楽天カードの上位カードである楽天ゴールドカードの最大のメリットであった楽天SPUの楽天市場利用で2倍ポイントアップが2021年4月1日以降一般カードと同じポイント倍率に低下しています。
楽天ゴールドカードの年会費は2,200円かかりますが、楽天SPUの2倍ポイントアップ特典がない楽天ゴールドカードは、保有する意味がほぼなくなります。
楽天ゴールドカードを保有している場合は、楽天カードへのダウングレードか、上位のカードを検討する場合は、楽天プレミアムカード
の一択となりました。
検討の際、気になるところは楽天プレミアムカードは年会費が11,000円かかるため、楽天市場をどれくらい利用すれば、年会費の元が取れるのかという損益分岐点だと思います。
この楽天プレミアムカードの損益分岐点は、年間購入金額は357,960円以上(月額29,830円)と分析しています。
この記事では、楽天ゴールドカードとの比較を行って、楽天プレミアムカードの損益分岐点の計算とメリット・デメリットを解説していきます。
①街の利用ポイント2倍キャンペーンで還元率は2%にアップ
②楽天証券の投信積立の決済で1%ポイント還元
③楽天市場の利用&楽天銀行口座引落で6%ポイント還元
④ショッピング保険年間最高300万円・海外旅行傷害保険も付帯した安心の1枚です。
ポイントサイト「ハピタス」経由で新規入会特典に加えて1,400円相当のポイントがもらえます。
楽天カード・楽天ゴールド・楽天プレミアムカードの違い
楽天カード・楽天ゴールドカード・楽天プレミアムカードの2021年4月1日からの比較を表にしています。
楽天カード | 楽天ゴールドカード | 楽天プレミアムカード | |
年会費 | 無料 | 2,200円 | 11,000円 |
家族カード | 無料(5枚まで) | 550円/人円(5枚まで) | 550円/人円(5枚まで) |
ETCカード | 550円 (ダイヤモンド・プラチナ会員は無料) |
無料 | 無料 |
利用可能額 | 最高100万円 | 最高200万円 | 最高300万円 |
電子マネーEdy付帯 | ○ | ○ | ○ |
楽天ポイントカード | ○ | ○ | ○ |
楽天SPU | 3倍 | 3倍 | 5倍 |
誕生月に楽天市場利用 | ― | +1倍 | +1倍 |
①毎月火・木に楽天市場利用 | ― | ― | ①②③いずれか+1倍 |
②楽天トラベル | ― | ― | ①②③いずれか+1倍 |
③楽天ブックス・楽天TV | ― | ― | ①②③いずれか+1倍 |
ショッピング保険(免責3,000円) | ― | ― | 最高300万円 |
海外旅行傷害保険 傷害死亡・後遺障害 | 2,000万円 | 2,000万円 | 5,000万円 |
海外旅行傷害保険 傷害治療・疾病治療 | 200万円 | 200万円 | 300万円 |
海外旅行傷害保険 賠償責任 | 2,000万円 | 2,000万円 | 3,000万円 |
海外旅行傷害保険 携行品損害 | 20万円 | 20万円 | 50万円 |
海外旅行傷害保険 救援者費用 | 200万円 | 200万円 | 200万円 |
海外空港ラウンジ (プライオリティ・パス) |
― | ― | 無料で登録可能 |
国内旅行傷害保険 傷害死亡・後遺障害 | ― | ― | 5,000万円 |
国内旅行傷害保険 傷害入院保険金 | ― | ― | 3,000万円 |
国内旅行傷害保険 傷害通院保険金 | ― | ― | 3,000万円 |
国内空港ラウンジ | ― | 年2回まで | ○ |
楽天ゴールドカードの楽天SPUの楽天市場利用で2倍ポイントアップがなくなるとメリットが無いことが分かります。
近年、入会しても特典がなくなっていたため、楽天側にとってもメリットが見いだせないほど、消費者にとってはコスパで有利なクレジットカードであったとも言えます。
楽天プレミアムカードは楽天SPUが+2倍
楽天カードを楽天プレミアムカードなどの上位カードに切り替えたい動機の一つは楽天SPU(スーパーポイントアッププログラム)だと思います。
楽天市場では楽天のサービスを利用するごとに、楽天市場
の買物に対するポイント付与倍率が最大16倍アップします。
これを楽天SPU(スーパーポイントアッププログラム)と呼びます。
楽天SPUで楽天カードでは3倍、楽天ゴールドカードは+5倍ですが、改悪後3倍のレギュラーカードと同じになります。
じつに楽天プレミアムカードとはこの楽天SPUで購入金額に対し2%の差が生じます。
楽天プレミアムカードで年会費の元が取れる計算を行うと、年会費は11,000円ですので、単純な計算を行うと楽天市場の年間購入金額が550,000円以上(月額45,833円)であれば元がとれる計算になります(他の特典を加味すると月額29,830円の利用で元がとれます)。
他の特典というのが、誕生月の楽天市場の利用は+1倍、楽天市場、毎週火曜・木曜日は
楽天トラベル
、楽天ブックス
・楽天TVのいずれかを選択制で+1倍とする特典です。
楽天プレミアムカードの楽天市場利用は誕生月は+1倍、毎週火曜・木曜はさらに+1倍
ところが楽天プレミアムカードの特典では、誕生月の楽天市場・楽天ブックス
の利用は+1倍、毎週火曜・木曜日はさらに+1倍(選択すれば)となりますので、誕生月も平均的に楽天市場
の利用があったとすると、実際に元が取れる年間購入金額は357,960円以上(月額29,830円)だと推定できます。
ただし、毎週火曜・木曜日はさらに+1倍というのは特典を楽天市場の利用を選択した場合で、他には楽天トラベル
、楽天ブックス
・楽天TVのいずれかが選択できます。
月間29,830円利用した場合 | 楽天カード |
楽天プレミアムカード | 差異 |
年会費 | 0円 | ▲11,000円 | ▲11,000円 |
誕生月以外の利用の獲得pt |
895pt×11=9,845pt |
1,491pt×11=16,401pt |
6,556pt |
誕生月の利用の獲得pt |
895pt |
1,790pt |
895pt |
毎月火・木に楽天市場利用で+1倍 |
0pt |
3,580pt |
3,580pt |
合計 |
10,740pt |
10,771pt |
31pt |
※0と5のつく日のポイント5倍(正確には+2倍)は考慮していません。
誕生月の楽天市場・楽天ブックスの利用で+1倍となる特典は月間10,000ポイントまでとなります。
そのため誕生月に高額なショッピングを計画的に行えば、損益分岐点は向上します。
楽天プレミアムカードはショッピング保険が付帯します。
楽天プレミアムカードで購入の商品(※注意:1個1組1万円以上の商品)が商品購入日より90日以内に偶然の事故などで破損、もしくは盗難、火災による喪失などの損害に対して最高年間300万円まで補償されます。
楽天ゴールドカードはゴールドカードですが、このショッピング保険は付帯していません。
楽天カードの中では楽天プレミアムカード以上の券種だけショッピング保険が付帯しています。
大きな違いは楽天プレミアムカードは海外旅行の利用に強いということ
楽天プレミアムカードの最大のメリットは海外の利用で役立つことです。
まず比較表で明らかなように海外旅行傷害保険が手厚いことと、しかも楽天プレミアムカードはこれが自動付帯しています。
自動付帯とは「持っているだけで保険が適用される」こと、一方で利用付帯とは「クレジットカードを利用した時に保険が適用される」ことです。
ただ保険の詳細を見てみると傷害死亡・後遺障害に関しては、5,000万円の補償額に対して「自動:4,000万円」、「利用:1,000万円」となっていますので(携行品損害50万円の補償額に対しても「自動:30万円」、「利用:20万円」)若干注意が必要ですが、利用すれば特に問題はないはずです。
ですので後述しますが、海外の利用に強いVISA・MasterCardのブランドにしておいたほうが無難です。
また国際空港のラウンジが使い放題なプライオリティ・パスに無料で登録可能です(家族は3,000円/人)、手荷物も国際線手荷物無料宅配サービスがトラベルコースのみ年2回利用可能です。
楽天プレミアムカードを保有するメリット・デメリット
楽天ゴールドカードは大変メリットがあるカードだったので、今回の改悪で楽天SPUの2倍ポイントアップがなくなってしまったのは非常に残念なお知らせです。
上位のカードを検討されている方は、楽天プレミアムカードを検討されていると思いますが、改めてメリットを記述すると以下の通りになります。
- 楽天市場
の年間購入金額が推定357,960円以上(月額29,830円以上)
- 海外旅行で多用するという方
- ショッピング保険を付帯させたい方
3つの利点を活用したい方にとって、メリットのあるカードだと結論づけられます。
楽天プレミアムカードのデメリット
一方で楽天プレミアムカードのデメリットは以下の2つです。
- 年会費が11,000円かかる
- ショッピング保険が不十分
年会費が11,000円
楽天市場で得られるポイントの特典に対して、11,000円の年会費がかなり重いと判断できます。
元が取れる年間購入金額は357,960円以上(月間29,830円以上)というのは、人によりますがハードルとしては高いと思います。
例えば、エポスゴールドカード、dカードGoldでは年間利用ボーナスが1%分(100万円以上の利用で1万円相当のポイント)あるため、年会費分はあっさりペイできますが、楽天プレミアムカードには年間利用に対するボーナス特典がないため、楽天市場という限られた利用方法でしかメリットを発揮しません。
ショッピング保険が不十分
楽天プレミアムカードにはショッピング保険が年間300万円付帯していますが、楽天プレミアムカードにショッピング保険を頼るのは少し約不足だと思います。
ショッピング保険では、年会費無料で保有できてスマホなどの「通信端末修理費用保険」も付帯しているイオンカードなどのクレジットカードもあるからです。
イオンゴールドカードセレクトだと楽天プレミアムカードと同じく300万円のショッピング保険が付帯し「通信端末修理費用保険」もついているため、こちらの方が優れています。
ですのでパソコンやスマホなどの”通信端末”ではイオンカードなどの保険がつくカードを準備しておくと良いと思います。
還元率をリカバリーするにはポイントサイトでポイントの2重どりをすること
楽天プレミアムカードの損益分岐点を算出しましたが、そこまでの金額利用しない、海外旅行傷害保険も他のカードでまかなえるため必要ない場合は、楽天ゴールドカードを通常のレギュラーカードにダウングレードする方がメリットがあります。
その場合は、楽天SPUでは2%の還元率を諦めることになりますが、それをリカバリーするにはポイントサイトを活用することである程度取り返せます。
ポイントサイト「ハピタス」では楽天市場アプリを併用してポイントを2重どりできるからです。
楽天SPU(スーパーポイントアッププログラム)には「楽天市場アプリでのお買い物でポイント+0.5倍」という項目があります。
普段、楽天市場で買い物をされるとき、この楽天SPUでポイントをアップさせるため楽天市場アプリ経由で買い物をされていると思いますが、さらにポイントサイト「ハピタス」を活用することでさらにポイントサイトから1%のポイントを獲得することができます。
つまりポイントの2重どりです。
ポイント2重どりとは、楽天SPUで得られる楽天ポイントに加えて「ハピタス」を経由して楽天市場を利用することで「ハピタス」から購入金額の1%、楽天SPUの項目にある「楽天市場アプリでのお買い物でポイント+0.5倍(つまり+0.5%)」が加算されることを指します。
サイト・アプリ名 | 加算付与ポイント |
ハピタス | +1% |
楽天市場アプリ |
+0.5% |
直接、楽天市場からショッピングを行うよりも、+1.5%ポイント還元率がアップしますので、確実に実行しておきましょう。
経由する順序は以下のようになります。
必ず、楽天市場から楽天市場アプリに移動して購入することがポイントです。
手順は細かく記述しておりますので、下記の記事を参照いただけましたら確実にポイントの2重どりができると思います。
ハピタスへの登録は、このサイト経由の登録なら特別紹介特典として1,100円+抽選で100名様にAmazonギフト券1,000円分がプレゼントされます。
楽天プレミアムカードを保有するメリット
楽天ゴールドカードは大変メリットがあるカードだったので、楽天側にとってはコストばかりでメリットが無かったということが今回の改悪の原因だと思います。
個人的には、記述したポイントサイトの活用でもかなり還元率は取り戻せるので、レギュラーカードにダウングレードしても問題はないと思います。
楽天プレミアムカードの保有は以下の条件に当てはまる方がメリットがあるカードです。
- 楽天市場
の年間購入金額が推定357,960円以上(月額29,830円以上)
- 海外旅行で多用するという方
- ショッピング保険を付帯させたい方
3つの利点を活用したい方にとって、メリットのあるカードです。
>>楽天プレミアムカードへの切り替えはコチラ(3,000ポイント)
①街の利用ポイント2倍キャンペーンで還元率は2%にアップ
②楽天証券の投信積立の決済で1%ポイント還元
③楽天市場の利用&楽天銀行口座引落で6%ポイント還元
④ショッピング保険年間最高300万円・海外旅行傷害保険も付帯した安心の1枚です。
ポイントサイト「ハピタス」経由で新規入会特典に加えて1,400円相当のポイントがもらえます。