太陽光発電の落とし穴

2009年に電力買取制度が始まったが、2019年でもって固定価格買取制度10年間が満了する人が出始める。
これはすべての人が一挙に満了するわけではなく、2010年に開始した場合は2020年に満了、2011年開始は2021年満了と開始年度ごとに満了する年度が異なる。

電力買取の価格

当初、住宅用の太陽光発電設備から発電される余剰電力を高単価で買い取っていたため、10年程度で元が取れる(投資回収)という目論見で住宅に装備したという例が多い。

しかし買取価格は2011年に1kwhあたり42~48円だったものが、5年前の2014年では32円程度、2018年は18円程度、2019年は14円で低下の一途をたどっている。この場合、単純に計算すると10年で回収どころか14~17年の回収となってしまう。

しかも10年間の固定買取期間を満了した場合どうなるか明らかになっていないが、経産省の試算では11円/kwh程度を想定しており、当然収支は悪化する。

しかし電力大手も買取のための設備や管理コストもかけて経費をかけて買い取りしているため、買取をする保証はなく(むしろしたくない)、買取を続ける保証はありません。

住宅と同様の資産にならず利益も生まない減価償却設備

売電のメリットが無くなった設備は、自家で使用することになるがそうなった場合、蓄電池とのセットになり、価格はそこから100万程度上がるという。

太陽光発電のソーラーパネルの耐用年数は20年であり、仮に自宅の電力(月々10,000円程度)をまかなえたという楽観的な試算でも240万円程度であり、ソーラーパネルと蓄電池のセットの方が高いので回収はできない。

こうなると太陽光発電の住宅用の設備はマイナスしかもたらさない減価償却するだけの設備になります。

減価償却だけだったらまだましで、自然災害での破損は保証されないため、途中故障した場合は修繕のために思わぬ出費を強いられます。

高騰する賦課金

そもそも電力買い取りできるのは、電力需要者(事業者・家庭など)が使用する電力に対し再生エネルギー賦課金2.9円/1kwhを課しているからです。

これは批判が多く、ドイツではこれをやりすぎて賦課金が急増、送電のための設備に関する費用も膨らみ、非効率な状態がそっくりそのまま電気料金に跳ね返る事態となっています。
ドイツの賦課金の割合は50%を超えてきており高騰し続ける電気代に不満が出ないはずがありません。ドイツの政策は当初は称賛されたがその非効率さが立証され、高騰し続ける電力価格に対する不満も近年のメルケル首相の支持率凋落の原因の一つとなっています。

そんな政策を当初は日本も格好をつけてモデルとしましたが、はじめた菅首相も去り、民主党政権も倒れ、現在の自民党になってわざわざ支持率を低下させる政策をするわけがありません。この制度を維持していくかどうかは甚だ疑問です。

国はこの非効率な電力買取制度を縮小し、固定買取価格を更に下げて、最終的には廃止する可能性さえあります。

住宅設備で利益を生み出そうとなるのはムリ

以前も日本ではマイホームが単なる減価償却するだけで、中古住宅市場が不在という非効率な市場で新築住宅も20年も経てばタダ同然となってしまう現実を書きました。

この太陽光設備も一緒で、ただ減価償却するだけの設備で、仮に住宅を売りに出しても、維持費がかかるだけの設備は敬遠されるでしょう。

最初からこの200~300万円が手元にあるのだとしたら、インデックス運用のバランスファンドで運用しても年利3~4%は堅く、20年も経てば2倍以上になります。

それと比較すると、20年後の確かかどうかわからない制度を盲信して巨額の費用を投資してほぼ確実に損するのはもったいないと言わざるを得ません。

日本人はなぜ、投資に関して住宅設備に偏るのでしょうか。
限界まで住宅ローンを借りた家庭のポートフォリオは8~9割が不動産といういびつなポートフォリオになっているはずです。
過去の例からも資産を大きくするには株式に投資するのが一番で、不動産投資で資産が大きくなるというのはかなり難しい。

適正な不動産の比率は、バランスファンドの先駆け的存在だったマネックス資産設計ファンドの比率で推定すると13.6%が適正なようです。

マネックス資産設計ファンドマンスリーレポートから

ということは、資産の13.6%で数千万円の不動産を保有するのは、相当な資産を持っていなければ不可能であるため、それ以外は賃貸で十分だと言えなくもないです。
そもそも減価するだけで、20年後はタダ同然に扱われてしまう日本の住宅を資産だとは言えません。最初っから負けている投資をしているに等しい。

子供の頃からこういったことに関心を持ち教育を受けておかないと後々大変なことになります。

太陽光発電は、環境を破壊する

太陽光発電は、効率が悪く、太陽光発電を効率化するには広範な面積をパネルで埋め尽くす必要があります。
高速道路を車で走行していると、山肌を切り開いて太陽光パネルを敷き詰めている光景に出くわしますが、この行為は生態系を破壊し、自然災害を誘発します。

主に使いみちのない森林や山を相続して、管理もバカにならないため収益化するために土地を提供したという、やもを得ない事情かもしれませんが、一度破壊した自然は戻りません。

太陽光パネルの推進で自然を破壊し、自然災害を誘発して、賦課金で電気代が上がって社会全体のコストが悪くなってまで推進すべきものなのかはなはだ疑問です。

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