改悪してローリスク・ハイリターンな投資方法では無くなったdポイント投資の代替方法を解説していきます。
「dポイント投資」はdポイントを利用した擬似的な投資が可能なサービスで、2020年10月23日まではある程度先読みしたポイント追加・引き出しが可能であったためかなりの確率で増やすことができました。
しかしそれ以降は、投資信託に間接的に投資しているのと変わらなくなっています。
しかも投資先はコストが高く、配当金に関しては没収されますので「配当落ち」というリスクもあります。
そのため「dポイント投資」を続ける価値はなく、より有用なポイント投資に切り替えたほうが、ポイントという資産を活用することができます。
オススメの結論はネオモバFXです。
dポイント投資の有利な点と乗り換えなければならない理由
dポイント投資の最大のメリットは国税庁の見解から考えると、年70万円までの収益は非課税であることです。
ポイント投資になると摘発された話は聞きませんが、国税庁の見解では、dポイント投資のようにポイントのまま運用するスタイルは、「一時所得」に当たるため、年50万円までの利益は非課税です。
給与所得者は給与所得と退職所得以外の所得が20万円を超えない限り申告が不要ですのでdポイント投資で50万円を超える利益が出ても、年間70万円を超えるまでは税金が発生しません。
ポイント投資は2種類ある
いわゆるポイント投資は2種類存在します。
- 投資信託や株式をポイントを利用して購入できるもの
- ポイントを使って投資信託の値動きに連動した疑似投資体験ができるもの
以上の基本的な違いがあります。
dポイント投資は、疑似投資体験ができる②に該当します。
一方でおなじdポイント投資でも「日興フロッギー+docomo」でdポイントを使って株式・ETFを購入できる方法は①に該当します。
ポイント投資の税制の違い
dポイントを利用した投資では、株・ETFを購入できる「日興フロッギー+docomo」とポイントのまま疑似投資をする「dポイント投資」とでは実は税制が異なります。
違いはポイントだけ説明すると以下のとおりです。
- 「日興フロッギー+docomo」/株・ETFを購入できるタイプ・・・上場株式等の譲渡所得(分離課税)により利益に対して20.315%課税があります。
- 「dポイント投資」ポイントのまま疑似投資をするタイプ・・・年間50万円までの利益・給与所得者は70万円までの利益は非課税だが、50万円を引いた残りの部分に課税
表にすると以下のようになります。
種別 | 税制 |
投資信託・株を購入できるタイプでの利益 | 譲渡所得20.315% |
ポイントのまま疑似投資をするタイプでの利益 | 所得税5~45%+住民税10% |
ポイントのまま疑似投資をするタイプの投資の利益の所得税の幅が気になると思いますが、これは課税所得が多いほど税率が高くなる「累進課税方式」が採用されています。
- 投資の利益が195万円以下であれば5%です。
- 投資の利益が195万円超~330万円以下であれば税率は10%に増えます。
ポイントのままの運用で、195万超の利益を叩き出すのは事実上不可能だと思います。
これまでこの税金で摘発された例を聞かないのは、70万もの利益に到達した例が少なかったからだと思います。
dポイント投資はリスク回避が容易な投資法だったが今は割高な投資法
この税金のことを考えると年間50万円もしくは70万円までの利益の範囲内ならポイントのまま運用する妙味があります。
なぜなら70万円の利益の範囲内なら利益確定しても課税されないため、市場が荒れ模様のときはポイント投資を引き上げて様子見して、株価がかなり下落して調整して反発を確認して買い出動すれば良いからです。
ところが2020年10月24日以降の「dポイント投資」は、ポイントの追加・引き出し締切が14:00・反映が翌営業日18:00ですので、ポイントの追加・引き出しに制限があり急変したときにポイントの出し入れができません。
しかも残念ながら「dポイント投資」の中身は、「THEOグロース・AIファンド(世界の株式中心)」・「THEOインカム・AIファンド(世界の債券中心)」という実質的な信託報酬が年率0.595%もかかる割高な投資信託への間接投資です。
AIなのであるいは運用成績は良いかも知れませんが、保証されるものではありません。
テーマに投資する方法もありますが、これはETF(上場投資信託)に間接的に投資しているのと同じですので、日興フロッギー+docomoで直接ETFに投資したほうがメリットがあります。
dポイント投資は配当金が没収される
日興フロッギー+docomoで直接ETFに投資したほうがメリットがあるというのは、「dポイント投資」にはもう一つデメリットがあり、配当金に相当する部分は没収されます。
ですので配当金相当額分は「配当落ち」で損失を被ることになります。
そのためdポイントを投資に振り向けたい場合は、日興フロッギー+docomoで個別株・ETFに投資に振り向けたほうが配当金相当はしっかりもらえますので、日興フロッギー+docomoで運用したほうがメリットがあります。
dポイント投資の代替となるポイント投資
日興フロッギー+docomoで運用するということであれば、要するに売却(売却すると手数料が0.5%分徴収されます)せずに保有し続けて運用するという「バイ&ホールド」という投資方法になります。
率直にいえばそれなら楽天証券で楽天カードによる自動投信積立投資をやっていたほうが1%のポイントがつく分、圧倒的にメリットがあるので特段のメリットは感じません。
dポイント投資を続けてきた方にとっては、ポイントのままで非課税でポイントを増やしたい、ポイントをローリスク・ハイリターンで増やしたいというところが多分本音だと思います。
そこでおすすめしたいのが以下の2つになってきます。
- PayPayポイント運用(PayPayポイントによるポイントのままの投資)
- ネオモバFX(TポイントをポイントをFX投資)
それぞれは別記事を書いていますので、概要を一つ一つ解説します。
①PayPayポイント運用
「PayPayポイント運用」とは、その名の通りPayPayポイントで運用するポイント運用で、コード決済「PayPay」アプリ内で提供しているサービスです。
PayPayの残高は3種類あり、その中のPayPayポイントのみでポイント運用が可能です。
残高の名称 | チャージの種類 |
PayPayマネー | 銀行口座からのチャージ |
PayPayマネーライト | クレジットカードからのチャージ |
PayPayポイント | PayPayの還元ポイントやキャンペーンポイント |
スマホ証券のPayPay証券(旧One Tap Buy)とPayPayとが提供している疑似運用サービスで、実際に証券口座を開設しなくてもポイントのままで運用できます。
PayPayポイント運用ルール
PayPayポイント運用で把握しておく運用ルールは以下の4つでOKだとおもいます。
- 手数料無料
- コースは2コース
- 運用は1円分から月間200万円までの利用制限
- 24時間365日リアルタイム運用
①手数料無料
ポイントの追加・引き出しに手数料はかかりませんが、この投資先はETF(上場投資信託)ですので、保有することで間接的に費用がかかっています。
②コースは2コース
選択できるコースは以下の2つで、原資となるETFは以下のようになります。
いずれもアメリカの代表的な株価指数S&P500を投資先としています。
S&P500(エスアンドピーファイブハンドレッド)は、500銘柄で構成されたアメリカの株価指数の80%近くをカバーする代表的な株価指数です。
③運用は1円分から月間200万円までの利用制限
運用できるのは1円相当からとなります。
PayPayポイントの価値は、1 PayPayポイント=1円相当です。
いわゆる「買い」とおなじ「追加」では無制限となっていますが、PayPayには月間200万円までという利用上限がありますので、度々売買すると普段の買い物との合計でその上限に引っかかる恐れがあります。
④24時間365日リアルタイム運用
PayPayポイント運用にPayPayポイントを投入できるのは、24時間いつでも可能です。
NY市場で取引されている以下の時間帯がもっとも激しく動きます。
- 通常時23:30~翌日6:00
- サマータイム(3月第2日曜日~11月第1日曜日)22:30~翌日5:00
PayPayポイントをたくさん集めるには?
PayPayポイントは従来はPayPayでの支払い時や、キャンペーンなどでもらえていましたが、2021年3月16日からLINEポイントとリアルタイム・等価交換が可能になっています。
LINEポイントが貯まるといえば、2021年5月1日から2%のポイント還元率になるVisa LINE Payクレジットカードが有名ですね。
PayPayポイントは普段はポイント運用のために温存しておいて、PayPayにVisa LINE Payクレジットカードを登録して支払っていれば、カード支払いができなくてもPayPayの支払いが可能なお店などで2%のLINEポイントがたまります。
もっとPayPayポイントをためるにはポイントサイト「モッピー」を活用
Visa LINE Payクレジットカードの還元率が2%といっても、日々の支払いではそんなにたくさんのポイントを集めることはできません。
そこで活用したいのがPayPayポイントにポイントを交換できるポイントサイト「モッピー」です。
ポイントサイトとは、企業の広告費で成り立っており、企業の広告を掲載し会員がその広告を利用してくれることで、企業の広告費がポイントサイトに支払われ、会員にはポイントサイトから広告を利用した報酬が支払われます。
もっとも身近なのは楽天市場・Yahoo!ショッピング・PayPayモールなどのネットショッピングを経由することで、経由するだけで購入した1%のポイントが貯まります。
ポイントサイトはたくさんありますが、モッピーは業界トップの800万人もの会員数を抱え、運用しているのは東証一部上場の株式会社セレスと運営は確かですね。
モッピーの広告のポイント還元は、他のポイントサイトと比較しても上位に位置します。
例えば人気の高いクレジットカード「楽天カード」の新規入会キャンペーン時には他のポイントサイトを寄せつけないポイント還元を提示してきます。
モッピーのポイントの価値は1ポイント=1円なので、実に11,000円相当のポイントが付与されるということになります。
こういった広告はクレジットカードだけでなく、証券口座開設、新電力申込、光回線申込など多種に渡りますので、何かしら申し込むときはモッピーで広告が掲載されていないか確認して経由するだけでポイントが貯まります。
こうして貯めたモッピーのポイントがPayPayポイントに交換できますので、ポイント原資をかなりためやすくなります。
PayPayポイントへのポイント交換は、リアルタイム(無料)・最低交換額500ポイント(=500円相当)です。
[sc name=”moppy_mid” ]
PayPayポイント運用はどうやって判断するの?
ポイント運用とはいえ、PayPayポイント運用の運用先はアメリカの代表的な株価指数S&P500ですので、当然リスクがあります。
ですが新型コロナウィルスなどの事件事故以外では、ある程度上昇しやすい月とどうしても軟調な月が存在し、それを避けることでも運用成績は上げやすいと思います。
代表的なのは、11月~1月は非常に強くて、9月はいつも弱いというアノマリーですね。
アメリカの株価指数10年間の月度別平均パフォーマンス
S&P500・NASDAQ100の10年間のデータを抽出した月度別平均パフォーマンス比較を確認するとわかりやすいです。
とくに9月は期間を10年・20年・30年にしてもすべて軟調な運用ですので、このときはPayPayポイントの追加を避けるというのがセオリーになると思います。
アノマリーに関しては、別のサイトでまとめています。
チャートでタイミングを図る
PayPayポイント運用にはチャート機能がありません。
せっかく24時間PayPayポイントを追加・引き出しができるので、最良のタイミングで判断したいところです。
ですのでやはりチャートは欠かせないと思います。
実際の画面はこんな感じで非常に見やすいです。
チャートを見ながらの判断は複雑にすると、ちっともわかりませんので、できるだけシンプルにしています。
これも別のサイトで追加・引き出し判断をまとめています。
たくさん出現してきたポイント投資の中でPayPayボーナス運用は、運用面でもコスト面でもオススメのポイント運用です。その…
元々は、PayPayポイント運用運用でなれてもらって、PayPay証券を使ってもらおうというのがPayPay側の戦略ですが、S&P500をCFDで取引する場合でもOANDA Japan CFD の方がコストが安いのでステップアップした際は、OANDA Japan CFD
でトライしても良いと思います。
この記事で掲載しているチャートを閲覧するにはOANDA Japan CFD の口座開設が必要ですが、口座開設は無料・口座維持管理料も無料で、実際に資金を投入してS&P500や日経225などの株価指数を取引手数料も無料でCFD取引することができます。
②ネオモバFX
2番めのポイント投資でオススメなのが、ネオモバFXです。
Tポイントを利用できるFXサービスですが、FXはハイリスクな投機という印象があると思います。
ですのでネオモバFXでは、リスクを最小限にするために「3すくみ」で「トラップトレード」を行います。
トラップトレードとは?
「トラップトレード」はFXで一般的な上昇するか下落するかを予測して注文を出すのではなく、為替レートが一定のレートで行き来することを想定して、レンジの上部分では売り注文、下部分では買い注文を出して、為替レートが一定のレンジで行き来することを利用して利益を獲得します。
イメージしにくいかもしれませんのでイメージ図を用意しています(絵心がなくてスイマセン)。
基本、損切り注文は出しませんので、レートが期待を外れて一方方向に進みすぎれば100%の証拠金維持率を維持できずにロスカットになる可能性があります。
それを根本的に避けるには為替リスク打ち消す通貨ペアを組み合わせることでそれを緩和することができます。
FXの為替変動リスクを打ち消す方法とは?
恐らく日本人にとってもっとも馴染みが深い通貨ペアはドル円(USDJPY)だと思います。
これに世界でもっとも取引が多い通貨ペアユーロドル(EURUSD)を組み合わせます。
理由は取引量が多いため、流動性が確保できるのと、取引量が多いためどこのFX業者でも極めてコスト(スプレッド)が安いことです。
それを総合すると以下の3通貨ペアの組み合わせです。
- ドル円(USDJPY)
- ユーロドル(EURUSD)
- ユーロ円(EURJPY)
以上の3つの通貨ペアの組み合わせによる「トラップトレード」を行うことを「3すくみ・トラリピ」と呼んだり、当方では独自に「トライアングルトラップトレード」と名付けています。
この取引方法を説明すると、例えばそれぞれ1,000通貨単位で取引した場合で考えるとわかりやすいです。
- ドル円(USDJPY)→「買い」で円を売ってドルを1,000通貨を買った状態になります。
- ユーロドル(EURUSD)→「買い」で買ったドルを売ってユーロを1,000通貨買う。
- ユーロ円(EURJPY)→「売り」で買ったユーロを売って円を1,000通貨買う
- →①に戻る
以上のように3すくみでぐるぐる循環している状態になり、相場が急変動したときで変動がほとんどなくなります。
しかしそれぞれの通貨ペアでは、レンジ内で動いた際に少しづつ3つのペアのうちどれかが、決済されていくので変動はないが、利益だけ積み上がっていく状態ができます。
Tポイントをたくさん集めるには?
Tポイント収集は、JQ CARDエポスゴールド(最大2.5%還元)で集めていますが、こちらもポイントサイトを活用することでポイント収集が捗ります。
利用するポイントサイトは「ニフティポイントクラブ」です。
ニフティポイントクラブは、会員数は315万人とモッピーには劣りますが、運営は東証一部上場の家電の株式ノジマの完全子会社ニフティが運営していますので、こちらも運営は確かです。
身近なネットショッピングでも楽天市場・Yahoo!ショッピング・PayPayモールなどのネットショッピングを経由すると、経由するだけで購入した1%のポイントが貯まりますのでネットショッピングも強いです。
ニフティポイントクラブは2018年位までは、ポイント還元が低かったのですが、最近はメキメキ広告のポイント還元が高くなって現在ではポイント還元の高いポイントサイトの一つになっています。
例えば、エポス陣営のゴールドカードは最初はエポスカード を申し込んでインビテーションによって年会費無料で高還元率なゴールドカードを保有できるのですが決め打ちですごいポイント還元を提示してくることがあります。
勿論、他の広告もポイント還元が高いですが、やっぱりニフティだけあって、光回線をニフティで引くと高額な報酬がもらえます。
ここまでくるとポイントがおまけというよりも稼げるレベルになってきますね。
@ニフティで光回線を使っているとさらにメリットがあり、ニフティポイントクラブ経由でノジマオンラインを利用すると2%→5%に還元率がアップします。
ポイント交換も@ニフティの利用代金にポイントを充当すると1ポイント=1円の価値が、1ポイント=1.5円と50%もアップしますので、ポイント交換は@ニフティにしてもメリットは絶大です。
Tポイントへの交換は2%増
実はニフティポイントクラブから直接Tポイントへは交換できないのですが、一旦ニフティポイントクラブのポイントを「ポイント交換サイトPeX」に交換します。
そうすると2%増量されます。
その後、Tポイントに交換すると良いわけですが、ECナビというポイントサイトを併用することでさらに4%増量できます。
ECナビでは毎月、「ウエル活応援!Tポイント交換特典」というキャンペーンを行っており条件を満たしてTポイントへの交換を行うとポイントを4%増量分をECナビのポイントとしてポイントバックしてくれます。
これは毎月やっているキャンペーンですがエントリーなど各条件があります。
- 「ウエル活応援!Tポイント交換特典」ページでエントリー
- ECナビのサービスを2件以上利用して、サービス利用履歴に反映
- PeX → Tポイントへの交換が完了
最終的にPeX→Tポイントへの交換が完了すると、交換分のポイントの4%をECナビのポイントとしてプレゼントしてくれます。
Tポイントを集めるならニフティポイントクラブというのはこんなカラクリがあるからなのです。
dポイント投資改悪後のポイント投資の対象は?:まとめ
dポイント投資は、メリットはほぼないので代替方法を解説しました。
- ポイントのままの運用・・・PayPayポイント運用
- ポイントを証拠金で投資・・・ネオモバFX
以上の2つが有力ですが、PayPayポイント運用は株価指数への投資ですので、傾向はあるもののある程度のリスクを許容することになります。
一方でネオモバFXは「3すくみ」で運用すると確かに証拠金維持率が変動せずに少しづつリターンが積み上がるので、ローリスク・ハイリターンでといえます。
選択肢が多くなったのは良いことですが、どちらも原資を稼ぐためたくさんポイントを稼いで交換できるポイントサイトがあるのも大きなメリットだと思います。