インデックス投資やNISA・iDeCoなどで投資で利益を最大化するため、現状の運用状態と如何にリスクを回避するべきか解説をします。
通常の投資では、利益確定してしいまうと利益に対して20.315%の課税があります。
そのため保有が低コストなインデックスファンドをバイ・アンド・ホールドといって、一度買ったら長く保有し続けるというのがセオリーですが、iDeCo・企業型などの確定拠出年金・NISAは、運用途中の利益確定に対して課税がないため、非常に有利な制度です。
確定拠出年金は利益確定時の課税がなく複利の効果が期待できるだけではなく、掛金が所得控除の対象となり節税のメリットがありますので利用しない手はありません。
利益確定時の課税がなく複利の効果が期待できるため可能な限り、期待利益の高い投資となる株式への投資を行い、アノマリー的に株式投資がパフォーマンスの悪い時期は債券にスイッチすることで、MSCIが算出している全世界株式の指数ACWI(オールカントリーワールドインデックス)とダウ・ジョーンズが算出している米国株式500銘柄の指数S&P500(エスアンドピーファイブハンドレッド)のリターンを上回る運用をしたいと考えています。
当方は確定拠出年金は個人型で「SBI証券」iDeCoで指図を行い、アノマリー的にリスクを取るべき時期には、SBI全世界株式インデックスファンドに100%の配分を行い、リスクを取るべきでない時期はeMAXIS Slim国内債券インデックスファンド(信託報酬率0.13%)にスイッチングする戦略で運用をすることにしています。
2021年1月までのパフォーマンス比較
iDeCoの1月31日時点の資産は以下のようになっています。
次にパフォーマンス比較ですが、iDeCoで自身が指図している資産が、iDeCo SBIという表記にしています。
※「SBI証券」iDeCoで指図を行いはじめたのは、2020年10月から
ACWIは全世界株式インデックス、S&P500は米国株式500銘柄の指数ですが説明は不要だと思います。
iDeCo SBI | ACWI | S&P500 | |
2020_04 | 7.76% | 9.83% | 12.68% |
2020_05 | 5.33% | 5.09% | 4.53% |
2020_06 | 3.34% | 2.08% | 1.84% |
2020_07 | 4.40% | 5.36% | 5.51% |
2020_08 | 7.02% | 6.03% | 7.01% |
2020_09 | -1.11% | -2.95% | -3.92% |
2020_10 | -5.32% | -2.23% | -2.77% |
2020_11 | 11.92% | 11.76% | 10.75% |
2020_12 | 2.82% | 3.88% | 3.71% |
2021_01 | 0.83% | -0.31% | -1.11% |
全期間 | 41.65% | 43.74% | 42.87% |
10月のタイミングを見誤った投資を行ったため、そこで-5.32%のドローダウンを喫し、ベンチマークを下回ってしまいました。
例年のアノマリーでは10月はパフォーマンスが良かったのですが、大統領選挙前でしたので慎重に11月に投入すればよかったです。
これをスタートの金額と追加投資されている金額とで金額ベースで表示すると以下のようになります。
iDeCo SBI | ACWI | S&P500 | |
2020_04 | 4,595,702 | 4,683,897 | 4,805,440 |
2020_05 | 4,861,881 | 4,943,325 | 5,044,033 |
2020_06 | 5,045,131 | 5,066,562 | 5,157,211 |
2020_07 | 5,267,236 | 5,338,130 | 5,441,373 |
2020_08 | 5,636,736 | 5,660,019 | 5,822,814 |
2020_09 | 5,574,150 | 5,493,049 | 5,594,559 |
2020_10 | 5,277,390 | 5,370,554 | 5,439,590 |
2020_11 | 5,951,216 | 6,046,835 | 6,068,646 |
2020_12 | 6,139,841 | 6,302,228 | 6,314,535 |
2021_01 | 6,210,972 | 6,302,629 | 6,264,221 |
恐らく2月・3月は株式などのリスク資産への投資は、厳しいと考えていますので、3~4月の株式投資信託へのSBI全世界株式インデックスファンドへのスイッチングのタイミングを見過なければ、ベンチマークをアウトパフォームできると思います。
SBI全世界株式インデックスファンドについて
SBI全世界株式インデックスファンドは、公表されているコスト(信託報酬)でも実質コストでも最もコストが安く全世界の株式に1本で投資できるインデックスファンドです。
SBI全世界株式インデックスファンドは、イギリスFTSE社が提供している全世界株式を対象とするインデックス「FTSE・グローバルオールキャップインデックス」に連動するように設計されています。
「FTSE・グローバルオールキャップインデックス」は全世界株式の指数とも呼べるものですが、小型株も対象としており、投資対象国の時価総額98%をカバーしているためより網羅的だと言えます。
この全世界株式に1本で投資できるSBI全世界株式インデックスファンドが現在論理的には最も低コストであるため選択しており、このインデックスファンドをiDeCoで選択できるのは、「SBI証券」のiDeCoだけです。
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1月後半の市場の状況と2月前半の運用方針
1月13日で運用資産は、すべてeMAXIS Slim国内債券インデックスファンド(信託報酬率0.13%)にスイッチングされています。
つまりリスクを回避し資産を保全をはかりました。
アノマリーとしても過去の実績を確認するとS&P500は一定の癖があります。
S&P500月次リターン(10年間・20年間)
月次 | 10年リターン | 20年リターン |
1月 | 1.51% | -0.05% |
2月 | 1.22% | -0.58% |
3月 | -0.13% | 0.46% |
4月 | 2.34% | 2.53% |
5月 | 0.04% | 0.38% |
6月 | 1.02% | -0.62% |
7月 | 2.04% | 1.21% |
8月 | -0.12% | -0.16% |
9月 | -0.66% | -0.80% |
10月 | 2.29% | 1.19% |
11月 | 1.63% | 1.25% |
12月 | 0.48% | 0.55% |
数字で見るとイマイチ掴めませんが、グラフにすると9月に次いで2月・3月が弱いことが分かります。
このアノマリーから2月~3月の運用は株式から債券型へのスイッチを元々計画していました。
また少し前倒しの判断にいたる理由も前回以下のように記述しています。
①過去20年間のS&P500のパフォーマンスでは、2月は-0.58%と概ね低調であること
②11月の小売売上はすでに前月比マイナスに転落していること
③2月までには感染者数の数は、アメリカが経済活動を維持できる限界点に達する可能性があること
割とこの判断は的確だったと思います。
1月25日に実体が小さく下ヒゲが長い「スパイクハイ」が天井付近に出現する現象、「首吊天井」が出現しその後の2営業日以内の1月27日に大幅に下落(大陰線)し、「スパイクハイ」でつけた安値割り込んだままひけたからです。
この現象では、「売り」判断で、その後赤線を引いた抵抗帯まで戻って再度戻り売りとなるリターンムーヴという現象が起きているとほぼ確実に下落です。
テクニカル的な分析は以下の記事で行っておりますので参照ください。
さらに記述すると実体経済も厳しくなっています。
アメリカ非農業部門雇用者数・小売売上高
非農業部門雇用者数 | 小売売上 | |||
月度 | 予想(単位:万人) | 結果(単位:万人) | 予想(前月比) | 結果(前月比) |
4月 | ▲2,200 | ▲2,053.7 | -12.0% | -16.4% |
5月 | ▲750 | 250.9 | 8.4% | 17.7% |
6月 | 323 | 480 | 5.0% | 7.5% |
7月 | 148 | 176.3 | 2.1% | 1.2% |
8月 | 135 | 137.1 | 1.0% | 0.6% |
9月 | 85 | 66.1 | 0.8% | 1.9% |
10月 | 60 | 63.8 | 0.5% | 0.3% |
11月 | 46 | 24.5 | -0.3% | -1.1% |
12月 | 5 | ▲14 | 0.0% | -0.7% |
アメリカのGDPの過半を占める、小売売上は11月・12月と連続でマイナス、雇用統計も12月にマイナス転落です。
この後、1月の雇用統計が発表されますが、推定するまでもなく経済成長は相当鈍化しています。
ですが、暗い話だけではなく、ワクチンの摂取もハイペースで進んでおり、新規感染者数も鈍化し始めています。
株式投資は2・3月は厳しくても、下落の後には投資の機会は再度到来するため資金を温存しておくべきだと思います。
確定拠出年金のメリット
確定拠出年金(iDeCo・企業型)は、結論から言えば日本では最高の投資方法であることに疑いの余地がありません。
理由は以下の3つです。
- 利益が非課税であること
- 掛け金に対する所得税が控除されます。
- 万一自身が亡くなった場合は、遺族に一時金として現段階の資産価値で支払いがなされます。
従って、可能な限りiDeCoで資産形成を行って老後の年金をしっかり形成しておくべきだと思います。
1)利益が非課税であること
投資における最大の敵は税金です。税金がかかると利益に対し20%の課税となるため、こまめに利益確定を行うと複利の効果が期待できません。
そのため、確定拠出年金(iDeCo・企業型)でなければ、今回のようにリスク回避のために株式→債券→株式というスイッチングを行えば、途中で売却と買付を行うため、利益に課税されます。
ところが確定拠出年金(iDeCo・企業型)では、運用中は課税がないため複利で運用することができます。
2)掛金に対する所得税が控除されます
所得のうち掛け金に対する税金が控除されます。
そのため可能な限り確定拠出年金(iDeCo・企業型)で投資を行うことで節税のメリットを引き出すことができます。
会社員の場合(企業に確定拠出年金(iDeCo・企業型)の制度がない場合)
・個人型の掛け金の最高限度月額は23,000円/年額27.6万円
会社員は給与から給与所得控除額を差し引き給与所得が算出されます。
そこから所得控除額を差し引いた上で課税所得が導き出され、税率がかけられて税額が算出されます。
所得控除は前述の扶養控除・医療控除など様々な種類がありますが、生命保険料控除はそもそも生命保険自体が有効な年齢や時期が限定的な商品であるためここでは無視します。
所得税の税率は累進性なので所得が高ければ高いほど税率が高くなるため、1000万円だと9万2千円、500万円の年収だと年間で5万5千円の節税、300万円の年収だと4万円ほどの節税効果になります。
3)万一の場合は、遺族に一時金として時価で支払われる
生命保険はかけずとも、確定拠出年金(iDeCo・企業型)であれば時価の資産価値になります。
また万一の際は、一時金として遺族に時価で支払われます。
そのため年数が浅くて残高が少額の場合は、生命保険との併用もありえますが、額が大きくなってくると生命保険の備えは不要になってきます。
生命保険は大抵は掛け捨てになり亡くならなければ保険金は支払われませんが、確定拠出年金(iDeCo・企業型)はまるまる資産になり、どう考えても有利です。
確定拠出年金(iDeCo・企業型)は、万一にも備えられる非常にメリットの多い投資方法といえます。
開設すべきiDeCo口座
企業型ですでに投資商品も用意されている場合は、選択の余地はありませんが、個人型確定拠出年金(iDeCo)では、利用する証券会社も投資商品も選択の余地が多くなります。
そのうちで選択すべきiDeCo口座の判断は、口座管理料です。
口座管理料は3つの合算になります。
- 国民年金基金連合会→103円/月
- 信託銀行→64円/月
- 金融機関→0~600円程度
①②は必須ですが、金融機関の口座管理料が0円になっている金融機関を選べばコストが大きく下がります。
金融機関の口座管理料が0円(無条件)になっている口座は以下のとおりです。
確定拠出年金運用比較まとめ
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