ロジクールのワイヤレストラックボールマウスとしてベストセラーとなっていたM570が10年ぶりに刷新しERGO M575という名称で2020年11月26日にリリースされています。
トラックボーラーの当方としては、嬉しい限りですが実際に現在使っているのは、ERGO M575ではなく、さらに機能を増したハイスペック版「MX ERGO」です。
結論から言えば、すでに購入していた「MX ERGO」が自身の利用方法に適していたので、ERGO M575は購入せず、先に購入していた「MX ERGO」をそのまま使い続けることにしたというわけです。
パソコン利用にはマウスは欠かせませんが、マウスはスペックといえるものは少なく、実際に使ってみないと使用感がわからないという、非常に選択の難しい商品です。
なぜ「MX ERGO」を選択し利用しているのか、実際使用している中でのメリット・デメリットも含め紹介していきたいと思います。
「ERGO M575」・「MX ERGO」両方ともトラックボールマウスとしての機能は必要にして十分です。
「ERGO M575」は軽量なので持ち運びには適している一方で、「MX ERGO」はカスタマイズ性に優れ自分好みにボタンの機能を変えることができるため長時間のPC利用なら必須のアイテムだと思います。
トラックボールマウスとは
トラックボールマウスとは、親指・人差し指などでカーソルをコントロールできるマウスです。
指でコントロールするので、通常のマウスのようにマウスを動かして、カーソルを移動する必要がありません。
従って、マウスを利用しやすくするために場合によっては、下に敷いているマウスパッドが必要ありません。
またマウスを動かさないので、マウスを動かすためのスペースも不要です。
ロジクールはコンピューター周辺機器を提供する会社
ロジクール(Logicool)とは、マウスやキーボードなどのPC周辺機器を提供している企業で、本拠地はスイスです。
日本ではLogicoolのブランドで有名だと思います。
1997年3月にNASDAQに上場しており、マウスにおいては世界最大手です。
しかし最近はマウス以外でも様々なデジタルデバイスを提供するようになってきており、マウス・キーボード・PCスピーカー・ヘッドセット・Webカメラなども提供しています。
トラックボールマウスとしては最上位クラスのMX ERGOの特徴(メリット)
「MX ERGO」は前述のM570(マイナーチェンジM570t)から7年ぶりのトラックボールマウスです。
トラックボールは親指でコントロールするタイプである点は、M570t・ERGO M575と違いはありません。
「MX ERGO」は後述する角度を変えることで非常に持ちやすくなり、長時間の使用に耐えることと、多数のボタンはチルトホイールの左右中央も含めると9つで、PCの専用アプリ「Logicool Options」をインストールすることで、各種ボタンの設定が可能となります。
最大の特徴は傾きを調整できる新機構
「MX ERGO」の最大の特徴は持ちやすくするため傾きを2通り調整できることです。
底面には鉄板がマグネット式になって、マウス本体に取り付けできるようになっており、これで角度を0度・20度の2段階に変更することが可能になっています。
利用している当方としては、握りやすいため0度の状態ではわずかしか使っておらず、20度に傾けた状態でしか使っていません。
人間工学的にもこの傾きが一番リラックスする状態であるようです。
従って他のマウスと違ってかなり傾いた状態で握っていますが疲れがありません。
多数のボタンの機能はLogicool Optionsでカスタマイズ可能
ボタンは親指の横のボタン×1、人差し指横の前後ボタン×2、チルトホイールの右左中央:合計3にそれぞれ役割を「Logicool Options」で割り当てることが可能です。
例えば当方では、
①親指横のボタンは「よく開くWebページのURL」を指定してすぐ開けるようにしています。
②人差し指横の前後ボタンは、Webページの「進む」・「戻る」そのままの機能です。
③中央のチルトホイールは、スクロール機能はそのままで「右」でコピー、「中央」で貼り付け、「左」で切り取りの機能を割り振っています。
この割当は、ブログを書くとき非常に便利です。
さらに機能を増やしたい場合は、どれかのボタンに「ジェスチャーボタン」として配置して、ジェスチャーボタンを押しながらトラックボールを前後左右に動かすことで何かしらの機能を実行させることもできます。
正直に言えば、キーボードのショートカットキーを覚えると解決できる内容が多かったので、「ジェスチャーボタン」は使っていません。
キーボードのショートカットを覚えておくと、いちいちマウスに手を戻さなくても良くなるので仕事(作業)は絶対に早くなります。
しかし「MX ERGO」のボタンが非常に多機能に展開できることはおわかりいただけたかと思います。
ちなみに中央のボタンは、このマウスは2つのPCに紐付けることが可能で、その切替を行うことができるようになっています。
接続は、接続はUnifyingレシーバー、もしくはBluetoothですが、つかっているのはもっぱらBluetoothです。
理由はUSBが1つ塞がるので嫌だったのもありますが、もし紛失すると接続をし直さなければなりませんので、最初っからBluetoothだと電源をいれれば接続するため紛失のリスクを避けることができます。
ポイント&スクロールも「Logicool Options」でカスタマイズ可能
ポイントとスクロールに関してもカスタマイズ可能です。
②スムーズスクロール→有効/無効
③スクロールホイール→従来/反転
ここらあたりは、ポインタの速度を微調整するくらいで、あまりいじることは無いと思います。
2つのPC間でマウス/キーボードを共有するFLOW機能
角度を20度に切り替えできる機能も快適ですが、凄いのが複数のPC間で切り替えボタンなどを押さないで、1つのPCをマルチディスプレイで使っているかのようにマウス/キーボードを共有可能にする機能「FLOW」がついています。
驚きなのは、Macでも対応可能となったことで、WindowsとMac間でもマウスを共有して利用できるようになっていることです。
トラックボールは、ボールを転がせばポイントが移動しますので、普通のマウスのように広い空間を必要としません。
ボールをいつもより強く転がせば、隣のPCまでポイントが移動し、2つのPC間でマウスを共有しやすくなります。
電源は電池ではなくUSBによる充電
従来のM570tもしくはM575との電源部分の違いは、従来のM570tもしくはM575は電源はもっぱら電池に頼っていたのに対して、「MX ERGO」は充電式であるという点です。
M575は1本の電池で最大24ヶ月バッテリーが長続きするのに対して、「MX ERGO」は1回の充電で4ヶ月、急いでいる場合は1分の充電でも丸1日使用できる高速充電です。
フル充電で4ヶ月も持つのであれば正直十分なのではないかと思います。
MX ERGOのデメリット
ここまで特徴というよりはメリットを記述してきましたので、逆にデメリットは無いのかと気になるところだと思います。
M570(マイナーチェンジM570t)と単純比較すると、簡単に持ち上げられる軽量のM570tに対し、「MX ERGO」はトンデモなくデカく重いことがデメリットです。
商品名 | サイズ | 重量 |
MX ERGO | 14.4×18.4×6.1cm | 259g |
M570 | 10×13.4×4.8cm | 145g |
ワイヤレストラックボールの隠れたメリットとして、軽量であるがゆえに、パワーポイントなどでプレゼンテーションをするときに、PCの前で操作しなくても手元でM570tのトラックボールとクリックを操作すれば、一人でもプレゼンテーションできていたのですが、「MX ERGO」さすがに重いので、それはちょっとやりにくいのが欠点ですね。
あと、トラックボールは時々ですが、ボールをクリーニングしないと動きが緩慢になったりするので定期的なメンテナンスが必要ですが、M570あたりと比較すると、ボールが外しにくく掃除がしにくい点は少し気になった点です。
ロジクールワイヤレストラックボール「MX ERGO」:まとめ
トラックボールとしては角度を20度に変えられるため、非常に使いやすく長時間の利用に耐える製品だと思います。
腱鞘炎などに悩んでいる方にとっては、悩みを解消できるほど快適です。 最後まで読んでいただきありがとうございます。
また角度がある分、前作のM570tと比較してもトラックボールのポインタのコントロールがし安くなっているので、精密な作業をするのにより向いていると思います。
9つのボタンに役割をそれぞれ割り振りし直せば、オリジナルの使いやすいマウスにカスタマイズできるのですが、機能としてはオーバースペックで、ある程度は手を離さずにキーボードのショートカットで行ったほうが作業としてはむしろ早くなります。
普通のマウスに比べて、マウスを動かす場所が必要ないのが嬉しいところですが、それにしては「MX ERGO」は重量と大きさがかなりあるため、持ち歩きにはかなり不便な点は留意が必要だと思います。
従って利用の仕方としては、持ち歩きには不便な分、やっぱり家用と職場用で分けて保有することになりそうです。
当方の場合は、M570tを職場用で持ち歩いていましたし、仕事だと持ち歩くことが多いのでM570tを利用していました。
職場で持ち歩くことがなくかなりヘビーな作業をする場合は、職場用が「MX ERGO」という選択肢もありえますね。
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