無料送金アプリのPring(プリン)といえば、家族間での送金や自身の口座間の資金移動などで大活躍していましたね。
していましたというのは、2020年7月から無料の範囲が著しく狭くなり、利用しにくくなってきたからです。
セブンイレブン1日一回の無料出金すら改悪されたのでは、もはやアンインストールまったなしですが、送金は月々発生するため、これに変わる代替手段を用意しておかないと、送金などに支障をきたします。
今回は先行き不透明なサービスに頼らずに、従来Pring(プリン)を使って行っていたサービスを他で代替できないか考えてみます。
最大の問題点にして最大の利点は楽天銀行のハッピープログラム
無料送金アプリPringのサービスが出勤に関して改悪せざるを得ないほどになった主たる原因は、楽天銀行ハッピープログラムですね。
自分で攻略方法を書いておいて何ですが、楽天銀行ハッピープログラムでVIP~スーパーVIPを確保するために、改悪までは月3回は「Pring」に資金を送ってその都度資金を戻すという作業を計3往復やってましたね。
ですのでハッピープログラム対象取引回数でいえば6回に相当していました。
ポイントではVIP~スーパーVIPなら1件×3ポイントですので、3ポイント×6件=18ポイントを獲得しているわけです。
「Pring」からすれば入れたり出したりというなんのメリットもなさそうな作業をされれば厳しかったに違いないですね。
とはいっても送金だけで、決済とかの手数料ビジネスははあまり開拓してこなかったわけですから、手数料的にビジネスモデルが成り立つのかどうかは怪しいところでした。
資金が尽きた頃に、ドコモとかに買収されそうな感じもしなくもないです。
よって、別の送金手法も確立しておく必要がありますね。
当方のオススメの銀行は「楽天銀行」・「イオン銀行」です。どちらも一定の条件をクリアすれば、他行ATM手数料が無料になったり、他行への振り込みが無料になったりします。「楽天銀行」はハッピープログラムといって口座残高や対象となる取引をこなす[…]
Pringの送金サービスの代替手法
「Pring」で可能となっていた送金サービスは、無料でお金を送れる点でした。
課題としては、
①無料での送金が簡単にできなくなってくれば、相手方にお金を送るという手段は、口座に直接振り込む手段がベターになりそうです。
こちらに関しては、ネット銀行の優遇条件をクリアすることで回数を確保しほぼ無料で完結できるようにすることが大事です。
②自分名義の口座間の資金の移動などはこれまでは、「Pring」で無料でできていたものが月1回までになり2回目は手数料が発生するので、他の銀行からの資金移動を手数料無料でできる「おまかせ入金サービス」などを実装している銀行口座を活用することになります。
こちらに関しては、他行の資金移動ができるサービスを実装していて、その後の無料振込回数が多い銀行を選択したほうが良いでしょう。
今回は振込無料回数が最大15回とずば抜けて多い「住信SBIネット銀行」の機能を活用を前提とした説明をします。
ソニー銀行のおまかせ入金サービス
ソニー銀行は、実店舗を持たないネット銀行です。
ソニー銀行の最大のメリットとしては
・ATM出金手数料が月4回まで無料
・他行振込手数料が月1~11回まで無料
・ソニー銀行のデビットカード「Sony Bank WALLET」が便利
・おまかせ入金サービスで他の銀行からの資金移動が手数料無料でできる
この点になります。
ソニー銀行の「おまかせ入金サービス」とは、一度設定しさえすれば、毎月設定している金額を本人名義の各金融機関からソニー銀行の円預金口座へ自動的に手数料無料で入金するサービスです。
これだと勤務先の口座から定期積立投資などに回す資金を自動で移動できますね。
「おまかせ入金サービス」概要について
■指定できる金額:10,000円以上、1,000円単位
■手数料:無料
■引き落とし金融機関での引き落とし日:毎月5日または27日
■ソニー銀行預金口座への入金日:引き落とし日の4営業日後
■最大利用条件件数:5件
■利用可能な金融機関
・三井住友銀行、みずほ銀行、三菱UFJ銀行、りそな銀行、埼玉りそな銀行
・ゆうちょ銀行
・新生銀行
・ジャパンネット銀行、住信SBIネット銀行、楽天銀行、イオン銀行、セブン銀行、auじぶん銀行
・各地方銀行
・信用金庫
・労働金庫
そしてここからが問題ですが、ソニー銀行に自動入金した資金を他の銀行口座に資金移動したいとき、どれくらい振込無料回数があるか気になるところです。
ソニー銀行の他行への振込手数料無料回数は、ソニー銀行のサービスの利用度合いによって回数が異なります。
このサービスの利用度合いを「優遇プログラム Club S」とソニー銀行では呼んでいます。
上から順にプラチナ・ゴールド・シルバー・ステージなしとなっていて、それぞれのランクをステージと呼んでおり、プラチナならば「プラチナステージ」という名称となります。
振込手数料無料回数は、このステージによって以下のように変化します。
ステージ | 振込手数料無料回数/月 |
---|---|
ステージなし Sony Bank WALLETあり | 2回 |
ステージなし Sony Bank WALLETなし | 1回 |
シルバー Sony Bank WALLETあり | 4回 |
シルバー Sony Bank WALLETなし | 3回 |
ゴールド Sony Bank WALLETあり | 6回 |
ゴールド Sony Bank WALLETなし | 5回 |
プラチナ Sony Bank WALLETあり | 11回 |
プラチナ Sony Bank WALLETなし | 10回 |
以上の優遇条件となっています。
ステージなしの場合であっても、後述するソニー銀行のデビットカードである「Sony Bank WALLET」を発行すれば、ステージなしでも2回/月の振込手数料無料回数を確保でき、ATM利用手数料無料回数は4回/月です。
一方でこのランクをあげるための要件ですが、なかなか厳しいものになっています。
例えばステージなし→シルバーとなるだけでも判定の基準は以下の通りで結構ハードルが高いです。
・月末の総残高(円預金・外貨預金・運用資産)/300万円以上
・外貨預金積立購入額/月間3万円以上
・投資信託積立プラン/月間3万円以上
次にゴールドランクですが、
・月末の運用資産残高(外貨預金・投資信託残高・Wealth Navi for ソニー銀行)/500万円~1,000万円未満
最後にプラチナランクは、
・月末の運用資産残高(外貨預金・投資信託残高・Wealth Navi for ソニー銀行)/1,000万円以上
以上となり、他のネット銀行に比べてもハードルは高いと思います。
ソニー銀行のデビットカード「Sony Bank WALLET」を申し込もう

「Sony Bank WALLET」とは、ソニー銀行のキャッシュカード一体型のデビットカードです。
年会費は無料
国際ブランドはVisaです。
「Sony Bank WALLET」の還元率は0.5%とデビットカードとしては高めです。
しかし1%の還元率のクレジットカードが多数ある中では、やはり低めですね。
しかし前述の振込手数料無料回数と同じく、「優遇プログラム Club S」のステージアップによって還元率も向上していきます。
Club S ステージ | Sony Bank WALLET還元率 |
---|---|
ステージなし | 0.5% |
シルバー | 1% |
ゴールド | 1.5% |
プラチナ | 2% |
ちなみにこの「Sony Bank WALLET」の還元率はポイントではなく、キャッシュバックです。
ソニー銀行のキャッシュバックのルールとしては、毎月1日~末日までの利用に対して計算されたキャッシュバック額を、翌月25日までに円預金口座に入金する形式です。
ポイント還元率だとポイントの用途が限られると得だとは思えませんし、使い勝手が良くてもポイントを交換する手間があったり、交換単位が大きすぎたりとデメリットがあります。
一方で「Sony Bank WALLET」のようにキャッシュバック方式だと無駄がありません。
そういえば「Sony Bank WALLET」では、絶好のキャンペーンを展開していますね。
Sony Bank WALLETはじめの2ヶ月限定でVisaデビットの支払いで1,000円もらえるキャンペーン
「Sony Bank WALLET」では、新規カード発行のキャンペーンを行っています。
新規発行から2ヶ月の期間で、国内で5回、Visaデビットによる支払いを行うと、もれなく1,000円がプレゼントされます。
またソニー銀行は、長らく非対応だったスマホ決済にも対応しています。
2020年6月3日よりスマホ決済サービスにチャージできる機能を提供し、同時にキャンペーンも開始しています。
第一弾としては、
・「d払い」
・「PayPay」
・「メルペイ」
・「LINE Pay」
が対象で、この内「d払い」、「PayPay」、「LINE Pay」に対するチャージでは、チャージするだけで各スマホ決済のポイントがプレゼントされます。
期間:2020年7月1日~7月31日
チャージ金額:各アプリに1,000円以上
d払い:1,000pt/dポイント
PayPay:100円相当のPayPayボーナス
LINE Pay:100pt/LINEポイント
ソニー銀行では、「おまかせ入金サービス」は5件まで設定できるわけですが、そこからの振り込みに関しては「Sony Bank WALLET」を発行すれば、月2回までは無料です。
ですが正直少ないですね。
せめて5回はほしいところですね。
住信SBIネット銀行「定額自動入金サービス」
「住信SBIネット銀行」は、ネット証券大手「SBI証券」を基幹としたSBIホールディングスの一員で実店舗を持たないネット銀行です。
ネット銀行の口座数は上位5位に入っていて最近400万口座突破したらしいです。
利用できるATMは、下記のラインナップで預け入れには手数料はかかりません。
・イオン銀行ATM
・セブン銀行ATM
・ゆうちょ銀行ATM
・イーネットATM
・ローソン銀行ATM
「住信SBIネット銀行」ではスマプロランクというランク制度を設けていてランクごとにATMと振込の無料回数が変わってきます。
・ATM無料出金回数→2~15回
・無料振込回数→1~15回
この「住信SBIネット銀行」今回注目したい機能は、定額自動入金サービスですね。
これは自身の他行の口座から指定した金額を引き落として、自分の「住信SBIネット銀行」の口座に入金できるサービスです。
この指定する金額が毎月一定なら作業を自動化できます。
金額の範囲は1万円以上でそれ以降は1万1千円、1万2千円と千円単位で指定できます。
回数は月間5件までです。

給与が入る口座は、会社から指定があって「住信SBIネット銀行」に指定できないが、「住信SBIネット銀行」のスマプロランクの振込無料回数分、家賃や駐車場代や月謝など振込みによる料金支払いを行う場合便利ですね。
この場合、「住信SBIネット銀行」がハブ銀行になっているわけです。
肝心の振込無料回数はランクごとに1~15回までとなっています。

上記の通り、スマプロランクは一番ランクが低いと、無料振込回数はたったの1回です。
振込回数が多い場合は役に立ちません。
ですがランクを2に上げると振込無料回数が3回に増えます。
これで十分という場合は、デビットカードを申し込めばあっさり達成されます。
そういえばデビットカードではこんなキャンペーンをしていましたね。
ミライノデビット (Mastercard)金・土はお店で使おう!ポイント2倍キャンペーン

「住信SBIネット銀行」で発行しているデビットカードは、
①ミライノデビット(Visa)/還元率0.6%
②ミライノデビット(Mastercard)/還元率0.8%
③ミライノ デビット PLATINUM(Mastercard)/還元率1%
というランナップですが、今回の対象は①②ですね。
ポイント2倍となる条件は、
1)対象期間:2020年7月17日~9月26日 金・土の利用
2)日本国内の対面店舗におけるショッピング
3)1回あたりの利用金額が500円以上であること
4)エントリー:要→エントリーはこちら
ちなみに付与されるスマプロポイントは、500ptから現金・JALマイレージに交換可能です。
シンプルに現金でも良さそうですね。

ミライノ デビット PLATINUMは、年会費11,000円ですが、審査不要でプラチナカードを持っている状態になります。
特典は大まかに3つあります。
1つ目は、「住信SBIネット銀行」のスマプロランクが2ランク向上します。ランク4になるとATM無料回数・振込無料回数が一気に15回になります。
2つ目は、世界1,000ヵ所を超える空港ラウンジを年間3回までご利用できるLoungeKey(ラウンジ・キー)サービス、世界約100ヵ国でアクセス可能なWi-Fiサービス「Boingo(ボインゴ)」(無料)が無料付帯です。
3つ目は、他のプラチナ・ゴールドカードのショピング保険でも付帯していない、スマートフォンなど通信端末機器の保険がつきます。最大50,000円が修理費用として年1回支払われるという厚遇ぶりです。
年会費11,000円でプラチナカード相当の保険を入手できる利点からコストパフォーマンスが良いと考えるかどうかですね。
やっぱり年会費はそこまで払いたくないという場合は、年会費の安いクレジットカードでも最高ランクのATM無料回数、振込無料回数を獲得できます。
ミライノカードGOLD保有で振込無料回数15回を獲得!

ミライノカードGOLDは、ゴールドカードです。
ですので年会費はかかるのですが、3,300円 (税込)と安いです。
また初年度は年会費を払っても、年間利用が100万円あると、次年度の年会費は無料になります。
肝心な還元率は1%。
特典は大まかに2つですね。
1つ目は、「住信SBIネット銀行」のスマプロランクが一気に2ランク向上します。ランク4になるとATM無料回数・振込無料回数が一気に15回になります。
2つ目は、国内の主要空港内、およびハワイ ホノルルの国際空港内で、空港ランジが年中無休・無料で利用できます。
還元率は1%ではイマイチという方は、ANA JCB プリペイドカード
にチャージして利用すればANA JCB プリペイドカードで+0.5%加算されます。
チャージ上限は30万円(1回49,000円)です。
ミライノカードGOLDの欠点はショッピング保険なので、プリペイドカードチャージで利用するほうがいいですね。
「ANA JCB プリペイドカード」といえば、かつてはnanacoチャージが可能であったため、このルートでクレジットチャージをする手法が大流行しました。もっともANA側にとってこれはなんらメリットもなかったらしく、多くの方がブログに記述[…]
確保した振込無料回数を定額自動振込で自動化
定期的に発生する振込先に毎月または毎週繰り返し振込できる振込を自動化できるサービスが「住信SBIネット銀行」には実装されています。
毎月の家賃・駐車場代・習い事の月謝・子供への仕送りなど、毎月定例・定額の振込に利用できますので、手間を省略できます。
登録件数は10件までですが、振込無料回数を15回確保していれば楽勝ですね。
SBI証券との連携が便利
「住信SBIネット銀行」と「SBI証券」は同じSBIホールディングスのグループ企業です。
そのため「住信SBIネット銀行」の口座と「SBI証券」と連携させる「ハイブリッド預金」だと普通預金金利が10倍の0.01%になる他、銀行口座の預金残高が、証券取引の「買付余力」に反映されいちいち入出金する手間が省けます。
通常は証券口座に入金しておかないと株式や投資信託が購入できないのが普通ですが、「SBI証券」の口座残高がなくても「住信SBIネット銀行」の「ハイブリッド預金」の残高があれば買付余力とみなされて自動振替されて証券の注文ができます。
ですので、「住信SBIネット銀行」と「SBI証券」はセットで口座開設したほうが有利と言えますね。
「SBI証券」といえば、Tポイントで投資信託が購入できる秀逸なポイントプログラムを展開しています。
当方も、ウエル活で貯めたTポイントを投資信託の購入に活用しています。
近年はポイントを活用して投資ができるようになってきました。現状ポイント投資でポイントも収集しやすく、投資商品などの環境が整っているのは、①楽天ポイント②dポイント③Tポイント以上が挙げられます。Tポイントに関しては、ヤフー側がスマホ決済[…]

※「SBI証券
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