当方は、過去楽天銀行カード(JCB)を利用していましたが、「楽天ゴールドカード(MasterCard)」へ切り替えを行いました。
その際は、楽天SPUに「楽天ゴールドカード」が加わり楽天銀行カード(JCB)と比較すると楽天市場のショッピング時にポイント付与率で2%もの差をつけられることになっていたのですが、ついに2021年4月1日以降の特典が改悪され+2%が消滅します。
本記事では2021年3月31日まで「楽天ゴールドカード」の現時点の特典を記述していますが、その後は訂正します。
当方はすでに楽天プレミアムカードに切り替えており、別記事で楽天プレミアムカードのメリットと切り替え方法も説明しているため、今後はそちらと比較して楽天プレミアムカードを検討頂いた方が良いと思います。
>>楽天ゴールドカード改悪と楽天プレミアムカードの損益分岐点
楽天銀行カード・楽天ゴールドカード・楽天プレミアムカードの違い
楽天銀行カード(JCB)は、クレジットカードとキャッシュカードが一体となっています。
国際ブランドはJCBのみですが、楽天ゴールドカードはVISA・MsterCard・JCB・アメックスから選択できます。
世界のクレジットカードの売上シェアはVISA・MasterCardで7割以上をしめているため、海外を含め利用する機会が多ければ多いほど国際ブランドはVISA・MasterCardの方が利便性は高いと思います。
海外も含め多様に利用できるのはVISA・MasterCard
国際ブランド | 世界売上シェア |
VISA | 50% |
MasterCard | 26% |
UnionPay(銀聯) | 20% |
アメックス | 3% |
JCB | 1% |
VISA・MasterCardであれば海外で利用する範囲が格段に広いため国際ブランドはVISA・MasterCardの方が便利です。
毎月のように大規模なポイント還元キャンペーンを行っているauPAYの残高にチャージするクレジットカードはMasterCardブランドが基本ですが、楽天カードではMasterCardでチャージできポイントも満額付与されます。
楽天銀行カード(JCB)・楽天ゴールド・楽天プレミアムカードの違い
楽天銀行カード(JCB)から切り替える候補の楽天ゴールドカードまたは楽天プレミアムカードの国際ブランドの違い以外は、表にしたほうがわかりやすいため表でまとめています。
楽天銀行カード(JCB)から楽天ゴールドカードまたは楽天プレミアムカードへ切り替える検討をしましたので、レギュラータイプの楽天カードは比較からは外しています。
楽天銀行カード | 楽天ゴールドカード | 楽天プレミアムカード | |
年会費 | 無料 | 2,200円 | 11,000円 |
家族カード | 不可 | 550円/人円(5枚まで) | 550円/人円(5枚まで) |
ETCカード | 550円 (ダイヤモンド・プラチナ会員は無料) | 無料 | 無料 |
利用可能額 | 最高100万円 | 最高200万円 | 最高300万円 |
電子マネーEdy付帯 | ― | ○ | ○ |
楽天ポイントカード | ― | ○ | ○ |
楽天SPU | 3倍 | 5倍 | 5倍 |
誕生月に楽天市場利用 | ― | ― | +1倍 |
①毎月火・木に楽天市場利用 | ― | ― | ①②③いずれか+1倍 |
②楽天トラベル | ― | ― | ①②③いずれか+1倍 |
③楽天ブックス・楽天TV | ― | ― | ①②③いずれか+1倍 |
ショッピング保険(免責3,000円) | ― | ― | 最高300万円 |
海外旅行傷害保険 傷害死亡・後遺障害 | 2,000万円 | 2,000万円 | 5,000万円 |
海外旅行傷害保険 傷害治療・疾病治療 | 200万円 | 200万円 | 300万円 |
海外旅行傷害保険 賠償責任 | 2,000万円 | 2,000万円 | 3,000万円 |
海外旅行傷害保険 携行品損害 | 20万円 | 20万円 | 50万円 |
海外旅行傷害保険 救援者費用 | 200万円 | 200万円 | 200万円 |
海外空港ラウンジ (プライオリティ・パス) | ― | ― | 無料で登録可能 |
国内旅行傷害保険 傷害死亡・後遺障害 | ― | ― | 5,000万円 |
国内旅行傷害保険 傷害入院保険金 | ― | ― | 3,000万円 |
国内旅行傷害保険 傷害通院保険金 | ― | ― | 3,000万円 |
国内空港ラウンジ | ― | 年2回まで | ○ |
楽天ゴールドカードと楽天プレミアムカードは楽天SPUが+2倍
楽天銀行カード(JCB)を楽天ゴールドカード・楽天プレミアムカードなどの上位のカードに切り替えたい動機の一つはなんといっても楽天SPUによる楽天市場でのポイント還元率の差だと思います。
※2021年4月1日に楽天ゴールドカードの特典は消滅します。
楽天市場では指定の楽天のサービスを利用する毎に、楽天SPUといって楽天市場
のお買い物に対するポイント付与倍率が最大16倍までアップする制度があります。
この楽天SPUでは楽天銀行カード(JCB)と楽天ゴールドカード・楽天プレミアムカードとは楽天市場の購入金額に対し2%のポイント還元率の差が生じます(※2021年4月1日に楽天ゴールドカードの特典は消滅します)。
楽天ゴールドカードの年会費は2,200円ですので、楽天市場の年間購入金額が110,000円以上(月額9,167円)であればポイントで元が取れる計算になります。
同様の計算で楽天プレミアムカードで年会費の元が取れる計算を行うと、年会費は11,000円ですので楽天市場の年間購入金額が550,000円以上(月額45,833円)であれば元がとれる計算になります(他の特典を加味すると月額29,730円の利用で元がとれます)。
切り替えた当初は、楽天市場の購入金額が月間平均29,730円には達しないことが明確でしたので、楽天ゴールドカードへの切り替えを選択していました。
※現在は、楽天プレミアムカードに切り替えています。
楽天ゴールドカードはショピング保険が付帯していませんが楽天プレミアムカードは付帯します。
楽天ゴールドカードはゴールドカードですが、このショッピング保険は付帯していません。
楽天プレミアムカードでは、購入した商品(※注意:1個1組1万円以上の商品)が商品購入日より90日以内に偶然の事故などで破損、もしくは盗難、火災による喪失などの損害に対して最高年間300万円まで補償されます。
楽天カードの中では楽天プレミアムカード以上の券種だけショッピング保険が付帯しています。
しかし残念ながらショッピング保険では、年会費無料で保有できてスマホなどの「通信端末修理費用保険」も付帯しているイオンカード・ミライノカードGoldほうが利用しやすいため、パソコンやスマホなどの”通信端末”ではイオンカード・ミライノカードGoldを準備しておくと安心です。
>>ミライノカードGOLDの新サービス【モバイル端末の保険】提供開始!
楽天ゴールドを保有するメリット
従って楽天ゴールドカードを保有するメリットは以下の2つに集約されます。
- 楽天市場
の年間購入金額が110,000円以上(月額9,167円)~356,757円(月額29,730円)未満
- 海外旅行で利用する機会は少ない
以上の項目がいずれも当てはまる方は楽天プレミアムカードではなく楽天カード
を保有したほうがメリットがあります。
楽天銀行カードから楽天ゴールドカードへの切り替え前の前提条件
楽天銀行カード(JCB)から楽天プレミアムカードなどの上位のカードに切り替えたいとき前提条件がありますので確認いただいてから取り組んでください。
この前提条件は、切替時に「これってどうするんだろう」という素朴な疑問でもあると思います。
当方が疑問に思って解決していったことは以下の3つです。
以上の疑問に関して解説します。
①楽天銀行カードから楽天ゴールドカードへ直接切り替えはできない
楽天銀行カード(JCB)から直接楽天ゴールドカードへの切り替えは申し込めません(ネットでできると書いている方は実際にやったことがない方です)。
面倒ですが一度、楽天銀行カード(JCB)を一度解約して3~4営業日間をおいて、楽天ゴールドカードを申し込む作業になります。
そのため、クレジットカード番号は変更となり、再審査も必要になります。
水道光熱費などの定期的な支払いを楽天銀行カード(JCB)で行っている場合は、支払いが遅れると請求書による現金払いになってしまうので切り替える前に一時的に別のクレジットカードへ支払いを変更しておきましょう。
この時に一時的に別のカードにするのはエポス陣営のエポスゴールドカード・JQ CARDエポスゴールドがあれば申し分ないと思います。
②楽天銀行デビットカード(キャッシュカード機能付き)を予め用意しましょう。
楽天銀行カード(JCB)はキャッシュカードも兼ねているため、お金を引き出せないなどのトラブルを防止するため(無料送金アプリ「Pring」→住信SBIネット銀行orソニー銀行で回避可能)、キャッシュカードはデビットカードで先に作っておきましょう。
>>無料送金アプリ「Pring(プリン」はお金のコミュニケーションを変える。
※楽天銀行カード(JCB)とキャッシュカードは同時に持てませんが、楽天銀行デビットカード(キャッシュカード)を同時に持つことは可能です。
楽天銀行デビットカードは1%の還元率です。
国際ブランドはVISA・MasterCard・JCBから選択できます。
VISAブランドではシルバー・ゴールドまで出揃っていますが、クレジットカードのほうが保険などは手厚いのでデビットカードでゴールドを保有する意味合いは非常に薄いと思いますのでシルバー・ゴールドは予め省きます。
国際ブランドはVISA・MasterCard・JCBの違いは表にまとめていますので確認ください。
楽天銀行デビットカード(JCB) | 楽天銀行デビットカード(MasterCard) | 楽天銀行ベーシックデビットカード (VISA) | |
独自デザイン | お買いものパンダ | ||
タッチ決済 | 可 | 可 | 可 |
発行手数料 | 無料 | 無料 | 無料 |
年会費 | 無料 | 無料 | 無料 |
還元率 | 1%(100円毎に1ポイント) | 1%(100円毎に1ポイント) | 1%(100円毎に1ポイント) |
補償・特典等 | 盗難補償 | 盗難補償 | 盗難補償 |
楽天ゴールドカードに支払いの比重をかけ、他のクレジットカードとの役割分担はしない場合は、クレジットカードはMasterCard、デビットカードはVisaという国際ブランドでの分け方を行うと、決済の幅広さは十分確保できると思います。
使用中の楽天銀行カードの支払いはどうなる?
楽天銀行へ解約の連絡をするまでに楽天銀行カード(JCB)で利用した金額は、普通に請求され楽天銀行から引き落とされます。
そのため引き落とし件数がなくなるまで待つ必要はありません。
新しいカードは1週間程でつくので、その間発生するであろう請求は、①で指定した別のクレジットカードに切り替えておきましょう。
ただ、新しいカードが到着するまで楽天陣営のカードが無いので、「お買い物マラソン・スーパーセール」のお買い物のポイント還元率は大幅にダウンします。
>>楽天SPU(スーパーポイントアッププログラム)の最新ガイド&セール最新予測
セールが終了してから手続きを開始しましょう。
楽天銀行カード(JCB)は解約の連絡した時点で利用不可になることは変わりないので、停止手続きが完了次第、従来の楽天銀行カード(JCB)はハサミをいれて破棄しておきます。
楽天銀行カードから楽天ゴールドカードへの切り替え手順
前置きが長かったですが、間違った手順だと後々面倒ですので確認しながらのほうが良いと思います。
早速、具体的な説明していきます。
①楽天銀行の支店番号・口座番号を手元に用意します(カードを用意します)。
・手続き中に2度ほど電話中に支店番号や口座番号を入力するので、手元に楽天銀行カード(JCB)は裏面を上にして予め用意します。
・ないしは楽天銀行カード(JCB)が到着した当初に貼っていた台紙をとっていれば、メモも取れそうです。
・実際メモとペンも用意しておくと万全です。やはり紙とペンは偉大です。
②楽天銀行カードの裏面に印字している楽天銀行の電話番号に連絡
・楽天銀行へ電話して「楽天ゴールドカード」へ切り替えたいので、楽天銀行カード(JCB)を一時解約する旨伝え解約します。
・頻度が多いのか慣れている感じですぐに取り掛かってくれます。
・3~4営業日後にゴールドカードに申し込むよう伝えられます(HPには10日と記述がありますが土・日・祝日などを挟めば最悪の場合10日程度は見積もったほうが良いです)。
③解約後3~4営業日で新たに楽天ゴールドカードを申し込める状態になったら申し込む
・申し込む際の国際ブランドはMasterCardがオススメです(後に解説します)。
・経験上、審査は即時終了して、カードが届いたのは1週間程度でした。
・切り替えによって発生するポイントは、現在ゴールドカードの場合ありません。
・切り替えは、新規発行ではないため、ポイントサイト経由でのポイント獲得などは無効となります。
④カードが届いたらすること
・裏面への署名(たまにしてない人もいますが、不正利用のとき不利になります)
・楽天e-NAVIで新規カードの追加登録oと自動登録されているか確認
・本人認証サービスの設定(安全のために3Dセキュア「本人確認」を使えるようにしましょう)
・My Rakuten→登録内容の確認変更⇒クレジットカード情報の確認・変更・追加・削除
・付帯しているedyのオートチャージ設定
・他、公共料金の手続き、「楽天ペイ」などのコード決済の支払い元に設定など
楽天市場の利用額が大きくなってくれば、早々に切り替えたほうがとくなのですが、切り替え時期は楽天銀行カード(JCB)の利用を絞って最小限になったタイミングを見計らってからが良いですね。
切替期間中はカードが使えないので、楽天市場の楽天スーパーセールとお買い物マラソンが重なる3・6・9・12月にはオススメしません。
それ以外の月度で切り替えを実施したほうが良いでしょう。
他のクレジットカードとの組合せの提案
「楽天ゴールドカード」の国際ブランドですがMasterCardがおすすめです。
理由は以下の2つです。
以下、順を追って説明します。
②大規模還元キャンペーンが魅力の「au PAY」の残高へのチャージは楽天カードはMasterCardのみ
10%・20%もの大規模還元キャンペーンが魅力の「au PAY」への残高にクレジットチャージできるブランドは主にMasterCardです。
一部VISAがありますが、それはエポス陣営のカードなど限定的です。
クレジットカードでチャージすれば、チャージした金額分カードからポイントが付与されますので、現金でチャージするよりも有利です。
「au PAYカード」で「au PAY」残高チャージに対して5%の大規模キャンペーンが行われていますので、こういったキャンペーン時には「au PAYカード」が有利です。
しかし常時となると「楽天カードの街の利用&楽天ペイの利用でポイント2倍」キャンペーンがある楽天陣営のクレジットカードのほうがよりオトクだと思います。
>>auPAY残高へのリアルタイムチャージに「au PAYカード設定&利用」で5.5%還元
楽天プレミアムカードも含める楽天カードでは、キャンペーンエントリー後、月間で楽天市場で月間20,000円以上(税込)楽天カード
で支払いがあれば、その月度で楽天市場
以外(他にも除外項目はあります)の支払いは一部を除いてポイント2倍(つまり2%ポイント還元率)となります。
つまり「au PAY」残高チャージで2%+「au PAY」の支払いで0.5%=2.5%の還元率でキャンペーン以外では利用できることになります。
毎月行われている企画ですが「エントリー」が必要ですので、忘れずに行っておきましょう。
③併用したいエポスゴールド・JQ CARDエポスゴールドはVISAであるためブランド分散を図るため
エポス陣営のゴールドカードは、ゴールド以上であれば強力な特典がありメインでもサブでも利用できる万能のカードです。
主要なメリットは以下の3つです。
- レギュラーカードから利用して半年以上、50万円以上の利用でインビテーションが来ますのでこれに乗って切り替えれば、年会費無料のゴールドカードになります。
- 3倍ポイント(1.5%の還元率)になる「選べるポイントアップショップ」を3つまで選択できます。
・「選べるポイントアップショップ」には、モバイルSuicaが含まれていますので交通系も店舗も高還元率の支払いができます。
・Yahoo!公金払い・ETCも選べるなど多種多様な支払先に対応しています。 - 年間利用50万円で0.5%分(2,500円分)、100万円で1.0%相当(1万円)のボーナスポイントがあります。
以上、②③を合計すると「選べるポイントアップショップ」に指定した支払先は2.5%のポイント還元率で利用できます。
特に公共交通機関へのモバイルSuicaの利用、車の利用はETCなど交通費は2.5%で利用できるのは大きいと思います。
問題はこのエポス陣営のカードは国際ブランドがVISAのみということです。
ですのでVISAなどで支払いできないコストコなどのことを考慮すると国際ブランドは分散させたほうが望ましいと思います。
ですので楽天ゴールドカードの国際ブランドはMasterCardをおすすめします。
楽天銀行カードから楽天ゴールドカードへの切り替え手順:まとめ
楽天銀行カードから楽天ゴールドカードへ切り替える際の手順をまとめると以下のとおりです。
①楽天銀行カードは一旦解約となりますので、保険のため「楽天銀行デビットカード」を先に準備しておきます。
②楽天銀行カードは一旦解約となりますので、公共料金等の支払先を別のカードに切り替えておきます(エポス陣営のゴールドカードがベストです)。
③楽天銀行カードを手元に用意しておきます(支店番号・口座番号を用意)。
④カード裏面にある楽天銀行の連絡先に連絡して楽天銀行カードを解約します。
⑤3~4営業日後、新たに楽天ゴールドカードを申し込める状態になってから申し込みます(国際ブランドはMasterCardがオススメです)。
⑥楽天ゴールドカードが届いたら署名をはじめ各種設定をする(大事な作業なので再度かきます)。
・裏面への署名(たまにしてない人もいますが、不正利用のとき不利になります)
・楽天e-NAVIで新規カードの追加登録or自動登録されているか確認
・本人認証サービスの設定(安全のために3Dセキュア「本人確認」を使えるようにしましょう)
・My Rakuten→登録内容の確認変更⇒クレジットカード情報の確認・変更・追加・削除
・付帯しているedyのオートチャージ設定
・他、公共料金の手続き、「楽天ペイ」などのコード決済の支払い元に設定など
以上となります。
切り替え作業お疲れさまでした。
楽天市場で月間29,830円以上の利用がない場合は、楽天カードへのダウングレードがオススメ
現在、楽天ゴールドカードをお持ちであれば、楽天市場の利用が月間で29,830円以上ないと年会費の元はとれない計算になります。
その場合は、楽天カードへのダウングレードをオススメします。