個人型確定拠出年金(iDeCo)は掛金が所得控除の対象となり節税のメリットがあるだけではなく、利益確定時の課税がなく複利の効果が期待できますので日本で最強の投資方法です。
しかも運用中に万が一のことがあった場合でも運用中の資産は、時価で遺族が一時金として受け取ることができます。
個人的には生命保険に掛け金をかけるくらいなら、iDeCoで老後資産の形成と万一の生命保険の代替資金を作ったほうが良いと思います。
証券会社や銀行も長期で運用が期待できるiDeCoに力を入れていますが、加入者は2021年7月時点でまだ210万人しかいません。
それだけどれが良いのか迷ったり、利用開始の手続きに踏み込めない方が多いのかも知れないですね。
今回は、「どれが良いのか?」という疑問に役立てる内容にしてみました。
利用開始の手続きに関しては、記事にしていますのでこちらをどうぞ↓
金融庁の金融審議会で老後30年間で2,000万円が不足するという試算がされており、老後資金として2,000万円の保有が目標といっても過言ではないと思います。 老後資金といえば、年金ですが日本の年金制度は3階建てと呼ばれる仕組みになって[…]
結論から書くと、低コストで全世界の株式に投資できるインデックスファンドである「SBI 全世界株式インデックスファンド」にiDeCoで投資できるSBI証券iDeCoの開設がオススメです。
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iDeCoはどれが良いのか?
個人型確定拠出年金(iDeCo)は、どこもで良いわけではなく取り扱い金融機関によって手数料が異なります。
運用益は将来のことなので不確定要因ですが、手数料に関しては確実にかかり刻々と運用資産から引かれていきます。
そうであれば間違いなく一番安い手数料で済む取り扱い金融機関を選択するべきだと思います。
その中から長期の運用に適した投資信託を選択できる取り扱い金融機関に絞っていけば良いと思います。
手数料が安い取扱金融機関
iDeCoはタダで運用させてくれるわけではなく、所定の手数料が徴収されます。
手数料 | 備考 | |
国民年金基金連合会 | 105円/月 | |
信託銀行 | 66円/月 | |
運営管理手数料 | SBI証券・楽天証券などは0円 | 取り扱い金融機関によって異なる |
合計 | 最低171円/月 |
このうち「運営管理手数料」に関しては、運営している取り扱い金融機関によって異なります。
例えば冒頭でオススメしたSBI証券iDeCoは、この運営管理手数料が0円ですので、このように運営管理手数料が0円の金融機関を選ぶべきです。
条件もなく運営管理手数料が0円で維持管理の手数料が171円で済む金融機関はSBI証券iDeCoを始めとして以下の9つの金融機関になります。
- SBI証券
- 楽天証券
- マネックス証券
- auカブコム証券
- 松井証券
- 野村證券
- 大和証券
- イオン銀行
- 三井住友銀行
この中で長期の運用に適した投資信託があるかで申し込む金融機関を決めることになります。
長期の運用に適した投資信託は?
長期の運用に適した投資信託とは低コストのインデックスファンドが適切です。
インデックスファンドはダウ平均株価・日経平均などの指数に連動するように組成された投資信託ですが、ファンドマネージャーがリサーチして厳選して投資したアクティブファンドに対して劣るどころか、統計によれば8割から9割のアクティブファンドはインデックスファンドにパフォーマンスで劣っています。
この根拠はS&P ダウ・ジョーンズ・インデックスが発行している「SPIVA」スコアカードで確認でき、ベンチマーク(インデックス)を下回ったアクティブファンドの比率をデータで提供してくれています。
それによると、S&P500・全世界株式・全世界株式(日本除く)では、インデックスを下回ったファンドの比率は以下のようになっています。
ファンドカテゴリー | 比較する指数 | 5年(%) | 10年(%) |
米国株式 | S&P500 | 82.83 | 78.26 |
グローバル株式 | S&Pグローバル1200指数 | 86.55 | 92.70 |
国際株式(日本除く) | S&Pグローバル(日本除く)指数 | 88.68 | 94.23 |
年数をもっと長くすればさらにパフォーマンスが下回るファンドの比率は増えると思います。
ファンドマネージャーが優れた運用をしていても必ず、インデックスを上回ることができるかは全くわからないからです。
なぜファンドマネージャーが銘柄を厳選して投資しているのにインデックスファンドに勝てないのかは諸説ありますが、アクティブファンドは銘柄調査などコストがかなり掛かるため、コストが安いインデックスファンドにはコスト面で長期的に劣後するというのが一番の理由だと思います。
長期的に投資するなら全世界株式がオススメ
ではどんなインデックスファンドが投資に適しているかですが長期的な投資である以上、一つの国や地域に特定した投資は避けるべきだと思います。
良い例が平成元年と平成30年の株価時価総額ランキングの比較です。
平成元年では、日本の企業が圧倒的で上位5位を独占していましたが、その後の30年間でデジタル革命への対応が大きく運命を分け、デジタル技術をものにした企業が上位を独占していきました。
平成元年に日本企業の時価総額が大きかったからといって、日本に投資し続けているとかなり厳しい運用成績で終わっていたと思います。
ですがその当時に全世界株式に投資できる投資信託があれば、時価総額の構成比の変化にあわせて投資を行っていくため、成長している銘柄に適切な投資が行われていったと思います。
現在はアメリカの企業が最強ですが、これも長期的には日本のように凋落していく可能性もないわけではないのです。
だとすれば、全世界の株式にインデックス投資できる投資信託ならこういった国ごとの栄枯盛衰リスクに対応できるのではないでしょうか。
とくに現在凋落している日本に住んでいる方ならなおさら世界に投資すべきですし、逆に日本はここから社会的に大きな改革が行われて大復活を遂げる可能性もないわけではないです。
ですので当方としては全世界に1本で投資できる全世界株式インデックスに投資すべきだと思います。
全世界株式インデックスファンドでおすすめできるのは現在は3本だけ
全世界株式に1本で投資できるインデックスファンドは昔からあったわけではなく、2010年7月20日に設定された「eMAXIS全世界株式インデックス・ファンド」が全世界に1本で投資できるインデックスファンドとしては最初でした。
しかしコスト面では年間のコストである信託報酬が0.675%ほどとインデックスファンドとしては高い点が問題でした。
その後2017年9月29日に設定された「楽天・全世界株式インデックスファンド」が1本で全世界株式に投資できる利点でもコスト面でも長期投資に向いているインデックスファンドとして登場し、ついで201年9月にはSBIがEXE-iつみたてグローバル株式という名称を変更して公表信託報酬0.1102%という低コストで全世界株式に投資できる「SBI 全世界株式インデックスファンド」として登場し現在に至ります。
現在、全世界株式に1本で投資できる低コストのものは以下の3本になります。
1本で全世界株式に投資できる投資信託・ETFは以下の5つがあります(⑤はETFです)。
信託報酬/実質コスト | ベンチマーク | 1年リターン(2022年11月まで) | |
①SBI 全世界株式インデックス・ファンド | 0.11%/0.122% | FTSE・グローバルオールキャップインデックス | 4.03% |
②eMAXIS Slim 全世界株式 | 0.13%/0.170% | MSCI・オールカントリーワールドインデックス | 3.98% |
③SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド | 0.0638%/0.1438% | FTSE・グローバルオールキャップインデックス | - |
④楽天・全世界株式インデックス・ファンド | 0.199%/0.225% | FTSE・グローバルオールキャップインデックス | 3.57% |
⑤MAXIS 全世界株式(オール・カントリー)上場投信 (2559) | 0.0858% | MSCI・オールカントリーワールドインデックス | 3.89% |
実質コストってなに?と思われる方もいると思いますが、運用報告書から確認できる売買委託手数料・有価証券取引税・その他費用を加えたもので実際に掛かった経費として資産から徴収されています。
こういったコストは信託報酬も含めて、コストを引いて基準価格で表示されるため経費がかかったという感覚はないと思います。
次にベンチマークですが、この2つのベンチマークの違いは、FTSE・グローバルオールキャップインデックスは小型株も対象としているため、投資対象国の時価総額98%をカバーしており、MSCI・オールカントリーワールドインデックスが投資対象国の時価総額85%をカバーしているのに対してより網羅的だといえます。
この差は20年間でもパフォーマンスの違いは0.1%程度でしかないので、どちらでも良いと思います。
当方としては小型株も含めて全世界の株式に網羅的に投資できるFTSE・グローバルオールキャップインデックスをベンチマークとした「SBI 全世界株式インデックスファンド」でiDeCoで投資ができるSBI証券iDeCoを選択しています。
ですが、MSCI・オールカントリーワールドインデックスをベンチマークとするeMAXIS Slim 全世界株式をiDeCoで取り扱っている、マネックス証券・松井証券でiDeCoを開設するのもとくに問題ないと思います。
運営管理手数料が0円で低コストな全世界株式インデックスファンドに投資できるのは?
ここまでの各条件の絞り込みで、運営管理手数料が0円で低コストな全世界株式インデックスファンドに投資できる金融機関は、SBI証券・マネックス証券・松井証券の3つになります。
ここまでの絞り込みができていれば、投資自体はすでに8割方は成功していると思います。
あとは「SBI 全世界株式インデックスファンド」が個別銘柄に直接投資しているわけではなく、3つのETFへの投資配分を変えてベンチマークに近づけるという運用が行われており、実際にはベンチマークに忠実なわけではない点が気になるなら「eMAXIS Slim 全世界株式」で特に問題はないと思います。
iDeCoで「eMAXIS Slim 全世界株式」による運用を希望する場合は、マネックス証券iDeCoになります。
マネックス証券iDeCoの口座開設なら、こちらもハピタスを経由すると2,000円相当のポイントが獲得できます。
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SBI全世界株式インデックスiDeCo運用実績
実際に当方は、企業を退職して企業型DCを移管してSBI証券iDeCoを開設して運用しています。
ただ1月からインフレ→FRBの利上げ観測と株式の運用は逆風になっており、必然的に金への投資が今年はワークすると考えて100%金への投資としました。
時期が来たら株式に投資できるタイミングが来ると思いますが、暫くはこのままだと思います。
このiDeCoの単独運用によって老後2,000万円問題を解決していきたいと考えています。
グラフが変化に乏しいので増減がさっぱりわかりませんが、12ヶ月の推移は以下のようになっています。
2月の金への投資から増え方が著しくなってきました。
SBI 全世界株式インデックスファンドによるiDeCo運用の基本方針
実はiDeCoは毎月積み立てているだけではなく基本戦略があります。
iDeCoは運用中の利益は非課税ですので、利益確定をしても試算が目減りするわけではないので、株式が不調のときは国内債券インデックスにスイッチングをしておいてやり過ごし、株式のパフォーマンスが良い時期には株式100%にスイッチングしておくというものです。
前もってわかれば誰も苦労はしないのですが、全世界株式の時価総額の60%を占めるアメリカの代表的な株価指数であるS&P500の月度別のパフォーマンスを10年・20年で統計をとってみるとある程度、運用に不利な時期を避けることができるのではないかと思います。
これで見ると、例年S&P500が不調な9月前後では国内債券に切り替えてやり過ごし、損失の凹みを減らして運用に有利な時期を選んで株式100%で全力でリスクをとれば運用成績は向上できるのではないかと目論んでいます。
2022年度は年初来から金に連動する投信で18%超のリターンを上げましたが、株式が軟調な9月を過ぎましたので全世界株式による運用にスイッチングしています。
【まとめ】iDeCoはどれが良い?
iDeCoはどれに投資したら良いのか?というまとめとしては、運営管理手数料が0円の金融機関で運用できる低コストの全世界株式インデックスファンドという結論になりました。
どれが良いの?という疑問には以下の表でまとめましたので参考にしていただけたら嬉しいです。
金融機関 | 投資対象 | 実質コスト | リターン1年/3年 |
SBI証券 | SBI 全世界株式(雪だるま) | 0.13% | 3.47%/56.36% |
マネックス証券 | eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー) | 0.17% | 3.97%/57.84% |
結局、SBI 全世界株式インデックスファンド(雪だるま)を選択したわけですが、SBIの場合はeMAXIS Slimシリーズを新たに組成した三菱UFJ国際投信と異なって、既存のファンドの運用を改善して信託報酬を引き下げながら看板ファンドにしていこうという意図が見えます。
一方で三菱UFJ国際投信は、信託報酬で引き離されたら別の投資信託を組成していっているので、長期で見た場合はやや不安な部分があります。
そういった意味でもSBI証券iDeCoが長期的な運用先として一番オススメできます。
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