発生するということはかなりリスク選好度合いが高いということなのでそれ以上の価格でしっかり買っておくという動機も乏しいうえに、さらに利益確定の売りまで入ってきます。
原油価格が下落に転じた場合にコールオプションが果たす役割
地政学的リスクという誰にでもわかりやすい要因で急上昇した原油価格とコールオプションに代表される、追加で利益を得たいという欲望で買いポジションが増加していきます。
しかし過去に例を見ないほどの大量のコールオプションが発生しているということは、これ以上はなく高いリスク選好度合いです。
したがってこれ以上のプライスでは買い手は現れず、前述の利益確定によって売りも入ってくるので、高値掴みをしたポジションが取り残されていきます。
このように岐阜暴威氏に代表されるハイレバ勢が高値掴みしたポジションは、想定外に下落すれば追証で強制的に売却に追い込まれるというケースも少なからずあり、そこまで追い込まれていけば皆脱出したいという気持ちが優先され、買い手が不在となっていきます。
こういったケースのときに損失を減らそうといて選択されるのがまたもやオプションとなります。
上昇から転じて下落となれば、今度はプットオプションが買われてくるのは当然想定できますし、コールオプションにしても上昇して行使価格に達する望みが消えれば売ってしまって得た利益で捕まったポジションの補填に充てようとします。
こうなると売り一色となり、原油価格で時折見られる5%にも達する急落になるわけです。
今後のWTI原油価格の見通し
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10月1日の状況では、ベアフラッグを下抜いた状態だったので当然ショートを選択したわけですが、イランのミサイル攻撃で一気に上昇し、これ以上はないくらいに強気の買いポジションが増えました。
この間、いつくるかわからないイスラエルの報復攻撃に備えて原油をショートする選択肢はなかったわけですが、イラン側も妥協できるレベルの報復が行われて”手打ち”となった場合、報復攻撃時に原油価格は一時的に急騰するものの、建て過ぎたコールオプションが燃料となって原油価格が急落する可能性があります。
これは2024年4月19日にも見られた値動きで、再現されればこれだけの強気に賭けたポジションが逆回転したときの値動きは想像以上になるはずです。
こんにちは、cohamizu(@cohamizu1)です。 今回はチャートパターンの一つ『ベア(下降)フラッグ』について解説します。 『ベアフラッグ』とは、下降トレンドを保っている相場が調整によって右肩上がりの平行チャネルを形成[…]
結論
原油オプション取引で発生している$100というコールオプションの強気の賭けは、そのポジションのボリュームが桁違いなだけに逆回転しはじめたとき、大変な下落幅を伴っていくと考えられます。
といっても現状は、この雰囲気に煽られてさらなる上昇を取りたいという気持ちが優先されて、予想外のポイントまで急騰するリスクがまだまだ高いといえます。
ですのでショートを狙っている勢力としては、大勢が利益確定したことがはっきりわかる「スパイクハイ」などが出現するのを根気よく待つ必要があります。
この記事では、原油オプション市場で過去最高のコールオプションが建てられたニュースに関する考察を行いましたが、実際の原油価格のトレードは、日本ではGMOクリック証券、DMM CFD、外為どっとコムCFDネクストなどが低コストで使いやすい証券会社です。
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