消費税が2019年10月より2%増税されています。
2014年に実行した消費増税が特段対策もなく、消費の落ち込みを招いた反省から政府は様々な消費喚起対策を打っています。
当時の政権下の閣僚の予想では消費税引き上げ幅が2%と前回よりも小幅であることと、様々な対策により影響は軽微という推定をしていました。
しかし結果としては10月は前年同月比-5.1%、11月は前年同月比-2.0%とかつてないほどの消費の反動減を招いたため対策は失敗だったといえます。
これはどれくらい大きいかといえば、2014年4月度の増税時には直後の4月は前年同月比-4.3%、5月は-0.4%ですので、結局消費に与えたダメージは今回のほうが大きくなっています。
そのためなのかは不明ですが、政府は11月半ばにマイナンバー(個人番号)カードを活用して新たに始めるポイント還元事業を決めました。
申請できるのは2020年9月から21年3月までの7カ月間で、最大2万円分のキャッシュレス決済の25%に当たる5千円分のポイントを付与するという内容です。
これがなかなか普及が進まないマイナンバーカードに紐づけて、マイナンバーカードに対してポイントを付与するという対策により普及促進を図ろうとしています。
このときに付与されるポイントの名称が「マイナポイント」と呼ばれるものです。
またこの制度が発表されてまもなく、コロナウィルスの世界的な感染拡大により、日本の消費自体も急激な落ち込みをしています。
政府も決済サービス事業者もこのマイナポイント事業に並々ならぬ資金を投入して効果をあげようとしています。
マイナポイントの概要と設定方法
この制度ではマイナンバーカードのICチップの中の電子証明書を活用して、ウェブ上のマイキープラットフォームでマイキーIDというIDを設定します。
これを行うことによってマイナポイント付与を行うときの本人を認証するキーとなります。
このマイキーIDを設定した人が、今後~Payなどキャッシュレス決済のチャージ・決済などを行った際に、マイナポイントが付与される仕組みです。
マイナポイント概要
・還元率:25%(5,000円)/還元される決済上限20,000円
・期間:2020年9月~2021年3月
・対象となるステップ1:マイナンバーカード取得
・対象となるステップ2:マイキーIDを設定
・対象となるステップ3:2020年7月から対象とする決済サービスを一つ申し込み
・対象となるステップ4:申し込んだ決済手段で付与されるポイントで付与
マイナンバーカード取得方法
・マイナンバー通知カードと一緒に送られてきた交付申請書を持っている場合は、割と簡単でスマートフォン・パソコンなどの端末や対応する証明写真機などで申請することが可能です。
・今ぐらいから申請するという方は、交付申請書の封筒の期限は切れていると推定できるので、「手書き用交付申請書」及び「封筒」をダウンロードし郵送します。
・もしくは、市区町村の窓口で交付申請書の再発行をしてもらうことで申請できます。
交付通知書は1ヶ月どころか2ヶ月はかかる
・申請書を専用の封筒で送付した後、1ヶ月で交付通知書が送られてくると一般的には言われていますが、実際は2ヶ月程度かかっています。恐らく申請数に対して処理が間に合っていないのではないかと推測されます。
交付場所は市区町村の役場など。持参物を忘れずに。
1~2ヶ月後の交付通知書に交付の際に必要なものは記述があります。
基本的には
・マイナンバー通知書
・交付通知書
・本人確認書類
以上のものが必要です。
また事前に用意するものは
①6桁以上の英数字(アルファベットは大文字)の組合せのパスワード
②4桁の暗証番号
以上の必要物とパスワード・暗証番号を用意して、役場の指定の場所に行って受け取りを行います。
マイキーID設定方法
マイキーIDは環境さえ整えば自宅でも設定は可能です。
できない方も勿論存在しますので、自治体の中にはマイキーIDを設定できる環境を整えている自治体もあります。
以下が自宅でも設定ができる場合です。
①iPhoneの場合
App Storeで「マイナポイント」アプリをインストールします。
※対象はiPhone7以上となります。対象機種はこちらを参照ください。
②Androidの場合
Google Playで「マイナポイント」アプリをインストールします。
※対象は多数ありますが、割と最新機種が対象ですね。対象はこちらです。
③パソコンの場合
「マイキーID作成・登録準備ソフト」をインストール しICカードリーダーライターが必要になります。対象はこちらです。
スマホアプリ・パソコンのICカードリーダーでマイナンバーカードを読み取る
①②のスマホの場合
インストールした「マイナポイント」→「マイキーIDの発行」をクリック→マイナンバーカードを読み取り
③のパソコンの場合
こちらから「マイキーIDの発行」をクリック→用意しているICカードリーダーでマイナンバーカードを読み取り
マイナンバーカード受け取り時に決定した暗証番号を入力
ここで交付通知書によるマイナンバーカード受取時に使用した暗証番号が出てきます。
暗証番号が正しく入力されると、2020年7月以降、マイナポイント付与を希望する決済サービスを選択できるようになります。
候補となる決済サービス
2020年7月以降選択可能となる決済サービスですが、当初はクレジットカード・デビットカード・プリペイドカードが除外されていましたが追加され、電子マネー・コード決済サービスも次々とラインナップされています。
いくつか抑えたほうが良さそうな候補を挙げておきますので、参考にされてください。

d払い
・コード決済各社の還元率が低下の一途をたどっている中、次々と強力な還元率でシェアを奪ってきているのが「d払い」です。
やはり世界一高い通信料を何も文句を言わずに気前よく払ってくれる優良顧客を数多抱えているキャリアは違いますね。
最新のキャッシュレス決済の調査ではコード決済勢としては3位につけていますので、ユーザビリティは依然最低レベルですが莫大な資金を使った効果が徐々に出ているようです。
今回のマイナポイントのポイント上乗せは2,500円相当ですので、合計で7,500円相当となります。
決済方法は、登録したクレジットカードによる決済と、銀行口座からのチャージによるウォレットからの決済の2種類となります。
今回に限らずキャンペーン対象となるには、クレジットカード決済の場合は登録するカードがdカード・dカードGoldである必要があります。
※「d払い」にdカード・dカードGoldを登録した場合は、決済金額に対し25%(上限5,000円相当)のポイント
・dカード・dカードGoldを非保有の場合は、銀行口座からのチャージによる口座払いでもキャンペーンの対象となります。
※口座払いの場合は、チャージに対して25%(上限5,000円相当)のポイント
・決済はコード決済ですが、表示速度は最悪で平均16~23秒と非常に遅い上、度々ログインが外れているので決済の際に非常にこまるのが難点です。
・基本還元率は0.5%ですが、キャンペーンが10~20%の還元率であったり、特にAmazonで「d払い」を利用する場合、複数のキャンペーンと組合せが可能ですので、極めて還元率が高くなります。
3大キャリア「ドコモ」が運営するスマホ決済サービス「d払い」。強力な還元率施策を次々と打ち出して、dポイント投資をする方にとっては欠かせない決済ツールになっています。とくに「d払い」はキャリアとしての競合である「au PAY」と競ってシェ[…]
※ドコモ携帯料金が10%還元されるドコモユーザー必携の「dカードGold」発行は、ポイントサイト「ハピタス」経由の発行で、公式サイトからの新規入会特典に加えてポイントサイトから23,500円相当のポイントが付与されます。
※レギュラータイプの「dカード」の発行は「モッピー」経由が3,000円相当のポイント付与となっています。
「ハピタス」の新規登録は下記のボタン経由と7日以内の500ポイント以上の広告利用で、2,021ポイントがプレゼントされます。
WAON
WAONとマイナポイントの企画は、イオンカードセレクトが狙い目です。
9月から始まるマイナポイントの上限額はキャッシュレス決済2万円利用分の25%にあたる5,000円です。
ですがそれぞれのキャッシュレス決済事業者が還元額を上乗せしているケースがあります。
トップはドコモの「d払い」が上乗せ2,500円、WAONは2,000円です。
ですがイオンカードセレクトではWAONが付帯しており、ポイントサイト「ちょびリッチ」経由の発行で3,500円相当のポイントに加えて、クレジット払いの利用合計2万円以上で2,000円相当のときめきポイントプレゼントとなっています。

これを集計すると以下のようになります。
・ポイントサイト「ちょびリッチ」→3,500円相当
・イオンカードセレクト2万円WAONチャージ→2,000円相当のときめきポイント
・マイナポイント→5,000円相当
・WAON上乗せ→2,000円相当
以上で12,500円相当となります。
手順をさらに細かく書くと
①イオンカードセレクトをポイントサイト「ちょびリッチ」経由で発行する
②マイナポイントの登録をWAONにしておく
③イオンカードセレクトに付帯するWAONへ2万円以上のオートチャージを行う
以上で目的が達成できます。
イオンが近くで頻繁にWAONを利用される方であれば使わない手は無いです。
また、2020年8月10日からWAONで収納代行の支払いがミニストップでできるようになりました(復活です)。
今後もWAONによる収納代行を利用しようと考えているのであれば、このキャンペーンはチャンスだと思います。
イオンカードといえば、2019年の夏に実施した20%還元大規模キャンペーンのインパクトが凄かったですね。その後、ネットで狙って決済した取引がずらされるなど、どうかと思う対応が有りましたが、その後消費者庁から措置命令を喰らっていました。後[…]
メルペイ
メルペイのマイナポイントの特典は、ショッピングに対して25%(上限5,000円相当のポイント)です。
上乗せポイントは2020年8月31日までにマイナポイント登録とメルペイ残高へのチャージで最大1,000円相当のポイント
メルカリでのお買い物20,000円に対し5%(1,000円相当)のポイント
以上合計7,000円相当のポイントです。
さらに抽選で1億ポイント山分けキャンペーンを実施しています。
1等は1,000万円相当のポイント、2等は100万円相当のポイントとなります。
マイナポイントの準備はお早めに
少なくともマイナンバーカードの申込みから交付まで1~2ヶ月は要する現在の状況ですので、直近になって混み合うともっと遅くなることが想定できます。
なるべく早めに準備しておくことをおすすめします。
対象となる決済方法は、電子マネー・コード決済とクレジットカード・デビットカード・プリペイドカードが当初はなかったのですが追加で加わり、これらの決済手段で決済・チャージを行った金額の25%(最大5千円)が還元されます。
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